自立日記
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2004年02月29日(日) 職が変わる

2月の最後の週から、職が変わりました。
派遣先の会社も、職場も変わりました。毎日スーツになったし。
同じ派遣のテレホンサポート業務ですが、よりパソコンスキルを問われる部署です。

今までの仕事は、誰でも出来るものでしたが、
今度の仕事はパソコンにより強くなるし、汎用性が高いので潰しがききそうです。
ひょっとしたら自分と合っている仕事かもしれません……

neoが出来る仕事としては、
デザインの仕事、美術の先生、WEBディレクター、ゲーム企画、パソコンインストラクター
……とかだと思います。
やりたい仕事は企画系の仕事。
でも、もうこの年だし、理想と現実は別にして、好きな仕事をできればと思いだしています。

やっとやりたいバイトに就けたかな、という感じです。
正社員になれるのはいつの日か……

だけどまぁ、正社員へのステップアップとして挙げられる点があります。
常時スーツ着用ということ。(今までは常時私服だった)
職場の半数は正社員ということ。(今までは職場全員が派遣社員だった)
休日は土日固定。土曜は当番制。(今までは平日が休日だった)

バイトから正社員に昇格できるというわけではないです。
あくまでneo自身が、普通の職場に慣れることができるというだけのことです。
明日から実際にコールを受けます。慣れるまではすごく緊張しそう……

2004年02月20日(金) 総括

別に俺は、これでよかったと思っている。
復縁できなければ、友達で済まそうとは思わない。
確かに楽しい時間は過ごせると思うけど、手も繋げないなんてごめんだ。

他の3人の男は、友達みたいになってて、そのうち1人とはまだ連絡する仲だとかホザいてた。
俺にはとても無理だ。
そんなので満足できるようなら、はじめから好きになったりしない。

俺の批判のメールの余韻を残すために、もう返事は書かないことにした。
つい、許してあげるってメールを出してしまいそうになるけど、
N子には、謹慎の心境でフェードアウトしていただく。

俺は、N子の型にはハマらない。
彼女にとっての、都合のいい男にはならない。
その他の男と一緒にされてはたまんないね。
俺も軽く見られたもんだな……

---

ここでもう一発メールをすれば、いい方向に進展する気もする。
でもどーせ俺らぁ、就職しないとアクション起こせねぇんだし、
俺からは動けねぇんだから、今はしょうがない。
ほんっとにしょうがねぇなぁ。俺わ。

2004年02月19日(木) 最後のメール

N子からメールが来ました。

反省してるって書いていた。
あの日はどうかしてたって。
どう接していいかわからなかったと。
俺が何も話さないので、間が持たなくて、どうしていいかわからなかったと。

自分なんかのために、服とかを考えて準備してくれて、
プレゼントももらって嬉しかったと。
優しいなって改めて思ったと。

復縁するつもりはなく、
他人になるよりも、友達みたいにいられたらと思って会ったと。
最低なことをしたと思っていると。

そして、幸せになってください。さようなら。と書いていた。

2004年02月18日(水) 俺が勘違いをしたわけ

ここでまた携帯メールの出番です。
ケンカの度に電話を取ってもらえないって、もう慣れてたりする。
こういうときはメールです。

正直かなり、ハラワタ煮えくりかえっていたので、
1通目のメールでは、痛烈に批判した。
今後泣くことがあっても、それは自分のせいだから、俺に頼るなって書いた。
もう誰もN子なんて相手にしないし、続かないって書いてやった。
コレは彼氏が2年で3人いたことへの皮肉と悔しさから。
やっぱり自分の伝えたいことを伝えられないと、眠れません。

2通目のメールでは、会えたのに嫌われて残念だったことを書いた。
まぁフォローですな。
後にシコリを残したくないので、一応フォローはします。相手はオンナノコだしね。
手くらい繋いでくれると思ったって書いた。
服とかプレゼントを、今日のために用意したって書いた。
せっかく用意してたのに、チョコくらい当然あると思ったって。
いつか優しいN子になってくださいって。

