あたろーの日記
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旧暦2月19日。 ちょっと暖かかった。月がオレンジ色で浮かんでた。 鳥インフルエンザがこんなに身近な問題になるなんて思ってもみなかったなあ。数週間前までは遠い場所で起こっている出来事のようで、それもそのうち収まるだろうななんて考えてたもの。 焼き鳥はじめ、鶏肉料理が好きで、スーパーで買うのも豚より鶏肉が多い。生卵かけご飯、納豆に卵はキホンだし。月見そば大好きだし。鶏肉はよく加熱すれば大丈夫、生卵も問題ない、とのことだけど、やっぱり少し慎重になり始めてる自分。必要以上に騒いじゃいけないだろうけど、「食」について考えさせられる今日この頃。スーパーに食材を買いに行っても、陳列ケースの前で選びあぐねて考え込むことが多くなった。土曜に買いに行ったときは、鶏肉の値段にさほど変化は見られなかったけど、「国内産」の表示だけでは不安だな、と思ってしまった。 けれど、生まれたときから狭い鶏小屋に押し込められて、食べられるために育てられて、ある日突然殺されて埋められてしまう鶏たち。人間の身勝手です。申し訳ないです。せめてもの気持ち、感謝しながら食べます。
それにしても、日々ニュース見ながら、いろいろ考えさせられる件ですよね。。。
旧暦の2月18日。 昨夜、夜遅くに銭湯に行き、露天風呂に浸かっておりましたら、天上の月がまんまるで、とても綺麗でした。青白く輝いていて、それが湯の表面にきらきらと反射して、幻想的でした。湯船に入ってしばらく月を眺めていて気づいたのですが、どの人もやってくると、お湯に身体を入れてしゃがむと同時にまず月を見上げる。しばしぼーっと見とれている。人間て、自然に満月に吸い寄せられてしまうものなのかなあって、面白く思いました。
この前神保町で見つけてきた岩波文庫の「花暦 八笑人」(品切れ中につき、古本を探すしかありません)を読んでるんですが、面白いです。 だいたい私が岩波文庫の黄帯が好きなのは、近世に書かれた読み物がべらぼうに楽しいからなんです。 例えば「花暦 八笑人」。 ・・・・・河童の屁といふは、どういふわけか知りハしめへ。あんまり文盲で不便だから、友達のなさけに、おしへてつかハそう。マヅかつぱといふやつハ河にすむものだが、水の中で屁をひつたら、ぶくぶくと、音のするはづだぜ。ソレ柳樽(やなぎだる)に、 すかしても音のするのは河童の屁 といふ句があるは。それを亦、たわひのない譬(たとへ)にいふハ、わけがわかるめへ。これ則(すなわち)いひあやまつて、居るからのことだ。子曰(しのたまハく)、こつぱの火と論語にもあるハ。
てな感じで、お気楽なご身分の8人衆のどたばた茶番劇が繰り広げられる話なんですが、これはかなり前に映画にもなったらしいです。観てみたいです。 岩波文庫の黄帯は日本の古典ばかりですが、私が特に好きなのは近世もの。滑稽物や奇談、説話集なんかが面白いです。特に好きなのは「耳嚢(みみぶくろ)」(上中下の3巻。上のみ品切れ中につき、古本を。もしくは平凡社の東洋文庫にもあります)。根岸鎮衛(やすもり)という佐渡奉行や南町奉行を務めたお役人の集め書きしたいろんな話。たくさんあるのですが、題だけざっと見てもなんじゃこりゃって興味が沸きます。 ほんの一部分ですが。
一 耳に蜈(むかで)入りし時奇法の事 一 蘇生の人の事 一 猫の怪異の事 一 糞穴に落し笑談の事 一 痴狸油に酔ふて頓死の事 一 幼女子を生(うみ)し事 一 棺中出生の児の事 一 鬼火の事
読んでいくと、どこかで聞いた話だなあと思うことも。杉浦日向子さんの有名な漫画「百物語」に出てきた話もありました。
中学高校で古典に苦手意識を持ってしまった私ですが、この歳になって夢中になっています。文法なんて気にしない気にしない(先生ごめんなさい)。古典の授業や教科書のイメージから解き放たれて、もっと気楽に古典を手にする人が増えるといいのになあって思います。お堅いイメージで書棚の奥に放っておかれるには勿体ないですよ〜。
| 2004年03月07日(日) |
好きな本屋 神保町買物独案内その一 |
旧暦の2月17日。
草なぎ君の出ている「ホテルビーナス」観てみたいな。テレビタレントの出演する映画ってあんまり興味ないんだけど、これはそそられる。駅のホームのポスターで草なぎ君のブラウス見て、「なんじゃこりゃ」と思ったんだけど、妙にインパクトのある姿に惹かれた。 ああいう、どこかの街の隅っこで、みたいな映画が好きなのです。
昨夜、ちょっと(じゃないだろー)酔っぱらった頭で日記書いて、「草稿保存」の設定にしたままパソコン閉じて寝てしまいました。どうりで昨日の日記が載ってないわけでした。ごめんなさいませませ。
