あたろーの日記
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| 2004年11月02日(火) |
被災地の犬や猫はどうしているんだろう。 |
旧暦9月20日。 先日すれ違った親子、小学生の男の子がキョロキョロしていて私が前方から来るのに気がつかない様子だった。彼の隣を歩いていた母親が、「しっかり前を見て歩きなさい」と、彼に注意していた。 同じ日に、近所の狭い道を、紐に繋がれていない向こうからヨークシャテリアを隣に歩かせながら散歩している女性がやってきた。ヨークシャテリアはキョロキョロせわしなくよそ見ばかり。で、私が目の前まで近づいているのにも気がつかない。「ほら、ちゃんと前見て歩きなさい」と、女性が犬に向かって言う。私が思わず吹き出して、彼女と目が合い、お互い顔を見合わせてくすくす笑い合った。 犬と人間の違いなんて、一緒に暮らしている家族にとっては無いも等しいんですよね。犬でも猫でも、同じ屋根の下に暮らして、自分を頼りにしてくれている可愛い存在であれば、人間の子供と同様に、手放せないかけがえのない存在なんだと思う。家族には変わりないんですよね。 地震や台風で被災地となった地域の、それぞれの家に飼われていた犬や猫達は、みんながみんな、飼い主達と一緒に避難所に連れ行ってもらえたわけじゃないんですよね、きっと。この前山古志村に一時戻ったときに、家の外に繋がれている犬にご飯を多めにあげて抱きしめた、という記事を読んで、また、牛や錦鯉などの動物たちを心配する声を聞き、被災地では人間も苦労しているけれど、動物たちも悲惨な状況下にいるんだと、悲しい気持ちになりました。また、避難所には犬は入れてはいけないと拒否されたために、犬と一緒に車の中で避難生活をおくっていた40代の女性が、エコノミー症候群と思われる症状で亡くなったということも聞きました。着の身着のままの避難生活では、どうしても人間の命を優先させてしまう、これは仕方のないことですよね。だけど、犬や猫や牛にも命はあるし、飼い主にしてみれば、飼う、という以上に、大事な家族の一員であるわけだし、置き去りにしていくのは断腸の思いではないでしょうか。かといって避難所につれていって、他の人達に迷惑をかけることはできないし。 新潟の被災地でも、犬を連れて入れる避難所が出来たというし、確か阪神淡路大震災の時も、そういうタイプの避難所を設けたと報道していたような記憶があります。私の実家にも、犬猫合わせて6匹はいるので、この先どういう災害に見舞われるか、また、その時家の犬猫達はどうなるんだろうか、と、人ごとではないような気がします。 数日前に新聞のカラー写真で見た、山古志村の犬、今頃どうしているんだろう?村が水没しつつあるけれど、無事にしているでしょうか。とても気になります。
旧暦9月19日。 一昨日の土曜日に、ジュンク堂新宿店が、新宿三越の7,8Fに開店したんですよね。すっかり失念していて、今日仕事帰りに寄りました。ジュンク堂だけじゃなくて、三越自体が新装開店だったみたい。エスカレータに乗って上にいくまでに、ロフトが3フロア、つい文具売り場を覗く。結構いいです。お洒落なデザインで使いやすそうな舶来品文具も充実、和風ブックカバーが綺麗にディスプレイされていたり。ただ日本製の昔ながらの大学ノートや原稿用紙が少ない。原稿用紙に至っては、たったの1種類。悲しすぎます。大学ノートはツバメのが置いてあったのは評価できるんだけど、種類が少ないです。 と、ロフトに寄り道している場合ではないと、上に行く。目指すはジュンク堂なんだけど、実はあまり期待してなかったりして。だってデパートの1部分でしょ、とりあえず本屋入れてみました、みたいな感じなんじゃないかな、と思ってたので(なのに行く奴)。・・・と思っていたら、びっくり。書棚の間をうろうろしているうちに、じわじわと静かな感動が湧いてきた。これは9月の丸善丸の内店の開店直後に行った時にはまったく得られなかった類の感動でした。大きな入れ物(建物)作りました、ありったけの本詰め込みました、って感じじゃあないんです。新刊にかぎらず、多くの本を面出し(表紙が見えるように)して書棚に立ててあります。平積みはほとんどありません。