あたろーの日記
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| 2004年12月18日(土) |
小唄・髪切り・立ち呑み屋 |
旧暦11月7日。 小唄のお稽古に行く。私の三味線は相変わらず上達していません。でも、今お稽古している「小春」という唄はとてもお気に入りなので、頑張って練習しよう・・・と、思ふ。 夜、急いで帰って来て、大塚にある美容院へ。平日なかなか行く時間がなくて、いい加減髪の毛切りたくてそわそわしていたので。美容院、1年振り?私は頑なに髪を染めない(痛みやすい髪質なのと、人と同じことをするのが嫌だというバカ頑固な性格ゆえ、あとどのみち生まれつき茶色っぽい)し、お洒落に相当無頓着なので、髪を切るときは、街角によくある1000円床屋さんに行くのですが、たまには美容院に行って、今風のヘアスタイルにしてもらわないと、と思ったのです。というのも、この夏帰省した折、実家の母に、「たまにはきちんと美容院に行って、少しは今風になりなさい」と、諭されたからなのでした。なのでまあ、この月末に帰省するまでに、母を安心させるような髪型にしておかないと、またなんか説教されそうなので。 で、10月頃、大塚駅前で貰った美容院の割引チラシを保管しておいたので、それを持って美容院に行ったわけです。別に巣鴨の美容院でもいいんだけど、美容院も病院も、他所から転居してきた人間にはどうも選びにくい。それに、美容院は私の感覚では高い。これは価値観の違いなんだろうけど。なので割引チラシ配ってくれるお店に。 実は美容院ってあんまり好きじゃない。ヘアスタイルをどうするか、美容師さんと相談する分には勿論構わないけど、その後、シャンプーしながら、ドライヤーかけながら、カットしながら、等々、美容師さんとの会話がめんどくさい。しかも、シャンプー担当とカット担当の美容師さんが違うので、相手が変わるたびに話も変わる。「髪が長いのに痛んでませんねー、何か特別なお手入れしてるんですかー?」「いえ、無頓着なのがかえっていいみたいです」「えーそうなんですかあ」「はい、てきとーにドライヤーかけるだけです」「でもこれだけ長いとドライヤーも結構たいへんでしょう」って、今日はそんな内容の会話を2人の美容師さんと繰り返すはめに。あーあーあー!だからめんどくさいっての!これが平日だったら、「今日はお仕事だったんですか?」「どんなお仕事されてるんですか?」となる。ほっといてほしい。私が1000円床屋が好きなのは、あんまり気を遣わなくていいから。美容院に比べると無愛想なほどだんまりで、ひたすらチョキチョキしてくれる。それが気楽。とは言え、それは私の感覚から言ったまでで、美容師さん達としては、お客さんとのコミュニケーションをとって、居心地よい店にして、さらには会話の中からお客さんのライフスタイル等を聞き出して、より似合う髪型を提供していこうという心構えなのかもしれないし、美容師さんとの会話も美容院での楽しみのうち、というお客さんも多いんだと思う。 なんだけど、私は話すのが面倒だったので、しまいには雑誌読んでるうちに居眠り始める振りをすることに決めた。で、ついにはほんとに眠ってしまった。途中、ガクン、と頭がのけぞってしまい、危うく鋏が頭に刺さるところだった。危ない危ない。 でも、さすが、美容師さん、想像してたより気に入った髪型にしてくれたもんね。文句たらたら書いた割には居心地は悪くない店だったので、今度もそこに行こう(やな客だな)。
