今年の秋に、紺地に水色ストライプのウールのパンツスーツを新調した。
何かとスーツ姿で会合に出ることが多く、ジャケットは何着かで着まわしているけど、ボトムが揃いのパンツスーツのほうが自分に似合うような気がする。太めでもすらっと身綺麗に見えるし、特に男性の中に入って目立ちたくないとき(?)などにちょうどいい。
シルクやポリエステル混紡の生地は光沢もあっていいと思うけど、今回購入したスーツは、ウール95%のもの。
ただ、ウールのパンツなんか一度穿いただけで、座り皴がつくわ、膝が出るわで気になってしょうがない。雪の日なんか、裾を長靴の中に入れて出歩いたりすると、裾まで皴っ皴になってしまう。
その都度、アイロンをかけて手入れをしないといけないから、面倒な素材のものを選んでしまったと深く後悔。しかも決して安くはなかったのよね。。。何としてでもきれいに手入れをして着こなさないと。
そんなこんなで、部屋の片隅にしまってあったズボンプレッサーを引っ張り出して、久しぶりに使ってみた。すると、あのヨレッとしたパンツが、あっという間に元通り。ぴしっときれいに折り目がついた。
ほんの数分のプレスでお手入れのストレスが吹っ飛んでいきました。めでたしめでたし。あと2〜3回着て、年内にクリーニングに出すことにします。
・・・・・
私は、意外とスーツ姿の男性のスラックスの折り目を厳しくチェックしている。言わずもがな、ズボンの折り目にはその人のお人柄が顕著にあらわれている。
年長者の方は、アイロンやクリーニングのタイミングなど、内助の功かもしれないけど、お手入れを奥さんに頼むタイミングも、その人の身だしなみに対するこだわり次第であろう。
台湾に単身赴任中のうちのパパさんは、会社で社服に着替えるからスラックスを穿いているのは通勤の往復だけだけど、二週間ごとにクリーニングに出していると言っていました。
一緒に暮らしているときは、私と子供らの身支度だけで精一杯なのでパパのことまで構っておれず、二人で出かけてからパパのズボンが皴皴だとブーブー言ってましたっけ? あの当時から比べると、パパも自然と自分の身だしなみに気を遣うようになったのでしょうね。
日曜日の夕方、公民館で村の忘年会があったんだけど、二次会の流れでみんなが社務所に来てくれた。総勢15名くらい。
お下がりのスルメをお神酒に浸しておいて、みんなが来てからさっと炙ったら、いい具合に柔らかくなって、大好評であった。
ビールはたらふく飲んできたようなので、お神酒の立山をコップ酒にして呑み始めた。燗をするためにバタバタと台所に出入りするよりも腰を落ち着けて飲めるようにと、みんな冷酒で飲んでくれる。
今回は、柚子の皮を指で剥いて、きれっぱしを入れた。 その柚子というのはありがたいことに、どなたか参拝客の方がご神前にお供えしてくださった物をお下がりとしてみんなで頂いた。 柚子の香りが高くたち味もまろやかになってとてもおいしい。本来の立山の味もおいしいけど、ちょっと一工夫したアレンジ酒を飲むのもまた楽しい。
わいわい遅くまで飲んでいた。何を話していたかも記憶にないけど、とにかく楽しいお酒だった。
翌日は仕事ということで、みんな三々五々帰り始め、残ったのは子供のころからずっと一緒だった幼馴染二人。玄関先までお見送りに出たら、夜風が気持ちよかったので、そのままアルコールを抜きがてら徒歩10分ほどのところにあるコンビニまでわいわい歩いて行った。
昔の思い出話をしながら、50年前にタイムスリップ。 子供時代に、夕陽を見ながら遊んだり、一番星見つけ! とか、虹を見てはしゃいだりとか。いまだに自然の中で天真爛漫でいられるのは、彼らと幼少時代をピュアな気持ちで過ごしたからだと思う。私の人格形成のもとになった彼らの存在に感謝の夜でした。
ここの日記の存在をすっかり忘れるほどご無沙汰しておりました。 FBはスマホで文字を打っているのでなかなか思ったようには文章にできないので、久しぶりにパソに向かって文章を書きます。
ちょっとした近況をご紹介。
気温の変動の激しい日。新幹線に乗って他県に出かけたところ、帰り際に、右耳のピアスがないことに気が付いた。終日いろんなところを歩いたので、どこで落としたか見当もつかない。
20年以上も前にパパに買ってもらってずっと愛用してきたピアスだったから、それ相応にショックで出先だったけど、しばらく独りで放心してしまった。
片方だけになったピアスを見るのは、本当に忍びない。もう二度と身につけることはないだろうけど、丁寧にティッシュに包んで鞄の奥に入れて帰路に就いた。
結論を先に言うと、新幹線駅の駐車場の運転席の下に落ちていた。雨水に濡れて街灯の灯りできらきら光っていて、遠くからでも、ものすごい存在感で私の目に飛び込んできた。
駐車場で車を降りるときに、マフラーを巻き直したので、きっとその拍子に耳に引っかかって落としたのだろう。
ただ、失くしたピアスには、ちゃんとキャッチ(耳の裏からつける小さな留め具)がついていたのだ。ただ無造作に落ちていたのではなく、そこのアスファルトの上にきちんと置いてあったのだ。
私の記憶では、隣は金沢ナンバーのセダンだった。 多分、助手席に乗り込もうとした連れの女性(だと思う)が、件のピアスが落ちているのに気づいて、小さなキャッチも探してくれたのだと思われる。そしてピアスにキャッチをはめて、持ち主の私が気付きやすい処に置いてくれたのだと思う。本当に有り難い親切をしてくださった。
きっとその女性も、片方のピアスかイヤリングを落として、女性特有というか、女性にしかわからないこの手の落胆ぶりを幾度となく経験されているのかもしれない。
とにかく、何方かは存じ上げませんが、その心根のお優しい、金沢ナンバーのセダンの助手席に乗ってお帰りになった方に、この場をもって心から深くお礼を申し伝えたいと思います。
駐車場でその方の横のスペースが空いていたのは偶然だったかもしれないけど、私としては運命のめぐりあわせだったと思いたい。決してお目にかかることはないとは思うけど、ずっとその方の親切は語り継いでいきたいと思う。
この喜びと幸せを私の心の中だけ終わらせるのではなくて、誰か次の人に繋いでいけたらいいな。
|