ミドルエイジのビジネスマン
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2005年11月06日(日) 立体視

先週、休みの日に本屋さんにフラリと立ち寄ると、ワゴンに立体視(3D)の本が積まれていたので買ってきた。「視力回復によく効く」とか、「どんどん目が良くなる」というキャッチコピーに弱い方だというのは認めなくてはならない。

ドットではないが、色盲検査のようにカラフルな模様が規則的に並んでいる絵を見つめていると土星や恐竜が浮き出て見えるというやつだ。誰でも小さい頃から、寄り目にして物が二重に見えるのを楽しんだり、にらめっこでわざと寄り目にして遊んだりしたと思う。そうして焦点距離を手前にはずすのをクロス法(交叉法)といい、それは以前からできたのだが、別の方法として、焦点距離を奥にずらすパラレル法(平行法)というのもあると書いてある。実はこれが実感できないでいたのだ。

クロス法で見るべき絵をパラレル法で見ると、飛び出てくるはずの絵が引っ込んで見える。パラレル法で見たほうが良い絵をクロス法で見ると、飛び出すはずが、へこんで見える。

買った本の半分しか楽しめないでは損をしたような、あるいは不完全で達成感がないような気がして、休みの日にパラレル法にチャレンジしてみた。本の上の縁から覗き込むように30秒ほど数メートル先の一点に焦点を合わせたまま、二重に見える絵に「さりげなく」意識を向ける。何度やっても、意識を向けたとたんに焦点が絵に合ってしまって元の木阿弥だったが、二重になっていた絵がなんとなく一つに見えたような気がしたときに絵を見るとこれまでボヤッとしていた模様が色鮮やかにクッキリとし、大きなハートが浮かび上がった。

自分の能力が2倍に高まったようで、これは嬉しいことだった。目が良くなるというのは、遊びながら焦点距離を奥に持って行ったり、手前に動かしたりして目を動かす筋肉の体操をするという意味だ。良くなるかどうかは、判らないが、しばらく試してみることにしよう。

それにしても不思議なのは、立体視で見ると、色彩が鮮やかに見えることだ。顔料を使ったインクの印刷を見ているのに、万華鏡を覗いているように透明感にあふれた明るい光の世界が広がるのだ。右の目と左の目で別々に見ている画像を脳の中で合成しているためなのだそうだが、立体視で見ている世界は虚構の世界であって、脳がだまされているということなのだろうか。


2005年10月30日(日) アマゾン様さま

先週からネット書店のアマゾンで、仕事に関連する本を4冊買った。都心の大きな本屋さんに探しに行ってもあまり売っていないので、そもそも書籍自体が出版されていないのかと思い始めていたところだったのだが、会社の人に一冊紹介してもらい、それを自分でも買おうとアマゾンのHPで検索すると、芋づる式につながった。例の、この本を買った人はこんな本も読んでいますというやつだ。

来週は、会社でも時間を作って次々と読破していきたい。その中には陽の当たる場所の話ばかりでなく、業界の問題点について指摘している本もあったので興味深く、楽しみにしている。

それにしても、アマゾン様さまだ。都心の大書店や図書館より、ずっと容易に探しているものにたどり着くことができ、3日もあれば手元に届く。


2005年10月23日(日) 火を噴くドライバー(いやいやゴルフ)

大部長はこの3週間ほど気分が優れず、なんとなく不機嫌だった。秋の「いやいやゴルフ」が次第に近づいてくるので、週末ごとに練習に行かねばと思いつつ、雨や用事にかこつけてはサボっていたからだ。ティアップして打つためのドライバーを買おう、買おうと思いつつ、何万円も出して効果がなかったら諦めきれないだろうな、などと迷っている間にもプレッシャーが高まり、結局本番前日の金曜日に買いに行った。

向かったお店は、会社から一番近いゴルフショップ、買ったのは店先に並んでいる名器(?)「アクシオン」4,980円だ。ちなみに、アクシオンは懇意にしているカプセルホテルと同じ名前。春のコンペで5年ぶりにコースに出て5千円のクラブでいきなり3位になった同僚のように、柳の下に2匹目のドジョウがいればいればいいな。

最近のゴルフクラブはヘッド(先端のボールにあたる部分)がやたら大きくて、しかもシャフトも長い。貼ってあるシールを見ると、これまで使ってきたものより2.25インチも長い。どうすっかなあ、と店の表でちょっと握ってみたりして迷っているとお店の人が胡散臭そうに表に出てきた。やばい、小心の大部長は咄嗟に、これくださいと言ってしまったのだ。

さすがに、いきなり本番に使うのもためらわれたので、家に帰ってから渋々夜の練習場に向かった。使ってみると、意外にもそれほど違和感なく当たる(大部長の場合、飛ぶかどうか以前に、ボールに当たるかどうかが問題)。ヘッドが大きいので、あまり、外れる気がしないのだ。まあ、テニスで言うデカラケだな。


土曜日は、ゴルフ場に向かう車の中でさえ、天気予報は大丈夫と言っていたのに雨が降っている。気分はブルー。

さて、本番。緊張の第一打はカキーン、おお、真っ直ぐ飛んだ!という訳でティショットだけは結構うまくいった(ただし、基本は大きく右に曲がるスライス)。初心者の場合、なんだかんだ言っても、スコアの半分くらいはドライバーで決まる。最初から谷底に落ちたり、森の中からキンコンカンでは、貰うべきハンデを逆にうまい人にあげているようなものだ、といつも思う。

降りしきる雨はやまず、皮肉にも昼食のときだけ止(や)んだものの、午後にはまた降り始めた。何ホール目だろうか、薄暗い中で思い切りティショットをぶっ放すと、インパクトの瞬間、バシバシッと火花が散った。大部長、これには驚いた。文字通り火を噴くドライバーだ!興奮して、周りの人に見たみた?と聞くと、「たまにあるよ、特にフェイスがチタンの場合にはね。」エッ?ということは4,980円のこのクラブもチタンフェイスと証明されたんだ。

気分を良くした大部長、「火を噴くドライバー」のおかげで、またまた優勝、めでたく優勝賞金の5千円を手にしたのであった。20円の儲け。









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