いっしょくんの日記

 へ(* ̄ー ̄)> 
なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年10月31日(木)  愛犬 7

 クー・・・・
 ずぅっと洗ってやれなくて
 ごめんよ・・・
 美しい黒い毛は 埃だの雨だので
 粉ふき芋のようだね・・・・
 どんな君であっても かわいいよ
 どんなに香しくても 男前さ・・・

 夕べから クーの様子がおかしいのです
 ある一箇所に 狙いを絞り込んで
 クンクン・・・クンクンクン・・・
 と 鼻が壊れそうなくらい嗅ぐのです
 そうしては クシュン・・・ブシュンです
 止めればいいのに 懲りずに クンクンクンクン・・・
 夕べは暗い中 懐中電灯を照らして
 どこどこ?なになに?
 と 彼の行動にお付き合いしました
 ねずみかしら・・・鳥でも死んでいたりして・・・
 そう思ったら 怖くなって クーを引き離してしまいました
 なかなか離れなかったのですが・・・
 抱き上げても とがった鼻だけは そっちを向いていて・・・・
 こっちむくの!!って言ったら
 「あ・・・・はい・・」
 ってやっと 抱っこされたほどです
 なに?なにがあるって?
 「うーん・・・それがわからないから 困るんだよね」
 って・・・わかってないのか・・・
 でも・・・匂うわけね?
 「そうだよ じゃなきゃ アロエの茂みに
  大切な鼻を突っ込まないってば!!」
 それは・・・ごもっともで・・・
 そんなことがあっても 昨晩は静かに寝てくれました

 今朝 外の鎖につなぐと
 また夕べの場所に 鼻を突っ込みます
 うわっ・・・今日もぉ?
 「あ・・・朝だから・・・よく見えるし・・・
  ほら・・・このへんだよ」
 どれ・・・?
 何も・・・いないじゃないのぉ
 もぉ よしなさい
 「おっかしいなぁ・・・なんだったのさ?」
 そんな目で見られても・・・私にはわからないなぁ
 「ちぇっ つまんない」
 
 アロエの隙間から 軒下へ入り込まないように
 板を置きました
 「そんなことしなくったって 入んないよっ!」
 とは思うけどさ・・・まぁ・・許してよ・・
 君が出て来られなくなるのが心配なだけ

 クーと2人 いや ひとりと一匹
 首を傾げる出来事でした



      クーの鼻


   それだけとがっていたら

   よく匂いがわかるだろうね

   お豆腐やさんの匂い

   パン屋さんの匂い

   煮物の匂い
  
   お肉の匂い

   でもさ

   嫌な匂いも入ってきちゃうね

   蚊取り線香
 
   焚き火の煙

   ・・・・ごめん    



2002年10月30日(水)  ビビンバ


 今夜のご飯は 久しぶりにビビンバ

 韓国料理の上手なお友達から
 教えてもらったものです
 とはいっても・・・・
 ずいぶん昔に教わって
 作るたびに自分の好みの味に変えてしまうので
 今では すっかり我が家の味のビビンバです
 
 ごま油をたくさん使います
 豚肉を甘辛く炒め煮したもの
 ぜんまいも同じように・・・
 干ししいたけも同じように
 それぞれのお鍋で煮ます
 小松菜をゆでて塩とごま油とすりゴマを混ぜたもの
 もやしも同じように・・・
 にらも同じように・・・
 甘い煎り卵を彩りにして
 ご飯の上に綺麗に並べます
 それを食べるときに崩しながら
 混ぜながら食べます
 簡単でおいしい!
 小松菜も こうすると子供はもりもり食べるので
 嬉しいです
 混ざって口に入るので モグモグとよく噛んでいて
 あっという間に 「ごちそうさまでした」です

 嫌いなものを出すとき できるだけわからなくして
 食べ終わったときに 褒め褒めすると
 得意になるようです

 子供も大好きなビビンバ
 今度作るときには もう1つ苦手なものを
 こっそり忍ばせようかな・・・
 と・・余計なことを企んでみました



     夕飯


   「ごはんよぉー」

   一声かけると

   走りよる

   「うわぁ・・・」

   歓声があがる日とあがらない日

   1番厳しくて嬉しい 

   採点時間

   椅子に座る速さと

   座っている時間の短さが

   美味しさの点数

   
 



2002年10月29日(火)  強制


 「何でもあり」の世の中で
 何が正しいのか
 何が常識的で 非常識なのか
 判断するのに戸惑うことがある

 つまり・・・基準がないから
 はかることが出来ない
 
 人がしているから してもいい
 誰もしないからしないでおこう
 そんな判断が 日々其処此処行われる
 
 昔の井戸端会議というのは
 そんな常識を判断する力を養う場だったのかもしれない
 他人はそのことをどう感じるのか どう思うのか
 他愛もない会話から 身についていく
 もっともだと思う人の意見 それは違うと感じる考え
 そうしながら自分というものが出来上がり
 価値観が養われる
 でも やはり井戸端だけでは 世界が狭い
 そこで作られた自己は 外のもっと広く大きな場所でも
 磨かれる必要がある

 井戸端に集まる人の代役が友達かもしれない
 できるだけ年齢層の幅広がひろく
 男女問わないほうが たくさんの意見が吸収できて豊かになる
 出逢うこと 出逢いを生かすことが大切となる
 
