知恵の輪。 - 2003年11月18日(火) ガチャガチャ・・ガチャガチャ・・ 土曜日の夜、この家に金属音が響いていた。 旦那が知恵の輪をしていたのである。 鉄製のそれは、彼にとっては実に2つ目の知恵の輪だ。 彼が一つ目の知恵の輪を持って帰ってきたのは、 2週間ほど前のこと。 会社の同僚が突然くれたらしく、その時は 「俺なんかさ〜、帰って来る電車の中ですぐできちゃったもんね。 おまえもやってみろよ〜。できるかなぁ〜、君にぃ〜」 と、なんともいえず、得意そうであった。 もちろん、 私にはできなかった。 どこをどういうふうにはずしていいのやら、 さっぱりだった上に、途中で飽きてしまい、 わざわざこんな面倒くさいものを持っていた彼の同僚は 「相当の知恵の輪マニア」に違いない、と確信しただけで終った。 で、また彼はもらってきたのだ。 味を占めて。2つ目の知恵の輪を。 リビングの床にあぐらをかき、背中を丸め、 ガチャガチャ・・ガチャガチャといじり初めて、約20分後。 「できたぁ〜!」という歓喜の声と共に、 物凄い勢いで振り返った旦那。 その顔は 「俺ってこういうのやらせたら、ホント、すっげぇ〜よなぁ〜 天才かもなぁ〜〜」 といいながら、とてもうれしそう。 俺ってすごい! 俺ってやるなぁ〜! 俺って天才! 私の後ろで、何度も繰り返される彼の自画自賛に、 パソコンに向かいながら、私は一人、微笑む。 ふっ・・・ 人生もそんな感じで、 するするといったらいいのにね・・・と。 おしまい。 ... 確信”犯” - 2003年11月17日(月) 某イベントサークルがおこした婦女暴行事件で、 また逮捕者が出た。 今度は東大生。あらら、、。 今までに逮捕されたメンバーは皆、 私が逆立ちをしても入れないような、知識と良識を 持ち合わせているであろう、有名大学の学生達ばかり。 しかも、主犯格のWを除けば、他は 所属している大学のブランド制と、そんなひどくないルックスで、 あーいうことに手を染めずとも、普通に女の子とコミュニケーションが 取れるのでは?という感じ。 まさに「欲に目がくらんだ」ということか。 こんなことになる前に、 彼らは、リーダーである、Wに対して何の疑問も持たなかったのだろうか? 「この人について行って俺たち大丈夫かな?」とか。 まさに、快楽に覚醒された集団心理。恐ろしいとしか言いようがない。 しかし、少なくとも彼らを除いた日本全国の人々は Wの逮捕時に流されたニュースを見た瞬間に感じたはず。 「この人・・なんだか変・・」って。 それは、逮捕当初、良く放映されていたパーティー会場の映像。 たくさんの群集を前に壇上のWが 「熱〜〜〜い!ヤバァ〜〜イ!間違いない!!」と叫ぶシーンだ。 私なんかはそれを見て、 「なに、自分のこと言ってんだよ!」とブラウン管に突っ込みそうになった。 だって、日サロで無理に焼きました、というような似合わない日焼けは、 見るものを「”アツ”苦しく」させるし、 そのヒラメをVの字に折り曲げたような顔はちょっと異様で かなり「ヤバイ」ふう。 あれから続々と逮捕者が出、次々に明らかになっていく彼らの悪行。 信じられないほど卑劣だ。 今、私だけでない、日本中の人々が当初の彼の印象を 確信に変えているに違いない。 Wの変態的な「ヤバイ」さは「間違いない!本物だ」って。 おしまい。 ... アドバイス - 2003年11月14日(金) バイト仲間のSちゃんから、 「Tさんから食事に誘われたんだけど・・一緒に行かない?」 と私に「助けてメール」が来たのは、先々週の水曜日ことであった。 どうやら、その日、私が彼女と引継ぎをして帰った後、やって来たTさんに 誘われ、断れずについ「いいんですかぁ〜」みたいな曖昧な 返事をしてしまったらしい。 Tさんは良く来てくれるお客さんで、 年は「分別もついていて当然!」の53才である。 私は思わずにはいられなかった。 紳士に見えても、やはり彼もまた「勘違いオヤジ」だったのかと。 なぜなら、これは彼に限ったことではないからである。 私達指導員は、その立場上、お客に対しては、 常に親切、丁寧、愛想良くが基本。 だが、何人かのオヤジは、それを自分への 好意と受け取る傾向があって、ビミョーに自身満々の顔で、 一緒に食事でも・・ん?お酒がいいかな?と言ってくる。 それはまるで、店が引けたホステスさんに すしでもごちそうしてやるかぁ〜的なノリ。 メールの様子から、彼女の困り具合は手にとるようであった。 そこで、 「Tさんはちょっとエッチぽい。安易に行くな!来週とりあえず、 ミーティングだ!」 と返信してみた。 そう、私は普段の彼の発言から、マズイと感じたのである。 そして一週間後の先週の水曜日。 「今日来ちゃうよ〜、、どうやって断ったらいいの〜〜?」と焦り顔の彼女に 私がしたアドバイスは、 「いつ行くか決めてくれた〜?って言ってきたら、 とりあえず初めにエッ〜〜!?ってかなり大袈裟に驚いたふりをし、 間髪入れずに、あの話本当だったんですか〜?冗談だと思いました〜。 と戸惑って見せ、その後、顔を暗くしながら、 困ったな〜、ちょっと今、家がゴタゴタしてて・・。あ〜どうしよう・・ 行けないなぁ〜・・って深刻に悩んでみせろ!!」 というものだった。 で、昨日、その報告を聞いた。 私のアドバイス通りにことを運んだ結果、 「行こうよ!行こうよ!」と食い下がられることもなく 無事断れた、とのことだった。 それを聞き、胸を撫で下ろす私に続けて彼女が言う。 「やっぱり相談して良かった〜。さすが年の功!」 ・・・・・? ピンチを救ったというのに、 と、年の功って、、、、。 おしまい。 ...
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