夢を見た気がする。 内容は覚えていない。 でも、とても幸せな夢だったと思う。
恋をすると、こんなにも暖かかったっけ。 叶わなくても想っていたいな。
熱い。赤い。重い。 瞼が。目が。頭が。
アイツは私から全部奪った。 私らしく生きていた私の存在も、 とても心地よかった場所も、 私が今まで生きてこれた自信も。 アイツが全部全部奪い去った。 許せない。許せない。許せない。 大切な仲間も、 大切な思いも、 大切な生命も、 全部全部奪いさりやがった。
私にとってもうアイツは醜い笑顔でしかない。 殴って気がすむなら殴り飛ばしてやりたい。 そしたら私も醜い笑顔で笑えるかな。
受け入れなきゃいけないなんてバカな考えをした私がココにいる。 もうそんな無理する必要もないじゃない。 私は受け入れられない。 全世界の人に受け入れられたって、 私にはとても受け入れられない。
だから、私には自分から離れるという選択肢しかない。 離れたくない。 大切な人を返してよ。
もう無理よね。 知られる必要もなかった私を知られてしまったんだもの。 別に私は助けを求めちゃいなかった。 なのにアイツが暴くんだもの。
最低。
私は、やっぱり一人で生きるしかない。 全ての関係を諦めて、一人で生きていく。 大丈夫。私はきっと大丈夫。
ただ、お前が憎いだけ。
こんなんじゃだめだってわかってる。 でも甘えてしまうし、許してしまう。 だって私も女の子だから。 確かに強くなったかもしれないけれど、 やっぱり弱いもの。 ばかばかしいなんて言わないで。 これでも一生懸命やってみてる。 私だって精一杯だもの。
はやく、なんとかしなくっちゃ。
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