あたろーの日記
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2006年06月26日(月) 皇居歩いて帰る。

 旧暦6月1日。
 お金さえあればなんでも出来ると思っていた人がやっと逮捕されたと思ったら、5億円払ってあっさり保釈。ほんとにお金さえあればなんでも出来るんだな。なんかヘンだな。

 弟から何度も電話が来る。客観的に見ると、私ならもっとうまく対処できるのに、と思うこともある。でも彼の人生は彼にしか与えられていない。他の誰かが代役をしてうまく乗り切るなんてことは出来ない。
 さすがに気が滅入ってしまったので、退社後、会社のある青山から皇居に向かって歩いた。歩くと新鮮な酸素が脳に入ってきて、発想を転換することが出来たりする。それから強くて良い気に溢れている皇居周辺を歩いて、私も気を分けて貰う。太田道灌も徳川家康も、土地の持つ気には敏感だったようです。
 通勤ルートの約半分を歩いて、残りの半分を電車で帰ってくる。でもなんだか夕ご飯作る気が失せて、しようがないのでマクドナルドでハンバーガーとアイスコーヒー。うわー、ジャンクな夕ご飯だなー。・・・たまにはこんな自分を許そう。
 マックでしばらく本を読む。『アトランティスの叡智』(ゲリー・ボーネル著・大野百合子訳/徳間書店)を再読中。アリス・ベイリー、ラムサ、サネヤ・ロウマンなど、直感的になおかつ直観的に強く惹かれる本を、この何年か、繰り返し繰り返し読み、何度も咀嚼して自分の思考に吸収しようとしている。書かれていることについて行けなくて一時的に離れたこともあったけれど、やっぱり再び手に取っている本が何冊かある。線を引きながら大切に読み進めることもある。読むことが自分との対話ともなっている。小説や随筆、評論やいろんな雑学の本も読みながら、一方で、自分の意識や魂の本質について書かれている本も、私にとっては必要だ。
 ラムサやアリス・ベイリーの本を読んでも、世間の常識からかけ離れていることばかり書かれてある、と感じる人も多いと思う。だけど、科学者や歴史学者が証明している事柄は、この世の中のなんともちっぽけな領域でしかないんだ、と思う。人間というのは、なんとも限られた思考の中で生きているんだろう。どの本に書かれていることが正しくて、どの本が間違っている、ということは、読む人個人個人の判断や感じ方だから、他人がとやかく言う問題ではないと思う。ただ、確実に言えることは、思考の枠組みを取り払ってみることによって、今まで見えていなかったものが見える、理解できるようになる、というのは十分あり得る、ということです。当たり前なこと言ってますね(笑)。
 


2006年06月25日(日) 幾つになっても。


 旧暦5月30日。
 昨日携帯電話で撮った写真忘れてました。近所の猫。いつも烏にからかわれているか近所のボス猫(私の友達)に脅されているかしているせいなのか、好奇心旺盛なくせに相変わらず臆病だ。門柱の上でくつろいでいるところに携帯電話のカメラを向けると、「んっ?」という表情で上から覗き込んで、それからすぐに退散姿勢に入る。だけど、携帯電話の「カシャ」音が気に入ってしまい、逃げたいんだけど呪縛にかかって逃げられない状態。前足だけ門扉に置いて、お尻と後ろ足は門柱に残したままの形で、30秒位、ぴた、と動かなくなった。あんた、お腹、結構あるわねえ(私といい勝負)。ぽっこりぽんぽんが妙に可愛げ。
 あんまりいじめちゃ悪いから、私のほうが身を引きました。
 というより、猫すけが石みたいに動かずにこちらを凝視しているから、恥ずかしくなりました、さすがに。
 
 お部屋すっきり大作戦をやっている。この前会社で血液型の話になり、私は血液型で性格が分かるはずなんてないやい、などとほざいてたのですが、よくよく考えると(考えなくても)、普段やりたくないことは極力やらない見向きもしない癖に、ある日ある時突然気が向いてやり始めると、これが止まらない、モグラの快進撃よろしく無我夢中で穴を掘り進めるかの如く、部屋の掃除も時の経つのを忘れて続けてしまう。いいんだか悪いんだか。あ、そういう私は典型的なB型人間であります。
 部屋の掃除をしていたら、棚の奥からビニールに包まれたままの、防災用ラジオ付き懐中電灯が出てきた。以前戴いたものをすっかり忘れていた。そこで突然、防災グッズの点検まで始めてしまった。しばらく使っていなかった太陽電池グッズも点検して、医薬品も確認、ビクトリノックスとかアルミの断熱ポンチョとかも今一度チェック。最近、いつ地震が来てもなんとか自宅にたどり着けるようにと、外出時のバッグにはペットボトルのミネラルウォーター1本とカロリーメイトを入れています。が、カロリーメイトは先日おやつ代わりに食べてしもうた。なんつう意地汚い。それから、通勤時の靴は自転車の日も電車の日も、スニーカー(ジョギング用)であります。歩くのが下手でヒールの高い靴が履けないのもあるのですが、運動用と、いざ地震が来て徒歩で帰宅する羽目になった時、危険物の散らばる道路をちゃんと歩けるように。やりすぎ?神経質???いやいや、テレビのニュース映像でどこか遠くの被災地の様子を見て、他人事と言っていられる時代はもうとっくに終わってしまったのです、きっと。これから先、なんらかの自然災害に一生のうち一度も遭遇しないなんて人は皆無になるのではないか。災害時帰宅マップ、なるものが今売れているのも、今度は自分の番かも、と思っている人が多い証拠かと。必要以上に神経質になってはいけないけれど、地球環境が激変していることを認識して、いつ何が起こっても、自分がどう行動すべきかを見失わないように普段から心がけたいと思います。
 といいつつ、非常食の蟹パンもカロリーメイトも食べちまうしようがない奴。明日買い足しましょう。

