ミドルエイジのビジネスマン
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2004年04月04日(日) |
家族揃ってディズニーランドもこれまでか |
怒涛のような日々も一段落し、気がつけば子供たちは春休み。家族揃ってディズニーランドに繰り出した。以前は天気も晴れの日を選び、満艦飾にしようとあがいて、結果としては最悪の夫婦喧嘩になったりしたものだが、子供たちも大きくなり、落ち着いたものだ。あいにく天気は下り坂、午後3時くらいからはポツポツと雨も当たりだしたのだったが、3回目ともなれば腹も立たず、鷹揚なものだ。たまたま、東京で同窓会があったという妻の母も初めてのディズニーランドを経験することになってよかった。
入場してすぐ、これまで乗ったことのないスプラッシュマウンテンのファストパス(時間指定券)を貰いに行こうとすると、途中になにやら行列ができている。何の行列だろうと思いながら発券機のところまでたどり着いて、その行列はなんとファストパスのために並んでいるのだとはじめて気がついた。結局逆戻りして列の最後尾についた。アナ恐ろしやディズニーランド。
そうして、乗ったのは午後2時半くらいだったろうか。入り口のところまで来てボートが滝を垂直(ではなかろうが)に落下することに気がついたお義母さんと最愛の妻は怖くて乗れないと言い出し、リタイアした。滝に落ちる前、グルグル廻っている間にウサギや動物が川辺で遊んでいる情景を見るのだが、それもノンビリしていて童心に帰らせてくれる。子供に言わせると、ウサギとキツネのストーリーになっているのだそうだ。
夜には本降りになったが、これまたファストパスで予約したビッグサンダーマウンテンに乗ったときは既に9時半になっていた。嵐の中のジェットコースター、全員ビショ濡れになってしまったが、これはこれで新鮮だったようで、お義母さんも大喜びだった。
実は、お父さんの最も好きなアトラクションは「カリブの海賊」だ。船がいきなり落下するのには驚くし、小さな丸太小屋の外でおじいさんがバンジョーの音楽を聴きながら酒を飲んでいるのもいい風情だ。もちろん、海賊たちの享楽的なライフスタイルにも魅せられるものがある。リアルさと滑稽さがないまぜになっていて、深刻になる一歩手前で踏みとどまっているのも好ましい。
2004年03月28日(日) |
岡山名物巨大なシャコ |
出張先の岡山で巨大なシャコを発見、記録に留める。 そのままかぶりつく、美味なり。
春の暖かい夕焼けを見ながら1970年代に流行ったなつかしのABBAを車のなかで聞いた。「車の中で」というのは、そこ以外に大音響で楽しむ場所がないからだし、そこ以外に本当にひとりになれる場所がないからだ。いずれにしろ、ここ何ヶ月かはそんな楽しみを思いつく心のゆとりもなかった。
この、歌詞カードもついていないそっけない古いカセットテープは、実はアメリカに短期滞在したときに買ったものだ。聞いているうちに、語学研修でヒューストン郊外の家に閉じ込められていた(車がなければ外出のしようがない)ときの閉塞感とABBAのヒット曲集を慰めに聞いていたときの複雑な感情を思い出した。アメリカ南部の大雑把な天候にはすさまじいものがあり、嵐の日にひとりで家で音楽を聴いていると何もない庭先に突然雷が落ちて太い火柱が立ち、度肝を抜かれた。たまに、みんなで車に乗って外出したときも、あまりに広大な土地なので地平線のかなたにある嵐がこちらに移動して来るのが見えた。雲の下で雨に煙っている情景がそのまま手前に接近してくるのだから恐れ入った。
家の近くに見つけておいたスーパーの「サークルK」にこっそりとカップヌードルを買いに行ったこともある。テクテク歩いているうちに、車ではわずか数分なのに実ははるか遠くだったことを思い知り、高温多湿の気候を身をもって実感する羽目になった。そもそも、普通の人は徒歩で外出なんかしない。そうしてようやくたどり着いたお店に置いてあったカップヌードルは韓国製で、麺は短くブツブツと切れていた。そう、アメリカではカップヌードルはまさにスープとして扱われていたのだった。
せっかくの機会ではあったが、経験したことを初々しく受止めるには年齢も高すぎ(年寄りではなかったが)、学習能力も飛躍的に高まる時期ではなかったので、その後の人生においてはそこそこの好影響しか及ぼしていない。今では、ノスタルジーとともに断片的なことをポツポツと思い出すのみだ。また別のエピソードを思い出したら書くことにしよう。
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