ミドルエイジのビジネスマン
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2006年01月15日(日) 長男の高校受験シーズン

「推薦」やら「特色科」やらで同じ学校を2度も受けたり、あそこに落ちたらこっちも受けるとか、5つも6つも受験するので、今どきの高校受験というのは一ヶ月以上も続く。

週明けから長男の高校受験シーズンが始まる。自分が若いときに先輩社員がボソッと「子供が受験でね」とおっしゃると、「はあ、大変ですね」と話を合わせていたが、その一言の背後にイライラして声を荒げる母親や負けずに反発する息子との葛藤やらがあって、それはそれは大変だったのだろうと、その災厄が自分の身に降りかかって、ようやく共感することができるようになった。しかも、これはまだ大学受験じゃないもんなあ。人に言うのは一言だけで、あとの言葉は呑み込んでしまった先輩諸氏は本当に偉かったのだと思う。あのときは、家の中に身の置き所もなかったのですよね。

さて、中学校に入学したときに「上の上を行くんだ」と激励した父に涼しい眼をして「ウン!」と約束した自慢の息子も、結果として、客観的には「そこそこ」の出来だ。卓球もやり遂げたし、友達も大切にするし、なかなかハンサムなので女の子にも人気があるはずだから、学校生活はとても楽しかったようだ。大人になって思い出そうとしても、何も浮かばないよりずっとましだと思う。

だが、女のロジックはそれでは済まない。母親同士の間では子供の出来は自分自身の評価らしい。お互いにそのように見合っているようだ。だから、力の入り具合も男親とは違って真剣勝負だ。そういえば、去年、最愛の妻宛てに、あまり親交のない遠くの友達から切羽詰った電話があった。色々慰めていたところ、その後、最終的には人も羨む超難関お嬢様学校に入学が決まったという。一発逆転、オ〜ッ、ホッ、ホッということだったらしい。

先週、入試まで一週間というときに、「朝4時に起きて、勉強するよ」と殊勝なことを言いながら、6時に親が起きるまでグースカ寝ていて、挙句の果てに「目覚ましをかけ忘れた」という言い訳なんぞするものだから、あまりの緊張感のなさに、呆(あき)れて怒鳴りつけた。おかげでこっちは会社に遅刻しちまったじゃないか。

来週から本番だ、頑張って来い。


2006年01月09日(月) 三連休の過ごし方

せっかくの三連休だったが、仕事を持ち帰った。ある中堅企業を大部長御みずから分析することと相成り、昔を思い出しながら「資金運用表」を作ってみたりした。手仕事には手仕事の喜びがあり、「よし、ようやく貸借が合ったぞ」とか「なるほど、こんな財政構造になっているのか」などと、つぶやきながらの作業となった。地道ではあるが、地に足の着いた資料の読み込みや分析を自分の目と自分の手ですることによって理解が深まり、発言にもおのずと自信と深みが増すというものだ。ミドルエイジのビジネスマンにとって、部下がいないと何もできないという恥ずかしい事態にならないよう、実践で腕を磨いておくのが大切なこと。

洗面所の壁にバスタオル掛け(タオルバーと呼ぶそうだ)の取り付け。ずうっと、取付けたいと思っていたのだが、ここに付けるとドアを開けたときに当たってしまうだろうと思い込んでいた。実際に測ってみると、案に相違して、ドアのストッパーの方が飛び出しているので大丈夫だった。何年間も、お風呂に入るたびに、ウーンやっぱり駄目だろうなと思っていたのは一体なんだったのだ。考えているだけだと、あたかも重要な案件を慎重に検討しているように見えてカッコよさそうだが、堂々巡りしているだけというのは仕事でもよくあること。要はやってみることが重要だ。4個の木ねじで留めるだけのタオルバーの取り付けも奥が深い。






2006年01月03日(火) お正月休みの収穫

読んだ本 その1
「文明崩壊」(ジャレド ダイアモンド著)
正確に言うと、半分くらいしか読み進んでいない。古代マヤ文明や巨石文化のイースター島が他者の侵略を受けた訳でもないのに崩壊してしまったのはなぜか、環境の激変に応じて人々の生活がどのように変わっていったのか、衰退するのにどれ位の時間がかかったのかなど興味深いテーマが次々と説明されていく。重苦しいテーマなので、お正月のおめでた気分はぶち壊しだが、世界の多くの人々が読んだり、これをベースにスペクタクル映画でも制作して配給したら、環境保護のまたとない啓蒙になるだろう。

読んだ本 その2
「直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法」(藤巻健史)
既に昨年株価は上昇した。高名な藤巻ディーラーのご託宣によれば、国内の長期金利は上がるし、ドルも上がるという。確かに昨年はじめのコンセンサスから15円も円安になったけど。ご意見には全く異議がないが、問題は上昇の起点とその幅だ。昨年の11月21日に初版が出ているので、本を買って直ちに行動に移した人は、もう、ご利益があったかもしれない。それに、金利が上がるから貯金するより銀行から借入れした方が得だといわれても、そんな大それたことができる人は一握りだと思うが。

インターネット その1
とあるネットの日記からユーセンが運営している「パソコンテレビGyaO(ギャオ)」は無料で登録できるということを知り、高倉健主演の映画「日本侠客伝」を観た。そういうサービスがあることは知っていたが、映画を無料で見ることができるとは知らなかったので、驚きだ。意外で笑ってしまったのは、テレビのように映画の途中でCMが入ることだった。もう、560万人も登録しているというのだから、大変な影響力だ。フジテレビやTBSが焦る訳だ。ちなみに、侠客たちは、抗争相手には命を張るが、抗争相手と結託している権力者(軍隊や官憲)には戦いを挑まない。なんか変だな。

インターネット その2
とあるネットの日記から、中国で生きたままの狸の皮剥ぎやっている場面をビデオ映像で見てしまった。動物保護の団体が声を上げているのだと思う。かわいい猫ちゃんの写真日記をつけている人たちが、こぞってリンクしている。これも、ネットの威力だ。

インターネット その3
とあるネットの日記から、姉歯事件の裏というか全貌を暴露している日記に行き着いた。国会議員の事務所とも交流があるようだ。書いている人がご自分でおっしゃるにはヘアーメイクのお姉ちゃんらしい。だが、ある者は架空の人物だとも言う。何もない日には日常的なことを書いているので、普通の人だと思うのだが。いずれにしても、この事件がウヤムヤにならないように頑張っていて、これまでのところ、確かに事件の進展に大変な影響力を及ぼしている。報道の客観性をいつでも求められたり、ニュースソースとしての権力者とは決定的な対立ができない既成のマスコミとは異なり、その人がキーパーソンだとネットの中で認められればすさまじい勢いで情報が集中していく。テレビの7時のニュースしか見ない人には、その存在も見えないという驚異的な時代に突入した。 


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