 実家の弟から久々に電話があった。妹も弟も、何か悪い問題が起こった時にしか私に電話してこない。弟は特にそうだ。まあ、姉として、困ったときに頼りにされるのは嫌な気分ではない。けれど、長女とて悩みのないパーフェクトな毎日を送っているわけではないのだ。妹や弟や、時には母からの相談事や愚痴を聞いて、とうとうとアドバイスらしきことを語り、励まして電話を切る。だけど、電話を切った後にいつも思うのは、相手にアドバイスしながら、結局私は私自身に向けても話していたんだよなあ、ということだ。家族の悩みと私の悩みは表面的な形は異なっていても、根っこのところで繋がっている。だから、家族から愚痴や悩みを聞かされると、自分の傷もえぐられるようで辛い。辛いけれど、それに対して自分がアドバイスしてやることで、自分自身をも癒して励ましている自分でもある。
 生きている限り悩みも辛いことも尽きないかも知れないけど、自分自身を好きになって認めてあげて、今自分がここにいてささやかな幸せがちゃんとあるということに感謝する。経済的なことや環境などを人と較べるのではなくて、自分が今、ここに存在して、夜寝る場所があり、ご飯を食べることができ、家族や仲間がいる、ということだけでもう十分ありあまるほど幸せなんだと感謝する。不安や不満はそれに見合っただけの現実を引き寄せる。それよりも、自分が取るに足らないダメな人間だなどと考えずに、自分がこの世に存在していることを肯定的に捉えて、その奇跡に感謝しながら毎日を大切に生きていく。・・・弟に話しながら自分自身に言い聞かせる。
 妹も弟も、幾つになっても(あいつほんっとにバカだよなあ)と思うこと多々ある。かちん、とさせられることもある。子供の頃のようなハデな兄弟喧嘩は勿論しなくなったけど。彼らはとっくに家庭を持って人の親になっている。さすがに親になるとこうも成長するものなのか、と思うところと、あれ?全然変わってない・・・と思うところと。だけど、妹や弟という存在は本当に可愛いもんだと思う。縁あって同じ親の元に生まれてきたんであるから。2人が家庭に恵まれていることに、羨ましいけれど、とてもホッとする。
 

 
 
 


2006年06月24日(土) トイカメラの季節?

 旧暦5月29日。
 休日、早めに銭湯に行き、帰りにスーパーに寄ってまだ日の暮れない明るいウチからビール飲みつつ落語を聴くのは至福の時。これだけはやめられない。と、今日は友人から借りた『タイガー&ドラゴン』のDVDを見ながら。以前放映された時は携帯のテレビでしかもところどころしか見ていなかったので、こげな面白いものとは思いませんでした。明日寄席に行きたくなったなあ。でも我慢。ほかにやらにゃならないことが。笑いに逃げたい・・・。
 
 サッカーのことは全く知らないのですが、ワールドカップで1次リーグ敗退が決まったら、選手が帰国するかしないかのウチにもう次の監督人事なんだから、日本人ってなんだか薄情だなーと思ってしまう。私が素人だからそんな風に感じるのかな。だけど、ジーコ監督だってトルシエ前監督からバトン渡されてずっと頑張ってきたのに、負けたらさっさと用済みにされてしまうんだから可哀相だ。次々と監督替えてきたけどそれで結果がついてきたわけじゃなし、もっと根本的に変えなくちゃならない大切なことがあるんじゃないの?っと思うんですが、サッカーに詳しい人達に叱られるかな。
 だけど、勝負の世界は、どこかが勝てばどこかが負けなきゃならない。ということで、仕方ないですがそれでバランスが取れている。監督も選手もほんとうにお疲れ様でした。あんまり落ち込まないで休養したらまたサッカー楽しんで頑張って欲しいです。

 夕方商店街を歩きながら、片手にトイカメラのベビーホルガをぶらぶらさせていた。時々立ち止まって、斜めになってきた太陽の中に立ちすくむ街並みを、頼りないシャッター音させてホルガで撮る。去年の春前だったかに買ったこの小さなおもちゃのカメラ。プラスチックの中国製で、使用フィルムは110(ワンテン)。絞りはf8シャッタースピードは125分の1秒と固定。レンズはプラスチックで25mmがちょっと魅力。ファインダーはただのプラスチックの四角い枠。操作を間違えることのない至って簡単シンプルなカメラ。ところが至って気まぐれいい加減な写真が出来る。粒子も粗くてどこかおとぼけ。トイカメラもっと欲しいんだけど、このBabyHolga君ならいつもかばんの隅に入れておけるから、これだけ可愛がろう当分。と言う私はしばらくトイカメラの存在をほとんど忘れていた不届き者。
 富士山にも連れて行ってあげようかなあ。
 久々にカメラ熱の予感。

 


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