雪さんすきすき日記
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2006年05月22日(月) 続・例大祭のこと

 RD-VH7PCがCDを上手く読み込んでくれなくなったので、カバーを外してみた。なるほど、こうなっているのか。どうやら、上から押さえる直前で引っかかっていたようで、少し調整したら直った。めでたし。しかし、機械部分は直せても、液晶の表示が勝手に切り替わるのはどうにもならないなぁ。

 今日は例大祭の疲れを癒すべく、ゲームはお休みして戦利品を読み漁る。
 50冊弱ほど購入したのだが、その中で飛び抜けて素晴らしかったのが「紅き糸 銀の月時計」(さくSaku亭)。咲夜さんとレミリア嬢の出会いを描いた作品である。
 まず、この主題を扱った作品は今までにいくつも出ている。私の覚えている範囲だけでも、「東方異聞」(めるくまある)、「夜まで待てない!」(GenocideKitten)、「ワーニングギバウスムーン」(くらっしゅハウス)、「東方町の住人達〜冬〜」(FLIPFLOPs)と、これだけある。それだけ魅力的な主題といえよう。
 ここで、どの作品も基本的にはその人間離れした能力で行き場を失った咲夜さんをレミリア嬢が受け入れるという、「ある程度」公式見解に基づいた流れになっている。そして、その受け入れる過程で各作品共趣向を凝らしている。大抵は力ずくであり(笑)、相手を傷つけ自らも傷つきながら最後には優しく諭して受け入れるところにレミリア嬢の包容力の高さを窺い知る事ができる。時には単なる気まぐれということもあるが、それはまあ照れ隠しということで。
 そして、この「紅き糸 銀の月時計」である。この作品も基本的には上記の流れと変わらず、やはり最後はレミリア嬢が咲夜さんを受け入れて大団円となる。それではこの作品の魅力は何か?演出が上手いのである。特に、話の要所要所で組み込まれている大ゴマが話しに流れを、読み手に深い印象を与えている。物語の最後、咲夜さんをレミリア嬢が諭す場面では、先の展開が読めてしまってもその効果で涙を抑えることができなかった。と、書いてはみたものの、本当の魅力はそんな技巧的なところではなく、咲夜さんが最初から最後まで等身大の少女として描かれていることかもしれない。
 というわけで、紅魔組好きには勿論のこと、それ以外の方にも紅魔組の魅力を知っていただくために是非とも読んでもらいたい作品である。
 ちなみに、ふと思い立って物語の終盤を「東方ストライク」の「亡き王女なんてはじめからいなかった」をかけながら読んでみたところ、涙腺が崩壊した(笑)。

 そして、虎とメロンで新たに15冊ほど購入。例大祭はもう少し続く。


氷室 万寿 |MAIL
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