Kozの日記
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2005年06月02日(木) 最近…。

6月に入った。

今日はいかにも6月らしい雨。
そしていかにも代わり映えのない今年の自分。


本来は強がりで負けず嫌いな性格が、最近はどうもそうでないらしい。
自分が自分であるために、必要な環境でないのかも…。

何をするにも自信がなくて、保身的になっている。

自分を奮い立たせるためにいろいろと啓発してみるが、
思うような結果が出てこない。


去年11月30日に現場作業中の事故に遭い、
2ヶ月入院した。
クリスマスの忙しい時期にもかかわらず…。

右大腿筋挫傷

400kgの機械が足の上に倒れてきて、

「複雑な骨折もなくその程度で終わってよかったですよ」
と担当医。

へたすると命はなかった。
担当医からは、足はもとには戻らないということを覚悟
しておいて下さい。と…。


仕事はスタッフが何とかこなしてくれたが、
入院中は本当にいろいろと考えた。

もし仕事に復活できなければ、今までしてきたことは一体
何だったんだろう…。

これからの人生をどう考えたらいいのだろう…。

思えば自分ができることは、足を使うことばかりで、
足を無くせば、これまでに費やした時間のほとんどが
無駄になってしまう。

今の仕事もそう。
趣味の自転車もそう。
ドラムのペダルも踏めず、車にも乗れなくなる。

静まり返った病床で、これらの思いは涙に変わる…。

また、同時に、独り身であることの辛さも思い知らされた。

入院の際に、「保証人をたててください」と。
8年間ずっと手伝ってくれている外注スタッフが救急車に
乗ってくれていたこともあって、そのスタッフにお願いする始末。

少ししてから母親が田舎から来てくれたが、
身近に看てくれる人がいないことが、こんなに精神的に苦痛だと
思わなかった。

唯一救いだったのはリハビリの先生。

傷が治っても足が90度曲ればマシな方だ…という担当医の言葉に
絶対に普通に曲るようにしてやる、と躍起になる僕をみて
常に励まし、1度でも多く曲れば成功を讃える…。

リハビリの時間以外にも自分なりに頑張った。

正座ができる足の角度は135〜140度。

今では普通に正座ができるようになった。
これには担当医も驚いていた。

そして部長に対しては担当医も鼻高々だった。


幸いにして若干の痛みが残る程度で、長距離を走ること以外
日常生活にはほとんど支障がない。


退院してから3ヶ月。

ふとした時に、身に降り掛かる災いが、今度はいつ訪れるか…
と不安に駆られることが多くなった。


今まで仕事中心で抑えてきたささやかな欲求でさえも
大切にすることが重要に思えてきた。

仕事はもちろん、やり残したことがないように…。

いつしかその思いはささやかな贅沢に繋がり、
これまでは趣味の相棒の一つ、フェンダーのムスタング
と約25年つきあってきた。

他のギターが欲しいと思っていても、自分はギタリストでは
ないということと、やはり仕事で弾く時間はないので無駄と
思っていたことで、手を出さなかったが、ここにきて何故か
爆発した。

この1ヶ月でオークション等で手に入れたギターは実に3本。
☆ギブソン USA 2003
 LP Classic D/W ゴールド p-90

☆B.C.Rich(Japan)1990年前半
 モッキンバード KOAボディ

☆フェンダー USA 2004
 ストラト アメリカン デラックス MTB

ついでに小さめのマーシャル。


もちろん弾く時間などそんなにあるわけではない。
しかし、身近に思いを寄せるモノが欲しいだけ。


2日前に急に高熱が出た。
激しい悪寒と頭痛に悩まされた。
一人の部屋では、誰もそれを知る由もなく、
ジタバタと自分と戦うしかない。


独りの淋しさを紛らわせるためのギターも
こんな時には役に立たない、淋しい結末。

でも、ムスタングが側にいてくれたことで、
救われた時もある。

これからきっと4本のギターは何かの時に
救ってくれるはず。

4本目のストラトが来てから、
思いを込めて、ムスタングをとびきりきれいに磨いた。








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