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2003年06月20日(金) マンドゥ・ディアオとザ・スリルズは異常に名盤ですね

どちらもデビューアルバムっていうから鼻血が出てしまう。マンドゥ・ディアオとザ・スリルズ、どちらも素晴らしすぎる作品をドロップしたね。これはもう全曲レビューします。いやあ、最近音楽めちゃくちゃ楽しい。


2003年06月17日(火) 一言レビュー6 CHRISTOPHER O'RILEY PLAYS RADIOHEAD/TRUE LOVE WAITS

★★★★★。今日は、ちょっと番外編的なものを。クリストファー・オライリー、彼の名は聞いたことがあるだろうか。現在のクラシック・ピアニストの中では、その才能と技術と独創性、斬新さがもっとも注目されている一人。世界各地で、イギリス・ルネサンス、フランス・バロック時代の作品から現代音楽の作品までを見事に感動的に、新しい視点で奏でてくれているピアニストだ。

その彼は、レディオヘッドの世界屈指のファンであることも、すでに熱心なレディへ・ファンには知られている。それは彼が上に挙げたような時代を横断するコンサートの中で、レディオヘッドのナンバーもカヴァーしているから。

そして、この「トゥルー・ラヴ・ウェイツ」。彼によってカヴァーされている曲目は、なんと「パブロ・ハニー」から最新ライヴアルバム「ゼイ・マイト・ビー・ロング」まで。"エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス"から始まり、"モーション・ピクチャー・サウンドトラック"で終わるのは、実はやはり世界の音楽史に残る名盤であった「KID A」に最大の敬意を表してか。

KNIVES OUT、BLACK STAR、LET DOWN、EXIT MUSIC(FOR A FILM)、YOU、FAKE PLASTIC TREES、TRUE LOVE WAITSなど大名曲達が、信じられないアイディアと技量でピアノの限られている鍵盤の中鳴らされる。バンド演奏とまったく遜色無い感動と哀しみと絶望、そして1%の希望を携えて。

レディオヘッドは、やはりビートルズから繋がる音楽の本質を持っている、そして音楽の未来を切り拓いているアーティストだ。グランド・ピアノ一つに乗せて奏でられるエモーショナルかつストイックなこの作品を聴きながら、真っ直ぐに心を打たれて泣きながら、そのことを再確認するのは俺だけじゃないだろう。


2003年06月10日(火) 一言レビュー5 THE POLYPHONIC SPREE/The Beginning Stages of...

宗教。すごいぞ、これは。フレーミング・リップスにまったく引けを取らない感動の狂いっぷり。いや、「ヨシミ…」は超えたかもしれない。ディズニー音楽&サイケデリックなぶっとびのドラッグ音&人類悠久の歴史を感じさせる楽器達の中での、大大大大合唱。アンドリューW.K.、エレクトリック6に続き、またも知恵に満ちた反則技。幸せへの願い。願い。願い。祝福。讃美。自殺するな。飛べ。遊べ。笑え。光を目指して。

男女混成の25人編成で、そして白いローブを纏う。違うとか言いなさんな。確信犯な宗教じゃないですか。そして、それでいいじゃないですか。分かりやすくていいじゃないですか。そんで歌と音楽が最高なんだから、まったく問題なし。とにかくこのタイミングでこれってのは、いろいろな意味でジャスト。

天国の音楽。天に召される時。息も苦しくて、かすかに見える最愛の人や家族の顔が見えなくなってきて、だんだん眠くなってきて、その時に流れる走馬灯のサウンド・トラック。

これをもっと過剰に過剰にしていって、ビッグバンさせたらどうなるんだろう。視覚まで組み合わせたらどうなるんだろうか。未知のライヴの驚異への更なる期待を込めて、満点はお預けの★★★★☆。聴かずに死ねません。サマソニは多分、ヤバイ。


2003年06月07日(土) 一言レビュー4 fountains of wayne/utopia parkway

どうでもいいけど、俺の誕生日です。二日早く産まれてしまった。二日進んでいる、と思っているけれど。

それで、FOW。これは中古。99年の作品でMDは持っていたのだけど、新作が出るってことで、この2ndもユニオンで買ってしまった。これまた、★★★★★の超名盤です。

