あたろーの日記
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2006年01月30日(月) 『寄席はるあき』

 旧暦1月2日。
 あれ、いつから旧暦の1月になったんだろ。知らなかった。世間ズレしてる私。
 出勤しても1日中頭がボーッとしていた。
 とはいえ、月末業務があるので、今日明日はちょっと頑張らなきゃいけない。久々残業。でも頭と胸の痛みが続いていてかなりしんどい。って、ここで愚痴ってみる。。。去年から私と同じような風邪を引いていた女性が、今日はほぼ回復よ、と言っていた。私より1週間ほど早く引いたので、では私のこの風邪も来週には治るかな。彼女も先週、頭と胸の痛みに悩まされたとのこと。うむうむ、光明が見えてきた。・・・今日明日明後日ふんばって、仕事がなんとか一段落したら、今週の木曜と金曜はお休みもらって、4連休にして、4日間自宅でぐっすり眠ることに、上司の了解を得た。4日もあれば完治するだろー、との期待がございます。しようがないからうどん買い込んで、毎日土鍋に野菜とうどんで。それか鍋一杯に何か煮込んでおくか。もしくは4日間連続鍋料理?
 もう、愚痴っぽい1月の日記ですが、とにかく、動けないのはしんどい。あれもやりたいこれもやりたい、と気ばかり焦る。いついつまでにこの風邪が治らなんだらどうせば。。。(田舎の言葉)と思うと尚更身体に毒だ。
 会社で、何人かの人に、「布団の中で本読んでるから治らないんだよ」と言われる。ぎく。「本読むの我慢してぐっすり寝ないと」・・・ぎく。
 布団の横に、積ん読本置き場と化したこたつテーブルがあって、横になるとそれを見上げる形になる。寝ていると、お腹の上に、時々1冊、ぽろっと落ちてきたりして。

 『寄席はるあき』(安藤鶴夫・文/金子桂三・写真/河出文庫)。最近リニュウアルした河出文庫(背表紙がちょっときつい黄色になっちゃった)の新刊。と言っても、1968年に東京美術から出た本を底本をしてある。この前浅草松屋の古書市で買った『わたしの寄席』(雪華社)も同じくあんつるさんこと安藤鶴夫と金子桂三(弘)のコンビ。奥付を見たら、こちらは『寄席はるあき』の2年前の刊行だった。だから、2冊の内容には似たところが多い。ほとんど同じコト言ってる箇所もちらほら。でも、あんつるさんの文章が好きで好きでたまらないので、そういうのは全然構わない。まずは『寄席はるあき』を読みました。読んでいて、昔の、あんつるさんの子供時代の大正から、晩年の昭和30〜40年代の古き良き寄席の風情にどっぷり浸かってしまった。あんつるさんの随筆は、人があまり足を止めないところでふいっと立ち止まって、独り感慨深く頷いている、それでいて、幼い頃から大人びた視点で培ってきた、あんつるさんならではのプライドがちらほらと見え隠れしていて、自分の独特のものの見方を控えめながら提示しつつ、本の向こうで共感してしみじみ涙を流してくれるような、そういう読者を誘っているような感じがある。高田文夫の解説によると、当のあんつるさん、かなり好き嫌いのはっきりした人で敵も多かったらしい。
 金子桂三の写真もいい雰囲気。人形町の末広亭の席亭に頼み込み、高座の様子を撮影できたは良いけれど、さすがに、撮影用の光源は使用できないしかも当時のフィルムは感度がよいものでもASA200、それでも、噺家さん達の、表情に顕れたさまざまな含みを、金子さんの写真はしっかり捉えている。柔らかくもシャキッとした噺家の高座の写真。色もの、出ばやしさん、それから楽屋の写真(志ん朝の表情も)、いいなあ。
 大正時代か、昭和30年代にちょっと遊びに行ってみたいのであります。
 


