++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2002年05月11日(土)
a sexfriend or...都合のいい女
昨日の続き

その頃付き合っていた恋人との関係は、まぁ一言、良好だった。
でも私には罪悪感がなかったのは、やはりその恋人との関係が対等じゃなかったからだと思う。


男女の恋愛関係ってのは、どちらが先に告白したかは意外にその関係を左右させる事がある。私からの押しの一手で始まったその恋は、彼にとってあぐらをかいてしまうに十分だったのだろう。

電話もメールもいつも私から、会いに行くのも私から。
私は尽くすことはキライじゃなかったし愛の言葉も惜しげなく使うわけだが、彼は尽くされることは当たり前で、愛の言葉の返答すら一段上にたった物の言い方をする。


恋人たちの会話には甘ったるい愛の確認があったりするわけだけど、


例えば私のことを好きかと尋ねると、まぁ好きな方じゃないかなと歯切れの悪いセリフであったり、
例えば何処が好きかと尋ねると、オレを好きだと言ってくれるところだという。
私のことがかわいいかと尋ねれば、10人並なんじゃねぇかと言っていたりもする。


そのたび、落胆したり悲しんだりすることがよくあった。
本当のところどうだったのかと思えば、きっとそのセリフの一つ一つは全て、本当に思っていたことなんだろうと思う。

そうでなければ、付き合っている恋人がいながら出会い系サイトでメル友を募集したり、合コンに参加したり、2人オフ会と称して女の子と二人っきりで会いに行ったりもしなければ、女の子と二人っきりで旅行に行ったりもしないだろう。

ましてやそれを、さも嬉しそうに写真を見せて「かわいいだろう?この間釣れた女の子」などと私に言ってみたりはしない。


「嫉妬心をあおるためなんじゃないの?」

と言ってくれる女友達が居たけども、私から見ると私がどう思っているかと言うのは彼には関心外で、どうやら「女の子がかわいい」というのを見て一緒に感想を言って欲しかっただけのように思える。



恋人でありながら、まるで都合のいい女だったと思う。


◆ 2002年05月12日(日)
a sexfriend or...復讐心
セフレと出会う頃には恋人との付き合いも1年ほど経っていた頃で、その頃になると、いい加減こちらから追いかけるのにも疲れてきていた。


何度頼んでも話し合っても、メル友募集は「友達」を募集しているとの一点張り。異性の「友達」と会うことや、旅行に出かけることは引け目を感じることでも悪いことをしていることでもないのだから止める気はないの一点張り。

合コンのセッティングは男友達に頼まれたから。

スキーは友達との毎年恒例の行事だから外せない。
女の子が入っているのは、盛り上がるから。




..........だから。

バレンタインディとかクリスマスに出かけるのは仕方がなくて。

皆が居るときに携帯を鳴らすと、そっけなくてすぐに切りたがる。

彼女が居ると皆に公表しないのは、聞かれていないから話さないだけで。




焼きもちを妬く私が異常なのだとさも言わんばかりだったか。

1ヶ月に一度しか会えない私との約束も、メール友達が会いに来るということで保護にされかけた。


「おまえとはいつでも会えるから」


遠距離恋愛だと言うのに?まさか。



追いかけてもらうこと、してもらうことへの慣れとはここまで相手をぞんざいに扱えると言うような見本市。

好きという気持ちが擦り切れて磨耗していて、ある意味安定はしていた。
メールのやり取りがない事実も、1〜2ヶ月に1回という逢瀬の間隔も、友達を優先されることも「慣れ」てしまい寂しいと思わなくなり、なんとなく丁度いいと思い始めた頃でもあった。









セフレの彼との関係は、彼にとっても私にとってもお互いセカンド。
こういうのを一見「都合のいい関係」というのだろうけども。
私の気持ちはセフレのほうに大きく傾いていたので、正確にはどちらが本命でどちらがキープだったかわからない。


