薔薇園コアラの秘密日記

2003年05月26日(月) ただの日記

 よっぽど注目度の高い著名人でない限り、一日の経過をだらだらと羅列する一般人の日記ほどつまらないものはない。書くほうは記録として書いているのかもしれないけど、読まされるほうはたまったものではない。
 
 けれども、元来、日記というものはそういうものであるから、私も「私の今日の一日」を書いてみる。暇な方は最後までお付き合いください。

 6:30 目覚ましピピピ。パパ出張のため、昨晩から息子たちが私のベッドにいる。狭くて寝ずらいので、飛び起きる。昨晩就寝2:30 睡眠時間4時間。でも目覚めすっきり。

 7:40 子供たちを送り出して、朝食を食べながら、ネットを徘徊して、洗濯機を回して、あらあらとした家の片付け。週明けだから乱雑に散らかっている。

 9:00 パソの前でふと気が付くと、九時。慌てて家の掃除を始める。お手伝いをクビにして自分で掃除・洗濯をやり始めてから三ヶ月以上経つ。あの、家事一切できなかった祐子さんがよく今日まで頑張っています。パチパチパチ・・・。

 10:00 月・水・金と週三回通っているアクアエアロビクス、10:30のコースに参加するには今出ないといけない。まだ掃除、洗濯の途中。今日は11:30のコースに行くことにする。

 11:30 アクアエアロビクス。今日は特別ハードだった。週三回通うようになって、一ヶ月近く。体重の減りは少ないけど、脂肪の減りは確実に自覚あり。日本に帰るまでにきれいにシェープアップ! 

 13:00 郵便局で切手の買い置きを買う。エアメール用の切手、3zlちょうどの金額の切手がなかったらしく、1.2と1.8のばらの組み合わせを渡されて、窓口で少しもめた。私は3zlの切手が欲しかったのだ。あの程度の片言のポーランド語でよく反論したものだ。

 14:00 お昼ごはんの後、久しぶりにドイツ語の本を読んだ。「Geschichten vom Herrn Keuner」Bertolt Brecht著 これの邦訳はなんだろ? ブレヒトのコイナー氏のお話? 短いお話一話だけで記憶がとんだ。すばらしい安眠導入剤。

 16:00 ボーズたち、怒涛のように帰宅。まだ眠かったけど、お腹すいた攻撃にあっけなく降伏。

 で、今にいたる。この後、夕食を作り、ばたばたばたばたーとして、いつものごとく夜は更けていく。

 今夜もパパがいないから、また夜更かしをしよう。
red bullもいっぱい冷えてるし、ボーズたち寝静まるの楽しみだなー。

 * * * * * * * * * * * 

 お、今、西の上空に向けて飛行機が飛んでいきました。あれ? いつもの離陸コースより、我が家に近いような気がする。

 台所からも、離陸した飛行機が小さくなっていくのが見える。どこに行く飛行機だろ・・・なんて思いながら通り過ぎていく飛行機をいつも見送る。

 時には機上のあの人に想いを馳せて。

 



2003年05月25日(日) 白樺とバーベキュー

 昨日、日記を書きながら頭の中で思い浮かべていた情景と、今日、私が目にした光景があまりにも似ていたので驚いてしまった。

 今日は、ポーランド語の先生の家にバーベキューに招待された。
家は空港近くのワルシャワ郊外にあり、敷地がとてつもなく広い。大人数でも集まれるように、椅子やベンチががたくさんあった。これからの季節、外で過ごすにはもってこいの環境だ。

 敷地の外側には大きな白樺林。
 昨日日記を書いた時点では、ここでこんな贅沢な白樺の葉ずれ音を聞くなんて、思いもしなかった。
 焼いたものも、私が日記に書いたようなお肉とソーセージ。そして、サラダとパン。

 サラダは先生の娘さんが作ったイタリアンサラダで、ほうれん草とファルファッレ、乾燥トマトにひまわりの種が入っていた。むっちゃおいしかった。
 一緒にきていたお友達の娘さんがお代わりして食べた程までに。