俺は、N子と復縁できるとまでは思ってなかったけど、
また仲良くなれると思ったのには、やっぱりわけがあって。

N子は、友達が結婚して赤ちゃんを見て、自分も落ち着きたいと俺に話した。

最近俺と話す機会が多く、自分の気持ちを打ち明けるまでになった。

食事に行く事を一旦はぐらかしても、更に押してきた。

場所と時間をスイスイ決められた。

当日はバレンタインデーだった。

この2年間で自分が冷たくなったことを認め、自分は何をしてきたんだろうと自問自答していた。

なぜ別れたかを、2年越しにカミングアウトした。

俺と別れた後、毎日泣いていたことを話した。

俺が就職して、迎えに来てくれるかなぁと考えたことがあった。

……などなど。
これで期待しないでくれっていうほうが無理だと思うよ。
逆に、期待できない部分もあった。

恋人探したら?と言っていたこと。

会う約束をした後で、気が変わらなかったらね。と言ったこと。

復活は絶対にないと言ってたこと。

一旦別れた人とやり直すのは、曲がっているので嫌だと言ってたこと。

まぁ俺が気が付かなかったかもしれないだけで、他にもあったかもしれないけど。
例えば、「友達に彼女を紹介してもらったら?」なんて言ってくるのは、
俺がどう答えるか反応を見るための誘導だと受け止めている。
つまり全て俺に都合がいいように受け取っているってことだな。俺は楽天家なんで。

……そして次の日、N子からメールの返信がきた。

2004年02月17日(火) 煮え切らない

煮え切らない。
帰りの電車の中から、N子に電話する。出ないので、メールする。
「何時に帰る?」返事はない。

家に帰ってきた。
誰もいない、汚い部屋。
またこの生活が始まるのか……
何かが変わるかもしれないって、期待していた生活はなく、
またいつも通りの暮らしが始まるのか……
脱力感が襲う。
ベロベロになるまで酒でも飲もうかな。

N子と電話が繋がった。友達と飲むと言ってたから、
また酔っぱらっててマトモな話ができないかと思ってた。
でも酒は飲まなかったという。
友達との約束っていうのは、やっぱり嘘かもしれない。

「会って余計に嫌いになったでしょ。」

「うん!」

「……なんで?」

「neoは変わってなかったし、ベタベタするから。」

俺は、何しに来たのか、冷たすぎるんじゃないのか、と問いただす。

N子は、会う前に、復活はないっていったじゃん!と返す。

「それはずっと前やんか!話の流れから言って、俺はてっきり…!
 いつも電話してくるのは、そっちからばっかりやんか!
 自分からフッたくせに!俺から連絡を取ったことは一度もないよ!」

「じゃあもう2度と連絡しないから!さよなら!」

「違う。そうじゃなくて、もっと人の気持ちをわかれって言うんだよ!
 人の気持ちを考えろよ!」

「だからもう連絡しないからいいでしょ!」

「そうじゃなくて……」(もう連絡が取れなくなると思うと、弱くなる俺)

「わけわかんねぇ。」(強気なN子)

結局ケンカ別れに終わってしまう。
一方的に切られたので、何度も電話するけど留守電になってしまう。
「まともに話をしたいんだけど……」と、メッセージを残したけど無反応。

はーぁやっちまった。
最後くらい仲良しで別れたいのに……。泣。泣。泣。

N子と会えなくなるのは、別にいい。
それはもう何度も覚悟したし、平気だ。
こんな風に終わりたくない。それが心残りだった。
……そしてN子が、何を考えてるのか知りたかった。
なぜこんなことをするのか。

(まだつづいたりする……)

2004年02月16日(月) 泣いてすがる俺

気にしないように気を付けて、プレゼントを渡すことに。
N子の好きなモンチッチだ。N子の、25才の誕生日プレゼント。

モンチッチは30周年だそうで。
モンチッチの小さなぬいぐるみ(キーホルダー)を買ったお店のおばちゃんがいうには、
480円のこれが、渋谷だったか原宿だったかで1200円で売れてるとかどうとか。
ヨリ目でこっちを見上げる顔が可愛い。N子も喜んでくれた。