恋人と別れても良いとは思っていた、というより、どうでもよくなっていた。
今までぞんざいに扱われていたけども、ぞんざいな存在とはかくあるものかがよくわかったのは、別れるとか別れないでキープとかどっちでもよくて、自分から「切る」労力すらもったいなく感じる「居ても居なくても良い」という存在。


彼にとってのかつての私。顧みておかしくなる。



もちろん大事にされていなかったから別の男に夢中になったのだと、そんな言い訳をするつもりもなく、よりより関係を築いていてもそうなることは十分にあるのだから。


言うなれば、単純な心変わりなのだろう。


その要因の一つに大事にされていなかったという一つの理由があるだけで、理由はそれだけではなかったと思う。


もしくは、多少の「ザマアミロ」的復讐心が、あったのかもしれない。

◆ 2002年05月13日(月)
a sexfriend or...関係
セックスフレンドというからにはセックスだけを追求する相手かと思われがちだが、そうでもない。

もしセックスしたいだけの相手ならそれは相互自慰行為になるだろう。
つまり、相手の身体を使ったオナニーでそれならば会話はいならないわけだ、突き詰めれば穴と棒があればそれで事足りる。


究極言えば、おもちゃで十分。生身の人間である必要もない。



だけど実際にはそれなりに会話をしたり食事に行ったりメールしたり電話したり。チャットもする。もちろん普通の会話でエロであることもない。
会えば即ホテルへという即物的なこともなく、会話を楽しんで終わることもある。
実際、会った回数がセックスの回数とイコールでないところがいい証拠だろう。


ほとんど恋人とやっていることに変わりはない。


違う事と言えば「苦悩するほどの胸をかきむしるほどの嫉妬心」はあまりない。
全くないかといえばそうでもなく、やはり他の異性のことはお互い気にはなっていたけどもだからと言ってみょうちくりんな「君がよければ、オレは(私は)ガマンするよ」的な、陶酔系の間柄でもない。

どっかのエロ出会い系サイトの決まり文句のような「割り切った大人の関係」などという感じでもない。

言うならば、嫉妬する心はあえてお互い見ないようにしていたというところ。
何せお互いセカンドだ、自分の立場を顧みるといえようはずもなく。
言い出せば突き進むか別れるかのどちらかを選択せねばならない、それは避けたかったという所か。

いや、お互いはっきりさせるほど自分に自信がなかったのだと思う。






愛の言葉をささやいたり、急に引き寄せられてキスをしたり、街中で軽くキスしたり。手を握り返されたり。抱きしめられたり、見つめあったり。
私たちは、ごく普通の恋人同士の蜜月を楽しんでいた。


恋人とはなかった光景。

なかったのではなく、私から行動したことはあっても恋人からそういう行為に出たのはセックスするときくらいで前儀もほとんどなく、それこそ即物的だっただけ。


例えば相手から手をつないできたり、例えば「好き?」と聞いてきたり。
そんなくだらない小さな積み重ねが、心の中をぽっと暖かくしたり関心が自分にあることが確認できたりして、心地よくさせる。



恋人よりも、セフレに気持ちが行くのは自然の流れだったのではないか....。

◆ 2002年05月14日(火)
a sexfriend or...性の倒錯者たち
セフレの彼は、私がどうやらお気に入りらしくほぼ毎日電話があった。
お互いの恋人たちよりも会う回数はおろか電話やメールは多かったように思う。



彼は性に対して無知な私の好奇心を、知識として満足させてくれた。
性的欲求ではなく知識としての好奇心。
彼の知る限りの色んな店に連れて行ってくれて見学させてもらった。


玉抜き兄さんがやっているバーで、
ホルマリン付けのタマタマちゃんを見たとき「食べ終わったモモの種のようだ」と感想を言ったらお兄さんが笑っていたのが印象的。性の倒錯者がたむろう小さなカウンターだけの店はあふれかえって店の外まで客がいて熱気でむせ返していた。

玉を抜くときの価格だの内容だのを細かく聞くと、「遠慮と言うものを知らないヤツだ。」と彼にはたかれたけど、おかまいなしに聞いた。
客商売だから、不快だろうとなんだろうとお兄さんは快く会話をしてくれる。
素敵なお兄さんだった。お姉さんか?どっちだ?(笑)



