翠の日記

2004年12月15日(水) 『LIFE GOES ON 〜銀座ナイト〜』

 辛島さんが参加するというので、行って来ました。
 他の出演者は村上ゆきさん、杉真理さん(どちらも初めて聴きました)、それからスペシャルゲストで稲垣潤一さん。
 その中で、何故か辛島さんがナビゲーターということで、とてもはらはらして観てました。杉さんの方が適役だと思ったのは、きっと私だけではないはず…;
 どんな歌も聴くのは好きです。歌詞のわからない歌(洋楽全般)はちょっと苦手ですが、声をひとつの楽器として聴けるものなら好きですね。
 ゲストの稲垣さんは、まず辛島さんと「ホワイトクリスマス」
 とっても素敵でした。(たまに、タイプの違う歌手が個性のままに同じ曲を歌うと、悲惨な結果になりますよね;)
 その後、「稲垣さんといえばアレ」ということで、「クリスマスキャロルの頃には」を歌ってくれて、生で聴けて本当にラッキー!と心の中で思いましたね。続けて、「では、辛島もアレを」ということで、「サイレントイブ」を歌ってくれました。
 最後に4人と各々のギタリストで「星に願いを」をやったんですが、ギタリストってどうしてみんなあんなに足が細いの! そっちのインパクトがありすぎでした(笑)



2004年12月12日(日) 『TAPE』

 特殊ステージが作られることは、事前にサイトで調べてあったんですが、元々のステージをまったく使わないとは思いませんでした。(あ、室外のバスルームと廊下で使ったか;)張り出してるので、本当に近く感じます。
 学生時代の親友という設定は地でいけるので、軽口の言い合いはとっても自然でいつ見ても微笑ましいです。むしろはしゃぎすぎ?
 特にヴィンス! ベッドの上で飛び跳ね回るのが小猿のようで、可愛かった。で、ジョンに「バカ」扱いされるんですよ! 演技じゃないでしょうって;

 エイミがなかなか出てこなくて、三角関係の実態が明らかになるのが、待ち遠しくて仕方ありませんでした。でも、ようやく登場したかと思ったら、ハイネックのセーター着込んでましたよ! そこはせめてVネックだろう!とは、男でなくても思うところ……。
 それにしても、顔ちっちゃい〜。TVの何倍も可愛い。声も通ってたよ。(他が男二人だから余計にそう感じるのか?)でも、地方検察局(?)勤めなので、言うことはキツイ。

 青春を懐かしむというには、ちょっと重い同窓会でした。
 オチは…あれは、ヴィンスはバカで可愛いってことなのかしら?

 90分1幕という、今まで観てきた舞台の中で一番短かいお芝居でしたが、会場を出たら2時間以上経っていたので、ちょっとは延びたのかな? アドリブ入ってそうだったし。他の日を観ればわかるかしら?



2004年12月09日(木) 育ち方と、少年少女

 今日聞いた、一言がちょっと衝撃でした。
 「育ち」って今も使うのかな? 人格形成に関わる思春期までを全部ひっくるめた言い方だと私は思ってました。環境とか、親のしつけとか、友人関係とか、でも、あまり良い会話の中では使われないような言葉でしょうか?

 今となっては昔話ですが、客観的に視れば自業自得で苛められていたA。どんなに苛められても、いつも笑顔だったのが、えらいなあと思っていたのです。
 ところが、友人Bが「よく怒らないでがまんできるね」と聞いてみたら、
「可哀想だと思ってるから、腹も立たないよ。そういう育ち方したんだなぁって」
と、苛めていた子を哀れんでいたとか……あ〜なるほど〜
 Aの唯一の美点は、その鈍感ともいえるほどの大らかさだと思っていたので、そんな考え方をしてたことを知って、ちょっとショックだったのでした。今更な考え方っていうのは自分でもわかるんですけど、自分が「良い」と思っていたものが、崩れてしまい、まったく知らぬが仏ってこのことです。
 裏があったというのではなくて、Aにとって、それが当然の表の考え方だっていうのがね。唯一の美点の元がソレかい!と思ったら、ははは;
 それにしても、人の本音を聞き出すBの話術の巧みさに脱帽でした!

