あたろーの日記
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2005年02月06日(日) 牡蠣みそ!

 旧暦12月28日。
 気持ちよく晴れた日曜日。ゆっくり起きて、ぼけっとして、おもむろに部屋の掃除始めたらついあっちもこっちもといじってしまい、お昼ご飯が遅くなり、そのあとネット見たりメール書いたり本読んだり、夕方にコインランドリーと銭湯行って、近所の酒屋覗いて結局ミネラルウォーターだけ買って出てきたり、で、肴作って(今夜は鮭と玉葱のホイル焼きと、アボカドと納豆の卵焼きなど)、本読みながら晩酌して、気がついたら寝る時刻になっている。あーあー、今日予定していたこと、ぜんぜんやってないなあ。いつの間にか日曜日が終わってしまう。たいしたことやってないのに。だけどほんとは、こういう日が毎日続けばいいのに、と思ったりして。これが暖かい季節だったら、ベランダに水やりしてそのままボケーッと植物の芽観察して過ごしたり、干した布団に寄りかかって、日だまりの中昼寝したり。
 ところで十字屋の「牡蠣みそ」というのをちょびっと小皿に盛って、ちびちび舐めながらお酒を呑むとこれが凄く合う。とにかく「牡蠣みそ」が美味しい。とびきり旨い。十字屋←ここのものなのですが、肝心の十字屋さんのサイトには、「牡蠣みそ」が載っていないみたいです。。。私が買ったのは壜入りの600円くらいのもの。甘みと牡蠣の風味が絶妙で、他の料理食べ尽くしたあとに、この牡蠣みそをちびちび舐めながら焼酎を飲んだらやみつきになってしまった。これ、何本か確保しておきたい。だからどこに売っていたかあまり人に言いたくない。自分が買いに行って売り切れてたら嫌だもん。・・・でも、お教えします。金曜に行った東京駅の焼酎専門店でござるよ。他の店でも売ってないかしら。デパ地下にもありそう。いつも確実に入手できそうな店を2〜3店把握しておきたいです。欲張り。。。
 


