2005年03月16日(水) モノを書く 命を削る 大仕事
さっき原稿書き終わって、全部送った。今午後7時すぎ。圧力鍋で肉を煮込んでるとこ。いい匂いがするぞ。じゅるる。
モノを書くのって、身悶えするほどツライ。どんなにモノを書くのが好きな人でも、仕事として何かを書くときは、みな身悶えしてるに違いない。なんだろ、このツラさは。かと言って、やめたいかといえば決してそんなことはなく、明日から書かなくていいよって言われたら、それこそ身悶えしてしまうだろう。なんかこれはもう、恐ろしい魔力にかかってしまったのかもしれん。
今回身悶えしつつ、苦しみ抜いて書き上げた原稿は、我ながらよく書けたと思う。丁寧に丁寧に舐めるように書いた珠玉の作。評価がどうあれ、自分が満足しているので、よい。いよいよ来週は、大物の締め切りがくる。まだ実感がない。
あー、こうしてずっとずっと書いていきたい。
肉、できた。お箸で簡単にくずせるくらいホチャホチャにできた。たったの10分加熱しただけなのに。圧力鍋すごすぎる。そして、ウマイ! 調子にのって立て続けに3切れも食べてしまった。今は肉を煮た汁で味付け卵を作ってるところ。あと、玄米も炊いてる。圧力鍋、大活躍。持ってなかったころって、いったい何食ってたんだ、ってくらい。
つづく
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・はじめまして。
SAは確かに田舎でしたよ。(笑)
アデレードの街はそれなりに大きいのですが、
ちょっと行くと、もう何もない大平原だったりします。
だけど、のんびりしていて、すごくいいところでした。
オーストラリアの都市部(シドニーとかブリスベンとか)では、
日本語教師は余ってるらしいのですが、
(確かなことはいえませんが)SAは人手不足で、
私が働いていた学校のあたりでも、
日本語の先生が代わりがいなくて休みが取れないと嘆いていました。
結局、まったく日本語と関係ない先生が補助で来たりしてたほど。
なので、SAで日本語教師になるってのは、
かなりいい手だと思いますよ。
生徒も都市部みたいにスレてなくて、
学級崩壊もしていないし、みんなピュアでした。
「僻地ビザ」というのがあって、
確かSAは永住権もわりととりやすかったと思います。
あと、学校の日本語教師になるためには、
オーストラリアで教職免許を取らないといけないんですが、
大卒なら、あと1年半だか2年学校に通えばよかったと思います。
全部、聞きかじっただけで確かな情報ではないのですが、
いろいろ調べてみてください!
・我が家はカーペットなので、その上で寝ています。
ベッドで寝るなんて命取りなことできませんよね~。
今日はようやくベッドでちゃんと眠れそうですが。
2005年03月15日(火) でしゃばりは 誰とだって 不協和音
相方は、どこに行っても誰とでもうまくやっていく人。
私は、どこに行っても誰とでも不協和音が立つ人。
これって「でしゃばり」か否かの違いなのでは、と原稿書きながら考えた。私はでしゃばり。
今16日午後2時。原稿半分出した。夕方までにあと半分出さないと。アイディアが湧かん。
つづく。(匿名メールへの返信はあとでします)
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2005年03月14日(月) 気持ちよく 居眠りできる 床の上
たまり流、居眠りの法則。
床にうつ伏せ→30分で目覚める
ソファに仰向け→2時間で目覚める
ベッドにゴロリ→6時間は目覚めない
驚くべきことに、どこで寝てもスッキリ具合は同じなのである。よって、わたし的には「床にうつ伏せ」が効率的で好きなのだが、相方は、床に突っ伏している私を見つけて毎度のようにビックリするようで、しかもものすごく苦しそうに見えるみたいで、まったく受け入れてもらえず「寝るならベッドで寝て! 風邪ひくよ!」と叱られ、私を無理やりベッドに運ぼうとさえする。
全然わかってねーな。私は気持ちよく寝てるのに。
という感じで、3日くらいベッドで寝ないなんてザラ。その日の気分で家のあらゆる床かソファをジプシーのように渡り歩いて、単発居眠りで生きながらえる私。それでも意外に元気である。
