2004年10月21日(木) パス姫よ 私がお救い いたします
ノミの生態をネットで調べまくる。どうやら、メスは1日に30個もの卵を産み、だいたい28日後には5000匹の成虫が活動しているらしい。…………。
ノミ取り剤はいろいろあるけど、ノミ取り首輪も、首に液体を滴下するやつも、飲ませる錠剤も、どれも結局「農薬」なわけで、ノミが生きていけない環境=猫も人間も生きていけない環境を作り出すものばかりなのである。
中でも首に滴下するやつと錠剤は、「農薬」が猫の全身の皮下脂肪に蓄積され、それをノミに吸わせて殺してしまう代物らしい。「副作用はありますが、嘔吐程度です」と書いてあるサイトがあったけど、嘔吐するなんてよっぽどじゃないかと思うんだけど……。さらに、「なお、ウサギに使うと死に至る場合もあります」とか書いてあってビックリ。なんだよ、全然ダメじゃん! そして、ノミ取り首輪は、農薬のガスが始終首輪から出ているんだと。あな恐ろしや。ガクガクブルブル。
自然な方法でノミを退散させられないか検索かけまくったところ、どうやら、レモングラス、ユーカリ、ミント、ヒバ(ヒノキチオール)などのエッセンシャルオイルを水に数滴たらして、猫に直接スプレーすると、ノミが死んだり、逃げ出したりするらしい。
ちょうど、ヒバの精油を手作り石けんに入れようと思って日本で買って来たのがあったので、さっそく水で薄めてスプレーボトルに入れて、パスカリーナにかけてみた。……ものすごい形相で逃げますた。このニオイが大嫌いみたいだ。ひのきの新築の家みたいないい香なんだが。それとも水を吹きかけられるのが嫌いなのか? どっちもか。
それでも遊んであげるようなフリしておびき寄せてシュッと吹きかけたり、スプレーボトルを持って追いかけ回したりしてたら、絶対手の届かないベッドの下に入ってしまった。ずっと信用してたのに……、みたいな悲しい顔して。ま、でもすぐに忘れて出てくるのがパスカリーナのカワイイところなんだが。
ちょっとカワイソウなので、スプレー攻撃は休憩して、ユーカリオイルとヒバ油を混ぜてアロマポットでがんがん焚いて、家中掃除。ノミ退治は掃除に限るらしい。ノミの幼虫は、小さな小さなビスケットのカケラとか、ホコリを食べて成長するんだと。そうはさせてなるものか! カーペットやソファにもヒバスプレーをシュシュッと。
あとは、ユーカリの実や葉とか、乾燥したペニーロイヤルミントを家のあちこちに置くとノミが家の中から出ていくらしい。この週末にシティにこれらを探しに行こう。サシェ(匂い袋)をたくさん作って、魔除けよろしくあちこちにぶら下げてやろう。本当はハンカチに入れて首に巻くのがいいらしいけど、それは絶対やらせてくれないだろうな。
あと、母親に助けを求めたところ、どうやら黒ビール酵母をご飯の中に混ぜて食べさせると、ノミの嫌いな体臭になるんだと。普通のビール酵母なら私も飲んでいるんだけど、黒ビール酵母の方が効くらしい。ためしに普通のビール酵母をパスカリーナにそのままあげてみた。フラックスオイルをいつものご飯に混ぜて食べさせようとしたら、一口も食べなかった過去があるので、苦労するだろうと思っていたら、驚いたことに美味しそうにパクパクと5つも食べてしまった。こりゃ楽だ。
ビール酵母の効き目が出てくるのはだいたい3週間後らしい。まあ自然な方法で即効性のあるものなんてあんまりないわけで、気長に構えないといけないわな。
いやー。探せばあるもんだな、なんらかの方法が。このうちのどれが効くかわからないけど、どれも試して、この家からノミを退散させてやるわ。さあ、とにかく掃除しまくろう!
