台所のすみっちょ...風子

 

 

トカゲ。 - 2003年10月29日(水)

旦那が足の裏を8針も縫う怪我をした。

それは土曜日のことだった。

バイトから帰ってきたら、見慣れない、明らかに医者に

行って来ました、というような証拠の品の薬がいくつかあって、

不思議に思って問い詰めたら、

「いや〜、サーフィンしてたら足切っちゃって・・・病院で縫ってきた・・」

と、バツが悪そうにデヘヘと笑った。


私は意外にも「切った縫った」という類の話には本当に弱い。

彼の「病院紀行in千葉」を聞いている間中、

貧血起こしてぶっ倒れそうであった。

普段から「怪我なんかしたらサーフィンは即刻禁止!」ときつく言ってきた

私だが、クラクラしすぎてとても怒るどころではなく、

「厳重注意及び叱咤は傷がすっかり治ってから、しっかりやらせていただきます」

とだけ言い、取り敢えず彼の怪我を見守ることとした。


そして今日で3日目。

今、彼がう○このためにトイレに行った。

パソコンをしていたと思ったら、急に

「ヤベ!俺ものすご〜くう○こしたくなってきた!」

と見ていたウインドウを閉じることなく、タタタッ・・とトイレに

駆け込んでしまった。

その様子はとても怪我人とは思えない足取り、速さであった。

物凄い回復力。

バタン!と勢い良く閉められるトイレのドアの音を聞きながら、

それはまるでトカゲのようだ、と私は思った。


おしまい。


...

セーター。 - 2003年10月26日(日)

今日は寒かった。

バイトに着ていくため、チョイスした服は今年初めてのセーター。

襟元がVネックになっている黒いリブ編みのやつだ。

左、右、と腕を袖に順々に通したのち、頭からセーターを

かぶる。

ウエストまでゆっくりと下ろせば、これから寒く厳しい冬に

向かって、身がキュンと引き締まる思い・・

・・・・て、ゆうか・・・キ、キツイ。

去年より太って、セーターがまるで・・黒い肉じゅばんのよう・・。


どすこい!


おしまい。


...

へた。 - 2003年10月25日(土)

昨日はバイト先の飲み会であった。

当初、私が所属するインターネットスポットからは、

たった一人の参加予定、その一人とは言わずと知れた私だけ、、だったが、

別の部署の人が他のメンバーに根気よく声をかけてくれ、

また私も仲の良い同僚Tさんに

「今回はインターネットスポットの私らがメインらしいよ。
 行かなきゃマズイっしょ〜」と、

サギのような手口で、彼女をその気にさせ、

結局、5人のメンバーのうち私を入れて3人が出席したのだった。


場所は職場の近所のイタリア料理屋。

お互い顔は見たことがあるのだが、グラスを傾け合うのは

初めてだったため、特別ハジケて盛り上がるということもなく、

終ってみれば、その感想は「可も無く不可も無く」といったところ。


で、そんな中、敢えてお伝えすることがあるとしたなら、

それは、バイトの分際でありながら私が事務所の社長の隣に

うっかり座ってしまった、ということと、

その社長が一本の髪の毛も生えていないツルッツルの頭に

茶色のベレー帽をかぶった初老の男性で、そう、それは

まるでラッキョにどんぐりのへたをつけたような容貌で、

そのへたを横から容易にヒョンと摘めそうであったため、

「この帽子の下も見事に剥げているのか確認してみたい」から始まり、

「酔ったふりして、急にこの帽子を取ったら怒るだろうか?」と思いが進み、

しまいには

「この帽子の下で毛じゃないもの・・例えば植物が発芽なんかしてたりしてね」

といったことを、会の冒頭から終わりまで、ず〜っと考えていて、

社長を横目でチラチラ見ては

「取っちゃおうかな・・摘んじゃおうかな・・」と

ちょっぴりゾクゾク、ワクワクした、ということである。


おしまい。


...




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