つづく。
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2005年03月13日(日) 空腹時 ぐるぐるぐるりと 回転し
うーん、まだあと半月以上あるから今月が終わってみねばわからんが、今回の仕事の山は順調に登ってるかもしれん。敵がツワモノだとわかっているからこそ、ナメルことなく挑んでいるからか。
それにしても、たまり史始まって以来の最高峰のこの険しい山を眼前に臨んで思うに、今まで「忙しくて死にそうだ」とホザイていた日々はいったいなんだったんだろうか……と。いい加減なこと言ってもらっちゃあ困るよ、と。「死にそう」なんて言葉を、そうやすやすと口にするでないよ、と。
まぁ、でも、徐々に要領というか、効率というか、そういうものがわかってきたからこそ、数ヶ月前の自分が青く見えるだけなのだが。あのときはあのときで、本気で「死にそう」だったわけだ。人って、こんなに柔軟に広がって行けるものなのだ。まるで満員電車のよう。もうこれ以上乗れないよ、と思っていても、びっくりするくらい乗ってきます。
ところで、今日の夕飯は相方がすべて担当してくれたわけだが、昼にガーリックブレッドを食べただけだったので、相方がカレーを作る匂いがたまらず、お腹がキュ~グルグルと鳴りまくっていて、それでも一心不乱に仕事しておったら、これがもう、はかどるはかどる。
昨日、同じようなところで数時間かかっていたのに、今日は30分くらいでサクサクと書けた。頭がグルグルと高速回転するのだよ。アイディアがポンポン出てくる。オノレの動物的部分を発見した気分。やはり、動物は空腹時の方が頭が働くのである。
しかしその後、極度の空腹状態でカレーなんぞを目の前にしてしまったので、恐ろしいスピードで、後先考えず2杯も平らげてしまった。ということで、現在、頭働かず。どーなの、これ。短い命だったなぁ。
あ~、現在午前3時すぎ。気づくとダラダラと2時間もネット徘徊していた。日が昇るまでに、今やってる原稿を書き終えて担当者さんに送って、次の仕事を最低3分の1くらいは終わらせたいな~。いやいや「たいな~」じゃなくて。終わらせろよ、自分。それしか登頂のための選択肢はない。
つづく。
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・私もほっとくと、
未来がどんどん悪い方に向かってる気がしてくるので、
そんな妄想が広がる暇のないくらい、
次々に自分に変化をつけることに忙しくしています。
うーん、私の場合それは、仕事の波をザブンと乗り越えて、
次のステージに行く(または、目指す)ことです。
2005年03月11日(金) 永住権 観光ビザじゃ ダメですか
今日も今日とてしこしこと原稿書き。そろそろ夕飯の時間なので、一時中断して日記更新中。
昨日、午後休を取った相方と一緒に、永住ビザ申請の代行業者に会ってきた。
実は私が持っているビザは「観光ビザ」。大学院を卒業して、学生ビザが切れる頃に永住権を申請しようと思ったんだが、日本帰国2回に新婚旅行で、オーストラリアに長期でいなかったので、申請できずにいた。
オーストラリアも他の国同様、永住ビザを取るのが難しい。オーストラリアの大学を卒業したかとか、年齢は何歳かとか(若い方がよい)、オーストラリアが求める技術を持っているかとか、そういういろんな項目で点数をつけていき、最終的にある一定以上の点数があれば永住ビザが下りる。
相方はこの方法でビザを取った。私は点数が足りないので取れない。だから、相方の配偶者としてビザを申請する。下りるのに、審査やら何やらで2年くらいかかるらしい。
なんか面倒だ。どうせ日本に頻繁に帰るし、ずっと観光ビザでいい気がしていて、これが申請を渋っていた理由でもあるんだけど、保険のこととか、子供のこととか、将来を考えると、永住ビザがあった方が数段安全で便利なので、やっと重い腰を上げた。
自分で申請しようと思っていたんだが、もうこれが必要な書類を集めたり、あっちに行ったりこっちに行ったりで、めちゃくちゃ手間がかかるので、料金は高いが代行業者に頼むことにしたのである。これで一安心。
