台所のすみっちょ...風子

 

 

ウソ泣き - 2003年03月22日(土)

ブラウス以外のセーターとかTシャツといったたぐいの”かぶりモノ”は、

まず、左腕から脱ぐのが私の習性である。

で、おととい、風呂に入るべく婆シャツを脱ごうと

右手でそれをたくし上げるのと同時に、左腕を勢いよく上げると

「ガンッ!」という音と共にものすごい衝撃が左腕に走った。

脱いでいたのは洗面所。

ステンレスでできたタオルハンガーの棒に思いっきり肘上を

たたき付けたのであった。


痛かった。

脳味噌が揺れた。


「痛ぁ〜〜〜〜い!!」とその場にへたへたうずくまったものの、

音に驚いた旦那の「大丈夫かぁ〜〜」の声がリビングの方から聞こえたので、

「きっと心配のあまりすぐに駆けつけてくれるハズ・・。
 だって愛されているのだもの・・・。」

と気を取り直し、急遽、嘘泣き顔を作りながら

「(バタバタバタバタ)おい!どうしたぁ〜。大丈夫かぁ〜〜〜」
「ふぇ〜〜ん、、すっごく痛い・・・・ぐすん・・」
「気をつけなきゃだめじゃないかぁ〜〜、どれどれホラ立って、よっこいしょ!」

などと私を優しく抱いて立ち起こす絵まで想像したというのに、

あっという間に3分ほどが経過。


音沙汰なし。


そんなバカな、、と、弱々しい作り顔のままさらに数分待ってみるも、

いつまで経っても何の気配もなく、どうしたのか、とこっそりリビングの

方へ行った私が見たもの。


それは、むっちりとパンツ一枚の姿でテレビの真っ正面に立ち、

背筋をピンとはりながら、肘を伸ばした両腕を肩の高さにまで上げ、

何故か片足を思いっきり上げているバレリーナのような旦那のさま。


おまえはいったい何者か・・・?


しかも、テレビが面白いとみえ、

その姿勢のままへらへら笑ってもいたようで・・・。





本当に泣きたくなった。


おしまい。


...

君死にたもうことなかれ - 2003年03月21日(金)

夕方、洗濯屋に旦那のいっちょうらのセーターを取りにゆく。

「今晩は〜!!できてますぅ〜?」

ガラスの引き戸を開け、私がそう挨拶するや否や、

「戦争始まっちゃったね〜〜、、」と仲良しのおばちゃん。

店の中にはさっきつけたばかりだというラジオから、

興奮気味なアナウンサーの声が響いていた。

「アメリカは何考えてんだか・・」なんて私が言うと

「アメリカはね、空襲をうけたことのない国なのよ!
 イギリスだって、ドイツだって、イタリアだって、
 前の戦争でやられたのに・・特に日本なんて・・・
 何が空爆よ!空襲の怖さを知らないからあんなに
 気軽にポンポン爆弾落とせんのよ・・・・・
 ・・・・本当にどんなに恐ろしいか・・・・・」

おばちゃんは時々声を詰まらせる。

シュークリームを少しだけ崩したような、ふにゃりとした顔が

少しこわばっていた。


彼女は、50歳ちょっと。先の戦争を自らが体験したとは思えない。

物心ついた頃はきっと、その爪痕が彼女の周りにもまだ残っていたのだろう。

そして今、息子を持つ母の身になった彼女の戦争に対する悲しみは、

一層強いものとなった。




ああおとうとよ 君を泣く
  君しにたもうことなかれ
  末に生まれし君なれば
  親のなさけはまさりしも
  親は刃をにぎらせて
  人を殺せと教えしや
  人を殺して死ねよとて
  二十四までをそだてしや

与謝野晶子が日露戦争に出兵した弟を詠んだ詩の一文。

あなたは、人を殺すためにその尊い命を授かったのか。

人が人を殺してゆく・・あなたはそんな愚かな事で死んではいけない・・と。


戦場へゆく人への想い。


戦争を愚かな事だと思う心。


それは人である以上、イラクでもアメリカでも同じはずだ。


おしまい。


...

改名のすすめ。 - 2003年03月20日(木)

昨日テレビで、

「私達は、タマちゃんの幸せを思ってやっているのです」

みたいなことを言いつつ、「タマちゃんを想う会」のメンバーが

タマちゃんが食うだろうという思惑のもとに、

ホタテを川にぽーんぽーんって放り投げている映像をみた。


「おっと危ない!」


と思ったのは、私だけではないハズ。


ホタテは殻つき。

そんな堅いものをランダムに投げ入れて、水中にいるタマちゃんの急所にうっかり

当たり、川面に姿を現したと思ったら、ぷかぁ〜とお腹を見せて、

そのまま、どんぶらこどんぶらこっこと流されて行ってしまったら、

ど〜するのか?

その場合、「タマちゃんを想う会」の名前が一瞬にして変わり、

「タマちゃんを送る会」になってしまうということをメンバー、特に

青白い顔をしたあの代表は気がついてもいい。

なんたって、自然界ではホタテが天から降って来るということは

あり得ないのだから。


だいたい、その日のタマちゃんは「ホタテ気分」であったのか?

もしかして、別のものが食べたかったのではないか?

「いや〜、、今日は骨丸ごと、バリンバリン魚を食いたい感じなんだよね〜」と。


人間と同じだ。

例えば、

う〜〜ぷとたらふく酒を飲んだ後、小腹がすいて茶漬けでもサラサラ〜っと

かっこみたいと思いつつ家に帰ってみたら、食卓に揚げたてのカツしか

なかったとしたらどうだろう?・・、、受験の朝じゃあるまいし、、。


食いたいものが食いたいときに・・ない。それは不幸である。

実際、私は

「高熱を出して寝込んでいるとき、彼女が看病に来てくれて、

助かった・・と思ったのもつかの間、作ってくれたものがお粥ではなく、

豚の冷やしゃぶだった。百年の恋いも冷めそうだった」という

聞くもゲップ、語るもゲップの物語を知人から聞いたことがある。



タマちゃんが話せないことをいいことに・・・・想いすぎ。

「タマちゃんを想う会」・・名前を改め・・

「タマちゃんを想いすぎの会」に変えた方がいい。


おしまい。


...




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