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ささやかでもない1日
Johgen
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     2006年06月16日(金)
教育現場の問題は…


昨日の夕方、A子本人からA子の学校で緊急に夜7時から全体保護者会が開かれると連絡を貰った。
当のA子も 詳しい事はわからない様子で、
「とりあえず 私はなにも関係なくて大丈夫なんだけど」との言葉に
勝手ながら安堵し、仕事を早めに切り上げた。

全校の子どもたちは 午後を休校にして一斉下校させられており、
事の詳細はよくわからないまま、イマドキのニュースに映し出される保護者宜しく 雨の中を学校に駆けつけた。

まず状況説明があり、それに対する学校側の対処と今後の対策等が話され、
保護者側からの質疑応答。

◆状況説明/ある生徒が些細な事から数名の級友に殴ったり蹴ったりの暴行を加え、
制止しようとする生徒、教諭たちにも暴力を振るった。
興奮状態で行為がエスカレートし、男性教諭3,4人でも制止しきれないため、
関係ない他の生徒たちは 教師の誘導で別室や体育館に避難させ、
興奮が落ち着くまで男性教員数名が付き添う形で様子を伺いながら、校内を徘徊する。
徘徊するうちにも カッターナイフをちらつかせたり、
手近なガラスを割ったりする行為があるが、時間の経過と共に、徐々に興奮は収まる。
しかし、その姿を目撃した生徒もおり、学内に色々な噂も飛び交い、
生徒たちの動揺も考慮して 一斉下校を判断した。
そうこうするうちに 連絡を受けた当人の両親が駆けつけ、
別室にて静かに話が出来るまでになり、本人から反省の言葉も得る事ができた。
また話し合いのうちに、当人は深く反省し、両親と共に被害者となった生徒たちに謝罪したい意向を学校側に伝えた。
しかし学校側が 被害者にその旨 問い合わせたところ、
今日遭遇したばかりの災難に対する恐怖心と動揺で、今は加害者の顔を見るのも怖いので謝罪拒否。
学校側としては、加害者の生徒に 当面は家庭で教育指導するよう伝えて、帰宅させた。

◆今後の方針/学校としては 謝罪の機会は被害者の気持ちを尊重したい。
加害者の生徒も 卒業の機会を与えてやりたいので、家庭との連携を密にしながら指導していきたい。
また、学校で手に余る問題が本人にある場合は、
スクールカウンセラーや児童相談所等とも連絡を密にし相談をしていきたい。
明日からは 通常授業で、暴力問題等話し合っていきたい等々…。

わたし個人は「なるほどなるほど、けが人がたいした事なくて良かったが、
女の子が殴られちゃ可哀相だなぁ」 
「先生たちも大変だなぁ その子の謹慎は何日くらいかなぁ」等と思いつつ聞いていた。

そして保護者からの質疑応答が始まった。

◇何故 もっと早い段階で警察を呼ばなかったんですか?
 大事になってからでは取り返しが付かないんですよ!
◇警察との連携は、具体的にどうなっているんですか?
◇男の教師が何名もかかって抑えられないんでは 当然警察が介入すべきでしょう?
◇何故サスマタ等の道具を使うとは考えなかったんですか?
◇ガラスを1枚割った時点で被害届を出すのが当然でしょう。
 これからはそうすべきであると思います。
◇何故カッターナイフを持っているんですか 持ち物検査はしないんですか?
◇実際問題として、加害者の子はどの程度の謹慎期間なんですか?
 次に登校してきたときは絶対に暴力を振るわないといえるのですか?

いい年をした、というか、加害者と同じ年代の子どもを持つ親が
あったりまえのように 口々に警察警察を連呼しているのである。
中学生相手にサスマタを使えと教師をなじるのである。
生徒に対してゲンコツ一発振るう事ができない男の教師を軟弱だと非難しているのである。
警察もサスマタも、部外者の暴漢に対して行使するものですが…。

で わたしの中の何かがキレて 挙手してしまう
黙って帰ろうと思っていたのになぁ…。

「加害者の男の子さんをわたしは知りませんけれども、
そんな些細な事でキレてしまう何かが ずっと以前からその子どもさんを取り巻くクラスの環境の中にあったんではないのですか?
何もないのに、いきなりキレて暴れてしまったのなら、それは学校で手に負えないので、しかるべき病院や、児童相談所に相談すべき問題ですよね」
「こんな事になるまでの人間関係についてとか、
これから受験、卒業までのクラスの問題や課題を、先生方には生徒たちと真剣に時間をかけて話し合っていただきたいと思います」
「うちの子は絶対に加害者にならないと信じていらっしゃるおうちの方は幸せでいいですね。
うちは子供とよく話をしますし、人を傷つける事は絶対悪だと教えてもいますけど、学校で起こる言葉の暴力等も含めたら、毎日毎日が辛いことがいっぱいで、一つ一つ訴訟だ警察だと言っていたらキリがないようです。
そして うちの子は外面の良い、どっちかというとおとなしめの女の子ですけれども『いつ自分がキレるかなんて解らない。キレない自信もない』と言っています。中学生時代というか思春期の子どもは、頭でわかっていても、自分で自分を制御できない不安定な年頃なんでしょう。しかし真剣に話せばわかります。大人と同じ価値観で理解します。話せば解るというのはきれいごとではありません。
ガラス一枚で被害届を出す方がよい、と一つの意見として先程のお父さんは仰いましたが、そんなことで どうやって友情とか、信頼関係を育てていけるのでしょうか?…と わたしも一つの意見として言わせていただきました。そんな警察呼べば話が済むというような即物的な、短絡的な問題ではないと思います」