モンチッチは、テントウ虫の着ぐるみを着ている。
N子はモンチッチの服を整えたり、帽子を被せたり外したりして喜んでいる。
自分の携帯に付いてるキーホルダーを見せてくれた。
キツネの格好をしたモンチッチがお気に入りで、小物入れも見せてくれた。
モンチッチって、N子に似てるよ。
やっぱり自分に似てるものを好きになるんだな。

「何も用意してなくてごめんね〜」だって。
チョコレートもなかった……がく。

俺はテーブル越しに、N子の手を触ろうとする。
N子はそれも拒否する。
俺はマフラーを落としたことに気が付いた。
N子は仕事場に忘れたんじゃないの?と意に介せず。冷たい。

エスカレーターで下がる。
俺はもう、無理に手を取って握る。頭を撫でたり髪を撫でたりする。
向こうは嫌がってるので、かなり不自然。
N子は人前でいちゃつくのが特に嫌いだった。
でも頭を撫でてもらって嬉しかったって言ってたことがあった。
後からでも、その時の気持ちを思いだしてくれればと思った。
とにかくその時は、思いの外N子に冷たくされて、
ものすごく焦ったし、たまらなくなってしまった。

N子は自分の好きなCDを買いたいと、ショップに行ってしまう。
なぜ、俺といるのに、1人で行動する?
少しでも時間を無駄にしたくないのに。
俺はきんぎょのフンみたいに、N子の後ろについて歩く。

「N子は何しに来たの?」俺は怒って聞いた。

「だから、愚痴を聞いてくれたお礼に、食事だけしに来たんだって。」

俺はふくれっ面でサッサと歩く。
いつもならN子は走って来て、俺の腕を取って組む。
でもN子は来ない。早足で付いて来てはいた。

本当にもうさよならの時が来た。
駅前のエスカレーターで、俺がN子に抱きついてしまった。

「N子……N子……」

「お願いだから泣かないで。」

改札の前でN子に抱きつく。

「N子、これあげる。」

ティッシュケースだ。
「こんなにたくさんわるいよ……」とか言いつつ、受け取ってくれた。
コレは、N子がチョコレートをくれた時のためのお返しのつもりだった。
でも、後で思い残すことがないように、渡しておいた。
少しでもN子と居られる時間を引き延ばせる。

「じゃあね。」

感きわまって、また抱きついてしまう。
何を言ったらいいか、わからない。
また会う約束をしておけばよかったと思う。
そこまで頭が回らなかった。
とにかく、もう会えないと思った。
泣きそうになる。
N子の名前を繰り返して呼ぶ。
N子は嫌がっている。

俺はトチ狂って、キスをしそうになった。
N子は拒否した。

「今日来たのは、そんなつもりじゃないよ。」

「うん、ごめん……ごめん……」

キスなんてするつもりじゃなかった。
N子は改札の奥に消えていった。
俺は、N子が見えなくなるまでその場に立ちつくした。
N子は一度も振り返らなかった。

---

きびすを返して、俺も去る。

人だらけの新宿。

悲しくなる。

心がからっぽ。

気持ちは高ぶっている。

N子は冷たすぎる。なんでこんなことをする……。

外の空気が冷たかったはずだけど、何も感じない。

目の前が真っ暗になる。見えないベールに覆われたよう。

気持ちが、ザクザクに刻まれたよう。

また悲しくなった。

N子と別れて、平気になったのに。


……この2年間で、neoはどう変わった?……

……うん。N子がいなくても平気になった。……


平気になんか、なっていなかった。

2004年02月15日(日) 崩れていた神話

「今日はすぐに帰らないといけないんだ。1時間くらいかな。」
俺は何も言ってないのに、それを何回も繰り返す。
友達と会う約束をしてるからだそうだ。
別に今日のこの日に、いつでも会える友達と約束しなくてもいいのに……
まぁ、俺に期待させないための嘘かもしれないけど。

