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     2008年08月22日(金)
最も裕福な王族にプミポン国王


■最も裕福な王族にプミポン国王■
ミクシィニュース
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個人的な×感情があって、タイは好きではない国の一つなんだが、
過日、闇の国の子供たちの悲惨さを映画で見て、
(レビューにも書いたとおり)
国王は何をしているのかと5時間くらい説教したい。

今、原作を読んでいる最中なので余計に、
私財を投げ打って 自国の民の幸せを金で買え!と言いたい。



ちなみに、「世界で一番金持ちの王様はブルネイの王様」だと
ずっと思い込んでいたので、
ブルネイの王様のところへ嫁ぎに行くコネを探していた( ̄▽ ̄)

実はタイの王様が一番金持ちだと知った今、
タイの国王の愛人になるかと言われたら ならない。



やっぱり 人生ってお金だけじゃないな( ̄ー ̄)


オマケ知識…国王の娘、王女の名前は チュラロンコン( ̄▽ ̄)



     2008年08月16日(土)
〜闇の子供たち〜映画感想


最初のほう、やや冗長な感じ。
タイに行くのが怖くなる。ヤクザだらけか。
プーミポン国王はのんびり写真撮ってる場合じゃないぞ。
と、よその国の政治に口出してみる。
微笑みの国といいながら 不思議いっぱいだ。
日本も最近おかしいけどね。

★チット(役名)=人買いのタイの髭男
子供を車で運びながら口ずさむハミングが 
TVアニメ・タイガーマスクの「みなしごのバラード」。
漫画をアニメなんて言わなかった昭和の漫画。
「温かい人の情けも 胸を打つ熱い涙も 
知らないで育った俺はみなしごさ…」のフレーズ。
充分描かれてはいないけど、この男も育ちの貧困ゆえに、幼児期に性のトラウマを持っている。 

★NGOのボランティア、宮崎あおい。
若いがゆえの青臭さ、真っ直ぐさ。
力が無くても、自分に言い訳したくない、何か自分に出来るはず、
そんな理由で砂漠に水撒くような行為が尊い。
でもほんとに、砂漠でひしゃくの水撒いてる感じが悲しくてしょうがない。

★江口洋介
新聞記者。タイに派遣されていて、日本に家族がいるのに連絡もとってない、
毎日飲んだくれてる様子が、日本の記者のセリフからも伺える。
正義心で動いててカッコいいけど、ラストで壊れる。
ある意味一番ショッキング。

★佐藤浩市&鈴木砂羽=自分の子供をタイで心臓移植手術させる夫婦。
自分の子供にタイの生きてる子供の心臓を移植させる。

…フツーに考えて、倫理感がどうとかより、単純に気持ち悪くないか?
提供者のあれこれを知らなくて移植するんじゃなくて、
生きてる子供の心臓だと知ってて自分の子供にその心臓が移植されることが、
単純に気持ち悪くないのか?
自分の子供が死に掛けていて、頭がおかしくなってる?
誰が穿いたか判らないパンツを穿くより ずっと気持ち悪いけど。
後味悪いのも一生続くんだけど、それが判らないだろうか。
他人の不幸の上に立脚した幸福なんて、長続きするわけがない。
むしろ大きな罰が当たる。断言する。

★少女趣味の変態の若い日本人が、小綺麗なホテルに少女を「お持ち帰り」して、
いわゆる「ハメ撮り」した状況を、裸のままノートパソコンでアップするシーンがある。
まさにリアルで吐きそうだ。
今わたしが、このレビューを書いてる同時刻、
全く同じことをしている奴がきっといる。死ねばいいのに。


高校時代、ボランティアサークルにいた。
2年のとき、福祉大学を受験するかどうか悩んで、
施設訪問のときにたびたび感じた、行政と福祉の乖離。
多分両方の狭間で苦しんで、きっと正義心ゆえに心が折れてしまう自分が
想像できて、福祉の道を将来の選択肢から外した事を思い出した。
わたしは若い頃からダメダメだ。見て見ないふりをした。

桑田佳佑の歌はきらいじゃないけど、
エンディングで昭和歌謡ムードたっぷりで流れて すっかり興ざめした。

映画の帰りに、原作買ったのでぼちぼち読んで、またレビュー書きます。




     2008年08月15日(金)
DVD パンズ・ラビリンス


まず、主人公の母親が陰気極まりない。
戦時下ならば、世間的にはちょいとエリートな大尉と再婚する母親。
主人公オフェリアと一緒に、大尉の下へお嫁入りする。
仕立て屋の主人を戦争で無くした未亡人が、
この大尉とどういういきさつで知り合ったかは判らないが、
知らない土地へ来ても、子どもと二人楽な生活が待っているはず…
という打算も働いての結婚なんだろう。

しかし、冷酷で偉そうな大尉をオフェリアはきらっている。
新しいお父さんだとは認めたくない。

オフェリア「なぜ結婚したの?」
母親「1人がイヤだったのよ」
オ「私がいるから1人じゃないのに」
母「おまえも大人になったらわかるわよ」

そんな母親は、嫁入りする時点で既に臨月になろうとするお腹を抱えている。
「1人がイヤ」「大人になったらわかる」
なんだかその言葉の意味がなんとも淫靡に聞こえてしまう。
…いややん こんな母ちゃん。

陰気な母親と横暴な義父から逃げるべく、妄想街道まっしぐらに 
オフェリアはファンタジアの世界に迷い込んでいく。

勝手な思い込みだが、パン=牧神(牧羊神)というのは美少年ではないのか。
多分幼稚園か小学校低学年のころ、絵本か子供向けの漫画に出てきた牧神=美少年が、
長年わたしのイメージとしてインプットされているからなんだけど。
ところが、このフィルムに出てくる牧神といったら、
アーノルドシュワルツェネッガーに映画の中で「お前は醜い」と言われた<プレデター>みたいな奴。

うっわ また出た、気持ちわるっ…というシロモノ。
怪しさ満タン。
オフェリアを魔法の王国の王女に戻すため、あらゆるアドバイスと試練を与えるコイツの言う事、
本当に信用できるんだろうか?と思わずにいられない。
違う意味でドキドキさせられる。


極悪非道の義父が見せる残酷極まりない暴力。
中途半端な魔法のせいか、流産しかける母親はいきなり下半身血まみれ
ラストでオフェリアを待ち受ける黄金の国は一瞬。

現世が苦しければ、極楽浄土にいらっしゃいという
厭世念仏思想にも似た結末。

ファンタジーを舐めてはいけなかった。
間違っても子どもと一緒に見る 夢のメルヘンではない。