書棚の高さは女性でも無理なく手が届く位、丸善のように視力が悪いと上のほうの背表紙が見えない、なんて悲劇もありません(すいません悪口)。上の本を取りたくて、脚立探してキョロキョロ、見あたらないので諦める、もしくは脚立でも届かない(丸善はまさにそう!悪口すみません)なんて屈辱もない。書棚と書棚の間はわりとゆったりしていて、全体的に探しやすいです。ゆったりしているし。だけど決して品揃えが少ないというわけではなく、非常に充実している、と思いました。特に文庫本コーナーは良いです。向かいの紀伊国屋も文庫本売り場だけは他のどこにも引けをとらないんじゃないかと思っていたんですが、ジュンク堂には負けちゃったかなぁ。紀伊国屋の新宿本店は、数年前に改装してから格段に使いづらくなったような気がします。なんつったって、エレベータが少なくて狭いので、店内に入る前に、エレベータの前でさんざん待たされます。且つ、文庫本売り場以外は、どうも分かりづらいんですよね、書棚が。・・と文句言いつつ、ジュンク堂と紀伊国屋が向かい合ってあるというのがすごく嬉しい私です。 でも、ジュンク堂で本を選ぶ楽しさを知ってしまったら、もう向かいの紀伊国屋にはなかなか足が向かないだろうなあ。紀伊国屋は客足をだいぶ取られるんじゃないでしょうか。だって、まず、本の並べ方からして、意気込みが違うもん。ベストセラー売らんがなで並べてもだめだし。「これを読め!」みたいな主張がある棚ならこっちが引いてしまうけど、選びやすいように本の顔を出してみました、みたいな感じがして、ジュンク堂の本棚は結構好きです。丸の内の丸善は開店から4回位行ってみましたが、いまだに慣れない。でもこっちの新しいジュンク堂は、これから何度も通ってしまいそうです。
旧暦9月18日。 イラクで拘束されていた日本人青年の遺体が発見された。首を切断された無惨な姿。息子を失い、またその痛ましい最後に心を痛めるご家族の苦しみの大きさは計り知れない。 イラクが今どんな状況なのか知識も情報も持たず、自分の目で確かめたい、と、無鉄砲に飛び込んで行ってしまった彼、その好奇心や行動力や、祖母を懸命に介護したというやさしさを持った彼なのだから、人生にいろんな可能性を秘めていたんじゃないかと思う。命ならばいかなる人の命も大切だけれど、彼もまた惜しい人だったんだとつくづく思います。一所に安住せず、常に、今と違う自分を求め続けていく生き方、フリーターやバックパッカーといった言葉に大人は顔をしかめがちだけれど、自分自身を模索する方法のひとつだと考えれば、若者の生き方にもっと多様性を認めて欲しい、そんな風にも思います。 拘束が伝えられた当初は、なんてバカなことしたんだ、という思いが強かったのですが、それから約4日間、いろんな報道を見ているうちに、特にご家族の姿やコメントに接するうちに、拘束された青年の人柄や生き方が分かってきて、好感を持ちました。生きて解放されて、今度はしっかりいろいろ学んでから、あの行動力を活かして欲しかったのに、残念です。 拘束して殺害した武装勢力の非情さにはぞっとします。同じ人間のやることではないと思う。・・・けれど、イラクと周辺国にいるわけでなく、平和な日本にいながらマスコミの情報からしかイラクのことを知らない日本人は、かの地で一体何が起きているのか、詳しいことや本当のことはほとんど知らないのではないかと思う。私も含めて。危ない地域に軽い気持ちで飛び込んでいき殺されてしまった青年を無知だ軽率だと批判するのはもっともなことだけど、同じくらい、平和な国にいる私たちも無知なんじゃないかと、そんな気がします。・・ほんとうに、1日も早く、イラクに平和が訪れることを祈ります。