そば屋で食事。N子はそばにハマッてるっていうから。
俺へおごってくれるんだから、俺に決めさせてくれりゃあいいのに……。
でも胃が悪いんだから、しょうがない。

向かい合わせで座る。N子はコートの下は、白のシャツに、ピンクの半袖のカーディガンを来ていた。
耳にはピアス。俺が嫌いなピアス。
ピアスについては機会があったらまた書こう。

N子は仕事のこととか、俺の仕事のこととかを話す。
俺は自分からは話さない。話せない。
「なんか話してよ。」
「俺の話なんていいよ。」

何を話していいかわからない。

「そうだN子、俺と別れてから、付き合ったことあるの?」
「……うん。」
「えっ……そうなんだ……」(かなりショック)
「……」
「何人と?1人?」
「……言わないとダメ?」
「うん」
「3人……」
「!!????」

……それからも普通に話をしたと思うけど、
頭が真っ白に、いや真っ黒になった。
あまり気にしないようにしたけど、
あまりよく考えないようにしようとしたけど、

「ど、どうやって知り合ったの?」
「友達の紹介で。neoも友達から彼女を紹介してもらいなよ。」
「へぇ……。俺は友達居ないし……」

……
……
……
3人?

俺とはじめて付き合って、3年続いたのに、その後2年で3人?

……
ていうか、付き合っていたんだ……

N子は、俺だけのN子ではなくなってしまっていたんだ……
俺の理想像は崩壊した。


N子は、俺だけを知っていて、
俺もN子だけを知っていて、
N子は俺だけと寝て、
結局のところ、N子は、俺と結ばれて、
そういう、清い運命が待っているのかな……とか思ってた。
もちろんそれは付き合っていた時のころから、感じていた。
別れてからも、誰かと付き合っていたなんて聞いてないから、
俺にとってのその神話は継続していた。

神話はこの時崩れた。
ミシミシとヒビが入っていく。


そうか……
もう手遅れだったか。

さすがに、寝たかどうかは聞けなかった。聞いたところで教えてくれないだろうけど。

2004年02月14日(土) 2年ぶりの再会

N子と会う日がやってきた。2年ぶりだ。
その日は、会ったらどういう気持ちになるか、そればかりを考えていた。
N子自身は、どういうつもりで会ってくれるんだろう。
今日は、2人の気持ちがどこまで近づくのだろうか。

6時を過ぎる。仕事がアガった。
ミスがあって居残りになりそうになった。でもリーダーのお陰でなんとかアガることができた。感謝!
2年ぶりの大事な日だもんね〜〜。

N子と会えると思ったら、はしゃいでしまう。
少しでもたくさんの時間、N子と一緒に居たいので走った。
打撲してるヒザをかばいつつ、スキップみたいにして走る。
走ったせいでこの時、マフラーを落としてなくしてしまった。
新宿を走る。でも仕事上がりの人でいっぱい。
思うように前に進めない。焦る焦る。

待ち合わせ場所を確認するために、N子に電話。もう待っているはず。
N子の最後の言葉『……気が変わらなかったらね……』
この言葉が怖くて、それから連絡を取っていなかったんだ。
N子はなんか、冷たい口調で話していた。俺に会うのが嬉しくないのかな?
よくわからない。
とにかく急いで待ち合わせ場所に向かう。

ここだ。あたりを見回す。いない……いた。
N子だ!N子だ!
最後に見たときと同じだ。
わ〜〜い。

「久しぶりだね」

「久しぶり〜」

N子は俺をジロジロと見ていた。でも見た目は十分気を付けてる。大丈夫のハズ。

俺はN子の顔を見た。
N子はニキビができて、病院に通ってるって言ってた。
たしかにソバカスみたいだったけど、気になるほどじゃない。
目元も、口も、鼻も、ほっぺも、背の高さも、髪の色も、最後に見たN子と同じだ。
N子はダッフルコートを来ていた。
俺も昨日までダッフルコートだっだ。服を買わなければダブっているとことだった。よかった。
俺は始終ニコニコしていたと思う。
でもN子は、すぐに視線を避けた。

