迷い心


2008年02月05日(火) 埋没

ふやけた指腹で反射する汗を撫で拭う

たまに肌の下がこわばるのは余韻のせいか

薄く閉じた目は何を見てる?

僅かに開いた口は何を呟く?


目にかかる髪を払い
頬に触れ
唇に触れる




2007年12月05日(水)

エスカレーターにて立ち止まり下っている。
前後には人が並び、右隣のエスカレーターは上がり方面。

ふと右隣のエスカレーターの2人に目をとめる。
2人は前後に並び話している。
1人が手に何かを持ち後ろの連れにそれを見せていた。

良く見るとそれは小さい護身用くらいの大きさの銃だった。
デリンジャーと同じくらいだがちょっと装飾が凝っている。
俺の目には映画ディア・ウェンディに出てくる銃、ウェンディに見えた。

モデル名の解らない銃で知りたいと思っていたので、慌てて話しかける。
「Excuse me! Is gun Wendy's!? 」
何故か英語だった。
普段全然話さないのに夢の中だからか咄嗟に発する事が出来た。
だが、エスカレーターはすれ違う方向だ。
答えを得る事無く2人は視界から外れていった。

俺はあまりにも慌てていたのだろう。
俺の後ろに並んでいた熟年の女性が何事かと尋ねてきた。
映画に出てきた銃のようだったので気になったと伝えたら、彼女は納得したようだった。

エスカレーターから降りて別れ際に、
「こんな時になんて言うべきだっけ?」
と逡巡し、
「Have a nice day!」と伝えた。
彼女はにっこり笑って遠ざかった。


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仁 [MAIL] [My追加]