で、育ち云々に関係あるような、ないような。
 最近読んだ児童書の感想です。
『THE MANZAI』1.2
『NO.6』1.2.3
(ともに、あさのあつこ著)
 バッテリーが面白かったので、『THE MANZAI』も読んだのですが、本気か!?というくらい、男の子が同級生に向かって「好きだ」と言い張ってました。「漫才の相方として」なのか、本人も迷ってますよ。
 でも、好きなのは本当だから、悩んだりはしていない。秋好(だっけ?漫才組もうと言い出す方)がいるだけで、周囲の空気がとても良くなって、本当にいい子で読んでて元気になれます。
 2の中で「学校なんて無理して行く所じゃない」っていうセリフがあって、ちょっとドキっとしました。
 私にとって学校は無理しても行く所でしたから。少なくても義務教育中はそう思ってましたね。今はそうでもないかな? でも、自分の子ども(いないけど)にそんなこと言われたら、やっぱりショック。

『NO.6』は〜…。
 完全統制されたドーム「NO.6」内の生活と、ドーム外の生活のギャップがすごいです。
 近未来の話なんですが、これ、前者より友人関係の微妙さがグレードアップしてますよ。「好き」だと言って怒られたからって「だったら、愛してるって言えばいいのか」って、おかしいって; でも、言ってるほうは好意を伝えようと、大変真面目なので、本当にタチが悪いとしか言い様がありません。誰か紫苑をどうにかして。ネズミはとても可愛いです。老若男女、誰でも言うこと聞かせられそうです(方法が脅迫から誘惑まで幅広ーくっていうのがまたツボ;)。なんて素晴らしい。

 『NO.6』が好きな人なら、京極夏彦の『ルー・ガルー』も好きじゃないかな? 統制された近未来とか、危険に巻き込まれる(&自ら飛びこむ)子どもたちとか。でも、決定的な違いは、『NO.6』は少年もの、『ルーガルー』は少女もの。(あえて【美】とは言わない;)
 ……もしかして、その違いがかなり重要?



2004年12月07日(火) 『エリザベス・レックス』

 エリザベス女王、シュイクスピア、一座の女形ネッドの3人がメインの舞台です。(他にも色々いましたが、いなくても十分成り立つ舞台に見えました)
 感想一言で言うと、難しかった。観るというより、聴く舞台だったからでしょうか?

 女王は、恋人エセックス伯を処刑するのを明朝に控えていて、気をまぎらすために(?)シェイクスピアの一座を城に招きます。その夜一座が泊まることになった納屋を女王が訪れ、3人が共に過ごした一夜を、晩年のシェイクスピアが回想する(それとも書かなかった芝居を回想する?)という話なのですが…。

 今までに上演したセリフや、書き掛けのセリフの引用とか、初めのうちはすべてが芝居じみるのですが、次第に本心が現れてきて、
 それに、時刻を告げる鐘の音が、処刑のカウントダウンをしていてドキドキします。
 女に生まれながら男のように生きるエリザベス女王と、男に生まれながら女を生きるネッドの、処刑中止を賭けた対決も面白かったです。
 女王とシェイクスピアは予想通りで素敵でしたが、ネッドの小林十市が想像以上に良かった。これが(バレエ以外の)初舞台なんですよね。セリフが誰よりも通ってました。女形という役も良かったんでしょうけど。あとは、梅毒で余命幾ばくもないネッドを心配する、後輩の女形くんもなかなか可愛かったです。



2004年12月05日(日) 暴風、そして暑い。本当に12月か!?

 台風よりもすごいことになってるんですけど、一体どうしちゃったんでしょう? 昨夜からずーっと、枝の擦り合うミシミシという音や、漫画でなくひゅるひゅるという風の音が怖かったのですが、今朝は、玄関の引き戸を開けたら、外れちゃいましたよ。
 なんで風向きと平行して動かした引き戸が、風に煽られて外れちゃうの! ようはボロいんですが、それにしても、びっくりした。

 先週末に14冊まとめてネットで買った本を読んでいたので、日記も更新せずにサイトほったらかしでした。まぁ、いつものことです。
 三つ子の魂百までなんでしょうね。展開がわかっていて、登場人物も似たりよったりなのに、一時期買わずにいたものがまとめて出てたりするから、手が出ちゃいました。50数冊セットが落とせなかったのは残念だけど、買った分は読みきったので、かなりすっきりしてます。

『少女達のいた街』(柴田よしき)
 2冊の本を読んだような気がしました。1975年と1996年の2部構成なんですが、青春小説とミステリーの2本立て(!)みたい。
 前半で、笑えたのが、記者がロックの今後を予想してたところ。
 書かれているのが現代なんだから、もちろん今後=現在のことを言っているだけなんですけれどね。それをあの時代に予想した人っていたのかな? 当たってても、作中の記者同様、信じて貰えなかったんじゃないかな。

 前半よりも、後半の方が、明らかに読むスピードが上がったので、ミステリーの方が読みやすいのだと、改めて実感しました。
 意外な人物がまったく違った方向から関わってきて、最後の最後まで真相がわからないところもおもしろかったです。(え、それって私だけ;)
 好きなのは化学の代理教師の北浦ですね。一見ぱっとしない大学院生!(その正体は…) もっと出して欲しかった。残念。

 白衣着ている教師って良いですよね。天才とか変人とかの溜まり場(この表現もどうかと思うけど)ですからね! しかも、教え子に手を出しちゃう教師良いなぁ。
 でも、現実の中高生はよっぽど気をつけないと、足もと救われそうでうかつに手だしなんかできなさそうですよね。


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