「今日は早く帰らないと行けないんだ。食べたらすぐに帰るから。」

「そうなんだぁ。」

neoは、今日のことを、イロイロイロイロ考えていた。
期待しないで済むはずがない。
それを制止するように、N子はツマンナイことを言う。それも会ってすぐに。
N子にそう言われても、気持ちを抑えることはできなかった。

「行こっか」

高島屋の中に入る。俺はポケットに手を突っ込んで進む。
N子が腕を組んでこないかなぁと期待しつつ。
でもN子もポケットに手を突っ込んでる。

・・・

ハンズの上の階に進む。結局食べたのは13階くらいだったかな。
ずっとエスカレーターで昇っていった。
俺はN子の顔を見る。
やっとN子の顔を見れた!見れた!
またしばらく見れないかもしれない。だから覚えておこう。
そう思ってず〜〜と見る。
だけどN子は、よそ見をしている。

「そんなにハンズが珍しい?」

「うん、新宿は久しぶりだし」(視線を合わせない)

「俺に会うのも久しぶりだろうよ〜」

「・・・」(視線を合わせない)

どうにも煮え切らなくて、焦ってきた。
数階まで上がったとき、N子の手を取って、手を繋ごうとした。
だけどN子は手を振り払った。

「食事するだけだから。」

2004年02月13日(金) 食事に誘われる

「ちょっと信じられないな。俺があれだけ誘って、会おうとしなかったのに」
なんてはぐらかしてみた。
また別の話になった。
あ……もう言ってこないのかな。
内心ドキドキ……
N子に、2年ぶりに会えるかどうかの瀬戸際……

でももう一回言ってきた。
「愚痴聞いてもらったから、食事おごろうか?」

ホッとしてしまった。俺は、すっかり
ああ、これは誘われているんだ……って思ってしまった。
「うん、わかった」

で、もう、場所も日時も向こうでスラスラ決められてしまった。
場所は新宿。俺のバイト先。N子のほうが早く仕事があがるから。
高島屋ハンズの上で食事をすることになった。

「それじゃ、気が変わらなかったらね。」
なんてグサっと来ることを言う。

---

俺は後から、その日がバレンタインデーなのに気付いた。
『ああそうか。N子は俺とバレンタインデーに会いたかったんだ。』

それから俺は、N子に嫌われない準備をした。
バイクで転んで、靴も上着も穴が空いてたのもある。
かつてN子に買ってもらって、毎日使ってる鞄も、もうボロボロだ。

前日に、町田で揃える。
ム-トン風の黒いジャケット。6000円。
ナイキのグレーのシューズ。9000円。
春色のグリーンのパーカー。3800円。これは結局着ず。
黒い布生地のショルダーバッグ。4900円。
えーとしめて23700円かぁ。まぁ穴が空いてたしな。

今までも服屋はチョコチョコ見てたけど、コレっていうものがなかったんで買わなかった。
でもこの日は違う。
今日中に買わないといけないので、ちょっとくらい気に入らなくても買わないと。
今日買わないと意味無いのだ。

N子は見た目の評価が厳しい。いろいろグダグダ言ってくるからなぁ。
あと、プレゼントも用意した。2月2日はN子の誕生日だったし。
モンチッチが好きだって言ってたから、たまたま見つけたキーホルダーくらいの人形をラッピングしてもらった。
あと、ネットで買ったティッシュケースもあげることにした。
なんか形が面白いヤツで。
これは自分のために買った物で、N子用に買ったものじゃなかったけど、
ラッピングしてもらってたんで。