昨日今日と、神田古本まつりに行きました。台風や地震で被災している地域が多いのに、なんだか申し訳ない気がしたのですが、1年で最も楽しみにしている数日間なので、我慢できず神保町へ。 昨日の土曜はあいにくの雨。すずらん通り、さくら通り、靖国通り、それから三省堂建物外、岩波ホール周りのワゴンセールは中止。中止と分かっていても足が向いて、東京堂書店の軒下など、一部でかろうじてやっているワゴンを見たり、恒例のキーマカレーの屋台にて昼食。その後古書会館に行く。こちらは人が多い。『江戸深川情緒の研究』(深川区史編纂会編)が3000円。嬉しくて泣きそうになり、しっかり抱きしめて会計に行く。次に三省堂の1階特設会場でのワゴンセール。凄い人。一通り見て回るも、今ひとつ欲しい本がなく、そのまま三省堂書店で古本じゃないフロアにて、文庫本を購入。『滑稽漫画館』(宮武外骨・河出文庫)、『神秘家列伝』(水木しげる・角川ソフィア文庫)、『江戸商売図会』(三谷一馬・中公文庫)。よく考えたらどれも絵ものばかりだ。三谷一馬氏の中公文庫のシリーズはこれで5冊とも入手。江戸時代の史料から忠実に再現して筆を起こした風俗画は、何度見ても飽きないし、貴重な資料でもあります。こういう仕事をしてくれた三谷氏に感謝。 そして今日は、早朝の激しい雷雨で目が覚めました。5時台から布団の中でごろごろしながらラジオをつけていたら、イラクで遺体発見のニュース。暗い気持ちでいつの間にか二度寝。起きたら雨が上がっていました。午前中家のことあれこれやって、お昼頃に神保町へ。今日は予定通りイベント行われています。どの通りにも人があふれ、ワゴンに群がっています。まずは岩波ホール周辺のワゴン。ここで、『日本浄土教成立史の研究』(井上光貞・山川出版社)が2000円。え、いいの?という気持ちで抱きしめる。他に『三田村鳶魚全集第七巻』(中央公論社)が500円。鳶魚は去年の古本まつりから、ちょぼちょぼと集めてます。全巻一揃で買っちゃった方が安いのかな、とも思うぎりぎりの線で。次に『洒落本・人情本・滑稽本』『黄表紙・川柳・狂歌』(日本古典文学全集・小学館)が各600円。次に靖国通り、さくら通り、すずらん通りと見て回る。お目当てのひとつ、すずらん通りの、各出版社ブース。出版社1つにつきワゴン1〜2つくらい使って、傷があったり汚れていたりする(といっても程度はさほど悪くないし、中身は定価のものと当然同じ)本を安く、とっても安く売っています。地方出版のコーナーなんだけど何故かあったフレグランスジャーナル社の『アロマテラピー事典』(パトリシア・デービス)と『スピリットとアロマテラピー』(ガブリエル・モージェイ)がなんと定価の7割引。前者の定価が7200円で後者が3000円だから、合わせて3000円で購入!どこに汚れが?と思ったら背表紙がちょっと破れていたり、皺寄っていたりの程度。この2冊、とても欲しかったんです。ジュンク堂で見て、欲しい、と思ったんですが、正直、プロでもないのにアロマテラピーの本に万単位使う気になれなかったのです。でも、欲しかった。これだけでも今日行った甲斐があります。気をよくして次。筑摩書房があった。ここで、書店の店頭ではもう見かけることの出来ないちくま文庫、ちくま学芸文庫のタイトルがワゴン一杯に。しかも、汚れ(ほんの少し)があるため「B」のスタンプが小さく押されて、すべて半額。ここでも泣くほど嬉しかったのは『都名所図会』が1〜5巻まであったこと。これ、品切れでどこにも売ってないんですよね。『江戸名所図会』はあるのに。『都名所図会』5冊で半額の3000円。筑摩書房の文庫本は高めなので、嬉しいです。おまけに布製のブックカバーと中身無地の文庫本型メモ帳(「月のノオト」)をつけてくれました。それから歴史書懇話会のワゴンで、『第三江戸時代漫筆 盗み・ばくち』(石井良助・明石書店)これ、1860円が400円。ここもおまけに『日本史地図』(児玉幸多・吉川弘文館)をつけてくれました。実はこれの大きい版を買おうと思っていたので、ちょうどよかったです。ここまでまわると、もう足腰痛くて、特に腰痛がひどくなってきました。荷物が重いのと、体調的に腰が痛くなり始めていた時だったので、ひーひー言いながらそれでももうちょっと、と歩き、靖国通りに戻ってから村山書店店頭にて、岩波文庫端本につき100円、という段ボールの中から、『柳多留』(岩波文庫)の二、三の2冊をそれぞれ100円で購入。最後に三省堂書店建物裏側でのワゴンセールと、1階の特設会場でのセールを見て、ここで燃料切れ。 昨日の雨に続き今日も雨という予報だったので、どうなることかと思ったのですが、満足のいく収穫でした。
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