 そして私が仲良くなれそうな樹は・・・。
 私たちに心地いい木陰を提供してくれていた、さくらんぼの樹・・・かな? 
 甘い、甘い実をつけるそうだ。この樹は戦前からあり、もう70歳ぐらいだという。幹の形がとても変わっていて、枝が横に伸びていた。

 お庭にはかつてたくさんのさくらんぼの樹があったそうだ。でも、以前ポーランドに大寒波が訪れたとき、この樹以外のさくらんぼの樹は全部枯れてしまったという。
 唯一残ったこのさくらんぼ、家族のみんなにずーっと愛されて大切にされてきたんだろうな。いろいろこの樹を巡るドラマもあっただろうなぁ。なーんてあれこれ思いをめぐらすのも、昨日の今日だから内心楽しかった。

 今日は本当に暑い一日だったはずだけど、あのさくらんぼの枝樹のおかげで、何とか快適に過ごせたのだと思う。
 
 ふはぁ〜、何か続きを書こうと思ったけど、睡魔の限界・・・。
 さしあたりパソから離れます。
 おやすみなさい。

 
 



2003年05月24日(土) 親睦会バーベキュー

 今日、日本人学校の親睦会のバーベキューがあった。
 好天に恵まれ、楽しい一日であった。
 
 こういう機会にいつも感心することは、バーベキューの下準備にいろんな人のいろんなアイデアが集まること。それに皆さん、バーベキュー慣れして手際がいい。
 日本風のバーベキューはいつもとても豪勢だ。

 私たちもドイツにいた頃、自宅のバルコニーでグリルをしたけど、ドイツの場合はいたって簡単。
 買ってきた味付け肉に、ソーセージ、それにサラダにパン。それだけ。
買い物に行って、火をおこして焼くだけ。
 西日と庭木の葉ずれの音、それにビールがあればそれでよかった。

 あ、書きながらなんだかいろんなことを思い出した。

 * * * * * * * * * * * 

 ドイツの家の庭に大きな白樺の樹が二本あり、私たちはいつも窓からその樹を眺めて暮らしていた。
 そこで何年か暮らすうち、その葉の茂り具合や落葉でその年の季節の移り変わりがわかるようになった。

 グリルができる季節には、白樺の葉が隣家が見えないくらいにうっそうと茂る。みごとなまでに長く垂れ下がった枝は、ちょっとした風にでもさらさらさらと耳に心地良い葉ずれ音を立てたものだった。

 白樺の枝の揺れ具合で、そよ風が枝間を通り過ぎていくのが見える。風がいなくなった後も枝葉はいつまでもにぎやかにざわついている。
 
 私は、目を閉じてその葉ずれ音に耳を傾けるのが好きだった。

 我が家の白樺はとても表情豊かな樹であった。
 毎日庭の白樺を見て暮らすうち、この白樺の大木は、時々、喜怒哀楽に近い感情を枝樹、枝葉全体で表現しているのではないか・・・と思うことがあった。
 まるでこの樹に「木の精」が宿っているかのように。 
 あの白樺たちには実際にそう思わせるような動きをすることがあった。
  
 それはただの風のいたずらだよ・・・と想像力のかけらもない人に現実的に言われてしまえばそれまでだ。それでも私はいつまでも心にファンタジーを持ち続けたいと思う。
 
 あの葉ずれの音、本当に樹の心の声だったらおもしろいのに・・・。
 私もほんのちょっとでいいから、樹とお話してみたい。



 樹と通じ合うには、樹とある程度の深い係わり合いを持たないといけないだろう。ワルシャワにこれだけたくさんの緑があふれかえっていたとしても、これといった心の友になるような樹は周りにはない。
 
 人も樹も、行きずりの関係では、心は通じ合えないでしょうから。


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祐子 [MAIL]

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