さー準備は万全だ。
チョコくらいくれるかなぁとか思う。
してはいけない期待をしてしまう。

N子は、腕を組むのが好きだった。
歩くといつもN子から腕を組んでくる。
ケンカしたあとでも、してくる。
だからそれをしてくるようだったら、ヨリが戻せるのかなぁと思った。
(つづく)

すいません、最後まで書くつもりだったけど、眠いので、寝ます。

2004年02月12日(木) 泣いていたN子

なかなか話を始めないから、俺が助け船を出してやった。
それでもなかなか話し始めないから、世間話を始めた。
何を話したか覚えていない。
バイクでコケた話とかかな。

そうそう、2月11日にバイクでコケて。
このN子の電話は次の日くらいだったかな。
俺はヒザと足の甲を擦りむいて、靴もズボンもジャケットも穴が空いて着れなくなってしまった。
足も引きずってる。まともに歩けるには1週間かかるかな。

それはさておき、やっと本題に入った。
N子は今の職場で、お茶出しとかコピーとか、そういう仕事ばっかりやらされて
仕事のし甲斐がないという。
御局と相性が悪くて、いじめられてるって程でもないけど、風当たりが悪いって。
まぁ今までの職場でも、いつも御局と中が悪くて、いつもその繰り返しなんだけど。
N子は、もう転職を繰り返してるから、もうこれ以上転職できないし……と泣く。

俺はいつものごとく慰めてやって。もう手慣れたモノ。
仕事の他に、自分の好きなモノとか、誇れるモノがあって、
自分にはそれがあるって思えばいいって。
例えば俺は表のHPだし、趣味で集めてるものとかだし、
俺はこんなもんじゃないぞって思える、別のものがあるから平気だって。

まぁそんな話で落ち着いたみたい。これもいつものこと。
いつもっていっても、2年間のブランクがあるけど。
そうしたら、愚痴を聞いてもらったお礼に、食事でもおごろうか?だって。
????

2004年02月11日(水) 別れた理由

「何で2年前別れたか、知りたい?」

見当が付かない。
俺は半ば、ぼーっと聞いていた。
コイツは、今さら何を言うのだろう。
何を言われても、そこそこ感心してやれるように、身構えた。

「neoは、何で別れたか、未だにわからないってメールに書いてたから。」

「4年も付き合ったneoと別れて、平気だったと思う?N子は毎日泣いてたよ。」

勿体ぶってN子が言った理由とは、

俺が就職できてないから。

なんか、頭がポカーンとなってしまった。

就職できてないから、将来が不安になったとか言ってる。

俺は殊勝に、そうだったんだ……って思ってしまった。
やっぱり、俺が今すべき事は、就活で、
結局はそこに行き着くんだって思った。
一番大事なことがそれなんだ。

「別れる時は、neoが好きじゃなくなってた。
 気持ちが半分以下くらいになってた。」

……そっかぁ。

ん?あれ?
後からよく考えたら、俺は別れた時は、ちゃんと正社員勤めてたぞ。
てことは、嫌いになって、別れたことを正当化するために、
俺が就職してないという理由にしたってことか?
つまり、別れたのを俺のせいにされてるってことか。
まぁ、今の俺には相手をどうこう言う資格ないし、
就職できてないことを言われたらぐうの音も出ない。

俺自身は、N子の気持ちが冷めたのは、マリッジブルーだと判断している。
結婚の約束もしていたし、俺が大阪から東京に住むことになった時だった。
今まで二人で夢見てきた将来が、いざ身近な現実となったときに、
本当にneoでいいのか?という気持ちが沸いてきた。
そう判断している。
遠距離で会えない苦しみがあった。逆にそれが二人を結びつけていた。
しかしそれがなくなった途端、何かバランスが崩れたんだと思う。
とにかく一方的な別れだったし、俺は納得できていない。
この日のN子の告白を聞いても、釈然としなかった。
理由は、後から付けられるモノだ。

変えられない事実があった時、人間は、理由を求める。自分の都合のいいように。
そして真実のほうをねじ曲げる。自分を正当化するために。

---

話終えたN子は、すっきりとした抑揚で、

「またヨリを戻せるとかいう話だと思った?」

などと無邪気に聞いてくる。
何を考えてる……??必死に頭を働かせる。
どういう意味だ???何と答えていいかわからない。何と答えればいい?