店を出て、自宅にまっすぐ帰るつもりが、ふと、立ち呑み屋の前で足が止まった。大塚駅周辺は、安い居酒屋が多い。と、立ち呑み屋も、何軒かマークしているのですが、女性1人では入りがたい雰囲気が立ち呑み屋には漂っている。特に大塚駅の周りは風俗店がやたら多い。薄暗がりとネオンの、とても猥雑な感じのする土地なのだ。ゆえに、おじさんの楽園だったりするのです。 さて、くだんの立ち呑み屋、ボクシングジムの向かいにあって、いつもは混んでいるんだけど、今夜はえらく空いていた。土曜の夜ってそんなもんなのかな。私のアパートのそばの居酒屋は週末がピークだけど、繁華街の飲み屋さんは違うんだ。うしうし。ボクシングジムの練習風景を通りから見学して(外から見ることが出来る開放的なつくり)、というか、訳も分からずただほげーっと突っ立って眺めながら、うん、入ろ、入ろ、と決心して、立ち呑み屋に入った。 店内には当然椅子がなく、厨房を取り囲むカウンターと、テーブル席がぽつんぽつんとある。壁の上についてるテレビで有線大賞の番組をやっていて、2〜3人のお客さんが呑みながら見上げていた。お客さんはみんな1人客で、常連さんばかりみたいだ。厨房の若いお兄さん2人も、お客さんの間を歩き回って接客しているのおばさんも、普通にやさしくて、居心地良い。お店の人の接客も気持ち良いし、お客さんもそれぞれ自分の世界に入っているので、初めての立ち呑み屋、まずまず成功。夢だったんですよね、立ち呑み屋に入るの。かれこれ7年前神田駅のそばに出来たその手の呑み屋さんに入りたくて憧れた、その時からの密かな夢。今日叶ってとても幸せです。立ち呑み屋さんて、お客さんのごった煮、って感じもいいなと思う。作業服着た肉体労働の人も、スーツ着たサラリーマンも、ビンボーな学生も、あと、色気のない酒呑みOLも、みんな好き勝手に自分の1日の締めくくりに、店に飛び込んできゅっとやって、綺麗な呑み方で呑んで、さっと夜の街の中を帰って行く。そういう雰囲気が好き。 で、ですね。お店のおばちゃんが丁寧にお店のシステムを教えてくれた。お店のメニューは100円、200円、300円が中心。最初に1000円で100円券が11枚か、2000円で100円券が23枚綴られている回数券を購入する。注文したメニューをおばちゃんが運んできたら、テーブルの上に置いた回数券から、メニューの金額分の回数券を切り取っていく、という仕組み。わ、これはいいや。明朗会計だね。とても素敵だ、うん。とりあえず、今夜は1000円の回数券を買う。おばちゃんに1000円渡すと、私のテーブルに回数券を持ってきてくれた。これを置いておく。で、頼んだもの。中生(300円)、熱燗(200円)天串揚げのまぐろと玉葱(各100円)、ニラ玉(200円)、ニンニクの丸ごと揚げ(200円)。これで綺麗に1000円(100円券11枚綴り)の券を使いました。もちろん、余った券は次回にも回せるから、強いて使い切る必要はないんですが。で、最後に残った券の表紙を、残して集めてね、とおばちゃんに言われた。集めるとおまけがくるのかな。じゃ、集めようっと。 端っこのテーブルで呑みながら、先日買った雑誌「ダカーポ」を読む。特集は「今年最高!の本」ということですが、セカチューとか、売れに売れた本がてんで相手にされてないところが嬉しい。だけど、もっとページ割いて徹底した特集にしてほしかった。これじゃ、出版業界の上辺をおさらいしただけじゃんか、という不満が残らなくもない。ちょっと消化不良でもある。 約1時間、お店にいました。立ったまま呑む、というのは体力的にいかがなもんでしょう、と思ったけど、案外楽だった。テーブルに身体もたれさせていたから。よく考えてみると、ホテルとかでやる立食パーティよりかはだいぶ楽ちんだ。あれは寄っかかる場所もないもの。 あ、書き忘れてました。お店の名前。「立ち呑み・天串の店 秀吉大塚店」
 旧暦11月6日。 仕事を終えてから用があって表参道まで出かけた。 ふと見上げると、国連大学のビルのたたずまいが、雲間の夜空に向かってそびえて、なんとなくゴシック風だったので、思わず立ち止まってしばし見とれてしまった。 ついでに久々に青山ブックセンター(ABC)に寄った。復活してから初めて。以前とあんまり変わっていない本棚の配置。品揃えはちょっと増えたかも。ただ、もう少し欲を言えば、文学をもっと増やして欲しい。今流行の作家だけでなくて。書棚に並んでいる本が、どうも、選ばれたタイトル中心に思えるのが少し気にくわない。ジュンク堂ほどまでとは言わないけれど、書店の押しつけでなく、ある程度の量の中から掘り出し物を探す楽しさを得たい。買う側としては。アートや写真、建築など、ビジュアル系はさすがだな、と思った。あと、絵本など、子供へのプレゼントに本を選ぶにはとてもいいかも。絵本のコーナーは以前より充実したみたい。できれば帰省の前に姪っ子達へのお土産を買いに寄りたいな。 他の書店ではなかなかお目にかかれない、あ、こんなんあったんだ、っていう本が3冊ほどあったのですが、今日は我慢。今月は帰省やら忘年会やらで、何かと出費が多いのです。おまけに部屋は積ん読の本で一杯。遅読女王しばらく本を買うのお休みです。うーん。欲求不満が高まってますが。
