ミドルエイジのビジネスマン
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2002年08月17日(土) 小アジの味は?

8月6日記載の地曳き網には続きがある。会議は3時半くらいに終わると思っていたので、実は夕方5時に浜辺で落ち合い、民宿に泊まることにしていた。ところが、終わったときは既に6時、妻と子供は夕暮れの砂浜で途方に暮れているに違いない。私が到着するのはきっと7時半、いったいどうする。どうする?アイフル〜!

そこは百戦錬磨のサラリーマン、ではなかったビジネスマン、ちゃんと民宿の電話番号を控えておいたので早速連絡する。
本日予約してあるのですが、と言ったとたん民宿のおじさんが電話口で何か訴えておられる。どうやら、「6時になっても現れないので、お宅に電話したら留守番電話になってしまっている(うーむ、もっともだ)。料理を準備するかどうか、考えていたところだ。一体どこにいるのか。」と尋ねられているらしい。どこにいるかと言っても、車で1時間半の内陸部という正しい回答をしたら許して貰えるのだろうか。

あれやこれや、ご説明申し上げて、ようやく捜索隊を浜に出してもらうことができた。妻の話によれば、一家総出で探しに来ていただいたそうだ。えらい、ご迷惑をかけました。

7時40分にようやく民宿に到着。皆様に頭を下げながら入っていくと妻子は何事もなかったような顔をして、晩御飯を待っている。辛うじてセーフだ。食事はお刺身がメインのいかにも海の民宿というものであった。量もたっぷり。子供達は赤貝のお刺身が気に入って私と奪い合いになった(バカモン、父ちゃんが一番だ)。中に、小振りのアジを焼いたのが1匹素っ気なく皿に載っていて、何気なく食べたのだが、それこそあの地曳き網で獲れた「小アジ」だったのだという。民宿の方が親切にも焼いてくれたのだそうだが、知らずに食べてしまったので、感動も薄アジ(食う前に言えよ)。

泊まったのが月曜日だったせいか、お客は私たちだけの貸し切り。50人は泊まれそうな2階の宴会場に寝かせてもらうことになり、浜辺ではしゃぐ若者達の歓声や砂浜で上げる花火、そして何よりも、寄せては返す波の意外に大きな音を聞きながら眠りに就いたのだった。








2002年08月06日(火) 地曳き網(伝聞)

家族で九十九里浜に海水浴に行ってきた。
予定では8月5日に休みを取って私も「地曳き網」に加わるはずだったが、お客様との会議が入ってしまい、家族を浜に送った後、その足で会議に向かうというトホホな状況に追い込まれた。くそ暑い車の中でTシャツからスーツに着替え、コンビニの駐車場でパンをかじりながら時間調整をすることほど楽しいものはない。

ともあれ、参加した子供の説明によれば、昔のお父さんが想像するような、みんなで力を合わせてロープを引く、のどかな「地曳網」ではなく、強力ウィンチで巻き上げ、ブルーシートにぶちまけた魚を我れ先に拾うという代物だったらしい。「地曳き網というよりつかみ取りだね」という我が子の賢いコメントが全てを物語っている。それでも、一人20〜30匹はピチピチ跳ねる「小アジ」を手にすることができたようだ。全体では1,500匹獲れたというわが子の報告はこの上なく正確だ。

ところが、慈悲深い母親は自分たちが食べる4匹を残して、全て海に戻させたのだという。うーむ、ある日突然九十九里の砂浜及びブルーシートなる異次元世界とキャップをかぶった子供達というモンスターを目撃してしまった数十匹の小アジたちの経験はその生涯にいかなる影響を与えるのだろうか。そこでお父さんは鎖国の江戸時代にロシアはペテルブルグまで見てしまった大黒屋光太夫を紹介した井上靖の「おろしや国酔夢譚」を思い起こすのだが、その話はまた別の機会に。

最後に一つ確認しておきたい。お父さんは、会議があるのに海水浴に行こうとしたのではなく、子供より楽しみにしていた地曳き網を犠牲にして会議に駆けつけたのだと。くやしーっ。


2002年07月13日(土) インターネットの世界にデビュー

これまで人様のホームページを見せて頂くだけだった自分が能動的に情報を発信しようとしています。自分の発言に反応も返ってくるかもしれません。楽しみですね、ちょっと怖いですね。

自分に、人様に伝えるべき何ものがあるのだろうかと考え込んでしまいますが、望んでいるものは明らかです。ちょっとした能動的なアクションを起こせば遠方の人とほのかな交流ができるのではないかと心の中で期待しているに違いありません。あるいは、日々オフィス街ですれ違っているだけの人と意外な共通の話題もあるかもしれません。

ミドルエイジのビジネスマンですから、仕事で出会った人のことや、読んだ本や、たまに出張先で見かけた情景などを語ることになるでしょう。でも、しがないサラリーマンだから制約も多そうですね。おっと、自分でそう卑下しないために「ミドルエイジのビジネスマン」というハンドルネームをつけたのでした。力まずに時々でいいから更新していきましょう。

皆様、どうぞ宜しくお願いします。


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