「バカ言えよ……」
結局はどちらにでも取れるような、こんな相づちを言ったと思う。

「neoが就職して、迎えに来てくれるかなぁとかも考えたけど……」

コイツは何を考えてるのだろうか。何がしたいんだ……?
俺の心のどこかに、ヨリを戻したい気持ちがある。
N子が一番身近だからだろうか。
そう思ったところで、コイツは指の間からすり抜けていくんだろうけど。

そう思ったのは、N子の声のトーンが優しくなっていたからだと思う。
はっきりと感じる。冷たくない。あたたかい感じがする。
これは、俺が好きだったN子だ。
舌足らずで、泣きそうな声。
俺のことをキミじゃなくて、名前で呼んでくれる。
俺もいつの間にか、キミじゃなくて、N子って呼んでた。
それまではキミは……って話してた。N子と呼べないでいた。
だけど自然に、N子のことをN子って呼んでた。
2年前のN子に戻ってると思った。
この時の電話の前半と後半で、声のトーンが全然違っていた。
なんだ、戻れるんじゃん……。そっか。そうなんだ……。

俺の好きなN子は、俺の心の中だけに生きていると思ってた。
もう、どこにも居ないと思ってた。
だから想い出だけで、思い出すことで、幸せだった気持ちに浸ることができた。
それでもいいと思ってた。本当に幸せだったから。
だけど、まだN子の中にも生きているのかな……。

俺はこの時の話は、こういう風に締めくくった。
締めくくるのはいつも俺の役目だ。

「俺が不甲斐ないということがよくわかったし、
 俺やN子が今度どうなろうと、
 自分に合った人を探せたらいいよ。
 せっかく別れたんだから、俺以外にもっと合う人を見つけてみなよ。
 そしたら、俺との違いもわかるしさ。」

……悔し紛れだった。
信じられないかもしれないが、俺は、本当に、こんなことを言ってしまった。
単なる強がりだ。バカだ。向こうも面食らっていたと思う。

俺もN子も、自分たち1人とした付き合ったことがない。
だからお互い、別の人を見つけて付き合ってみたら、また別の価値観も見えてくるだろう。
そういうことだ。まぁそれはそれで正論かもしれないけど。

N子は「私はたくさんの人と付き合うために別れたんじゃないよ」とか言ってた。

・・・

俺を捨てたN子が憎かった。今でも憎い。
向こうのほうからヒョッコリ電話をかけてきて、それで、
ハイソウデスカって、じゃあ就職頑張るから、俺を見直してよ。
とか言えるわけない。
もう2年だ。
いつか就職するよ、なんて、もう何度も言ってきた。向こうだって聞き飽きてる。

しかし俺には、
『就職したら迎えに行くから、待っててくれ。』
……って言うこともできたはずだった。
それが一番男らしい選択だった。
そう言うこともできたんだなぁって気が付いたのは、次の日だった。
その時の俺にはとてもできなかった。



……その3日後くらいだっただろうか。
またN子から電話があった。
N子は泣いていた。(つづく)

2004年02月10日(火) 話したいことがあります

「近々話したいことがあります」

……なんだろう。気になるので、すぐに電話してみた。

N子は、俺のメール「優しい人になってほしい」という部分が引っかかっていた。
N子自身、自分は俺と別れて、何を得たのだろうと不安になっていた。
俺の言うように、冷たい人間になってしまったと思うと言っていた。
……俺のメールが効いていた。

