声を聞き 心を読み 求めに応じ言葉を発する
何回繰り返しただろう
形を求め向き合う 偽りの姿を持って 心を満たす
虚像に救いを求める
どこに
形容できぬ自身を
だれに
得られしモノは すべからく霧散し 跡に残るは
後悔と一瞬の輝きのみ
一瞬を繰り返し 後悔にさい悩まされ それでも続けるしか術は見当たらず
感情の矛盾は
なぜに
断線し力が伝わらなくなったかのようにか 力など無く元より空虚な体を慣性が支配する
自己に矛盾を抱えつつも 人並みな感傷を受け 皮肉な感情を持て余す
容れ物を 形を
かりそめの目的を
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