つまりはビートルズになってしまったウィーザーとでも言うのかな。ウィーザーにちょっと影響を受けたビートルズとでも言うのかな。ポップソングの嬉しさと切なさというマジックを類い稀にもちゃんと持っていて、厚いパワーあるギターとナードでたどたどしいキーボードも鳴らすバンドだよね。あ、そうか。日本のゴーイングアンダーグラウンドは、ウィーザーっていうよりも日本のFOWだな。

そしてクソ歌詞が良い。歌詞カードを見ながら聴いて、おいおい泣けるバンド。ひねりの効いた言葉を重ねながら、描かれるのは、けっして強くはない、でも強くなりたい、大人になりたくてもなれない男の子の心の内そのまんま。これはよほどマッチョなやつじゃなきゃ、ほとんど共感するんじゃないか? 切ない気持ちを甦らせるっていう罪つくりなバンド。

もうこれは聴いて欲しいな。女の子にプレゼントするならバリおすすめ。


2003年06月05日(木) 一言レビュー3 THE VELVET TEEN/out of the fierce parade

★★★★★。わりい。何も考えてないけど、好きだから満点つけちゃいましたって感じです。デビュー作。でもすごい。まあ、若くないみたいだけど。

ほんとごめんなさい。もうこれは素晴らしく好きなロック。アメリカはサンフランシスコの北、サンタローザって街の出身バンドなんですが……、音はいわゆる湿り気ばっちしのUKロック。それもツボにはまった時のレディオヘッド、トラヴィス、コールドプレイの系譜。

これ、全然雑誌で騒がれてないし、かといってまったく無視されてるわけでもなくて、耳の早さでかなり信用を置いてる坂本麻里子さんが大事に大事に推してるって点で信用度アップですよ。内省、メランコリー、ファルセット……、今や直球です。だけども、個性的ななにか、がある。それはそういった直球を基本にして、考え抜かれた、あるいは素晴らしいセンスから生まれた、唯一無二な世界観があるからか?

これは追って詳しい感想を書きたいな。"生と死"というコンセプトも、既聴感があるもんでもなく、うぐっと来て泣いてしまうまでのもの。本物。


2003年06月03日(火) 一言レビュー2 LIARS/they threw us all in a trench and stuck a monument on top

★☆☆☆☆。残らない。ストロークスの衝撃的なデビュー以降、めっちゃ盛りあがってるニューヨークのガレージ・ロック、ポスト・パンクのシーンから現れたバンドがこのライアーズだけれども、ほんとそのムーヴメントの産物みたいなバンド。雨後の竹の子だ。"哀しみのモニュメント"、ですか。

クールで、アートで、ニューヨークの音楽史をすごく踏まえてる良質なバンドなのは認めるけど、世界に発信するまでの、日本人に届くまでのものは無いな(その点ヤー・ヤー・ヤーズなんかは普遍的なものを持ってるのでは?)。

まあメロが弱いと言ったらそれまでだし、そういう音楽でもない。それ以前に、曲自体が弱いんじゃないかな? ニューヨークの多文化的な雰囲気を含んでいるのはいいけど、それが強烈じゃないし、玉石混交なんじゃないの?

とにかく、あんまりムーヴメントには乗り過ぎるな、という何度も受けてきた警告を、また俺にしてくれたバンドという点で評価。ムーヴメントも何も関係無い。本物を見る目。逆に言えば、その一大シーンのバンドばかりを好きだからといって、そのバンド達が本物であれば、なんら問題無いし、ミーハーっぽくみなされる筋合いもないってこと。


2003年06月01日(日) 一言レビュー1 Fiction Plane/Everything will never be ok

最近、待望のCDが連発で出てます。ついでに中古で欲しかったのも買っちゃったりして六月はかなりのCD購入月になりそう。この勢いに乗って一つずつ簡単な感想でも書こうかな。

そんで、まずはフィクション・プレイン。★★★☆☆。ぶっちゃけU2なんだけど、曲が良いから聴いてしまう。U2自体好きだからね。エンブレイス聴いちゃうのと似てるのかな。いろいろな引き出しがあって、それをいとも簡単に合格点以上の曲にしちゃうとこが良いとこでもあり、予定調和にもなりかねない危険があるバンド。頭が良いんだろうね。

スティングの息子っていうのは少しも感じさせないから、それは良い。ただ洋服のセンスをもっとなんとかせねば。音的にはやっぱりスタジアム狙って欲しいバンドだから、小さくても、スクリーンに映された姿でもカッコ良く見せられるものが欲しい。

ポテンシャルあるから、でかくなってほしいなー。ライヴ観たい。


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