2002年04月11日(木)  ネーミング

■会社の仕事でやっている新製品のネーミングについて書く予定


2002年04月10日(水)  なぞなぞ「大人には割れないけど子供には割れる」

友人マキちゃんから送られてきたなぞなぞ。「大人には割れないけど子供には割れる。女にはキレイなのに男には汚い。犬には見えるのに猫にはなかなか見ることができない。車ならできるけど家では無理がある。天気のイイ日には現れることもあるが雨の日には見ることができない。どちらかというと理科室より職員室の方が住みやすい。みんな触れたことあると思うよ」。

ちんぷんかんぷんなので助けを求めたら、映画大好きなジャンガリアン君からヒントが来た。「『月とキャベツ』『突然炎のごとく』『ビッグ・ウェンズデイ』『ヒマラヤ杉に降る雪』『ジェイソン』『トラボルタ』『太陽を盗んだ男』なんてのはどうでしょう?」。ますますわからないが、マキちゃんは「センスのいいヒント」とほめる。悪ノリしたジャンガリアン君がくれたヒント第二弾は「『マン・オン・ザ・ムーン』『炎のランナー』『ウォーターボーイズ』『ピノキオ』『現金に手を出すな』、あと『サタデーナイトフィーバー』『太陽がいっぱい』ではどうだ!!よし、前のもコレも順番は合ってる」。順番って、何だ?

そこまでヒントをもらってもわからず、結局教えてもらった答えは「曜日」。

問題もヒントも7つからなることに目をつけた人は解けたかも。ただし、相当無理がある。★大人には割れないけど→火(文字を分割すると小人になる) ★女にはキレイなのに→金(女性には貴金属・男性には金○○。あるいは男性の貴金属はガラが悪く見える) ★犬には見えるのに→日(夜行性の猫はお日様が苦手) ★車ならできるけど→水(洗車できても洗家はできない。あるいは水車はあるが家車はない) ★天気のイイ日には現われる→月 ★どちらかというと理科室よりも→木(職員室に比べて理科室は日当たりが悪い。あるいは理科室には危険物が多く、木を燃やされそう) ★みんな触れた事ある→土。もうひとつある答えは「金」で、★大人には割れない…→お金(小銭には割れる) ★女にはキレイ→女には貴金属・男には金○○ ★犬には見える→猫に小判 ★車ならできるけど→借金 ★天気のイイ日には現れる→金星 ★どちらかというと理科室よりも→金八先生 ★みんな触れた事ある→お金。こちらもかなりこじつけ。

もともとの問題よりもヒントのほうが面白い、というのが面白い。


2002年04月09日(火)  東京コピーライターズクラブ

■昨日の夜、残業していて「カッターを持ったコピーライターがやけに走り回っているなあ」と思ったら、今日がTCCの締切りだった。TCCとは東京コピーライターズクラブのこと。プロのコピーライターにとっては、この賞を取ること、受賞は逃しても、せめてTCC年鑑に作品を掲載されること、その前にTCC会員になることは、とても意味のあることなのだ。応募には、食品や車や公共といったカテゴリー別に賞を競う「一般部門」と、新人賞をめざす「新人部門」がある。TCC会員になるためには新人部門で入賞しなくてはならないのだが、その応募には「過去1年間にコピーを手がけた(共作はダメ)5作品」が必要になる。1つや2つだけだとまぐれがあるかもしれないので、安定した実力を見せよというのだ。この5つというのが曲者で、実際3つか4つは「これなら狙える」という作品があっても、あとの1つでどーんと平均点を落としてしまったりする。5つそろわない場合はそれでもいいらしいのだが、「こいつ、4つしかなかったんだな」というのも力不足を名乗ってしまうようで、情けない。というわけで、毎年、TCCの季節になると、コピーライターたちは作品ファイルをかき回し、「意外と仕事やってねえなあ」とか「去年のコレを入れれたらなあ」などと嘆き、5つそろわない人は、「しょうがない。一般部門で出すか」となる。一般部門は誰でも応募できるが、ライバルは仲畑さんだったり真木さんだったりタグボートだったりする。■はずかしながら、わたしはまだ新人賞を取っていないので、会社からは「そろそろどうなの?」とプレッシャーをかけられている。年賀状に「TCC!」とだけ書いてくる上司もいる。今朝から作品をかき集めたが、「コレがあれば何とか5つそろう」と思った作品の清刷りが見つからず、結局今年も一般部門に応募することにした。去年も一昨年も年鑑には掲載されたので、せめて年鑑入りは果たしたい。シナリオは書けるけどコピーはからっきし、と言われないように。


