2014年09月09日(火)長ぐつ
心が弱った時こそKANを聴こうと朝から「IDEAS」(ベスト)を聴いている。
http://www.amazon.co.jp/IDEAS~-very-best-KAN~-KAN/dp/B000WPD2HQ/ref=ntt_mus_ep_dpi_10

普段KANさんを聴くことは殆どないんだけど、
KANさんほど優しい曲を書く人はいないと思うぐらい優しさに泣けてくる。
曲調も歌詞もとにかく優しくて涙が出てくるよ。
素晴らしいベストだよ。

「言えずのI LOVE YOU」を聴くと否応でも初々しい自分を思い出すし、
「MAN」とか「50年後も」とか「まゆみ」とか。もろもろ。
涙をひっこめるのが大変。
「世界でいちばん好きな人」は、女性ならだれでも感動する気がする。

なんていうか、歌詞がとにかく優しい。
某ファンモンみたいな「君が好き〜君を守るよ〜」的な誰にでも書けるような
女子高生ウケの生ぬるいクソみたいな歌詞じゃなくてさ(爆)

例えば「長ぐつ」の歌詞。
”たとえば雪がふる ひどくつもる 君がいる ぼくは長ぐつになる”
KANさんの”守るよ”って意味の歌詞ね。
読み手にちょっと考えさせる歌詞じゃないとダメだと思うんですけどね。私は。

小梅が通る症候群の件で、KANさんが好きな理由が改めて分かった。
わかりにくい優しさが好きなんだろうなって。

結局、単純な優しさで満足できる私じゃないんだなと、KANさんに気付かされたわ。
「最後から二番目〜」で今でも思いだして笑えるのが
「”俺なりの優しさだ”って何よ。そんな優しさ欲しくない。一流の優しさしか求めてない」みたいなセリフがあって、
それを地で行くのが私なのかもな。
分かったらスッキリした。

男の優しさが信じられないなら、他の部分で見ぬくしか無いし、
嘘か本当かなんて誰にもわからないんだから自分が信じたいものを信じるしか無い(by野ブタ)って。

優しさって、難しいよね。
でもま、相手によって態度変える奴とか男女関係無く

ちなみに私は優しい人だと思われると迷惑。
だって優しくないし変に期待されると疲れる。
私の優しさはビジネスですから!相手関係なくビジネスですから!

今となっては世論的に失笑かもしれないけど、ASKAの曲も優しいよね〜。
曲調がロマンチックで、LOVE SONGを聴きながら周りを見ると男性が2割増し優しく見るよ。マジで。

SAY YESだったか、はじまりはいつも雨だったか忘れたけど
KANさんの愛勝つを聴いて「こんな優しい曲を書きたい」と思って作ったそうよ。
KANさんはKANさんで洋楽一辺倒だったのが「始まり〜」を聴いてJ-POPを聴くようになったと言ってたわ。
(「HAPPY TIME HAPPY SONG」は途中でSAY YES入ってますから!)

優しさは優しさを呼ぶのね。素敵なループだわ。

ドラッグといえども、マッキーだって優しい曲を書く人だし、
井上陽水だって昔やってなかったっけ…?
この世には割り切れないものがあるよ。。。

でも、勿論スタレビやKANさんには絶対に手を出してほしくないけどね。
だからこそファンのことを思うとASKAの件は心が痛い。
ASKAの場合は薬以外の部分がなんともね…。知りたくなかったわ。

今日は隣の係長に誘われて外出してきた。
詳しく書くと業種が分かってしまうのでアレなのですが、
うちの部署にいるなら一度は見たほうがいいということで。

その係長は愛想が無い人なので最初はとっつきにくい印象だったんだけど
仕事で接するごとに気にならなくなり、よく喋るしよく冗談も言う。
かといって別にオッサンみたいに褒めたりだとかそういうことは言わない。
よく喋るけど、おしゃべりというより説明好きの開発者っぽい印象のお偉いさん。

なんていうか、この人は別に私に気にられようとか
そういうことを思ってる人じゃないな〜と思った。
同じ部署の仲間として、見れるものは見ておけばいいし、
覚えられることは覚えてもらいたいみたいなかんじ。

男たちの現場みたいなところを目撃して、
「あ〜男たちが仕事してる!」っていう姿に純粋に心躍ったわ。
みんな事務所にいないと思ったら、こんなところまで来て作業してるんだな〜って。

