ミドルエイジのビジネスマン
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土曜日、今にも降り出しそうな天気の中で町内の餅つき大会があった。畏れ多くも大部長、プライベートでは本年度町内の役員を務めている(アミダで決まった)ので、率先して参加した。
団地の外側に住む豊かな農家の篤志家Tさんが道具を貸し出すとともに指導してくれることになっていたが、空模様が怪しいのでTさんの軒先で餅をつき、町内会館に運ぶという手順になった。全部で13もの臼なので当初は全て餅つき機でつく予定だったが、せっかくだから木の臼でも搗けば効率的だし是非やってみたいと、ぺったんぺったん搗き始めた。
みんなヘッピリ腰で始めたのだが、子供の頃やったことがあるとか、東京の団地で20年前に餅つきの反しをやったという経験者が登場してなんとか形になってきた。そのうち、ただのおじいさんだと思っていた方が餅つきの名人であることが判明したりして、楽しいひと時を過ごした。搗き立てのお餅を何回目かの便として車で運ぶと、町内会館では小さな子供たちがたくさん座って、あんころ餅や黄な粉餅を食べていた。ちょこんとお座りしている多くの子供たちを見て優しい気持ちになった。
一見平和な新興住宅地も最近では空き巣の被害が出たりしているので、治安維持は来年度の町内会の大きなテーマになるかもしれない。たとえば、どの家では何年生のなんという名前の子が小学校に通っているということを近所のみんなが知っていて登下校時に犬の散歩中の人が気を配るだけでも犯罪の抑止力になる。警察や行政の手先になるという意味ではなく、自分たちの町の平和を自分たちで守っていこうという機運が日本中で高まっているのではないだろうか。昨日、一緒に餅つきをした人たちとなら、そういう活動もうまくやっていけるのではないかと思った。
昨年に続き、週末に社内研修があった。何回にも分けてやるようで、今回の参加メンバーはわずか22人という、見方によっては贅沢な研修であった。5人チームのメンバーには最大規模の支店を預かる支店長や全社的な立場から戦略を練る立場の人がいて、こんな大物たちと会社の経営方針でも議論させられたら大変だなあと思ったが、自分の属する組織の運営について再検討するということだったので、何とか格好はついた。
最近、全社員に取った社内アンケートのうち、自分の部の集計を見せられてそれを参考にしながら「組織としての問題点」に「気づき」、自分にできる対策を提示するのがテーマである。
アンケート結果を一言で言えば当部の部員は「良い仲間がいて仕事が面白いので、使命感だけを頼りに長時間ボロボロになるまで働いている」のが現状で、「大部長にはそもそもあまり期待もしていない。そこそこ働いているようなので平均くらいには認めてやるが、部員に対しては公平に接してもらいたいし、何よりも公正な評価をしろ」ということらしい。
「公平に接してもらいたい」というのは「俺にばっかりつまらないことでブチブチ文句をたれるな」ということだろうし、「公正な評価をしろ」というのは「俺の給料を上げてボーナスを弾め」という意味に違いない。
初日、畑に行き、ダイコンの間引き作業。今年も蒔くのが遅すぎたのでおそらく大きくはならないだろう。まあ、そうなれば葉っぱの味噌汁でも作って自己満足すればよい。 ビデオを借りてきた。ベトナム戦争で米国が地上戦で初めて北ベトナム正規軍と戦う羽目になった「ワンス アンド フォーエバー」と米軍が日本相手のサイパン戦で暗号通信兵を守る「ウィンド トーカーズ」。戦争ものばかりだな。これらの映画の直接のテーマではないが、地上戦という極限状況を体験し、地獄の沙汰をかいくぐってきた帰還兵が祖国のヘナチョコ社会に適応できなくなるのは仕方ないことだと思う。
2日目、それほど天気が良くなかったので、一人でスパリゾートに。お風呂の後で横になって横山光輝の「史記」を読む。読むといっても漫画だが、これが教養を高めるんだな。断片的に知っている知識がそこかしこに出て来て、「なるほど、そうだったのか」と思う。全体像の把握が大切ということ。
3日目、洒落たコーヒーショップ「スターバックス」でビジネス誌を読む。ついでに、関係者は善良で一生懸命やっていた人達ばかりなのに、大騒ぎになってしまった某プロジェクトのことを考える。自分も主要なメンバーだっただけに結果から逃げることはできない。自分なりの結論は「ゆで蛙になってしまった」ということ。 それでは、引き返すべきターニングポイントはあったのか。今回については、ことの渦中においてそのようなチャンスはなかった。ただし、この時点でこういう状況になったらこうしようと、あらかじめ、ターニングポイントと条件を設定しておけば同じようなことは回避できるだろう。
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