rokoのNotebook


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10年前の事

2005年01月17日(月)


大学時代、仲のよかった友達、同じ短大からの編入組で、北海道旅行も一緒にした友達が結婚してからずっと神戸に住んでいる。
私が昭和57年12月に結婚、彼女が翌年1月に結婚、お互いの結婚式にも出席したけど、東京と神戸、結婚以来、一度も会う事もなく年賀状のやり取りだけになっている友達。

10年前、彼女はお家を垂水区に新築したというのを、その年の年賀状で知った。
そして、阪神大震災。
ニュースで垂水区の被害はそれ程でもないとわかったけど、結婚以来はじめて、彼女の家の電話にしてみた。
だけど・・・何度電話しても、繋がない。
私は、迷った挙句、翌日、大学時代の名簿を取り出してきて、彼女の実家に恐る恐る電話した。
大学時代は、ゼミの連絡網でよく彼女の自宅に電話する事はあったけど、それ以来のこと。
彼女も彼女のご家族も無事だった。
只こちらからの電話は繋がりにくくて、彼女から1日に1度かかってくる電話を待っているだけだと、彼女のお母さんが教えてくれた。
とりあえず、彼女の無事がわかって、ホッとしていたら、その日の夜、思いがけず、彼女自身が電話をかけてきてくれた。
実家に電話したら、私から心配して電話があった事を聞いたからって。
彼女のお家は、食器棚が倒れて、食器が割れる程度だったし、早めに生活ラインも復旧したから大丈夫だけど、ちょうどご主人が出張中で心細かった事、垂水区にお家を新築する前に住んでいた地域は、被害が大きくて、彼女のお友達も避難所生活をしている人が多い事などを話してくれたが、何時も気丈な彼女が最後には涙声になっていた。
私は、「頑張って」としか言えずに、電話を切った。
「頑張って」という言葉はかけても、何も手伝う事が出来ない、何か私でも出来る事がないか・・・と思いながら、その夜を過ごした。
翌日、同じゼミで編入組だった二人から彼女の安否を心配して、電話があった。
彼女達と相談して、せめて何か陣中見舞いを送ろうという事になったが、何が一番欲しいのかわからない。
こんな時に必要ないものだったら、却って迷惑になるだろう。
それに、他の卒ゼミ仲間にも声をかけた方がいいのだろうか。
だけど、大学の3〜4年、何度も合宿をして、寝起きをした仲間だもの。
今は、その仲間の一人が大変な時・・・皆で出来る事したいねって話して、卒ゼミの担当教授にも連絡した。
その頃教授は、1年間の留学生活から帰宅したばかりだったけど「よく連絡してくれた」と、ゼミの他のメンバーと彼の友人の東洋史の教授にも連絡してくれた。
当時、私たちの卒ゼミが7人、東洋史の卒ゼミが4人しかいなかったし、教授同士が仲がよかったので、何をするのも何時も一緒だったのだ。
皆でお金を出し合って、教授が上乗せしてくれて、15万円の現金を「何かの役にたてば・・・」という手紙と一緒に送った。
直ぐに彼女から「ありがとう。皆で相談して、遠慮なくお金使わせてもらうね」という電話がきた。

半年後・・・彼女から、「送って下さったお金、皆で相談して、共同で使えるものを買いました。皆も喜んでくれたし、○○さん(彼女の名前)は、いいお友達がいるね、と言われて嬉しかったです。私たちも励ましあって元気に暮らしています。神戸が元気になったら、是非遊びに来てくださいね。」という手紙がきた。
彼女を中心に私の見知らぬ人が映った写真も同封されていた。

あれから10年、彼女の子供は我が家の2人の子供と同い年。
上の子は東京の大学に進学し、下の子は、きっと昨日私の息子と同じように、センター試験を受験しているだろう。
そして、相変わらず、彼女と私は年賀状だけのやりとりが続いている。








センター試験

2005年01月15日(土)


今年の大学入試センター試験が今日と明日の2日間行われている。
東京も朝の天気予報では大雪になる恐れがあるとの事で、交通機関への影響が心配されていたが、雨ですんだ。
参加校は国公私大が563校、短大が112校で、いずれも過去最多、今回が高校の旧教育課程に対応した最後のセンター試験で、来年からは英語のリスニング(聞き取り)テストが初めて導入されるなど、新しい教育課程に沿った試験に様変わりする。

ここまではニュースをみれば、わかること。
今日は、我が子がセンター試験の受験生になってはじめてわかった事を4点書いてみることにしよう。

先ず、1点目。
昨今、私大・短大がセンター試験を利用する大学が増加している事ばかりがクローズアップされているが、実は私大のセンター試験の募集人数は、非常に少ない。
大体何処の大学(学科)も総募集人数の10%足らずである。
今、息子が受験した大学のHPを見てみたが、今年のセンター試験の募集人数が8名のところに、受験者は260名である。
入学辞退者を見込んで、多めに合格者を出すものの・・・この倍率。
私大受験者がセンター試験一発で、合格するのは超難関なのである。

2点目。
私大のセンター試験を利用する受験者の願書締切日は、殆どの大学がセンター試験の前日である。
従って、当日の試験の出来不出来によって、志望校を変更する事はできないのである。

3点目
それは試験場の事。
浪人生は、個人で出願するので、自宅の近くの試験場に決定する事が多いが、現役生は在学している高校単位での出願となり、試験場も高校単位で決められる。
私立高校へ通っている現役生は、必ずしも自宅の近くの試験場とは限らない。
昨年、息子の高校は試験会場が学芸大学だったが、クラスメートの中には、千葉や埼玉の子もいて、仲のよい友達の家に泊まったという。
千葉や埼玉にも試験場は沢山あった筈なのに、ちょっと不便な話である。

最後の1点
試験が終わると新聞に問題と解答が掲載される。
答え合わせは、それをみれば個人でも出来る筈なのに、予備校(塾)や現役生の場合は在校している高校で半強制的に月曜日に答合わせをする。
上にも書いたように、私大受験者は、センター試験の結果によって、志望校が変更するわけではないので、終わった試験の答え合わせは必要ないのではないか。
間違った問題を二度と同じ間違えを繰り返さないようにするための見直しなら、有意義ではあるが、それも個人で充分出来る事であろう。
予備校は自己採点した結果のデーターに基づいて、各大学のボーダーラインを捻出する。
データーは、多ければ多いほどいい。
息子の在学していた高校はK塾と契約(?)していて、日頃の実力試験もk塾の模擬試験を使用していた。
答合わせの当日、K塾の担当者が高校へ来て、生徒の自己採点の結果を持ち帰り、K塾のデーターに上乗せした。
息子は単科で、英語だけW予備校にも通っていたが、W予備校も答合わせをしに来るようにしつこく電話がかかってきていた。

追加・・・
センター試験の出願時に、受験料とは別に800円出せば、成績開示する事が出来る。
もっとも、成績が送付されて来るのは4月末(昨年までは5月中旬だった)。
その時期になって今更センター試験の成績なんか・・・と思っていたが、実に68%の人が、成績の開示を申し込んでいるそうだ。
ちょっと驚いた。




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