一番妖しかったのはSMバー。
ママさんと彼が倒錯と恋愛についてガンガン言い合っている内容が、普段の生活から逸脱している世界で専門用語が多すぎて半分以上が内容が理解できず私だけがついていけなかったりもした。

向こうには鉄格子があって、お姉さんとおじさんがロウソクとムチでSMプレイ中だった。始めてみたものだから食い入るようにしげしげと眺めていたのだけど、興奮はしなかったところをみるとそういう性癖は自分にはないように思える。

てっきりお姉さんは従業員かと思いきや、彼に耳打ちして聞いてみると両方客だと聞いてびっくりした。客同士ならなぜ店内でこういうことをするのか理解できず。
彼に言わせると、こういう性癖の人はパフォーマー的なところがあって見せることも一種のプレイなのだとかなんとか。露出狂なのかと聞けば、またそれとも違うらしい。これについては未だに理解できず。覚えているのは、見せることでまた相手を探すことにもつながるのだとか。


なんとなく、セリを思い浮かべてしまったことは当然言えなかったけども。
もしくはレース前に馬を引き回して見せるパドックとか。



自称Sのおじさんが私に色目を使っているのがわからずに、席をおもむろに交代させてきた彼の真意がイマイチつかめず、ぼけっとしていたら今度は交代した席の隣にSのお姉さん(私よりも年下だけど経験豊富そうなのでお姉さん)にいきなりディープキスをされて、その気持ちよさに女も悪くないなと思っていると彼が怒り出してお開きになった。

その店は、「一人で絶対行くな」と釘を刺されたのでそれきり。
ってかそんなディープな店に一人で行くほどの心臓は今も持っていない。
一応、性的な欲求は普通どまりで今も落ち着いているから。


他にもあるけど、まぁこれ以上書いたら成人向けのただのエロになってしまうのも
忍びないので割愛するが、なにしろ普通に生活していれば見聞きすることもなかった世界だ。

女とディープキスをすることも、当然(笑)









彼のセックスはいたって平凡。それどころか肌を感じることの方が好きらしく、ただ裸でお風呂に入ったりじゃれあっていることの方が大半、行為はおまけ程度。

彼は、私の中途半端な初心さと中途半端な好奇心が相手として丁度良かったところがあるのだろう、色んなところに連れまわして私がただただ呆然としているのをみると満足していた感がある。



私くらいのバカさ加減が、彼の自尊心を満足させるに丁度良かったのかもしれない。

◆ 2002年05月15日(水)
a sexfriend or...立場の逆転
セフレの彼にのめりこんでいたというよりは、違う異性の存在が出来たことで私はそれまで恋人中心の生活から、男女問わず他の友人たちとも出かけるようになった。

恋人が出来たことで閉じられつつあった世界が、また再び開かれたようなそんな感じ。

それまでの恋人中心の生活といっても、デート費用捻出のため節約のため出歩くのを止めていただけなのだが。



元々友達は多いほうだったから、外に目を向けるとお誘いは割りとあった。

恋人からの電話の時間になればまたぞろと切っていた電話も時間を気にせずかけるようになる。誰かと電話中に恋人からキャッチが入ると無視をするか「明日にして」と恋人の電話を平気で電話を切る。

今までデートの日にちを決めるのに恋人が指定してきた日にちで全てが回ってきていたものが、先に入った予定でデートの日程も狂いがちになる。
はっきりしない約束ならば、はっきりしている約束優先で生活するようになっていった。