2005年02月05日(土) 古井由吉氏講演会

 旧暦12月27日。
 14時から東京堂書店の6階会議室で行われる古井由吉講演会を聴きに行くため、神保町に行った。
 土曜で晴れてて昼間の神保町はちょいと久しぶり。古書店が連なる靖国通りはさすがに人が多い。古書店店頭の均一台にも人が群がっているのを見て、ムラムラしてくる。講演会終わったら自分も古書店に寄る時間少しはあるだろうな、と、ゆっくり寝過ぎたことを後悔する。
 東京堂書店の6階に上がり、受付を済ませて会場となっている会議室に入ると、14時少し前についたので、もうほぼ満席。1月26日に発売になった『聖なるものを訪ねて』(古井由吉・集英社)を予約&購入する際に申し込んだ読者達、おそらく皆古井ファンですが、100名ほどの聴衆の約5〜6割が古井氏と同世代の男性(古井氏は1937年生)、残りはやはり同じくらいの女性、でも1〜2割ほどは私位の世代(30代とおぼしき男性が多いのは少し驚いたけど、納得できる)。自分が好きな作家の読者層って、ふだんあまり意識していないので、こういうイベントでいろいろ気づくことがあり、面白いと思った。
 古井氏の講演は約1時間。どんなお話になるのか、わくわくしながら会場に向かった私なのですが、実は、途中爆睡してしまった。。。。。初め、古井氏が前のテーブル席に座って話し始めたとき、好きな作家が目の前にいて話しているということにすごくコーフンして、どんなことも聞き漏らすまい、と思って聞いていたのに、おっとり穏やかにお話になる古井氏のお声が、次第次第に心地よい子守歌に聞こえるようになり、いつしか睡魔がやってきて、時々思い出したようにハッと目覚めてさも聞いていたかのように前をじっと見つめはするのですが、やっぱり再びいつしか・・・という感じで、一体どんなお話だったかというと、最初は日本経済の話に日本の文学界の状況を絡ませて・・・ご自分の入院生活の話とか・・・えっと、それで、最後に「私は自分の作品の中に退屈を作っていきたい。私の文章を読んだ方が退屈を感じて頂ければ・・・それで、本日の私の話も退屈を感じてくださったでしょうか」と締めくくられた。その、一番最後のところで睡魔から解放されようやく真面目な聴衆に生まれ変わろうとしていた私は、ギョッとしてしまいましたです。
 講演のあとはサイン会。前の列の人達から順番に古井氏のテーブルの前に『聖なるものを訪ねて』を持って並び、他の人達は皆順番が来るまでそのまま席に座って待つ。しーんとした会場で、前方の席に座っている年輩の男性がしきりに、「ほー」「ふーん」「はあ〜」「へ〜」と感嘆の声を漏らすのが響いている。で、そのおじさん、「ふゥ〜ん、凄いねえ、偉いねえ、若い人達も結構来てるんだねえ〜」と会場を見回しながら、自分の隣に座っている若い男性に向かって言う。その声があまりにでかいもんだから、会場中の人がおじさんに注目してしまう。「今時の若い人達もこういうの読むんだねえ、ふゥ〜〜ん」。会場からくすくす笑い声。話しかけられている男性のほうは少し迷惑そうに、頷いてはいる。と、おじさん、「だってこの人の書くの難しいでしょう、なに書いてあるのか分からないもん」と。会場中大爆笑。サインを書いている古井氏も失笑している。作家本人の目の前で凄いこというなあ、このおじさん(笑)。てっきり古井氏のお知り合いかと思ったら、違った。自分がサインしてもらう番になって、古井氏の前に立ったら、以前サインしてもらった本も持ってきてたようで、それを見せていた。で、今日は横須賀から来ました、とも言っていた。もう何十年も前からの筋金入りのファンなんでしょうなあ。