2002年04月08日(月)  シナリオに目を向けさせてくれた「連載の人」

シナリオを書きはじめる前に、ひとりだけ、テレビドラマのディレクターにお会いした。当時『公募ガイド』に連載されていたドラマの制作現場のエッセーを愛読していたのだが、その中に会社のメディア部にいるS氏の名前が出てきた。本人に聞いてみると、かつてテレビ局でプロデューサーをしていて、連載のディレクター氏とは、よく組んで仕事をしていたのだと言う。「そういや近々会社に遊びに来るから、会う?」と言われ、ほどなくして「連載の人」との対面が実現した。文章からイメージを受けた通りの人で、頭の回転がとても早く、それに負けないぐらい口の回転も早く、最近考えついた新しいドラマの企画(それもまったく違うストーリー)を次々と披露してくれた。「公募ガイドの原稿、下書きされてないですよね」と前から思っていた感想を口にしたら、「なんでわかるの?」と驚かれた。ほとばしる言葉を直球で投げてくるような、エネルギーにあふれた人だった。

その連載は一年で終ってしまったが、数年後、同じく公募ガイドで新井一先生の誌上シナリオ講座がはじまったとき、「連載の人」の話を聞いたときの何とも言えないワクワクした気持ちを思い出した。シナリオを書きはじめ、今も書き続けているのは新井先生のおかげだが、シナリオに目を向けさせてくれたのは「連載の人」だった。彼にとっては昔の仕事仲間と再会したついでに会ったにすぎない10分間は、わたしにとっては、人生を変えるほどのドラマチックな時間だった。シナリオライターいまいまさこの種を蒔いてくれたその人、鶴橋康夫さん演出の新ドラマ『天国への階段』第一話を見ながら、人と人との巡り合わせの不思議を思う。


2002年04月07日(日)  イタリア語

■外国語を覚えるのが好きだ。最初に出会った外国人は隣家に引っ越してきたインド人一家だった。親の受け売りで丸暗記したカタコト英語が通じた瞬間、相手が笑顔になった。コトバは友達を作る道具なんだと5才にして知れたことに感謝している。■日本語を勉強しているアメリカ人青年が面白いことを言った。"My Japanese is good enough to get in trouble, but not good enough to get out of it(日本語ができるせいでトラブルに巻き込まれることはあるけど、トラブルを脱出できるほどは日本語ができない)."。同じような経験はわたしにもある。大学の卒業旅行で訪ねたドイツでチェコスロバキアの男性と片言のドイツ語同士で盛り上がっていたら、誘拐されそうになった。日本人は幼く見られると言うが、10才ぐらいに見えたのだろうか。バリ島観光に行ったときは、リンガフォンのインドネシア語を1か月前から聞いていたが、現地の子どもたちに不用意に「サヤ ナマ マサコ」と名乗ったがために、masakoの名入りのミサンガやら織り物やらを勝手に作られ、買い取る羽目になった。こちらは友達だと思っていても、相手にはネギを背負った鴨にしか見えなかったことに打ちのめされたが、それも言葉をかじったから知ることができた現実だった。■めげずにフランス語にも手を出し、カンヌに行ったときは楽しい思いをした。言葉がちょっと通じるだけで、現地の人しか知らないおいしいものや穴場に出会える。手を出しかけて引っ込めたのが韓国語と中国語。どこから手をつけていいかわからないうちに出発日が来てしまった。いつかリベンジしなくては。■旅行に行く予定はないが、イタリア語の本が目の前に2冊ある。仕事でイタリアがらみの商品を担当することになり、資料として買ってきた。イタリア語に挑戦するのは初めて。音がかわいくて、発音したくなる言葉がゴロゴロある。「小さい」は「ピッコロ(piccolo)」で「とってもおいしい」は「オッティモ(ottimo)』。「わかりません」は「ノン カピスコ(non capisco)」。カタカナ読みでOKなのもいい。それでは眠くなってきたので「ブオナ ノッテ(Buona notte)」。


