ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

プロトン - 2004年02月12日(木)

マレーシア国営自動車メーカー、プロトン社。

全マレーシア国民に自動車が行き渡るように、と
の悲願をもってつくられた国策企業。

最近は先進的で故障の少ない、トヨタ、ホンダを
はじめ、韓国KIA、現代(ヒュンダイ)に押され、
劇的にシェアを落としていた。

そんな状況下、今週 満を持して初の国産エンジン
を積む新車が投入された。

”ジェン2”。1600cc、4ドア ファミリーカー。
約170万円。デザインもなかなかいい。

発売後2日で5千台売れたと言う。年産20万台
の同社からすれば、凄まじい人気だ。

しかし、この状況をクールにみているマレーシア
国民もやはり多い。



その1人が部下のムハマドだ。

3年前に発売された新車”ワジャ”。

エンジンこそ国産ではなかったが、他の部品の現
地調達比率を飛躍的に上げた、マレーシアが東南
アジアで有数の一大工業国である事を国外にアピ
ールするための戦略車。

彼は発売初日に購入したが、直後遭遇した災難は、
ドアミラーの塗装剥げ、エアコンからの水漏れで床
が水びたし、突然ギアがロックし始動できなくなる
など。

ヘッドランプに至ってはいまだに3ヶ月に一回、
交換しないといけないらしい。

今回の新車も最初の製造ロット分は信用できない
ので、3ヶ月は待った方がいい、と元気がない。


マレーシア国民の半数以上は新聞記事を信用しな
いらしい。

愛国心が旺盛でありながら、同時にクールな客観
的態度を併せ持つ。マレーシアの代表的国民性。



愛車”ペルダナ”。プロトン製。先日、走行距離
10万KMを超えた。

そろそろ危ない時期かもしれない。

それでもそんなに心配してない。

壊れたら壊れた時、何もなければラッキー。「まぁ
いいか。」という具合。


そしてこれこそ、マレーシアのもう一つの代表的
国民性、”楽観主義”であり、自分がすっかり、
この国に馴染んでいる事に気づくのだった。







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