その身に触れ 視線を交わしたのはいつの日か 記憶は時にリアルな情景を蘇らす
唇を這わせ 目を閉じ合ったのは何時の夜か 今は過ぎた日を心に復元す
闇を身にまとい 夢魔に身をゆだねる
兎目から赤みが引く事は無いと知りつつも その時間は涙を拭く事を忘れられた
心を満たす確かな実感を得られた
鋳鉄の鐘が深夜の湿った空気を震わせる 青臭い草は結露した水滴を吸収し陽の時間を耐えうるべく準備を始める 羽ばたき 時を刻まずに時を知るもの達が目覚めだす 月夜の勢力は一時撤退を始めつかの間昼に天を譲り渡す 張り詰めた大気に温もりが溢れだし 緊張は人の心を目覚めさせる
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