やっぱり、私が見える世界、私から見た今の部署の人たちは感じの良い人だ。
私が現場にいけば声掛けてくれるし、気遣ってくれるし。

見えるものを信じるしかないかな。

あ〜やっぱり「言えずのI LOVE YOU」好きだわ!ドキドキする!
恋の始まりも終わりも、歌詞がふわりと頭に浮かぶのはやっぱりKANさんなんだよなぁ。
2014年09月08日(月)私の見える世界
中田永一の「小梅が通る」を久しぶりに読み返したら号泣してしまって、
それをきっかけに、心の奥に鍵かけて奥にしまってあったものを開けてしまった感じ。
所詮誰も私を人間として扱ってはもらえないような気がして、
電車に乗ってる時、ふとしたときに突然泣きたい気持ちになってしまって切なかった。

日常的にオシャレや化粧をするようになって10年が過ぎて、
男性たちに踏みつけにされていたことを、頭で覚えていたけど感覚を忘れていた。
本を読んだことで感覚が蘇ってしまって、
当時の「男性と接することが恐い」ということを思い出してしまった。
かといって別に男性に接する態度が変わったわけではないんだけど。

だけど、はたして私が今も地味な女性だったとしたら
「すいません、サカモトさん」と丁重に声を掛けてもらえたのか、
ましてや「ミウさん」なんて、下の名前で呼んでもらえたのだろうか…と。

私は、踏みつけにしていた男達とやっと同等になれたけど、
だからこそ見えなくなったものもある気がして。

外見が垢抜けようが、人との接し方や人柄が変わったとしても
私自身の根本が変わっているわけではないから
外見を気に入ってもらえたとしてもそれは私自身を気に入ってもらったわけではないんだろうな、とか。

だとすると、私がやってることは、意味が無いことなんじゃないかと思ったり、
そう思っても化粧を辞めることは出来ないし。
私が見ている景色は、なんだろうって考えてしまって涙が出てきた。

それに、私が過去に踏みつけにされた過去は消すことは出来ないし、
一生死ぬまで癒えることはないし、男性を絶対的に信頼することは今後一生無いと思う。

仕事のときは普通に過ごしたんだけど、通勤の電車の中とか、バスの中とか
ふとしたときに考え巡ってしまった。

オッサンが優しげに話しかけてくれることも、
職場の男性が「ミウさん」と親しげに話しかけてくれることも、
私が比較的若くて、比較的綺麗だから見せてる違う姿なのかな、とか。

”私のことを好きな男”を好きになれないのは、
好きだからという理由(下心)で優しく近づく”仮面の態度”が嫌いなのかもしれない。
だからこそ”この人は私に好かれなくても平気なんだろうな”と思えるのに接し方で、
且つ、真摯に接してくれる男性を好きになるんだろうな。
もうそんな人、見つかんないよ。

そういえば、実家の犬が、体調不良みたい…。
嘔吐と血便を繰り返しているそうな。
週末、親睦会後に様子見に行ったけどボーっとしてた。
絶食状態で寝てばかりいるみたい。

検査しても炎症反応こそあるものの、原因がいまいち特定できず、
思い当たる病気は血液検査の結果からは数値として表れないため
胃薬と栄養剤の注射を毎日打ちに通ってるみたい。
今日は大分良くなって先生にイテーよ!とばかりに吠えるようになったらしいけど。
1週間ぐらい寝込んでる気がするんだけど。

夏バテなのか、それとも原因がわからないとなると老衰なのか…。
この件も私の精神不安定につながってる気がするわ…。
これで死んじゃったらどうなるんだろ…。

お百度参りとかした方がいいんだろか、とか考えてしまうわ。はぁ。
2014年09月07日(日)まゆみ
親睦会楽しかったよ。
アヒージョというものを食べたぜー。(スペイン料理らしい)

うちの部署は仕事柄海外を飛び回っている人ばかりなので
旅行欲&地理知識ゼロの私が知らないものを知ってる人が多い。
前の部署もイタリア関係と関わりが多かったので
飲み会の時に色んな話を聞けるのが楽しかったっけ。