 確かに古井氏の書くものは分かりづらい。時たま何書いてあるのか理解しがたい部分もある。ただ、そういうところを感覚的に捉えることができれば、いいのかな、という気がする。
 私も本にサインをしてもらう番に。こういうのって、緊張するもんですね。とてもドキドキした。いつも読んでいる作家のすぐ目の前に立ち、自分がさっきまで読んでいたその方の著作に、自分の名前と、作家のサインを書いて貰う。前に並んでいた人達は気の利いたことを二言三言話して、古井氏も「ああ、そうですか」「はあ、なるほど」と答えていたけれど、私ときたらそんな度胸などからきしなく、ただ、本を受け取るとき、「ありがとうございます、大切にします」と、蚊の鳴くような声で言っただけです。普段の図太い私はどこへ行ったのだ。
 会場をあとにしたのは15時半過ぎ。このあと小唄のお稽古に行かねばならない。が、その前に、1時間半くらいは、古書店回れるかな、と、神保町の町に飛び出していく。で、古書モールにて嬉しい収穫。『池塘春草』(瀧川政次郎・青蛙房)が600円『未刊随筆百種』(三田村鳶魚編・中央公論社)の3・5・6・7巻と『桃蹊雑話』(石川久徴著・歴史図書社)が各300円。『池塘春草』は和漢古典籍から艶話を収集し随筆風に時代別にまとめたもの。『未刊随筆百種』には、他ではなかなか読めない江戸時代の随筆類が多く集められていて、ほんとは12巻揃えで欲しいのですが、1冊300円というのは嬉しい値段。でも、最も欲しいのは1巻で、ここに載っている『文政年間漫録』と『博奕仕方風聞書』は、去年図書館で借りたのですが、手元に置いておきたいものでした。『桃蹊雑話』は水戸藩でのさまざまな事蹟を随筆風にまとめたもの。こういう随筆に出てくる、「ありえない〜」というような話を探すのが面白い。
 一度入ったらなかなか抜け出ることが出来ないのが神保町。もっといたかったけど、荷物の重さが限界に達したので、小唄のお稽古に浅草橋へ。「古井氏の講演会が終わったら行きます」、などとほざいていたのに、少し遅くなった。「神保町で迷子になりました」と一応うそぶいてはみるものの、ずっしり重そうな紙袋で、なんで遅くなったかはバレバレ。なんだけど、すぐにお稽古、ではなくて、お茶して、古井氏のサイン見せびらかして、講演の内容を聞かれて答えに詰まり、みんなに笑われる。そこにいるメンバーの多くが、同じ同人誌の仲間なので、ひとしきり古井氏の話など。そのあと、テーブルの上にあった金銀の輪っかを、私が誰かの腕輪かなんかだろうとどかしたら、バラバラと分解してしまい、それがなんと知恵の輪だったので、みんなに「元に戻してごらん」と言われたのがきっかけとなり、知恵の輪教室になってしまう。知恵の輪、どうしても元に戻せなくて、やがて癇癪を起こして放り投げたわたくし。
 小唄のお稽古は22時近くまで続いた。普段自宅アパートで1人練習するときは、周囲に音が漏れないように、爪先でかするようにつまびくだけなので、どうしてもストレスが溜まってしまう。そこへ行くと、みんなでお稽古の日は、マンションの一室なので、遠慮なく音を出すことが出来る。私の音色はあまりよくない、同じ三味線を使っても、私と他の人とは出せる音色が違う。なんでかなー。どうして他の人は響きがいいんだろう?練習が足りない、それが一番の原因かな。反省。
 


