君が僕の事好きな事を 君があまり僕を好きでない事も 君が僕に興味の無い事を 君に僕が心奪われている事も 君は僕とは相容れないものだと 君との語らいはとても有意義な事を 君の瞳には違う人が映っている事も 君の事僕がなんでか気になるのか理由は無い事を 君だけを見ていて欲しい事を 君が疲れている事を 君が満足している事を 君が望んでいる事を 君が僕を知らない事を 僕も君を知らない事も
何も知らない事を
知ってる
この曇った眼に君の姿を
瞳に映る僕は少しはましに見えるだろうか
鏡の中の僕の瞳の中には何も映っていない
光すら射さぬこの部屋で何の花が咲くのか? 光に気づかず芽を踏んではいないか?
ノックの音に耳を閉ざしてはいないか? 訪れ去る足音に一喜一憂するのはなんでだ?
一人自分を抱きしめる どうやら ぬくもりを感じられる神経は持ち合わせているようだ
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