2002年04月06日(土)  カスタード入りあんドーナツ

■ダンナは朝から名古屋へ日帰り出張。「飛んで帰ってきてね」と言うと、まじめくさって「いや、新幹線だよ」。週末の予定も会話もすれ違っている。■一人にされても、やることは何かとあるので、暇を持て余すことはない。午前中は洗濯機を2度回し、シナリオ関係の資料を読んで頭の中を掻き回す。一段落ついたので、気晴らしに出かけようとしたら、マンションのエントランスでブロードバンドの出張説明会につかまる。これ幸いとパコダテ人の動画を見せてもらう。つなぎっぱなしで月々3900円って安いのだろうか。住宅街を抜け、安売り店のオリンピックへ。ガーデニングの土や肥料が安いので、一時期は週末ごとに通っていたが、毎回つきあわされていたダンナが「オリンピックは四年に一回にしてくれ!」と訴えたので、最近は一人で行く。オリンピックで液体肥料ハイポネックスを、スーパーでバジルとルッコラの苗(キッチンで料理に使いながら育てましょう商品)を、パン屋でドーナツと大好物のうぐいす豆パンとドーナツを、百円ショップでフックのついた籠(植木鉢カバーに使える)と針金を買い、帰宅。針金で粗い籠を作ってパスタソースの空瓶にひっかけ、その中に買ってきたハーブの苗を移す。水が針金籠の下にたまるので、根腐れしない。たぶん。ハイポネックスを薄めてベランダガーデンの植物たちにあげ、咲き終えたジュリアンの根を抜き、土のビタミン剤を混ぜる。次は何を植えようか。写真屋でもらった種でも蒔こうかな。電話を三本し、買ってきた『カスタード入りあんドーナツ』でお茶。小豆とクリームはよく合うが、このドーナツにおける相性は素晴らしい。■「今から新幹線に乗る」とダンナから電話。あと2時間、何しよう。


2002年04月05日(金)  イマセン高校へ行こう!

■『いまいまさこカフェ』の姉妹サイトならぬ親子サイトが完成。先週末、父と会った時に「作ってあげる」と約束したホームページだ。名前は『イマセン高校』。今年定年を迎える父が退職後も教えられる場所があったらいいなと思い、学校仕立てにしてみた。表紙のJAVA SCRIPTには泣かされたけど、ついこないだまでは「HTMLって何?」と言っていたのだから、大きな進歩。苦労して作った校舎に、どんな学校生活を盛り込んでくれるのか。父のお手並み拝見といこう。


2002年04月04日(木)  前田哲×田中要次×松田一沙×大森南朋パコダテ人トーク

日本では忌み嫌う人も多い数字の4だが、昭和44年4月4日生まれの親友が「4がよっつで4あわせ」と言うのを聞いて以来、「幸せの4」と思っている。パコダテ人を書いてからは、「しっぽの4」でもある。平成14年4月4日、4が3つ並ぶ今日、ハッピーでしっぽな出来事があった。テアトル新宿で行われた『ドロップシネマ・パーティー』の『前田哲×田中要次パコダテ人トーク』。そのスペシャルゲストとして、松田一沙ちゃんとともに参加させてもらった。

『OUT』の打ち上げ会場から田中さんに連れて来られた大森南朋くんも、飛び入り参加。前田さんと田中さんが「銭湯での戦闘シーン」などと話しているところに大森くんが現れ、ジャケットの下に着込んだ殺し屋1Tシャツ(金色の1が眩しい)を披露すると、会場からどよめきが起こった。続いて一沙ちゃんが呼ばれ、「一沙ちゃん、おめでたいことがあったんですよね」の声を合図に、キャンドルを灯したバースデーケーキを持って、わたしが登場。「昨日パタチになった一沙ちゃんをお祝いして、みんなでパッピーパースデーを歌いましょう」と呼びかけ、合唱する。映画館は火気厳禁なので、ゆらめく炎なんてスクリーンの中でしか見れないはず。面白い経験をした。

