ミドルエイジのビジネスマン
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土曜日は「いやいやゴルフ」に行ってきた。リタイアして悠々自適のある小父さんから「ウィークディにやればグリーンフィが半額なんだ。現役のみんなは会社に、ゴルフをやって来ると平気で言えるほど出世していないのかな」と言われてしまった。住んでいる世界が違う。
5月には、こんな青空の下で時々ホコホコとした気分でプレーをするのも悪くないと思ったものだが、まあ、あれは夢、今回の方が現実だ。スコアも最悪だったし。現実逃避のため、プレー中に川柳を作った。
へぼゴルフ お天気ばかりを 褒めたたえ
オリジナルだが、あまりに陳腐なので著作権は主張しない。
日曜の朝、ビジネス誌をパラパラとめくっていると暖かい眼差しのナイスミドルが目に飛び込んできた。優美な形のゴルフクラブを胸に掲げて握っている。沼沢雄二という著名なクラブのデザイナーだという。この方にゴルフクラブを作ってもらった人は嬉しくて部屋に飾っておくそうだ。そして、目に入るたびに、緑の芝の上、青空に吸い込まれていく自分のスーパーショットを思い描くに違いない。こんな人に自分専用のクラブを作ってもらって、一緒にコースに出ていたらゴルフも好きになっていたかもしれない。
昼からはちょっと休日出勤。ビールでも飲みながら東京国際女子マラソンをテレビで見たかったのだが我慢して出社すると仲間も出ている。マラソンを見たかったという話をすると、インターネットで調べてくれて、すぐ前がコースになっているはずだと言う。しかも、あと5分くらいで通過するはずだ。あわてて外に飛び出すと、高橋尚子選手が外人選手と並んでピューッと走っていった。ヘーッ、あれがキューちゃんか。
1時間半もすると、今度は復路で同じ所を通るので、携帯電話のカメラで撮ろうと待ち構えていたが、すぐ目の前をピューッと走りすぎて行き、近すぎて警備の女性の黄色い帽子しか映っていなかった。記憶に残ったのは彼女の細すぎる腕だけだった。結局2位に終わってしまい、記録も良くなかったようだが、夜テレビで見ると、辛いだろうに明るく「28キロくらいで足が棒になっちゃった」とレース直後のインタビューに答えていた。惨敗したときの顔つきなど準備していなかっただろうに、たいしたものだ。
深夜まで衆院選挙の速報番組のはしごをしていたため、日記はお休み。
マニフェスト選挙が効き、民主党が議席数を伸ばした。利益誘導のボス型選挙は歴史的使命を終えたようだ。
| 2003年11月02日(日) |
散々な焼き芋パーティ |
今年採れたサツマ芋で焼き芋パーティをした。
いつもの湖畔でバーベキューコンロに火をつけた頃、観光用の菜の花の種を植えていたおばさんがここはバーベキュー禁止だと言う。確かに、ところどころに新しく白地に赤で「火気厳禁」と強い調子のポスターが立っている。そうは言ってもこちらはここで10年も前からやっているので「もう、火も点いたし、今日のところは見逃してもらえないですかね」と下手に出たが許してもらえず、結局火を消して家に帰り、猫の額でする羽目になった。
これまであまり整備されていなかった代わりに自由だった自然の場所にロープを張り、花を植えて箱庭のような景色にしてゆく。そして、たこ焼きや焼きそばの露店を並べて車の客を呼び込む。これがあなた方のやろうとしている自然に親しむための施策だ。
観光協会の会長さんという方が自転車で通ったのでお話を聞くと、バーベキューをやった後に油を捨てたり、大量のゴミが出るので、近くで水田を耕作している人から苦情が絶えないと言う。きっとそれで挑発的な「火気厳禁」のポスターになったのだろうが、そんなポスターを背景にしては写真も撮れない。湖畔の広場は、急速にただの駐車場に変わっていくに違いない。
マナーの向上と折り合いをつけられなかったのだろうか。あるいは有料でゴミ袋を買ってもらい、マナー向上のための指導員の人件費に当てるなどの工夫はできなかったのだろうかと思う。
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