終わってからパソコン屋に寄って、相方にパソコンを買ってあげた。仕事が仕事なくせに、学生時代からずっと同じパソコンを使っていて、いくつかソフトを走らせるとやたらと遅くなってしまうシロモノで、見かねて「買えば?」と口走ってしまった。
各部を選んで組み立ててもらう店で、相方は嬉々としてずいぶんいい機能をあれこれ選んでいた。見積もりを出してもらい、私に上目遣いで、「いい?」と訊くので、なんだかわかんないけど「いいんじゃないの」と言って、クレジットカードを出してあげた。
私はどうも、人に何か買ってあげるのが好きみたいだ。買ってもらうのはあんまり好きではない。オヤジが若い女の子に欲しいものを買ってあげたりする気持ちがよくわかる。特にそれがその人の成長につながるものだったら、高くてもイタくない。
私の場合、ダンナなので、これは一種の投資なのかもしれんが。100倍にして返してもらおう。むふ。
つづく。
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・そう、まさに「流れ」ですよね。
何事もその場にはとどまっていなくて、
常に「流れ」ているんですよね。
その流れを意識しているのといないのでは
大きな違いがあると思います。
2005年03月09日(水) 変化する 時間の経過を 怖れない
今日は夜の更新。
毎日いろんな人の日記とかブログを読んでいる。たくさん読みすぎて誰が書いていたことか忘れたけど、「今の状態がずっとこのまま続けばいいのに。時間の流れは残酷だ」という趣旨の日記があった。
「うんうん」と頷きながら読んでいた。私も日常が大好きで変化が怖い。今が幸せで安定していれば、それだけいっそう時間の流れを酷に感じるものだ。これを突き詰めて考えていくと、「それなら、なんで生きてるんだ」という恐ろしい極論に達したりする。
人はこのつらさから逃れるために、「夢」を語るのだろうと思う。これからくる変化の先に希望があれば、変化も怖くない。今以上の幸せが待っていると信じることで救われる。
母方の祖母が入院して、母たち(母は3姉妹)は交代で祖母のいる福岡に看病しに行っている。先日、福岡から東京に帰ってきた頃を見計らって母に電話した。母は精神的に疲れていた。将来に希望が持てないと言う。自分もあのように老いていくのが怖いと。
中年以上の人はよく、「子供はまだできないの? 仕事もいいけど早く子供を作りなさいよ」と口癖のように言って、ときには若い人に疎まれたりする。母も電話をかける度に私に「子供はまだか」と言う。子供は希望の塊だ。時間の経過に対するやりきれない気持ちが、新しい命の存在によって少しでも紛れるのだろう。
「変化」とひとくちに言っても、いろんな変化があると思う。中でも人が恐れているのは、自分ではどうにもならない変化であり、外からもたらされる変化だろう。
この恐怖に勝つには、まず、「人は変化するものである」という事実を受け入れることだろう。そして、何よりも大事なのは、自分自身があえて変化し続けることではないかと私は思う。
それはつまりこういうことだ。世の中には動きを作る人と、その動きに乗せられる人がいる。「乗せられる人」は、いつも「作る人」によって変化を与えられる形になる。だから、変化が怖ければ、「作る」側になればよいのだ。
「動きを作る」というのは現状にいたずらに荒波を立てるということではなく、現状を好転させていくということ。自分の未来を希望に満ちたものに変えていくということ。つまり、「乗せられる人」は「自ら」のではなく、「他人の」幸福に乗っかることになる。
変化は怖い。だけど、自らが現状を脱ぎ捨て、よりよい未来に変えていく勇気を持つことで、その怖れを解消することができるのではないか、と。
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仕事がヤバイ。つまりにつまっている。だけど、今日は一日中眠くて眠くてしかたがなくて、ソファでパスカリーナと眠りコケてしまった。あー、どうしよう、どうしよう。
