あたろーの日記
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2004年01月07日(水) 太郎

 太郎のことがずっと頭から離れない。
 
 太郎というのは実家の猫です。秋の初め頃だったか、実家のそばに住む妹からのメールに「おかぁが子猫拾ってきたよ。それがとんでもないブサイクちゃん!」とあったのをすっかり忘れていた。新幹線を新潟で降りて迎えに来てくれた妹の車で実家まで来た時、妹が「太郎もいるよ」と言ったのでようやく思い出した次第。
 それがまあやっぱりとんでもないブサイクちゃんだった!
 まだ生後4〜5ヶ月といったところ。白黒なんだけどはっきりした黒じゃない、黒っぽい部分の毛の根元は白っぽくて中途半端。模様もなんだか気の毒なほどかっこよくない、もてないぞ、お前、と心配してしまうほど。顔、これが、ぜんぜん可愛くない。なんというか、ただ、目があります鼻がついてますそれは口です、ってな感じで、まだ子供だから動き回るために痩せているのだけれど、食べまくってもいるからお腹だけはぽっこり、おこちゃま体型。
 けれど母曰く、なかなか賢い猫だそうで、人の機微を自然に読み取るようなところがあるそうだ。反面、穏やかでどこかのほほんとしたところもいい。
 
 この太郎、実家の近所の公園に、他の兄弟達と一緒に箱に入れられて捨てられていたのを犬の散歩をしていた人が見つけ、同じく犬の散歩をしていてよく道端ですれ違う犬の散歩仲間の我が実家が猫屋敷であるのを思い出し、母に1匹引き取ってくれと打診してきた。母は、自分が見に行くと可愛い仔を選んでしまうからどの仔でもいいから連れてきてくれ、と言ったら一番ブサイクちゃんが当たっちゃったそうな。
 で、太郎が来る前から実家には3匹の猫がいる。もういい加減オバサンになったデブ猫2匹と、一帯ではボスの超デブデブの白黒オヤジ。皆捨て猫だったのを家族の誰かが拾ってきたのが大きくなりすぎたのだけれど、彼らは子猫が来たって今更一緒に遊んでやる気にもなれないらしい。むしろ、太郎が遊んで欲しくて近寄ると、「フーッ」と威嚇する始末。それでもしょっちゅう飛び掛ってみんなのひんしゅくをかっている太郎のおばかさん。
 
 でも、ブサイクとは言うけれど、年末年始の数日間を実家で過ごし、太郎にかまっていると、たまらなくいとおしくなって仕方がない。
 明日は東京に戻るという最後の夜、寒いので居間で姪っ子達と寝ていたのだが、太郎が私の布団の上に乗ったかと思うと、前足揃えて座ってじーっと私の顔を見る。そんなに見つめられるといくら相手が猫でも照れるわなぁ、なんて思って太郎の顔を見つめ返していて、ハッとした!「太郎っ!!」おしっこしてるじゃんか!布団の上で!どうりで恍惚の表情なわけだ。私の声で姪っ子も母も起きて、大騒ぎ。おしっこ拭いて、別の部屋に逃げ込んだ太郎を捕まえてきて、首根っこ押さえて布団のおしっこした場所に鼻をこすりつけるようにして叱った。「だめなの!ここは!!ここでおしっこしちゃだめっ!わかった!?」母が、「もっと叱って、ちゃんとしつけて」と言うので太郎をしばらく押さえつけてしつこく説教した。もう、相手はお尻をもぞもぞざせて私の手から逃げようとしている。そうされると、こいつ、ぜんぜん反省の色無し!と、私も厳しい口調でさらに続ける。いい加減にやめないとそろそろグレるかと思い、ようやく手を離してやったら、飛ぶように他の部屋に逃げ込み、次は玄関に行き、ドアの前で外に出たいという顔をして私を振り返った。
「家出してやる」
太郎の顔にはそう書いてあるような気がした。家出とまではいかなくても、たぶん、彼の中には相当反抗心が沸き起こっていたらしい。こんな夜中近くに寒空に出て行く馬鹿がおるかい、と、無視して部屋に戻ったら、太郎、別の部屋にいる家族のところに行き、そこからとうとう外出してしまった。
 それから1時間くらい戻ってこない。夜中の12時になろうとしている。母に聞くと、太郎が夜遊びするのは滅多にない、出てもものの数分で帰ってくるとのこと。じゃあ、今夜こんなに帰ってこないのは、やっぱりグレたからか。いじけてしばらく帰宅しないつもりか。。。。それとも、家出?
 私は、ちょっと怒りすぎたかなー、と、気が気でない。よく考えてみれば、太郎にしてみれば私は初めて見る家族で、しかもふだんは家にいない「よそ者」。そんなのにいきなり怒られたのだからいたたまれないだろうなあ。何度も窓を開けて「太郎、太郎」と呼ぶ。鈴の音はしない。ほんとに家出しちゃったらどうしよう。。。でも、捨て猫だった猫は、拾われた恩を忘れない、野宿の辛さを知っているから、暖かい寝床とご飯のある家から離れるわけがないのだから。。。と、あれこれ思い巡らせていた。
 で、ようやく、太郎、帰ってきた。悠々と。私は太郎の冷たい身体を抱き上げ、「ごめんね、怒りすぎちゃったね」と謝る。負けた。こいつ、かなりの知能犯なのかも。。。
 
