ミドルエイジのビジネスマン
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2005年07月24日(日) 地震の被害を乗り越えて

中越地震で被害の少ない地域だったとはいえ、中学校の同級生たちは、家屋の復旧に百万円単位の支出を強いられたようだ。もっとも被害の大きそうなのは新興住宅地に住んでいて、住宅が半壊した。みんな、いい年をした大人なので、ここぞとばかりに言い募ったりしなかったが、ある人は床にしゃがみ込んだまま、そのうち地割れが走ってその中に落ちて死んでしまうと思ったそうだ。また、何回目かの揺れのときに、持っていたキャベツを胸に抱えたまま飛び出し、あとで気がつくと家の前の道路にポツンとそのキャベツが置いてあったそうだ。地震に備えて持ち出し袋など用意しても、何の役にも立たないと言っていた。
阪神大震災に遭遇した人の話を聞いたことがあるが、外見はそれまでと変化はないのに、明らかに「人生観が変わった」と言っておられた。お話が上手な方(ほう)ではなかったが、どうも心の持ち方が透明になり物欲が小さくなったという趣旨のことを述べられていた。ずっとそうなのか、喉元過ぎれば、元通りなのかは分からない。


2005年07月18日(月) 同級生との再会、そしてカラオケ

昨年はじめて参加した同級生ゴルフコンペに再チャレンジ、同じようなスコアで、この1年間ほとんど進歩していないことが実証された。
会場を移して表彰式兼宴会、その後カラオケと昨年と同じように進んだ。違う所といえば、皆それぞれ地震の被害を乗り越えてきたことだろう。


2005年07月10日(日) 生涯で最も贅沢な中華料理(写真)

7月と言えば役員交代の季節。新任の人もいれば後任に後を託して去っていく方もいる。転出する方の慰労会をお付き合いのあった会社の社長さんが開いてくれるというのでお相伴にあずかった。「社長さん」といっても会社はちょっと前までベンチャービジネスだったので若い方だ。若くしてベンチャーの社長というとヘラヘラとしたイメージがあるが、社長も会社自体もあまりそういう所はない。が、いずれにせよ、あっという間に社員数は5倍になり、会社自体もメジャーな存在となった。以前大部長もお手伝いしたので思い入れがある会社だ。
お祝い事だから、シャンパンから行きましょうかと出てきたのがピンク色のシャンパンだった。一緒に行った会社の人が、あれはドンペリのピンクといって高いんだ、と解説してくれた。どれくらい高いんですかと聞くと、ドンペリピンクという特別の名前がついているからには高いんだろう、と若干要領を得ないところもあった。

右の写真は、「海ツバメが断崖絶壁に海藻を自らの唾液でつないで作った」と、解説は誰もができるが実際には食べたことがないという珍味「ツバメの巣」。珍味といっても味はほとんどしない。誰かが、カニのような味がすると叫んだが、それは「ツバメの巣」の下に敷いてあった本物のカニの味であった。おそらく、巣自体には味がないので合わせてあるのであろう。

スッポンやら冬虫夏草が入っていて精のつきそうなスープ、そして、あの硬い身がこんなにまろやかになるとはとても信じられない蒸しアワビ。お酒の方も頼んだ紹興酒は24年物だそうだ。紹興酒を頼むと上の写真の甕(かめ)ごと運ばれてきた。ボトルで頼もうと思った人は、注文するとこの甕を全部飲まないといけないのかと思ってビビッたそうだ。

去っていく取引先の役員にここまで礼を尽くす必要があるのかと思うかもしれないが、社長にとっては「やるときはやる」ということなのだろう。宴席での会話の様子を見てもメジャーになっても偉ぶらない社長さんの姿に、口では言ってもなかなか実践できることではないという思いを新たにした。


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