迷い心


2003年03月03日(月) 差出人名のない手紙

季節が過ぎ去りそしてまた巡る
町の明かりに暖かさを感じるこの節
いかがお過ごしでしょうか

雪の中車を走らせていると
まだ花の咲かぬ桜並木のそばを通りました
氷が張らなくなれば
この場所は人通りが多くなり昼夜を問わず
宴が繰り返されるでしょう

桜には雪がうっすら積もり
目にはほんのり桜色に
染まっているようにも見えました
こんな桜の愛で方もあるのかと一瞬目を奪われました

この桜は気付かぬうちに咲き
そして花が落ちる事無く溶けるのでしょう

本番前の予行演習のように価値は無く
人が目にすることも少ないく
ただ季節の変わり目に一時

FMから桜に関する新曲が流れる一瞬に
桜の季節が巡りました




2003年03月02日(日) 通り雨

家路途中に通り雨にあったんだ

着てるものも全部びしょ濡れで
整えた頭はぺちゃんこで前髪から水が滴り
かばんの中も水が染みてそうで
紙類を諦めなくちゃいけないくらいの雨

走る気分でもなく
靴の中に貯まった水が立てる音を意識しながら
雨が目に入らないよううつむき加減で歩いた

家でパリパリに乾いたタオルで
髪拭きながら窓の外の様子見てみた

雨が止んで雲の切れ目から陽が差し始め
周辺の雲をうっすらこんじきに染めて
とても綺麗だった
天使がラッパ吹きつつ降りてくるような
荘厳な雰囲気でもあり暖かい光だった

空気は澄み渡り
ほのかな水の匂いとまだ流れる音

ただ、気持ち良く感じた瞬間だった


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仁 [MAIL] [My追加]