2005年02月04日(金) Sho-Chu AUTHORITY

 旧暦12月26日。
 会社帰りに新宿のジュンク堂行こうか、神保町の三省堂行こうか、それとも大手町の丸善にしようか、とうだうだ迷いながら電車に乗って、線路に揺られながらここで降りて乗り換えるかそれとも次まで行って新宿方面に行くかそれとも大手町か・・・など引き続き優柔不断に迷いに迷って、気がついたら大手町方向に向かっていた。が、丸ノ内線に乗って大手町に行く手前に東京駅でも電車は停車する。東京駅・・・久しぶりだな、と思ったら、私の脳内から書店は跡形もなく消えて、替わりに「焼酎」という二文字がぽっかり浮かんできた。
 というわけで、大手町の手前、東京駅で降りてしまって、以前から気にはなっていた「Sho-Chu AUTHORITY」というお店に向かった。「気にはなっていた」というのは、何度か通りかかって2度ほど店内を覗いてはみたけど、それはまだ焼酎に購買意欲がそそられない時期のことだったので、こういう店が東京駅にあるな、程度に思った位の「気にはなっていた」、なのです。越後人の自分としては、酒といえば日本酒、自分の身体に合うのは日本酒(根拠はない・・・)と思い詰めていたので。ところが、世は焼酎ブームと言われ、若い女性の焼酎ファンがぐんと増えたと言われ、自分もなんとなくそれに乗っかって、あれ、焼酎って美味しい、と気がついたらもうはまりかけています。日本酒も美味しいけど焼酎も美味しいですね。言い訳がましいけど、焼酎は学生の頃からよく呑んでいた。だいたいお金のない学生が居酒屋で呑むというと、タイムサービスの中生か焼酎のお湯割りになる。私はサワーがあんまり好きでないので、焼酎のお湯割りに梅干しを入れて、箸で梅干しをつつきながら呑んでいました。だけど、焼酎にも日本酒に負けず劣らず、いろんな銘柄があって、蔵元が精魂込めて作っているのだと認識しはじめたのはほんのここ数年です。だから遅れてきた焼酎ファン、ですね。今まで勿体ない呑み方してたかなあ。。。いやいや、20代で焼酎の銘柄あれこれ言いながら呑むなんざ、ちと生意気ですな。じゃあ30代半ばになったので、腰を据えて仕切り直ししますか。
 という気分で、焼酎の勉強(ってどんな勉強だ)を1から始めようというあたろー君であります。で、東京駅の地下通路をうろうろ・・・目指す焼酎専門店が見つからない・・・なんでこんなに分かりにくいんだ?八重洲ブックセンターに行く時もよく迷うのですが、東京駅って自分が目指す店が一体何口にあるのかがまず分からないと混乱しますね。へんな通路に入ってしまうと途方に暮れる・・・しかも、黒壁横丁、という新しい飲食店街が完成したばかりのようで、人も店もやたらと多い。もしや、私の目指す焼酎専門店はなくなってしまったのか?と、嫌な予感がして、ボー然と立ちすくむ。その時偶然、まさに天の救い、私の後ろを通った女性2人の会話。「このあたりに焼酎のお店ってなかったっけ?」「あるよー。この上に」思わず振り向いて、「この上に」と言いながら女性が指さしたのを見る。どうやら2人連れはエスカレーターに乗って、焼酎店にも寄ってみようか、という雰囲気で、私の後ろをすたすたと歩いていった。なんだ、1階だったのか!!と、私も彼女たちの後を追う。
 「Sho-Chu AUTHORITY」は、やばいですよ。ほんとに。焼酎と泡盛の銘柄がすごく沢山あって、迷う迷う迷う迷う。迷うったって、知ってて迷うならまだいいけど、初心者の私は迷うを通り越して、途方に暮れた。ありとあらゆる焼酎が県別に棚にまとめられていて、知ってる人には探しやすいんだと思うけど、私には何がなんだかよう分からん。どれも美味しそうに見える。凄く時間をかけて店内をぐるぐるうろつく。迷いに迷って、明石酒造の「黒帥」という芋焼酎と、霧島酒造の「黒霧島」というこれも芋焼酎を買った。他にもそそられた銘柄はたっくさんあったのですが、そんなに買えないし重いのだし、と、他は今後のお楽しみとしてお店を出た。
 ちょうど黒壁横丁オープン記念だかのキャンペーン中で、購入代金の15%還元チケットを貰う。じゃあ夕ご飯、ここらで食べていこうかなと、きじ丼を食べて、半額はチケットでまかなえた。ラッキー。そのあとトイレに行きたくなり、トイレ矢印にそってトイレにたどり着くと、なんと有料トイレとある。入るのに100円。。。黒壁横丁の飲食店から借りるコインがあれば無料。つまり飲食店のお客さん用トイレで、怪しい人はのべつまくなし出入りできない仕組みらしい。うーん、100円。ご飯食べた店をもう出てきちゃったしなあ。100円を払って有料トイレというものを経験してみるか、それとも他の無料のフツーのトイレに行くか。100円というのは普段はたいした額ではないように思えるけれど、いざトイレで用を足すためだけに使うとなると、とたんに使うのが惜しくなる金額だ。と立ちつくしていると後ろで「こんにちはあ」とさわやかな声。振り向くとトイレに受付があって、制服を着た好青年が座っている(!)にこにここちらを見ているので、ダメもとで「今食べてきたお店のレシートなら持ってるんですけど」「はい、こちらでご利用になれますよ、どうぞ」と、コインを渡してくれた。そのコインをトイレの扉の脇についている箱に投入すると、自動ドアが開いて中に入れた。おお!!!と、入ってみたけど、中はフツーだった。個室が2つ。鏡がちょっと多いくらいで。別に花が飾ってあるわけでもない、百貨店の豪華なトイレとも違う。ごくごくフツーのトイレだ。でも、清掃がちゃんとしてあるので、綺麗なことは確か。・・・でもでもでも、たとえばお腹壊してこのトイレに飛び込んだとして、長時間個室を独占する羽目になり、用を終えて出てきた場合、トイレの受付のお兄さんの前を通るのは少し恥ずかしいかも。・・・そんなことを考えてしまった。

 さて、そんなこんなで帰宅が遅くなったなあと反省しながら自宅に向かう。途中、駅近くのローソンに入った時、なにげにお酒コーナーの前を通り、置いてある焼酎をチェックする。最近スーパーで見つけて飛び上がらんばかりに嬉しくなって即購入した「鍛高譚」が、実はほぼ毎日行くローソンにもあったことをこの前知ってショックを受けた。・・・で、よく見たら、その隣に、今日さっき買って来たばかりの、重いのを耐えて抱えて来た、そのまさに「黒霧島」がででんと並んでいるのを発見。思いっきりがくんと凹んだ。
 なんでい、ローソンに売ってるんだったら売ってると早く言ってくりよ。
 あー重かった。
 ちなみに、「Sho-Chu AUTHORITY」は楽天にも出店してます。
 Sho-Chu AUTHORITY


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