 その夜は、太郎と一緒に寝たくて、あんまり乗り気でない太郎を自分の枕元に引っ張ってきた。
「てめー、俺をあんなにいじめたくせによ」
 とでも言いたげな目。あんたいじけるとさらにブサイクだね。
「しゃあねえか、明日東京に戻るんなら我慢してやらあ」
 と、太郎、私の枕元に丸くなった。
 私の顔に思いっきりお尻くっつけて。

 翌朝、母に、太郎と一緒に寝たと言うと、
「太郎、かわいいでしょ。人の顔に自分の顔ぴったりくっつけてくるでしょ。いつもそうやって寝るのよねー」
 
 なかなかいい度胸してるじゃんか。
 ガキだと思ったらやはり母の言うとおりかなり頭のいい猫らしい。

 でもさ。クソガキだけど、離れると可愛くて思い出しちまう。


 
 


2004年01月05日(月) 早く帰るぞ。

 今年は残業を減らす!遅くとも夜7時台には会社を出れるように頑張る!
 が、目標のひとつだったんですけど。
 初日から銭湯ぎりぎりの時間の帰宅になってしもうた。
 仕事始めの日が伝票締め日というのがそもそもいけないんだー!と文句言っても始まらないので粛々と・・・粛々とミスの後始末ばっかりしておりました。
 残業してたら「初日からいきなりギアがトップに入ってるね」と言われてウケタ。だってしょうがないんですよ、気を抜くとすぐエンスト起こしちゃうから。

 最近は東京を離れる時期から逆算して期間を考える癖がついている。あれもこれもやりたいと思うけれど、肝心の自分にとって一番大切なことをやる時間もない。時間がないというのは自分が時間の使い方が下手だということも含めて。
 
 明日はもっとスピーディーに仕事するぞ!
 もっと早く帰ってくるぞ!

 おやすみなさい
 
 


2004年01月04日(日) 初詣

 元旦には頭の中で整理ができていないまま理屈っぽいことを書いてしまったけれど、では番組を見て私自身ちゃんと理解して自分の満足いく何かをつかめたのかと言われるとてんで自信がない。解ったようでいて解っていない。

 新潟から戻ってきた。
 年末に引いた風邪が治らず、結局ゴロゴロ正月になった。頭が痛いと言っては横になり、起きると食事ができている。なんと嬉しいことよ。お陰で少し太りました、また。。
 久しぶりに会うからこそ、父や母がそれぞれに抱え込んでいるものが見えてくる。毎日一緒に暮らしていては気がつかない親の老いも、1年前の親の姿を心の中に保ち続けていた私の目には、はっきり読み取れてしまう。誰にでも、どんな家庭でも、外からは見えなくても、重くて大きい鉛の球がどっかり居場所を作って動かない・・・そういうもんじゃないだろうか。でも、両親も、久しぶりに帰省した娘も、互いの抱え込んだ鉛の球を相手に悟られまい、余計な心配はかけまい、と、1年ぶりの数日間を穏やかに明るく振舞う。一言でも愚痴をこぼせば、あとは堰を切ったように次から次へと胸の内の我慢していた部分をさらけ出してしまうのを知っているから、誰もが明るく振舞う。
 血のつながりというのは不思議なものだと思う。黙っていても、隠そうとしても、お互いに感じ取って、いつのまにかいたわり合っている。それを確認するために、私は帰省するのかもしれない。

 実家では風邪でほとんど寝ていて外出もできなかったので、東京に戻ってきてから初詣に行った。
 近所の小さな浄土宗のお寺と、増上寺。やはり、初詣をすると気持ちが引き締まる。
 今年は自分に変化をもたらす年にしたい。これまでのような中途半端にのんびりした過ごし方ではだめ。それだと今までと同じような結果しか出ない。


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