ミドルエイジのビジネスマン
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| 2004年05月05日(水) |
ゴールデンウィークは天候待ち |
ゴールデンウィークは天候待ちをして過ぎて行ったようなものだ。前半天気は良かったが、部活やら塾やら子供たちの都合で揃って外出はできなかった。前線が休み中に通過していくはずだったので五月晴れを待っていたが天気はぐずつき、風の強い曇り空の日、やむなく九十九里浜に出かけて海の家で焼き蛤を食べてきた。息子たちは意味もなく走り出したり、海岸の強い風ですぐに吹き飛ばされることが分っている砂山を作ったりして、それなりに楽しんだようだ。
子供たちが小さいうちは、地震や戦争で兄弟二人だけになっても、魚屋の店先から魚をかっぱらってでも生き延びるのだという話をして、弟は見張り役で兄が実行するんだと役割分担まで指示しては妻には嫌な顔をされ、当の子供たちには「近所に魚屋なんてないよ、いつの話?」と言われたりしたものだ。生存を願うというような根源的な意味では子育ても終わりに近づいていることを実感する。
| 2004年04月25日(日) |
アサツキで昼間からビール |
畑に数年前から植えっぱなしにしてあるアサツキが増えたので、根っこの球根(とても小さいのだが)に味噌をつけて肴に、昼間からビールと洒落込んだ。春というより、もう初夏の日差しが花一杯の小さな庭に溢れ、幸せ気分を倍加する。実は、先日一緒にディズニーランドに行った義母がその後フキノトウの味噌和えを送ってくださったので、早春の味と初夏の味を一緒に味わうことができた。ほろ苦さを楽しむ大人の味だなあ。
今年の畑には、ソラマメ、絹さや、イチゴ、トマト、ジャガイモなど、定番の他に茗荷、ウド(収穫は来年か)などが植わっている。手軽にできるものではパセリ、レタスもあるが、新機軸は種から育てる計画のスイカだ。ようやく双葉が出てきたが、果たして季節の進み具合に間に合っているのだろうか。
お隣の区画は、スコップで深さ50センチくらいの溝を掘るところから始めて大量の堆肥を投入する本格派だが、こちらはほぼ粗放農業である。無農薬の野菜が少し採れれば満足なのだから、まあ、こんなものでいいか。
| 2004年04月18日(日) |
植草一秀氏の再起を願う |
経済評論家植草一秀氏が品川駅で覗きにより逮捕されたというニュースを聞いたとき、「誰かに嵌められたのか」と思った。
大部長の貧相な書棚にも、失われた90年代を総括し、平成のニューディールを訴える「日本の総決算」という彼の著書が並んでいる。経済統計が少しでも好転するとすぐにブレーキを踏むという、何度間違っても懲りない政府の経済政策の誤りを敢然と指摘し、政府の言う財政構造改革が財政「支出」の構造改革ではなく、結局のところ財政当局の権限強化に繋がる増税を目的にしていることに警鐘を鳴らしていた。
財政政策の成果というよりは、多分に外的な要因と内部的には自律回復の結果、昨年から上向いていた景気動向は2004年に入ってから株式市場の活況を見て当面の危機を脱したようだ。
あたかも植草氏の貴重な役割が若干軽くなろうというときにその事件は起こった。真偽のほどは分らないが、初犯ではないという説もある。
日本経済は底が割れてしまうのかと皆が大きな不安に駆られていた頃、彼の講演を聞いたことがある。論旨明快で、説明も分りやすかった。こんなに若い人が経済の本質を語り、衒うことなく大胆に政策を提言していることに驚いたものだ。世代は交代し、このような若い人が明日の日本を支えていくのかと羨望の眼差しで見つめていた。
罪が確定すれば、早稲田大学の大学院教授の椅子は吹っ飛んでしまうだろうが、糊口をすすぐために道を過たず、いつか再起していただきたい。大部長はあなたの業績を支持する。
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