つづく。
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>>「匿名メールフォーム」へのレス
・オーストラリアにもありとあらゆるノミ取り剤があります。
もちろん首輪も首に滴下する液も。
でも、コワイらしいのですよ。
なので、それは最終手段ということで、とっておいて、
とりあえず、今は自然な方法でなんとかしてみます。
2004年10月20日(水) ノミさんよ パスの家賃は 高いわよ
旅行中、パスカリーナを獣医さんのところにあるペットホテルに預けていたんだけど、どうやら他の猫(または犬)にノミを移されたらしい。ムズムズするみたいで、落ち着いて寝ていられない様子。
前に実家で飼っていた猫(ノン太♂。チョビの前)も夏になるとよく外でノミをもらってきていた。その猫は白い猫だったので、ノミを見つけるのも簡単だったのだが、パスカリーナは黒いので、毛をかき分けてもさっぱり姿が見えてこない。クシでとかしたりしても取れるわけもなく途方に暮れている。市販のノミ取り剤とかは恐ろしくて使えないし。
ノン太のときは、お風呂が好きだったので、シャンプーをして浮いてきたところを一網打尽にしていたが、パスカリーナは生まれて一度もお風呂に入ったことがないので、いまさら入れるのもかわいそうだ(猫は犬と違ってお風呂に入れなくてもいいのですよ)。
毎日よくブラッシングをしていれば、時期にいなくなるものなんだろうか。かゆくて熟睡できてないようだけど、ヒザの上にのせてブラシをかけているときだけは気持ち良さそうに眠っているので、暇さえあればブラッシングしている。次の週末に、ノミ取り用の目のつまったクシを買ってこよう。
うぬぬ……、にっくきノミめ。
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ヨーロッパからシドニーに帰るとき、成田でシドニー行きの便まで7時間くらい間があったので、母親が空港に会いにきてくれた。あれこれ必要なものを持ってきてもらい、ヨーロッパ土産を渡して、レストランでお寿司(念願の和食!)をご馳走になり、カフェでコーヒーを飲んで、3人でぺちゃくちゃしゃべって、本屋で相方と私それぞれ好きな本を買ってもらい、別れた。
日本経由便にしてよかった。ま、もう来月には日本に仕事で帰るんですけどね。しかも3ヶ月も。
つづく。
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>>長らくお待たせしている「匿名メールフォーム」へのレス
・うん、オーストラリアのマンゴーは美味しくて、安いですね。
シーズン中だと、マーケットで、
大きなものが1つ80円くらいで買えますもんね。
気がつけば、そろそろシーズンですね。じゅる。
・スペアリブの甘辛焼きは簡単で美味しいので、
必ずレシピに載せますね。(いつになるかわかりませんが)
旅行は美味しいものたくさん食べたつもりでしたが、
やっぱり自分がいつも食べているものが一番恋しくなりますね。
でも、今思えば、もっと豪快に食べてもよかったような。
・嗚呼、嗚呼……。
メールのレス遅くなっていてスミマセン。
落ち着いたら書こう書こうと思いつつ、
いつになっても身辺が落ち着かず、延期延期になってしまっています。
絶対お返事するので、どうかお待ちください。
ってもう内容的に遅いかもしれないのですが…。
・Botaniの石けんは、マコセンにあったかどうか記憶にないんですが、
ヘルスショップはあるので覗いてみてください。
シティーだと、たしか、
QVBの地下のタウンホールの改札出て割とすぐの右側にある
ヘルスショップ(靴屋の隣)にはありました。
あと、QVBの中に入っている、Perfect Potion にも
自然派でよさそうな石けんがたくさんあります。
Botaniよりやや高めだけど、少し大振りだったと思います。
シュークリーム食べましたか?
美味しいでしょう?!
あれを買うためだけにEpping行きたいです〜。
JAMのことは私全然知らないんです。
一度、屋外でやってた寿司パーティに紛れ込んだことはありますけど。
たくさん日本人と日本語を話すオージーがいたのは確かです。
日本語ときどき話さないとストレスになりますよね。
私もアデレードにいたときは発狂しそうでした。
日記を書くことだけがはけ口でしたぁ。
・ヨーロッパも栗の季節らしく、
店頭には栗の食べ物が豊富でしたよ。
マロングラッセ買って帰りました。
だけど、成田で母親にもらった、
叔母さんが作った栗の渋皮煮が一番おいしかった。
栗いいですなー。栗プリン食べたいなー。
太りますねー。
・た〜だ〜い〜ま〜。
もう暖かくなってるだろうと楽しみにして帰ったら、
毎日雨だし、寒いし、がっかりしちゃったよ。
私がいない間は結構暖かかったみたいだね。
早く夏にならないかなー。
近々会いましょう。お土産買ってきたよ。
2004年10月15日(金) 海外で 恋焦がれるは マイホーム
ただいまバルセロナ。最終日。
「今日で最後だね〜」と言って出てくる言葉は、「やったー」である。正直早く帰りたい。パスカリーナに会いたい。家のご飯が食べたい。家のベッドでゆっくり眠りたい。インターネットを思う存分したい。そして、そろそろ仕事がしたい(なんてこと言わなくても、帰国3日後に締め切りなので、きっと4日後には仕事はもうイヤだと言っていることでしょう)。