どうもN子は、淋しくなっているようだ。
N子の周りの人間は次々に結婚していっており、
その中にはもう赤ちゃんができた友達も居るらしい。

N子は本題に入る。
とてもためらっているような口調で。
そして意を決して話しはじめた。

「何で2年前別れたか、知りたい?」

2004年02月09日(月) N子は冷たい人間になっていた

えーとたしか、このメールをする前に、N子とはもう1回話す機会があった。
なぜかN子から着信履歴があって。それも夜中の2時40分。
それで、何の用か?と電話してみた。
結局は、なんか寝ぼけて電話をかけてしまってたそうだ。

この時は俺は十分話す準備をしてかけた。前はしどろもどろだったから。
就職したのかとか、そういう現状を聞きたかった。
だけどやっぱりマトモに話せていなかった。
何を話したか、あまり覚えてない。
でもN子は流暢だった。話し方も、話の道筋も。
俺は人と話す機会がないからか、本当に話し下手になっていた。

N子は就職していた。正社員になっていた。
悔しかったら就職してみなって言われた。
俺はこの時、N子は冷たいなって思ったのだった。

2004年02月08日(日) 起死回生のメール

携帯メールを送る。

N子は冷たくなった。
昔のN子は好きだったけど、今のN子は好きじゃない。
前みたいに、あったかい気持ちのN子に戻って欲しいって書いた。
俺は、N子に思いやりの気持ちを教えてもらったから。

「なぜ別れたのか、未だにわからない。
 N子は淋しくないの?
 優しかったN子はどこに行ったの?」

N子はいつも泣いてた。
毎日電話してきてた。
上司にいじめられて、胃薬飲んで。

弱かったN子は、もういない。
でもその分、冷たくなった。

俺は、N子の役に立ちたいっていう気持ちが消えないことを伝えた。
N子はもう、家族みたいなもので、
心から消えなくって。

俺の中で生きているN子は昔のN子で、
今のN子とは別の人間。
そのことは、今まで嫌と言うほど思い知らされてきた。

少しは優しい気持ちを思いだして、優しい人になってねって書いた。
N子の迷惑にはけしてならないから、これからも見守らせてほしいって書いた。

携帯メールだから、書ける文字が足りなくなって、2つに分けて書いた。

---

次の日、N子からメールが届いた。

「近々話したいことがあります」

2004年02月07日(土) 酔ったN子

悪い。日記が空いてしまった。
あれからまぁイロイロとあったんだけど、できるだけ思い出して全部書いてみたい。
足りないところを思い出したら、追加していきます。

「……今は居ない」

(今は居ない?)「じゃあ、俺と別れてからは付き合った人居るんだ?」

「……」(沈黙)

(??あれ? いないのか?)

今さらそんな事を聞いて、俺は何をしたいのだろうか。
N子と話してると、またあの頃に戻りたくなる。この気持ちは、錯覚なのか……

「言っとくけど、復活は絶対無いからね。」

「……」

N子は冷たかった。

「たまには電話してきてよ。ずっと付き合ってたのに、連絡取らないなんて、なんか勿体ないし。」

「2年に1回くらいならいいよ」

「……季節に1回くらい。」

「そっちから電話すりゃいいじゃん。」

……う〜〜ん、まぁいいか。

「もう切るね。お酒飲んでるし」

「酒?? 遊んできたの?」

「家で飲んでる」

「家で??」

N子はかつて、胃をわるくして、毎日病院でもらった胃薬を飲んでた。よく吐いてた。
酒なんか飲めなかった。どうなってるんだ??
……ていうか、コイツ、酔っぱらってるのかよ!

「じゃあね、切るね」

「うん……」

「切るよ」

「う……ん」

プツン。

泣。切りやがった……

これがN子との最後の会話か……。
まぁ、これが最後だとは思わないけど……もうしばらくはないだろうな。

最後が酔っぱらってたとは、悲しいな……

久しぶりに長くN子と話せた。
だけど、何を話すとか全く考えてなかったこともあって、話したいことが何も言えなかった。

心に鬱積したものがドロドロに溜まっている。
また電話してやろうかとも思ったけど、うまく整理できない。
N子は明日も早いから迷惑になっちゃうし。
だから、メールすることにした。(つづく)


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