トークのほうは時間が短く、ウォーミングアップが終わって調子が出てきたところで幕切れという感じだった。最後に一言ずつと言われ、pakodatejin.comの宣伝と「みんなもしっぽつけて!」とお願いをした。ピンクのしっぽに仲間ができますように。

トークの後は、控え室の廊下でバースデーケーキを切り分けた。田中さんとも大森くんとも顔は合わせていたけれど、言葉を交わしたのは今日がはじめて。二人とも気さくでやさしくてちょっとシャイで、前田さんと合うのがわかる気がした。作品上映が始まってしまったので、鑑賞はせずに、前田さん、石田さんと近くのカフェでお茶。上映が終わる頃にテアトル新宿に戻り、来てくれた友人、知人にお礼を言う。函館の映画祭でお世話になったあがた森魚さんと控え室で少しお話しする。出口にテフロンさん、Koalaさん、Takeさん、ふた娘。さんがいた。終電が危ないので、新宿駅まで歩きながら話す。サイトがなければ出会わなかったり、それっきりだったりする人とつながる不思議。ネットは顔が見えない怖さもあるけれど、人と人を結びつける天才だ。


2002年04月02日(火)  盆さいや

■仕事の後、恵比寿の『盆さいや』へ。会社の先輩Y嬢の友人がやっているお店で、盆栽を愛でながら食事をし、盆栽を買える。前々から盆栽に魅かれていたので、「行きたい行きたい!」と騒いでいたら、今夜連れて行ってもらえることになった。メンバーは他にW嬢とT嬢。女四人で乗り込むと、Y嬢の友人の経営者Shigebonさんもいて、五人でワイワイ晩ごはんとなった。Shigebonさんはアメリカで盆栽販売の仕事を手伝っていて、「これは売れる!」と帰国後、ボンサイアートという会社を作った。『盆さいや』は事業の一部で、主な業務は盆栽の栽培と販売なのだそうだ。「盆栽の定義ってあるんですか?」と素朴な疑問を投げかけると、「陶器に植えられていて、幹のあるもの」という答え。盆栽が高いのは器の値段のせいもあるとのこと。各テーブルやカウンターや棚や店のそこかしこに盆栽が「商品」として飾られている。「北海道の話を書いているんだったらライラックはどうかな」とすすめてくれたが、満開の桜に一目惚れしてしまった。『風の絨毯』の主人公さくらにもあやかり、わが家の盆栽第一号とする。店を出ると、夜風で花びらが舞い上がり、花吹雪を散らしながら歩く。袋の底にたまった花びらを土に敷き詰めると、これまた風流。帰宅したダンナと、ダイニングテーブルでミニ花見。以前「盆栽やりたいなあ」と言ったとき、「キュウクツだから僕は嫌いだ」と却下したダンナは、「きれいだねえ」と素直に目を細めていた。いいものは、いい。


2002年04月01日(月)  インド料理屋にパコの風

銀座のインド料理屋でバイトしながらシナリオを書いている横山亮子ちゃんからメール。読んでとてもうれしくなったので関係者に転送してしまったが、ここでも紹介。

「パコダテ人」のチラシ バイト先に置いてもらったよ。あたしのいるグルガオンと、姉妹店のハリドワールと半分ずつ。姉妹店のハリドワールはなんとシネパトスのすぐ近くなの。きっとすごい宣伝効果があるよ。チラシを見せた時、店長は「ああ、シネパトスにポスター貼ってあったよ。これ、知ってる」と、なかなか好印象。バイトの女の子(大学4年生)は、「あー!これ知ってる!どさんこプラザにも置いてあった。突然しっぽが生えてきちゃう話ですよね!」と、これまたすごい好印象。ストーリーまで知ってるとは素晴らしい。銀座のインド料理屋にまでひそかに風は吹いてきているよ。

シネパトスにポスターを貼った人(配給会社か宣伝担当さん)と、どさんこプラザにチラシを置いた人(たぶんアシスタント・プロデューサーの石田さん)と、お店にチラシを置いてと頼んだ人(わたし)。それぞれのやっている点がつながって線になり、面になり、風を起こしているのがうれしい。もっと扇を広げなくちゃ。

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