これからとりあえず朝まで原稿を書く(宣言)。なんとか1つでも形にせねば。
つづく。
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・そうそう、写真って大事ですよね~。
私は特に食べ物の写真を見るのが好きで、
そのためにレシピ本を買っちゃうくらいなんですけど、
自分でも食べ物の写真を上手く撮りたくて、
実は、今回日本に帰って、デジカメを買い替えました。
ズバリ「食べ物がおいしく撮れるカメラはどれですか」
とお店の人に聞いて買いました。(笑)
2005年03月08日(火) いろいろと 試してみれば あらイイわ
昼間に日記を書くのが習慣になりつつある。夜は仕事モードに突入しているので、昼の方が日記には向くのかも。
ところで、今まで見向きもしてなかったのに、突然気になりだして、買って使ってみたら、すごくハマルものってある。最近私はそういうことが多い。
まずは、洗顔料を泡立てるスポンジのようなもの。「洗顔は泡で包み込むように!」とよく耳にしていたけど、まあ、そんなに変わらないだろうと高をくくっていたわけだが、日本滞在中に肌が慢性的に乾燥していたので、やさしく洗顔したくて試しに買ってみたら、これがイイ! あんなにやさしくしてるのに、メイクも毛穴の汚れもスッキリ落ちるのだ。
それから、こっちでどこぞの会社が出しているミトン型の掃除用布。特殊な化学繊維でできていて、洗剤&水なしで汚れが落ちるというシロモノ。前から売っているのは知っていたけど、高くてバカバカしいと思っていたのだ。先日スーパーで安売りしているのを見て、1つ買ってみるかという気になり、使ってみると、これがイイ!
私は水周りの金属部分(蛇口とか何かの「とって」とか)や、ガラス部分(鏡とかシャワールームのガラスの仕切りとか)が常にピカピカじゃないと気が済まないタチで水滴の跡がついているのもイヤなのである。なので、いつも石けんをつけたスポンジで磨いて、乾いた布で拭き上げていたのだが、この布を使えば乾いたままでもピカピカになるのだ。いやピカピカじゃ足りない、「ビカビカ」になる。楽しくて、暇さえあれば磨くところを探して磨いている。
あとは、正式名称は知らんが、キーボードの前に置いてタイプするときに手をのせるクッション。仕事柄いつもPCの前でキーボードをたたいているので、肩がこる。何かいい解決策はないものかと考えていて、ふとそのクッションを思い出したのだ。さっそく買いに行った。私のはジェル状のヤツだ。色は透明の赤。赤いグミみたい。使ってみると腕全体が楽なのである。肩こりもまったくなくなったわけではないけど、幾分解消された。
今ハマっているのはこの3つ。他人がいいと言うものを素直に試してみるのもいいのかも知れないと最近思う。
つづく。
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2005年03月07日(月) 負け戦 結局使った キタナイ手
パスカリーナの話。去年の10月の新婚旅行中に預けていたペットホテルでノミを移されたのだが、あれ以来、毎日家の隅々まで掃除をし、毛を丹念にノミ取り専用のクシでとかして退治したお陰で、ずっと落ち着いていたのだが、先週中、雨がよく降って湿度が高かったせいか、ノミ様が激増してしまった。
取っても取ってもいくらでも取れて、仕事の合間に暇さえあれば取ってあげていたのだが、1日でゆうに100匹は取れてしまう有様。かわいそうに、落ち着いて寝ていることもできないらしく、疲労困憊気味のパスカリーナ。もう明らかに私たちよりノミ軍の方が優勢になっていて、どんな手を打っても減っていく様子はみられない。ノミ天国。
とうとう日曜日に予約を入れて、パスカリーナを連れ、獣医さんに相談に行ってきた。ノミ取り剤の害が怖いということを伝えたところ、獣医さんも同じ意見で、皮膚の中に浸透しないタイプの一番弱いものを出してもらった。首の後ろに滴下するヤツ。
どうやらそれが効いているらしく、パスカリーナが寝ていたところをよく見ると、ノミの死骸がパラパラと落ちている。あんなに元気だったノミが、あの数滴の液体ごときでこんな死に方をするとは。やっぱり薬は恐ろしい。いやしかし、パスカリーナがようやく熟睡できるようになったのだ。西洋医学とも上手に付き合っていかねば、とも思う。