好きな本屋、神保町編というか神保町辺。 自宅から地下鉄で乗り換えなしでぽんっと行けちゃうので便利なこたぁ便利なんですが、なにせ夜が早い街なので、平日はほとんど行けません。たまに仕事帰りに神保町駅で降りて地上に顔を出しても、たいていの古書店は閉まっている時間帯なので、新刊本屋さん、それも「三省堂」くらいしか入れません。三省堂が夜8時までで界隈の本屋さんの中では遅くまで営業してるほう。あと、神保町交差点の新刊本屋さん「廣文館」はさらに遅くまで営業してますが、何せ小さいので売れ筋の本しか置いてないようです。 というわけで、神保町は時間帯と曜日で行動パターンが決まってしまいます。 神保町の古本屋さんは、ほとんどが日曜定休なので、私がゆっくり回れるのは土曜日しかありません。なので、土曜に時間が空くと、いそいそと出かけていきます。こんな時、地下鉄の中ではうるうると充実感。 神保町駅を出て、神保町の交差点を起点にして、靖国通りをまずは九段下方向に歩きます。まずは「岩波ブックセンター信心社」。ここは岩波書店を中心にちょっと堅めの新刊本を扱う書店。駅から一番近いし、岩波文庫の品揃えは確かに多い(ただし黄帯はそれほどでもない)ので、とりあえず入ってみる。でも、岩波文庫の側にあるレジの店員さん達がいつも悪口や噂話をしているのが好きでないので、基本的にここでは買わない。ごめんなさいです(笑)。でも、ここのホームページは面白いです。 その2Fにある「(株)山陽堂支店」は、岩波文庫を中心とした岩波書店発行本の古書店ですが、小さい店内ながらさすがに岩波文庫は充実してます。充実してるんだけど、絶版本はそれなりに高いです。岩波文庫は、永らく絶版や品切れになっていたタイトルを復刊したり重版したりすることを定期的に行っているので、欲しい本を見つけてもすぐには飛びつかないほうがいいです。ここで1800円の値のついた岩波文庫が、他の古書店で1000円以下で売られている場合も多い。最近復刊したばかりのタイトルに絶版本並の値段がついているケースもままあります。初版本や改訂前のものが欲しいという人もいるし、いちいち値段付け替えるのも相当な労力且つ無意味(復刊や重版本はすぐ新刊書店から消えるので)なので、それでいいかと思います。なので、買う側が自分の欲しい本についてある程度下調べしていったほうがいいみたい。ところで、一見無愛想なおじさんが意外に(すみません)親切で、私が岩波文庫でどうしても欲しい品切本を探しても見つからなかった時に、他に探す方法を教えてくれました。岩波文庫に愛情持ってるんですね。それと狭い入り口をさらに狭くしているレジの周りのあの未整理本の山。どんな宝が眠っているか興味津々なんですけど。 概して神保町の古書店はどこも岩波文庫の絶版や品切をよく調べていて、タイトルによってそれ相応の値段をつけているようです。加えて店によって取り扱う分野が専門化されてるので、店主が自分の店に置いてある本の(相対的な)価値について敏感でよく勉強しているせいか、欲しかった本が思いのほか安く手に入った、というようなことは、他の地域の古書店より少ないかも。そういう意味では、1軒でいろんなジャンルを扱っている街の商店街にある古本屋さんのほうが面白かったりします。「あ、ここの店主は文学にはウルサイけど、歴史関係はあまり重視してないな、しめしめ。。」と。あとはブックオフのような新古本の大型チェーン店とか。だけどやっぱり、神保町の古書店街には語り尽くせない魅力がいっぱいある。なので通ってしまうのですね。。 隣の「泰川堂書店」は、鉄道関係の本が揃っていて、鉄道マニアっぽい人達が多いですが、江戸時代関係の本も多いので気になって見に行きます。ここは全体的に値段が安めかなあという気も。鉄道関係は分かりませんが。それから狭い店内の結構なスペースを割いて置いてある戦前の絵はがきも、地域別、分野別に整理されていて、箱の中漁るのが楽しい。モノクロの写真に色つけてたり、印字されてる文字が右から左になってたり、旧仮名遣いだったり、それだけでも楽しい上に、有名な観光地の昔の姿を見るのも面白いものです。たまに買って、それを知人に送ったりしてる。勿体ないかな。でもウケてくれる相手ならOK。 さらさらっと書こうと思ったのに、1軒1軒書いてしまう形になりました。というわけでこれは時々こうして書いて、ミニシリーズにしませう。私の興味あるジャンルの古書店が中心になるので多分に偏ってしまうと思いますが、まあお気楽に。 岩波ブックセンター信山社 山陽堂書店(支店) 泰川堂書店
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