話は変わりますが、ジャーナリスト志葉玲の新イラク取材日記からの孫引きになりますが、こういうサイトがあった。Dahr Jamail's Iraq Dispatchesファルージャでの遺体の写真。あまりにもむごい。気の弱い私は見るのがとても辛いのですが、これが戦争の現実なんだと思うと、目を逸らしてはいけないのじゃないか、という気がした。アメリが大統領が何をどう言おうと、日本の首相がいかに巧妙な口実を作ろうと、戦争で人が死ぬということは、こういうことなんだ。
| 2004年12月16日(木) |
バス待っててくれた。 |
旧暦11月5日。 先日仕事を終えてから行きたいところがあったので、バス停に向かったのですが、バスが来るまで数分余裕あったので、2つのバス停の中間にあるビルの本屋に飛び込んで、欲しかった本を急いで買って出てきたら、後方のバス停からバスが発車したのが見えて、焦って、次のバス停まで走り始めた。こちらとしても少しでも早く目的地に着きたかったので、このバスを逃すと10分以上待たなきゃならないのは嫌だった。 バスが私に追いつきそうなところで、止まった。赤信号。やった。と思ったら、私も赤信号だった。もぞもぞ落ち着かない態度で横に止まっているバスを何度も見やり、前方の信号も気にする。この先のバス停までゆうに200メートルはある。だめだな、この距離じゃ、さっさとバスに追い越されてしまう。でも、もしや、ということもあるから、試しに走ってみるかな。 信号が青になり、私は猛ダッシュした。動き出すのはバスより早かった。だけど、当然のごとく、あっけなく追い越される。が、バスが走りながら、「プッ」「プッ」と、クラクションを3回鳴らした。ん???こ、これは私に対するなんらかの合図か。諦めろっつうことか、それとももっと速くということか??? バスが前方に見えるバス停に停車した。あーもうだめだ。およそ100メートル。いや、150メートル???とにかく、だめ。とうてい私が走れる距離じゃござあせん。重い冬のコート来て、これまた何やらごちゃごちゃ入った重い鞄肩に掛けて。 ところがです。もう諦めて次のバスにしようと歩きかけたのですが、バスは動かない。バス停で止まったまま。人通りの少ない道なので、他の乗客が降りる様子もなく、ただドアを開けたまま待ってくれているのです、わ、私を。。。うひゃ〜っ!!なんつう親切な運転手さん、いや、親切なのか、スパルタなのか、とにかく私は走らにゃならない。止まってくれた運転手さんと、待ってくれた乗客のために。もう必死です。嘘だろーっと、心の中で叫びながら、爆走しました。三十路女が全速力で100メートル。ぶっ倒れるでよ。 バス、1分くらいは止まって待っててくれたんじゃないかな。エンジンまで止めて。私が小銭をポッケから取り出して、銭箱に入れて、座席に座るまで待っててくれた。なにせ、バスに乗ったときは、足がよろめいていたので。はぁ。もう頭が上がりません。足も上がりません。息だけ上がりました。感謝感激汗アラレ。乗車して運転手さんにゼーハーぜーハー言いながら、お礼もきちんと申し上げましたです。 だけど、東京でバス待っててもらったのって初めてかも。田舎じゃ走り出したバス追いかけて止めたこともある(高校生の時)。とか、バス停以外の場所で止まってもらったことまである。東京じゃ考えられないことだけど。いやー、それにしても、今度から余裕もってバス停に行きます、はいm(_ _)m
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