関係ないが、日曜だったこともあり、いつもの中年の男の先生の代わりに、若い女の先生が診てくれたのだが、パスカリーナがいやにおとなしくて驚いた。いつも大暴れして、診察室を逃げ惑うのに、今回は診察台の上で神妙にしていたのだ。どうやら、パスカリーナはオヤジが嫌いなようである。
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そうそう、相方が転職して会社が遠くなったので、もっとシティーに近い町に引越しを考えている。土曜日に、あらかじめ目星をつけていた町を車でいくつか見て回って、とりあえずどの町にするかは決めた。
シティーに近くなる分、当然家賃の相場は高くなるのだが、私たちは2人とも住むところに妥協できないタチなので、現在の家賃の1.5倍は出すことになりそうである。
なんともバカバカしい額だ。早々にタウンハウスかマンションを買う計画を立てて、1年くらいで出たい気持ちでいっぱいだ。同じ目標を掲げ、一致団結して今日も私たち2人は仕事に励むのであった。
つづく。
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・アメリカも検疫は厳しいのですねー。
生態系を異様に大事にする
オーストラリアが特に厳しいのかと思っていました。
その点、日本は甘甘ですよね~。
要注意人物リスト…ありそうですねぇ。
検疫通るのって、本当にすごいストレスです。
・私は前に、アリは反射行動しかできないので、
石を前に置けば、「前になかった」という判断はできない
というのを聞いたことがあります。
うーん、でも、アリの前に手を置いても、
そう簡単には登ってこないですよね。
まあ、あれは単なる比喩ですので、読み流してくだされ。
・おお、引越ししたんだぁ。
結局この前言ってたところに決まったの?
そうなのよ、忙しいのよ。
日本にいるとき「忙しい!」と思っていたけど、
それ以上に忙しいっす。
免許かぁ…、取らねばね。
あの写真いいでしょ~~。
・レシピ本を見て作ったもの以外は、
機会があれば簡単に載せていきたいなと思っています。
私が作るのは簡単なものばかりなので。
2005年03月03日(木) 社会を出 ぐにゃりぐにゃりと クラゲちゃん
本当は今日はもう昼に日記を書いたのだが、なんだかまた書きたくなったので、さっき書いた分は昨日の枠に移した。
今月は大変は月になりそうなのである。私は毎月だいたい40ページ前後の教材執筆と、100ページ弱の原稿吟味をしているのだが、今月は執筆の特別な依頼があって、全部で100ページ近く書くことになった。もちろん吟味の量はいつもと同じである。
仕事が増えるのは単純に嬉しい。反面、かなり不安だ。ひと月で100ページの原稿を書くっていったい…。それってどんな毎日になるんだ、オイ。見当もつかねぇ。パトラッシュ、涙で前が見えないや。
前は見えないが、絶対に乗り越えることは明らかだ。私は小さなアリンコのように、進行方向にドカッと石を置かれれば、その石が最初からそこにあったかのように、何も考えずに登っていくタチなので。
恐ろしいのは、仕事量が増えても増えても、その都度これが限界だと言いながら、ぐにゃりぐにゃりとこなしていく自分。どこまで行くのか、自分。恐るべき適応能力。
結局私は、仕事が大好きなのだ。私が男だったらきっと、ドラマによくありがちな家庭なんてそっちのけの仕事人間になるのだろう。
ぐにゃりぐにゃりと言えば、私はまともな社会から長らく離れているので、クラゲのようにぐにゃぐにゃした性格になり下がっている。もはやキチンと人と接することがどういうことだったか忘れてしまった。
毎日、外に出られないような部屋着を着てスッピンでチンタラ生活し、食べたいときに食べたいものを食べ、時間を気にせず風呂に入り、椅子の上にアグラをかいて一晩中仕事をし、眠くなったらどこそこかまわず眠りに落ちる。もはやキチンと背筋を伸ばす必要も、丁寧にお辞儀をする機会もない。