観光に飽きたというか、掃いて捨てるほどある美術館や教会を見学するのに飽きたというか、行く予定にしていた観光地をキャンセルにして、ホテルでだらだらしたり、街でウインドーショッピングする時間が増えてきた。と言っても、1日2万歩近く歩いているのだが。
昔は、旅行と言えば、当たり前のように1ヶ月は家を出て、しかもバックパック背負って下手な英語を駆使して毎度毎度ホテル探しまでしてたのに、たった半月でこのザマなのは、やっぱりそんな歳になったということか。感動もだんだん薄くなっているのも否めない。数年前までは、何を見ても「すげー」と思ってたような。
そんなこんなで、とうとう家に帰れる! と心躍らせているたまりなのである。やっぱり日常が一番。しかしね、飛行機がね、シドニーにたどり着くまでね、3本乗り継ぎなのね。アムステルダム経由なのね。丸2日かかる計算なのね。つまり、えーっと、着替えと洗面くらいはできるとして、48時間お風呂に入れないということかしら。私がシドニーの空港に降り立ったら、周辺の野生生物が死に絶えないことを願うばかり。
ということで次はシドニーからです。
つづく。
2004年10月12日(火) フランスは ニースで居場所 失って
長らくご無沙汰しております。ただいま2週間の新婚旅行中です。ヤプログの方がログインできないので、こっちの日記を更新中。
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今ニースにいるんだが、いやー、やることない。昨日の朝ミラノを出発して、昼にここニースに到着して、今晩の寝台車でバルセロナに移動する予定で、夜まで時間がたっぷりある。昨日、今日と美術館に行ったり、市場を覗いたりしたんだが、なんせ街が狭いので、すぐに隅々まで歩けてしまえて、やることがなくなってしまった。
もうホテルもチェックアウトしてしまったので、ホテルに戻ることもできず、公園はなんだか治安が悪く、街中にはベンチなどの座るところがなく、ビーチは日陰なしがかんかん照りで、私たち2人は居場所を失って、カフェをハシゴして、腹ががぽがぽ。尿意にばかり襲われ。
というわけで、ただいまネットカフェにいるわけっす。やっと居場所を見つけたわけっす。フランスのパソコンはどれもそうなのか、キーボードのキーの位置がビミョーに違う。そして、日本語変換にすると、キーに書いてある文字とは関係なく、おなじみのキーを押さないと文字が出てこない。ブラインドタッチができないとかなり無理。長年のネット生活に初めて感謝した瞬間。
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久しぶりの海外旅行(オーストラリアと日本は覗く)で、大はしゃぎ!かと思いきや……。
イタリア、フランスと来て思うのは、英語が通じないということ。誰だよ、「英語が通じないのは日本だけ」なんて言ったやつは。アジアは、まあ通じないところが多くても納得できたけど、ヨーロッパはもっと通じるかと思ってた。オーストラリアでは当然のごとくみんな英語を話すわけで、西洋人の顔をしてるのに英語が通じないっていうのは、ものすごく不思議な感じがする。ついつい英語で勢いよく話しかけてしまう。そして結局、事を解決するのは身振り手振りなのである。
そして、さらに実感したのは、オーストラリアからヨーロッパに来ても感動が薄いということ。外国にいるという気がぜんぜんしてこない。メルボルンに来ているような気分だ。歴史と伝統の深さがいかに違っても、文化はやっぱり同種だ。2人で、二言目には「次はアジアにしよう」と連発中である。
さらに、問題は食事。和食党の私が、もう10日くらい和食を口にしていないなんて、消化器官がストライキを起こしてもおかしくない。イタリアもフランスもおいしいものばっかりなんだけど、いいかげん飽きるのだ。この、にんにく、オリーブオイル、トマトという味に。成田で大量に買った即席味噌汁の素は、湯沸かし器がことごとくホテルの部屋にないので食べられず、泣く泣く味噌をなめる日々。
さらにさらに、よくよく考えてみると、半月もの間、朝昼晩外食というのは恐るべきことだ。2日連続外食というのでもなんだか具合が悪くなる気がする私なのに。しかもいつも飲んでるサプリメントを何一つ持って来なかったのも誤算だった。私も相方も、あ・き・ら・か・に、贅肉が増えてきている。服がキツイのだよ。帰ったらまたダイエットですってば。
とかなんとか、文句ばっかり言ってる私だが、もちろん楽しいことも盛りだくさんだし、なんと言っても、こんなにずっと相方と一緒にいられることもそうそうないので、有意義なのであるよ。意外にも、1日24時間一緒にいるのに、喧嘩することもなく、どちらかが不機嫌になることもなく、仲良くやっとります。
ということで、また更新します。明日の朝にはスペインはバルセロナにいます。そして、オランダ経由便で日本に行き、日曜の朝にはシドニーに戻る予定。
つづく。
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「匿名メールフォーム」へのレスは、しばしお待ちください。
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