長いぞw が 初めて場内から拍手が起こる。

あ オイラ間違ってないじゃん( ̄▽ ̄)


加害者の生徒の、精神的な揺れがあまりに大きいのであれば
それは当然 医学的見地から指導を受けるべきであるし、
その上で 被害者の生徒に時間がかかっても謝罪するべきだ。
被害者、特に女の子は、男子に殴られるなんて可哀相な事この上ないし、
もしも被害届を出したりしても 止める事はできないが、
出来ることなら穏便に済ませてくれるといいなぁと思う。


先生頑張れ というか本当に先生方は頑張っている。
ご自分の家庭は大丈夫ですか?とききたいくらい、子どもたちの為に時間を割いていただいている。
殆どの保護者はわかっていますとも。

生徒がんばれ、困難が何もないことが幸せなのではない。
困難を避けず、乗り越える強さが幸せなのだ。 

しかしもっともっと頑張らなければならないのは
社会意識の低い、自分ちさえ良ければよその子は…的な子育てをしている親に違いない。

死ぬ気で頑張れ( ̄ー ̄)



     2006年06月13日(火)
ダヴィンチコード観賞/キリスト教 Mixyより転載

振り休とって 色々雑用。
久々のレディスデーで ダヴィンチコードを観てきた。

読書は好きだし ダヴィンチコードブームに興味もあったが、上中下巻に分かれてる翻訳本を読了する自信はなかったので まず映画だけ押さえとけ的。

それなりに面白かった。
本を読んでもいいかなという気もした。

キリスト教について書くと、
高校を卒業してから進んだ短大が がちがちのミッション校で、毎日礼拝があった。
午前の1限目の次の時間で、真面目な私は初年度サボった事がない。
午後からしか授業がなくても、早めに学校に行って礼拝には出ていた。
若いときだったので、人生の指針みたいなものが欲しかったのだと思う。
より良く生きる為には正しい宗教が必要だとなんとなく思っていた。
が、丸一年しっかり出席を続けて、翌年は1回も出なかった。
サボって教室でお弁当食べてるのを見つかって 教授から怒鳴りまくられても逃げて出なかったw

なぜか?
教義の「処女降誕」がどーーーーーーーーしても信じられなかったからだ。
病気を癒したりする霊力のある人はいるだろう。
予言がことごとく的中する人もいるだろう。
その上で、人徳が優れていて、誰からも慕われ崇められる人が神と呼ばれても神の子と呼ばれてもなんら構わない。
でも、処女降誕はない。生命倫理に外れている。
何かが隠蔽されている。

で、あるとき、祖母から代々クリスチャン、という仲の良かった友人に 処女降誕についてどういう風に考えているのか尋ねたら
「それは根本なの。絶対疑っちゃいけない部分なの。イェス様の母マリア様は、神様から選ばれた特別な人だから」
と言われた。
さらに「○○ちゃんのお父さんはお医者さんでしょ?お父さんもそれを信じてるの?」と聞くと
「うん。信じてるよ」と答えた。

ほーーーーー( ̄▽ ̄)

わたしはここで、キリスト教というのはキリストのことを
後の歴史で神格化したか、キリスト自身が自分の出自を偽ったか、とにかく信者を騙して教義を作ったのだと解釈した。
18歳のとき。

あの時…「処女降誕は、イザナギとイザナミが天皇の祖先と言われているのと同じ次元の伝説よ」
と言われていたら、わたしのキリスト教に対する思いはもっと違ったものになったかもしれない。

最後の晩餐に書かれているヨハネが実は女性…というのは
どういうわけか 何かで知っていて、映画の中でCGを用いて
キリストに寄り添ったときは 普通に感心してしまった。
(こないだ 東京タワーの蝋人形館で見たヨハネの位置にいる男はヒゲ面だったように記憶してる…w)
ま、どっちでもいいのだが。

偉人の真実は 後にそれで権力を保とうとする連中に、その正しい姿を歪曲されたり捏造されたりする。
「衣の権威」というやつを守るために。

私が死んだ後は必ず権力闘争になるよ

と師匠が心配されている、と聞いた。
やっぱりなー・・・心しておこう。


キリスト復活について( ̄▽ ̄) MADT.V. 重いけど ワロタ