IT系だとせいぜい聞けて中国・アジア圏内の話だけど
メーカー部署に所属するようになってアメリカ・ヨーロッパ各地の話を聞けるので新鮮。

同じ部署に唯一同じ世代の女性がいて(秘書)
お互いの歳の話になったら「私より年下だと思ってた!普通にタメ口で喋っちゃってたー」と言われた。
いや、どうみてもあなたの方が年下ですよ・・・(小柄でかわいい系)

部署に同年代(比較対象)が少ないからそう思うだけよ。
30代女子ばかりの自分のIT部だとむしろ老けてる方(笑)

それより、私と同時に入社した派遣さんがいるんだけどその人が若くてビックリ。
大学生の息子さんがいるときいたときはホントびっくりしたんだけど
42,3だったかな?てっきり数歳年上だと思ってた。

会場が駅から遠方だったので車で拾ってくれた。
車に乗れないと、みんな普通に「迎え行くよ」と言ってくれるので、
その度に人って案外優しいと実感する…。

車中で色々話したんだけど
私と同じ、いやそれ以上に大変な思いしてたんだなーと。

派遣会社と更新の相談中に泣けて過呼吸みたいになって喋れなくなったと言ってたわ。
マジか…。

その原因っていうのが同時期に入った隣のグループの派遣の中年女性。

配属当初は同じく新人&持参弁当なので部署の共有スペースで3人で食べていたんだけど、
1,2ヶ月経った頃、同僚の派遣さんが食堂で取ることになり、
そのタイミングで私もいつもどおりPC前独り昼食に戻ったんだけど
中年女性と離れるために食堂に変更したみたい…。そうだったのか。

最初の頃こそ3人とも前の所属先の愚痴みたいなネタが多かったんだけど
その女性は、全般的に陰口が多くて「あぁ、ふたりきりになったらもっと増えるんだろうな」
ということが容易に想像できたので二人きりになるタイミングで
嫌われるの覚悟で「ひとりで食べます」と断ったんだよね。

実は私もそれ以来、微妙に無視されているような気がしてたんだわ。
仕事上関わりがないので「プライドが高い人なんだろうな〜」位にしか
さほど気にもとめてなかったんだけど。
山口恵衣子(作家・コメンテーター)をイタリア画家が描いた似顔絵にしたようないかにもなオバハンよ。

※参考
http://blog-imgs-24-origin.fc2.com/r/o/m/romenavi/DSC05572.jpg

同僚の派遣さんは経理業務上、隣グループ経理のオバハンと関わることが多く、
上司に打ち上げて部署単位じゃないと決められないような話を
わざわざトイレや廊下でひとりきりのところを狙って指示してきたり
嫌がらせめいたことをされていたんだとか。

派遣元が同じなので営業を通じて相談したら
「プライドが高い人なのでヘタに本人にいうと余計嫌がらせされると思う」と言われたそうな…。

人に無関心な私ですら苦手な人は、他の人も苦手にしてるってことよね…。

そんなことより、オッサンは47歳であることが判明。
普通に歳相応だったなー。”実は若い”系だと思ったんだけど。
妙に肌が綺麗だと思ったらこの人も北海道出身なんだって…。
なにわたし、また北海道の人にモテんの?なんでなの?

参加人数が少なかったせいか内々の噂話をきいてしまったよ。
島ごとに係長がいるっていう話は何度か書いたけど
今年の我が部の成績が前例にないほどよろしくないので、
このままで行くと某係長は責任とって別のところに飛ばされるんじゃないかという話。

部署の踏襲上、オッサンがその空きボジションに上るらしく、
「あいつ(オッサン)、内心ほくそ笑んでるだろうよ」と言っていた。

でたよ、男たちの半沢バトル…。
同じ会社にいて同じとこ目指してるなら自分の利益ばかり考えるのやめようよ。。。
他人が面白おかしく言ってるだけだからオッサン本人はどう思ってるかわからないけどさ。

まぁねぇ、闘争心のない男なんてダメだとは思うけど
利益だけで本来の目的見失うのもダメだと思うんだ…。私は。

私も男だったら昇進目指すと思うけど、
自分自身が自分の内容に満足できなかったら昇進なんて意味が無い。

母親も所長昇進の話があったんだけど、給料も大して変わらないまま、
苦労だけ増えるのは目に見えたから断ったことがあったな。
社員数人の営業所じゃ役職なんて意味ないもんな。
私ですら話聞いた時に、それ意味あんの?って思った記憶がある。