友達と恋人が同一線上で優先順位なしになる、セフレも同じこと。



デートの予定がなかなか決まらないことに平然としている私に恋人は焦りだしてきたのは仕方のないことだと思う。

責める口調になりつつある彼に、以前彼が私に言ったせりふ。



「あなたとはいつでも会えるから。」



かつて自分が吐いたセリフ。
これにはさすがに何もいえなかったことだろう。

恋人との立場が逆転していった瞬間だった。

◆ 2002年06月03日(月)
のぞき癖のある蛇



「屋根の上で蛇とカラスがケンカしていて気持ち悪いから何とかしてくれ。」


団地営繕のお仕事をしているうちの会社へそんな電話が都市公団の担当者から掛かってきた。


それも、担当さん、笑いながら.....。


「....とりあえず行かせます」


絶句しながらも作業員に緊急で走って貰った。
その電話の主の部屋は一番上で天窓がついていましてそこから見えるらしい。


しかし、普通一般の一戸建ての家じゃなく団地ですよ、10階建てですよ、たかーいんですよ。なんで高層の天井の屋根に蛇がいるんだか。どうやって昇るのそんなところ。だいたい何しているのそんなところで。ありえねーよ、ぜったい。


たまにほんまもんの妄想癖の人なんか居るから今回もそうかもしれないと思っていたのだが、部屋の主はどうやらまともそうな人だったらしい。真剣なまなざしで訴えられた。

「ケンカをおえた蛇が天窓から部屋を覗いている!気持ち悪い!」と。

な、なんと覗きフェチの蛇ですかぁ?
なんのつもりだか人間の観察でございましょうか。

しかし、気持ち悪いのは蛇ですか?覗かれている行為ですか?
それとも蛇が人間と同じ行為をすることがですか?


ハシゴをかけて恐る恐る天窓を開いてみると、そこには長年かけてゴミや土くれが堆積していて、そこに雑草が背丈ほどの高さに伸びていたらしい。

自然の風雨で屋根の上に庭が出来てた。
しかも雑草で伸び放題の。

蛇が生息するには十分すぎるほどの環境がそこには広がっていたのだ。

しかもそこにはカラスの巣が。
にわかに信憑性があがる「覗きフェチの蛇」


が、肝心なのぞき癖のある蛇はいなかったそうで、代わりに居たのは







ホースのきれっぱし。


それが部屋を覗いているように見えたのだそうで。



撤去および清掃、写真をとって完了。

これでもちゃんとしたお仕事だ。

緊急での出張および清掃代、もちろんこれらは全部お国の税金。
公団のお仕事って、たまに笑えるほど間抜けなのがアル。




↑投票もかねとるんで



多いと思います?
これって赤字なんですよ、当たり前だが。

◆ 2002年06月05日(水)
既婚者に異性のメル友は許されるか?
不倫され側日記を読んだ後に、こんなもんを見つけるとはなんとも皮肉な話。

ワタクシの旦那さま、携帯メールに女からのメール。
ども消し忘れのようでございますな。

日付は5/21だそうで。ほぼ1ヶ月前だなー。



半年前に言ったんだけどなー、女とメールやり取りする場合は即さくってくれって。

全然聞いてねーじゃん。そんな日付だと消し忘れというより、私が携帯のメールのチェックしてないから安心してたのかしらん。信用していたのになー、もうこの女と連絡取らないって言葉。全然ウソやん。


内容さらしてやろうか。

なんて思ったけど、やめた。


不倫浮気の類じゃないからなー。しかもくだらないし。ただメールのやり取りしているだけで逆上していたら....ねぇ、アホやん。



しかし、みんなすげーとか思うよ、尊敬しちまう。
たったこれだけの「嘘」を見つけてしまっただけでこんなに気分がぐろーになって脈拍高め、吐き気はするわ、血がさかのぼって頭はクラクラだわ。動揺しまくりだというのに。

ほんまもんの不倫のメールなんかみつけちゃって「愛しているのはおまえだけ」なんて見つけてしまったら、私だったら日記なんて頭にないだろうな。

いや.....だからこその日記なのかな。
いざというときのための記録として。




ダンナサマに言うべきか、それともしばらく様子を見るか思案中。
私にも異性のメル友は居るからな。


........。

いかんな、へなちょこ文章しか書けない、あわわ。
もうちょっと掘り下げて書くつもりだったのに。
おとなしく、へたっておきます。

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