知恵の輪、、再び。 - 2003年11月22日(土) 一昨日の夜12時頃。 換気扇の下でタバコを吸っていた私の耳に、 突然、旦那の「やった〜〜!」という雄叫びの声。 それは、彼が3つめの知恵の輪をクリアーした瞬間であった。 今回のそれは、前回の2つよりも手ごわかったらしく、 リビングに行った私が見たものは、 「喜びを隠し切れない」といった様子で床に仰向けに寝、 さかんにバンザ〜イ!バンザ〜イ!と手を上げ下げする彼の姿であった。 また一つ難しい問題をクリアーした夫。 本来なら、妻である私も十分嬉しいハズなのに、 そこに素直になれない自分がいた。 なぜなら、彼の格好が一つのことを成し遂げた勇者の姿 とはあまりにも遠いものだったから・・・。 隆々と盛り上がる筋肉もあらわに、 ブリーフ一枚で両手をあげ、満面の笑みを湛えて私を見る彼。 そのさまは・・ あまりにも・・・ 道頓堀の・・ グリコ・・だろうと・・・。 おしまい。 ... ナチュラルということ。 - 2003年11月21日(金) 先日、妹が吉祥寺にある石鹸専門のショップに 連れて行ってくれた。 そこは妹のお気に入りで、多摩方面に 住んでいる彼女が時々立ち寄る店だそう。 量り売りをしてくれるというその店の石鹸は、 すべてが無添加。 ハーブとか炭だとかで、体にはとても優しいナチュラル成分でできている。 さすが、吉祥寺。若者の町、吉祥寺。 こんなハイカラな店、我が家のまわりではめったにお目には かかれない。 というわけで、なんだか、買わなきゃ損、損〜!って気になり、 頭皮と髪に良いカミツレとかローズマリーとか、 名前は聞くが、見たことはない、というような 植物成分の入った、固形石鹸タイプのシャンプーを買った。 年とともに薄毛が気になる私。 黒茶の色、不恰好な形が、いかにも毛を どさどさ生やしてくれそうであった。 その日の夜、早速使ってみた。 髪と地肌に直接すり込んでOK!というその泡立ちは 素晴らしく良く、薬くさい臭いが「私、今髪に良いことしてるね!」感 を一層高まらせてくれるのだった。 だが・・・・ きっと・・・ 泡立ちが素晴らしい、ってことは・・・ 洗浄力も素晴らしいってことなのだろう・・・ 髪の油が取れすぎて・・・・ い、痛いぞ・・。 そう、洗い流してる時の髪の感触は、りかちゃん人形の 毛のプラシチックぽいギシギシした質感そのもの。 滑らないから、指にどんどん髪が絡まったりで、 しまいには、もつれて毛玉までできてしまう始末。 降り注ぐシャワーの中、指と髪のくんずほぐれずの 仁義泣き戦いが終ったあと、ふと、見ればものすごい髪が抜けている。 ありゃりゃ・・・。 私は思った。 壮絶さを極めたこの戦いで、本来なら”さよなら”しなくてもいい髪まで 抜けたのではないか・・?と。 風呂上り、鏡をそ〜っと見てみた。 どこかが、極端に抜けている、ということもなく、 いつもと同じ様子の髪。 あれから、2度ほどしか使っていないが、 石鹸は2〜3週間もつかもたないかの分量で、値段は735円。 高い。 妹よ、 本当にこのナチュラルな塊は髪にいいのだろうか? お姉ちゃんは今、 もったいないという気持ちと、ハゲちゃうかも? という気持ちが複雑に・・交差している・・。 おしまい。 ... 背信。 - 2003年11月19日(水) 今日、バイトの帰り、駅前を通りかかったら、旦那が私に 「地区の案内所になる予定」と教えてくれていた、建てかけの プレハブ小屋に「中華料理・敦煌」という、 かんばんがかかっていて非常に驚いた。 旦那の情報源はいったい何処だったのだ? う〜ん・・??? と、こんな感じで、我が家の最寄駅周辺が、 今、着々と開発されつつある。 しょぼい駅は、丸ごと改修工事しているし、 来年の4月にオープンと言われているショッピングモールは かなりの規模で、昼夜を問わずにトンカントンカンやっている。 600世帯入るマンションも、うちの近くに建設中。 これからも大きなマンションがニョキニョキ建つらしい。 要は、この地区をファミリー層中心の街に作り変える作戦だ。 そう、ここはもともと労働者の町。 いや、労働者というか、ホームレスというか、どっちつかずの なかなか判別の難しい人々が多く集う町。 駅前には掘っ立て小屋みたいな居酒屋が何軒もあって、 夕方、そういう人たちが、安い酒をカッ食らってるかと思えば、 路上では遠い目をして寝転ぶ人がいる。 だから、私はちょっと心配していた。 この町がものすごく変わったら、彼らの居場所がなくなるのでは?と。 例えば、ムッシュかまやつ風味の私が銀座に行って、 エルメスの前を通るだけで「す、すみません・・」と 意味なく腰が低くなってしまうように、近いうちにここが彼らにとって 安らげない場所になってしまうのは間違いない。 彼らの方がずっと前から住んでいたのに? 私達マンション族は新参者なのに?? そう考えると、自分がまるでインディアンを追いやった、 アメリカ人のようで、ちょっと申し訳ない気さえしていたのだ。 だが、この前の日曜日、バイトから帰って来る途中、 資材置き場の緑色のフェンスに向かって、 「そこまで下げなくても?」と思ってしまうほど、ズボンを下ろし、 お尻丸出しの後姿で、ホームレスの方がジャ〜って用を足しているのを 見た日にゃ〜、、 おまけに、それが2日連続だったもんで、、 遠くに・・・・ ここからもぉ〜と遠くに・・・ 住んでいただけないでしょうか・・・・? と、力強く思ってしまいました。 おしまい。 ...
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