いまだって本意と違う職種でも続けられてるのは
私のしたことで助かった人とか感謝してくれる人がいるからだし
頑張って調べてよかったなと思えるからだもの。
最近は係長達から割りと頼りにされてるしね…。

上司ウケもだけど、私は何故か仲良しが10歳位年上の人とばかりだったり、
仕事相手が社長だとか、オジ様達に囲まれた職場が長かったせいか
つい今の職場でも偉い人であっても仲良くなると、つい気が抜けるとフランクになりすぎてしまい
うっかり軽口利いてしまって相手のプライド傷つけそうなときがたまにある。

その代表がロンゲなんですけどね。
ノリが良いくせにこちらが軽口叩くと「は?勘違いするなよ?」みたいな態度とるっていうか。
そんなにプライド高いまま上司ぶりたいならヘラヘラ接したりしなきゃいいのにって思う。
しかも困ったときは猫なで声で甘えてくるじゃんか。なんなの。

で、直さなきゃいけないと思いつつ10年間結局直ってないのが
「え?」のつもりで「ん?」と発音してしまうクセがあるんだが、
プライド高い人はこの言葉を嫌うんだな。ん?ってバカにして聴こえるのかな?

「ん?とは何だ!んとは!!」と新卒で入った社長に怒鳴られたっけね。
だって昼休みにご飯食べてる最中に、呼ばれたか呼ばれてないか位の低音で
且つ遠くで名前呼ばれたって返事できなくね?
ドラマの重役になりきってるかのようなつぶやきだったわ。
ほんと坂本龍馬を崇拝してる奴にかぎってろくな奴いねぇわ。

ロンゲとの会議中に言葉が聞き取れなかったときに
「ん?って!」と気分を害したみたいだったわよ。ワタシ的には「え」のつもりなんだけど。
舌が短いのか「え」の母音が発音しにくい。

最近、気をつけつつ、オッサンにどのくらい軽口聞いていいかわかんない。
仲良くなりたそうな感じはするんだけど一応役職さんだしさ。
それにKYのくせにたまに神経質そうに感じるときがあって
話すタイミングによって態度が変わるのよね。まぁKYだからね。

そうそう、親睦会でオッサンの話題になると必ず
「あいつバカだからさー」「あいつ煩いから黙れって言っておけばいいよ」とか
みんなに言われていた。言いやすいキャラだよね。子犬だもん。

そうそう、派遣さん、中でもオッサンのことが特に苦手みたいでKYがゆえに結構失礼なことを言われたらしく。。。
彼女曰く、そのとき一緒にいる相手によって態度が違うと感じるみたいで
オッサンがいない時を見計らって工場にもいくそうな。
あんな人の扱いなんて、ちょろいと思うんだけどなー…。子犬だし。

「私はそんな大きな心で見守れない」と言ってた(爆)

オッサン、確かにその時の空気で凄く調子よく言うしな〜。
相手によって態度を変えるっていうのはわからなくない。

で、思ったのがさ、今の部署って男所帯で若い女性がいないでしょ。
私は”感じ良い部署の人たち”だと思って接していたけれど、
それはもしかしたら「外見で態度を変わってる」だけかもしれないなーと。

化粧を覚え始めた頃、外見でこんなにも男の態度が違うのかと驚いたけど
”感じ良い”じゃなくて、若い女性が少ない今の部署は”キレイめな女性にデレデレしてる”だけなのかもと。
外見コンプレックスの塊なのでそれなりに身ぎれいにしてますから。

中田永一の「小梅が通る」という小説で(「百瀬〜」の同時収録)
美少女の子があえてブサイクメイクをして生活する内容で、
立場こそ違えど、根底に抱えたコンプレックスは同じで泣けて泣けて仕方なかったな。
ブサイクだろうが、美人だろうが、人間として見て欲しいという願望みたいなものがあるんだろうな。
その本は単行本で買ったぐらい。

勿論、礼儀として、足元を見られない程度に外見を整えるのは大事だけど
綺麗になったからこそ、見えなくなったり失うものもあるのかな。

外見だけでマネキンみたいに扱われるのはゴメンだな。

人はそれぞれ視線や立場が変わると見える世界も違うし、
それぞれ何かを抱えながら生きてるんだなと、改めて実感した一日だった。