あたろーの日記
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2003年04月01日(火) 彼らにあったはずのこれからの長い人生。

 今日から4月。
 会社も街も慌しい。
 新しい黒や紺のスーツと靴。一目でそれと分かる新入社員。桜の下での宴会。居酒屋の前の賑やかな集団。
 毎年繰り返される光景が、今年もいたる所にあふれている。
 
 でも、日本も今、戦争をしている。
 こうして家と職場を慌しく往復する毎日の中ではなかなか実感がわかないけれど、この国も確かに戦争に参加しているんだって、時々思い出す。
 アメリカ軍の空母キティホークは横須賀港からイラク攻撃に向けて出て行ったし、日本政府は自衛隊のイージス艦を現在インド洋に派遣している。イージス艦派遣はアフガニスタンのテロ掃討後方支援というが、どういう名目であれ、立派なイラク攻撃間接参加だと思う。実際、自民党の山崎幹事長が昨年11月にファイス米国防次官に「日本はイージス艦を派遣する。イラク攻撃の間接支援になる」と断言したと伝えられている。http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/iraq/200212/10-09.html
 それに、自衛隊という概念は日本でしか通用しない。日本人は自衛隊のつもりでいても、それがいったん日本の外へ出てしまえば、よその国から見れば立派な軍隊だと思う。攻撃するかしないかは別として、立派な攻撃(迎撃)能力を備えた軍艦が日本から遠く離れた海でぷかぷか浮いているのに、それでもやっぱり自衛隊ですというのは、なんだか滑稽な話に思える。
 だから日本も今、戦争に加わっていることになっていると思う。

 イラク中部のナジャフ近郊の米検問所で、停止命令を無視したワゴン車に米兵が発砲して、女性と子供の7人が「殺害」された。現場を目撃した従軍記者によれば、5歳未満と思われる子供5人を含む10名が即死したとのことで、米軍の発表と食い違いがあるらしい。
 どちらにせよ、今日も子供が殺された。
 これから何十年も生きて、いろんな人生を歩むはずだった子供達が、機関銃の弾を身体中に撃ち込まれて、あっけなく殺されてしまった。

 以下は毎日新聞のサイトから原文のままです。

 ワシントンポスト紙によると、車には15人が乗っており、5歳以下とみられる子供5人と女性5人の計10人が死亡。機関砲の弾が何人もの体を貫通し、残る5人のうち男性1人が瀕死の状態だという。負傷した女性はずたずたになった子供の遺体を抱え、米兵が近づいても外に出ようとしなかったという。一方、米当局の発表では乗車数は13人で死者は7人と、現場からの報道と食い違っている。

 「あんなひどい光景は見たことがない。もう2度と見たくない」。中隊のマリオ・マンサーノ軍医(26)は同紙にこう証言している。車には爆発物も銃も、不審なものは何もなかった。米軍は無傷の生存者に遺体を収容するバッグを10袋と、賠償金としていくらかの現金を渡そうとしたという。

 ここまで。
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200304/01/20030402k0000m030102000c.html
 
 誰が、何の権利があって、子供達のこれからの人生を奪えるというのだろう。。
 
 


2003年03月30日(日) もし、桜の花が・・・

 湾岸戦争時にアメリカが使用し、今回のイラク攻撃でも再び落としているのではと懸念されている「劣化ウラン弾」が、環境に与える影響ってどれくらいなんだろうとネットで調べているうちに、ふと、CO2などの温室効果ガスの排出量の規制を取り決めた、地球温暖化防止のための「京都議定書」の批准を拒否し続けてきたアメリカと、今イラクを攻撃しているアメリカ、大きな原動力のひとつとして共和党政権の伝統的な支持母体である石油業界があるんだなあ、と気がついた。そんなことは周知の事実だとは思うけど。。
 ブッシュ政権は、大手石油企業との癒着はなはだしい政権だそうだ。大統領はじめ、多くの閣僚が石油利権に絡む人達とのこと。例えば石油会社ハリバートンのCEOを5年勤めた経験もあるチェイニー副大統領。また、9.11テロの直後から大統領にイラク攻撃を熱心に勧めたライス大統領補佐官も石油業界にかかわりが深いそうだ。政治家、特に外国の政治家の名前を覚えるのは苦手なんだけど、いろんなサイトや週刊誌をあっちこっちひっくり返して見ているうちに、だんだん理解できてきた。
 地球環境を守るためのルール作りに難癖つける国が戦争をするのはごもっともだと思った。
 戦争は最大の環境破壊だもの。
 湾岸戦争でアメリカがイラクに落とした劣化ウラン弾によって、今もイラクの土地と大気は放射能に汚染されている。
 またあの戦争の時にイラクがわざと火をつけた油田火災のせいで、近隣諸国の空がしばらく煤で曇ったりするなど多くの被害があったそうだ。
 http://skip.tbc-sendai.co.jp/tenki/diary2/20030325.html
 戦争では、双方の国それぞれ躍起になって地球環境を破壊し合う。
 それが、多くの人の命や人間以外の生命を奪ってしまう。ずっとずっと将来までも。

