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■ そして見たもの
中学2年くらいの時にこっくりさんが流行った。
学校ではしてはいけません、と言われていたが 放課後、面白半分で始めた友達が居た。
たまたま教室に居た私。 他にも数人居たと思う。
色々質問をして盛り上がっていた彼女達の様子が やがて変わってくる。
何か変だな、と私もそばに寄って話を聞いた。
お帰り下さいと言っても戻らない。 何度お願いしても戻らない。 手を離すと祟りがあるからと離さず ひたすらお帰り下さいとお願いする彼女達。
なぜ戻らないのですか?と聞けば 「チ・ガ・ホ・シ・イ」(血がほしい)とコインが文字の上を動く。
泣き出す子も居た。
「そばに○○病院があります。そこなら血があります。 そちらに行って下さい」と気の強い子が言えば
ひたすら「血がほしい」と文字が動く。
とうとう職員室に先生を呼びに行った友達が居た。 とても穏やかなメガネをかけた男の先生がいらした。
先生は事の次第を聞いて 静かに友達に「やめなさい。手を離しなさい」と言う。
言われた友達は 「だって離すと祟りが起こるんです。」と泣いて訴える。
「離すんだ!」
その先生からは聞いたこともない大声で 皆びっくりして手をひっこめた。
皆早々に下校した。 その教室は後日聖水で清められたと言われていた。
2010年09月07日(火)
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