2006年01月29日(日) つまらんっちゃ。

 旧暦12月29日。
 ひたすら布団の中。朝目覚めて天気の良さに、「ああ、今日はマラソン日和だ」と独り涙をこぼして再び寝入る。新宿シティハーフマラソンというのが今日あって、エントリーしたのですが、参加できず。・・・それから夢の中で、自分がジョギングシューズを履いて、いつものジョギングコースに向かって張り切って歩いていた。いざ走ろう、と腕時計のストップウオッチをスタートさせ、はたと気がつく。「あれ、風邪まだ治ってないんじゃん」・・で、とぼとぼ帰って行く。なんつう夢だ。追い打ちを掛けるような。なんでこんな分かり切ったことを夢に見るかなあ。まったく。
 昨日は寝たり目を覚ましたり、で、布団の中で『いつのまにやら本の虫』(出久根達郎・講談社)を読んでいた。職場の本好きの方から戴いた本。出久根達郎は古書店を営みながら味わい深い小説や随筆を書いてきた方。以前、古書の周辺を題材にした短編集を読んだことがある。この、出久根さんの本を5冊も戴いたので、嬉しくて、大事に読んでいるのです。
 長年古書を売る仕事をしてきて見聞きしたこと、感じたこと・・・本の周辺の話、ご自分の幼い日のこと、ご両親のこと・・・中でもじーんと来たのは、10年前の東京のガイドブックを探して欲しいと依頼してきた九州のご夫婦。観光目的のガイドブックは、うんと古いか新しいかでないと古書業界では重宝されない。やっと見つけて送ると、届いたガイドブックを手に早速上京して筆者の店を訪ねてきた。聞けば、これからそのガイドブックを頼りに東京を歩くという。娘さんが学生時代を過ごした10年前の東京の姿を思い描きながら。娘さんはしばらく前に事故で亡くなったという。こんなエピソードを読んでいて、ページをめくるのが辛くなってしまうところもあった。
 
 今日みたいな天気のいい冬の1日は、背中にカイロ貼り付けて、マフラーぐるぐる巻にして、うんと暖かい格好をして、ふらふら古書を探しに行きたいのですが。。。
 せっかく、神保町にも早稲田にも池袋のジュンク堂にも行きやすい場所に住んでいるのに、つまんないです。あーほんとにつまんねー。
 つまんなーい。。。


