実家の桜の老木が大きく道路側に枝を伸ばし、電線にかかっていた。
ちょうどこちらの桜は、今が満開。 花びらが重なり合って、モコモコした中を黒い電線がすっと走っている。
庭木の枝が電線にかかっていたら、電力会社のほうで枝おろしをしてくれるときいていたので、連絡したら早速二人連れで見に来てくださった。
御両人、桜の花を見上げてしばし無言。 「きれいに咲いてますねぇ……」と、鑑賞モード。
それから、ゆるりと切り出された。 「あの。電気の高圧線というものは、電信柱の一番上から走っている線で、お宅の場合はどこにも接触していないので問題はありません。
電信柱の中ほどから出て桜の枝に触れているいる太いケーブルは、電話線です」とのこと。
電話線は高圧線ほど心配する必要はないことを説明したうえで、「心配であれば、NTTのサービス課に連絡してみてください」と。
とんだ人騒がせな世間知らずでした。 近所のおじちゃんにでも相談したら、端から問題ないと言ってくれたかもしれないけど、先走って連絡してしまったんだよね。
はー、はー、恥。。。
今日の午前中は、知人の葬儀に行ってきた。 享年70歳。検査入院されてから2カ月余りで、お別れを迎えてしまった。
妹のほうが繋がりや絡みが多い方だったけど、私はその姉としてもだし、お付き合いこそ短かったけど、同じ会に所属していたし。パパの実家と同じ町内なので、そんなこんなでショックを隠し切れず、目頭を押さえながら手を合せた。
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桜が咲くまで、ここ北陸は一カ月以上あるけど、桜の木立ちが全体的にピンク色に染まってきている。
桜の色合いのピンク色というものは、花弁のピンクじゃなくて、幹から採れる染料の色なんだってね。
桜色っていうのは、花弁から採れる色目ではないらしい。長い時間をかけて、木の幹で熟成させた成分が、染料としてあの華やかな桜色として現れるらしい。そんな枝から芽吹く花々は色がこぼれるように桜色の花を咲かせるんだって。
もわもわっとした満開の桜の花の塊も圧巻だけど、私は春先の芽吹く前の幹の色付きにはっとする。目先の春を告げてくれているということもあるけど、渾身の力で満開にするそのエネルギーも潜在的に訴えかけてくるものがある。
今年は、お友達といろいろ桜を観に行く約束がある。
昨日は、新聞に挟まっているチラシなんか、ピンクピンクのおひな様モードで、どこに出かけて行ってもおひな様ソングがかかっていて。
女の子所帯の家庭は、テンションも上がるでしょうね。。。 ワタクシ、男所帯で、目下家族散り散りの生活だから、お独り様でスーパーの買い物はちょっと心なしか虚しかったかな。
せめて、身の回りの物だけでも、ピンクを増やして、女性的な雰囲気を全面的に出せるよう演出はしているんだけど、なぜかしら、今一つ、女系家族独特のほんわかピンクオーラが醸し出してはいないのよね。
ショッキングピンクが多いんだけどね。サンリオ系のパステルピンクとは色調が違うか。。。
女性ホルモンもいっぱい出てると思うんだけどね。 ……ありゃ、更年期か、今の私。。。
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周りの人が、次々に病に倒れて療養中だったり。
容体が急変されて、こちらの心の準備もないまま、葬儀に出ることになったり。うわーん。悲しい、悲しい。
私、人一倍、感受性が強いからか、葬儀場でお経聴いたり、故人の写真を見上げたりすると、故人との関係の深さ如何にかかわらず、いっぱい涙出ちゃうんだよね。
ふえ〜ん。。。
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