 夜、近所の道端にある大きな桜の樹の下に、しばらく立っていた。
 昼の日当たりのせいだろうか。
 いつのまにか、花が満開になっている。
 長い長い冬を耐えて、今こうしてようやく春を謳歌している無数の花の下で、自分が桜の樹の一部になったかのよう立ちつくす。
 この時が来るのを、桜も、自分も、1年間ずっと待っていたのだとしみじみ思いながら。
 花の精気は強い。
 人の心を高揚させ、そのあとすぐに哀しい気持ちにさせる。
 何故だか分からないけれど。
 
 でも。
 もし、自分が見上げている桜の花から、強い放射能が発せられていたら?
 自分の足元の土が、大気が、濃縮されたウランの影響を受けていたら?
 
 現実に、そういう土地が、どんどん作られているんだよね。。。
 


2003年03月29日(土) 「魂との対話」

 「魂との対話」(ゲーリー・ズーカフ著、坂本貢一訳/サンマーク出版)を読んでいます。今本屋さんで平積みされている本です。

 人間の世界で起こっている様々な現象は、パワーを外側のものだと認識していることがそもそもの原因だそう。外側のパワーというのは、例えば、軍隊やお金や所有物、地位など、特に物理的なものに起因する力。人は、外側のパワーを失うことを恐れ、それを保持し大きくし続けるために、他者の持つ外側のパワーを攻撃する。誰かがパワーを得れば、その一方で誰かがパワーを失う。外側のパワーとは、そういう均衡関係にあるそうです。そして、外側のパワーを求める人間の意識が、破壊と暴力を生んできたのだそう。
 
 しかし、真にパワーのある人というのは、外側のパワーではなく、内側のパワーが強い人なのだそうです。
 真のパワーは、「その根っこを、私たちという存在の『いちばん深い源』のなかに置いている」とズーカフ氏は述べています。それは、すべての生命に対する畏敬の念とつながっており、またすべての真のパワーはハートを経由して生まれるものであるとしています。
 真のパワーに溢れた人は、さまざまな形態の生命に対する畏敬の念を持っているために、他者やほかの存在に対して、自分がどのような態度をとればよいか、おのずと理解しているものだと言います。だから、迷いがない。けれども、その、真のパワーというものは、内側の、不可視の領域のものであるために、物理的なことに重点を置いた力学では弱いものと認識されてしまう。ガンジーの非暴力無抵抗主義や、裏切りを知りつつそれに甘んじて十字架にかけられたキリストこそ、真のパワーに溢れた存在だったけれど、彼らの示さんとしたことは、外側のパワーを求める世界においては顧みられることが少ない、というようなことがこの本の中に書かれてあります。

 この本(原題は「The Seat of the Soul」)は、アメリカで300万部以上売れるという「驚異的なロング・セラー」だそうです。
 まだ最後まで読んでいないのですが、ひとつひとつ、書かれていることを噛みしめながら、大切に読み進めていきたい本です。たぶん、この先何度か再読することになりそう。そういう本に巡り合う経験は嬉しいものです。

 こういった本がベストセラーになるということは、沢山の人達が、従来からある一般的な価値観に疑問を持ち始めている証拠であるような気もします。一般的な価値観というのは、今ある社会を動かしている根底に流れている価値観、とでもいうのでしょうか。
 私は、自分の内面と照らし合わせながら読むと同時に、どうしても、今イラクで起こっている事柄とつなげて読んでしまっています。
 で、私と同じような視点で読んでいる人も多いかもしれない、と思ったのでした。。


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