2006年01月28日(土) シチュウを作る。

 旧暦12月28日。
 朝布団の上でパンを食べて、午前中は出久根達郎の随筆本読むうちに眠って、お昼に再び起きて、シチュウ、それも、大根・里芋・蓮根・人参・セロリ・えのきだけ・レタス・鶏肉、という、ありったけの野菜のごった煮風シチュウを鍋一杯に作った。これで、今日の夕食と明日の昼食あたりまでまかなえるかしらん、と思う。で、さっき、昼ご飯に、出来上がったシチュウを早速、それから玄米ごはんと納豆、冷や奴。良く噛む、良く噛む、とにかく良く噛んで食べる。
 それというのも、実は昨日、どうもやっぱり具合悪いなあと思いつつも仕事をしていたら、夕方猛烈にだるさが襲ってきて、あと30分で定時の退社時刻、というところでもう椅子に座っているのもしんどくなって、トイレに駆け込んでみたもののただ為す術なく、しゃあないので救護室に入ってソファーに横になった。胸と頭がだるだるで、一体どうしたんだろうという感じだった。しかし、いつまでも会社で横になっていても埒があかないので、とにかく早く帰宅して家で寝ないと、と、急いで帰り支度をして会社を出た。昨日はカメラ同好会の新年会だったのですが、残念ながら参加できず。
 地下鉄に乗りながら、途中の駅でいちど吐き出さないと、自宅まで持たない、と、次第に状況が切迫してくる。あと一駅、もう一駅、と、我慢しながらなんとか乗っていたけれど、九段下駅で限界になり、乗り換えの神保町駅まであと一駅なのにそこで降りて、トイレマーク探す。でも、トイレはあっち、っていうプレートに沿ってエスカレータを上がるも、トイレが見つからない。なんて不親切なんだっ!と、憤るもかえってそれが良かったらしく、一瞬吐き気を忘れたので、急いで再び下に降り、ちょうどやってきた電車に乗り込み神保町まで行くことに。電車のドアが開いて目の前にずらりと空いたシートがあったので、これ幸い、帰宅どきにこんなに座席が空いているとは、とほっとして沈み込むように座る。と、電車が走り出すと、私の前に立っていたスーツ姿のお兄さんが、いきなり、「ハーッ」と言って、両手をぐっ、ぐいっ、ばーっと、ええと、あれはなんですか、空手の型?太極拳?少林寺拳法?ともかくそんなポーズを次々と披露し始める。・・・どうりで座席が空いているわけだ、観客はあたくし1人である。困った。喉の真下まで上がってきていた吐瀉物(になる予定の物)が、再び沸点目指して上昇を始める。お兄さんは、新たな観客が乗車してくるのを待っていたのである。いちど型が決まると、両手両足を揃えて深呼吸をし、次の型に移る。「フーッハーッ」・・・・・・もう、なんとでもしてよ。文句言わないよ、口開いたら飛び出しちゃうんだからさこっちは。どうせ一駅だからここに座ってるわよ。
 ようやく(長かった・・・)電車が神保町駅に着いて、エスカレータを上がったすぐ先にあるトイレに飛び込み、飛び込んだら並んでてぎょっとしたけど、すぐ順番が来たので急いで入り、吐こうと思ったらマスクしてた、マフラー巻いてた、ダウンジャケットの前ファスナー開けっ放しだった、で、支度に手間取った。そうこうしているうちにのっぴきならぬ状況となり・・・。
 とりあえず、ちょっと生き返った心持ちして再び電車に乗った。お昼に食べたちと油ッケのあるものはひととおり出してきたのですが、まだむかむかする。とにかくだるい。座りたいなあと思っていたら何駅か目で座れた。ほっとして座り、しばらくすると、隣のお兄さんが、「ふふっ」と笑う。なんかねえ、アイドル女性の写真が沢山載った雑誌を真剣に嬉しそうに見ている。それはいいんだけど、きっと好きな人の写真見つけたんだろうなあ、次第にコーフンして「うふふ、うふふ」と笑い声が大きくなっていく。いいよ、全然構わないです、そういう人、よくいるもん。一風変わった人には慣れております。しかし、静かにしていて欲しいときに限って、隣や目の前の人が賑やかだったりするのはどうも辛い。お兄さんはしまいには本文を朗読し始めた。仕方ないのでちゃんと聞いてあげた。
 駅前のコンビニで、レトルトのおかゆとシチュウのルーと牛乳を買う。レトルトのおかゆ買うのすんごい久しぶり。先月から風邪を引いていても、胃腸の調子こそ悪けれ、食欲はしっかりあったので、おかゆで済ませようという気は起こらなかった。それがここへきて、さすがにおかゆしか食べられなくなったのでありました。よく立ち寄る駅前のコンビニのお兄さんは、店内に響き渡る声でレジ応対をする。最後は大きな声で「ありがとうーございましたー!」とはきはきと言い、ホテルのフロント係以上に丁寧に、片手を胸の前に置き、もう一方の手は後ろに回して、深く深くお辞儀をする。時々女子高生のグループがそれを見てくすくす笑って出て行くんだけど。とにかくそのお兄さんは、100円のお菓子買っても、何を買っても、そういう風に舞台俳優なみの大手振り身振りで客をあしらうので、レジに並んでいる時から自分の番を考えてどきどきしてしまう。
 やっとの思いで帰宅して、さっそく布団を敷いて、喉が渇いたので蜜柑を食べ、おかゆを食べ、早く寝た。
 話が長くなりました。だから、シチュウもご飯もよーく噛んで、とにかく消化を良くしているのであります。
 また寝ます。
 


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