日本に帰っているときは少しはマシで、外に出られる服を着て、お化粧だって毎日するが、接するのは高校生である。チンタラしてても、生徒の成績を上げさえすれば、万事OKなヤクザな世界なのだ。
今日、新しい仕事のために出版社の担当さんと国際電話で話したのだが、「おお、これぞ社会人」という話し方なのである。私も会社員だったころはそんな話し方で背筋を伸ばして人と接していたのだろうが、それはもうはるかかなたの蜃気楼の向こうである。
久しぶりのビジネスライクな会話に恐ろしく緊張してしまい、執筆内容を聞きながら、社会人の相槌ってどうやって打つんだっけか…とか考えていた。外界の空気に少しばかり触れて、オノレの堕落ぶりを目の当たりにした。
このままいくとどんな人間ができあがるのだろうか。今はまだ自覚があるので大丈夫だと思うが、「底抜けの変わり者」と言われるようになるのも時間の問題だろう。ま、行けるところまで行くのもいいのではないかとも思う。
つづく。
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・一応手作りの食品は持ち込み禁止だと思います。
まぁ、バレなければいいわけで、
私も母作のちりめん山椒を持ってきたことあります。
うちも梅干とか味噌は全部手作りで、
母親が持って行けとうるさいのですが、
見つかったら面倒なので、
とりあえず梅干はナチュラルハウスのものをいつも買ってきます。
梅干はやっぱり塩辛くて、
余計な味がついていないものがおいしいですよね。
2005年03月02日(水) 財前は 田宮と唐沢 どっちだろう
ご無沙汰(只今3日昼)。仕事の海で溺れてた。今一瞬だけ手元に仕事がないが、1時間後に1つ、今日中にあと2つ仕事が入ってくることになっているので、その隙をついて更新中。
私としたことが、週初めの月曜に締め切りだった原稿を、ずっと火曜が締め切りだと勘違いしていて、編集者さんからのメールで気づいた。ほとんどできていたのでよかったが、あたふたしてしまった。あのワードで作ったショッボいカレンダーにスケジュールを書き込む際に間違ったらしい。くぬぬ…。
今、田宮二郎主演の『白い巨塔』DVDを見ている。毎晩夕飯の時に少しずつ。唐沢主演のやつよりテンポがゆっくりで、最初は新しいやつの方が面白いと思っていたが、噛めば噛むほど味が出るおつまみ昆布のように、徐々に引き込まれて、今は田宮主演の方がイチオシである。
なんせ、役者陣の演技力がスゴイ。安心して見ていられる。それぞれの役柄を新旧比べてみると、どの役も古い方がウマイと思う。江口洋介の里見先生に惚れ込んでいたが、山本学の里見先生の方が100倍ステキだ。柳原に至っては、この私をして「あうーー、柳がかわいそうだ~~!」と涙をボロボロ流させるほど。まさか柳原で泣くとは思ってもみなんだ。
しかし、主演の財前役は、唐沢の方が好きだ。唐沢の財前はどんな悪いことをしても憎めない存在だったが、田宮二郎の財前はハラワタが煮えくり返ってくる。つまりそれはハマリ役ということなのかもしれないが、私は個人的に財前には愛すべき存在でいて欲しいのだ。
『白い巨塔』を知らない人は、なんのこっちゃだろうが、ぜひ見て欲しい。ビデオ屋にあると思う。ドラマを新旧見て、本も読んで欲しい。オススメだ。
さてさて、まだあと30分あるので、ケーキでも焼こうかと。今日はガトーショコラにしようかな。材料が足りないので急いで買いに行ってこねば。
つづく。
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>>「匿名メールフォーム」へのレス
・そう、まさにその赤いパッケージの米でした(もうなくなりましたが)。
あれがあんなにマズく感じるとは。
人の味覚というか、慣れというか、恐ろしいものですな。
・バジルソース無性に食べたくなることありますよね。
こっちのサブウェイはバジルソースはないと思います。
いいなー、うまそー。次に日本に帰ったら食べてみます。
・皮をむいたニンニクがいいのですねー。早速やってみます。
今はもう冷蔵庫で保存しています。
冷蔵庫で保存していいのか知らないのですが…。