 自分では正しいと疑わなかったものの見方や
 そこでは包まれていた自分というものも
 外を知ることで 幅が出来る
 時にその幅は ゆとりとなり また 許しとなる
 幅を持たないものの考え方の人と話をすると
 窮屈になり この人の考えの中に入ったとしたら 
 私は許されない生き方であると
 感じてしまうことにもなる

 それは・・・自分が相手にもしている可能性があるということ
 
 自分を主張するとき いつも不安が伴う
 どこでどういう立場の人が聞き どう感じるか
 傷つきはしないか 悲しまないか
 頭の中が張り詰める
 「間違っていたら 言って欲しい」
 否定されることを恐れずに
 自分を主張したい 間違えに気づいたら
 すぐに認めて 訂正したい
 自分が傷つくことを恐れていたら
 何も変わらない 変えられない
 
 変える必要のあるものが 目の前にあったとき
 まずは自分の頭と心を柔らかくし
 聞く耳を持って 優しくありたい

  
  
        見えないもの


     聞かなければわからなかったこと

     こんなに苦しかったのかと

     涙の重さを知った

     言葉は心にのしかかり

     何を見ても何を聞いても

     崩れるほどの悲しみに繋がっていた

     気丈な姿からは量れなかった

     見えないものを抱えたあなたの姿 



2002年10月28日(月)  独歩の湯

 昨日のバザーの片付けに
 午前中でかけました
 ほとんど昨日のうちに綺麗になっていたので
 することがなく お茶をいただいて
 園長先生とお話をしてきました

 昨夜から ふつふつと沸いていた計画があります
 いつもの仲良しで どこかへ行こうというもの
 どこがいいかと悩んだ末に
 決まったところが 「独歩の湯」です
 車で40分ほどのところにある 
 温泉地に出来た 足だけつかる温泉です
 噂を聞いたり 写真では見ていたものの
 本物を体験した人もなく 
 一度行ってみたかったと
 あっという間に決まりました
 大人200円 幼児は無料です
 ちゃんとロッカールームや更衣室もあり
 足だけとはいえ いろいろおめし変えです
 ズボンをたくし上げて サンダルを借りて広場へ
 効能別に 10個の石風呂があります
 どれもひざ下までの深さで 底に工夫があります
 細かくぼこぼことしたもの 大きくぼこぼこしたもの
 ざらざらなもの 底に傾斜があり 歩くと効くもの
 子供のこぶしほどの石がごろごろと入っていて
 座りながら足の裏で転がすと気持ちいいもの
 気泡が出ているもの・・・
 どれもすごく気持ちいいのです
 温度も違っていて 熱めのものとぬるめのもの 冷水です
 足にはつぼがたくさんあると聞きますが
 しばらくすると 後頭部のあたりが
 ぼわーーっとしてきます
 脳の緊張が緩んでいるようで たまらなく眠くなりました
 露天なので 寒い日や雨の日には無理なのでしょう
 今日はいいお天気でした 少し風は冷たかったけれど・・・
 すっかり緩んだ気がします

 帰りの車の中で 足がぽかぽかと暖かくなって 
 すごく眠くなってきましたが
 乗り合わせたお友達が いろいろな話をしてくれて
 驚いたり怒ったり 感心したりしているうちに
 到着しました 助かったぁ・・・

 万葉公園と名がついていて
 多くの俳人が立ち寄り 歌を詠んでいったようです
 国木田独歩にちなんで ついた名前のようですし・・・

 バザーの振り替えでお休みだった子供たちも
 楽しいお風呂に 満足したようです
 気持ちよかったこともあってか 帰りの車では
 眠ってしまう子もいました

 お天気のいい日に 大人だけでまた行きたいなぁ
 足をつけながら ゆっくりとおしゃべりなんていうのも
 なかなか乙なものかもしれませんね


  万葉の 歌にせかされ たどる道 もみじもけむる 独歩の湯気に

   独歩の湯までの小道には
   大勢の人の歌が看板になって立ち並んでいます
   どんな所かと気が急くのですが 歌もよみたくて
   そうこうしているうちに 湯屋にたどり着いたのでした

  独歩の湯 疲れし足を 委ねれば たちまち癒える 身に伝わりて

   足を暖めるだけで こんなにもリラックスできるものかと
   驚くほどの快感でした 

   
 



2002年10月27日(日)  当日


 朝からいいお天気に恵まれました
 今日は幼稚園のバザーです

 喫茶コーナーで コーヒーと紅茶との
 セットにするケーキを届けます
 私が昨日焼いたのは チョコレートケーキです
 お友達のお誕生日に贈ろうと思っていたので
 少し多めに作って バザーにも使っていただきます
 チョコレートケーキは こげ茶色ですから
 子供に選んでもらえないかなと
 思いついたのが ピンクと白のチョコレートをかけること
 ペンシル型の温めて使うチョコレートです
 先をはさみで切り ジグザグにかけます
 白もピンクもかけます 
 うん! かわいくできました
 ほろ苦いケーキなので ちょうどいいかな・・・・
 絵を描いているみたいで 作っていて楽しかったです
 かぼちゃのパイや シフォンケーキ
 チーズケーキ バナナケーキなどなど
 種類も数も豊富です
 家庭的でおいしいものばかり!
 みなさん・・すごいです・・・

 焼きそば 焼き鳥 大学いも おでん カレー
 フライドポテト ホットドック お餅(つきたて)
 わた飴・・・こんなにあったんですね
 それに 子供コーナーというのがあり
 的当て ホームランゲーム 工作 絵描きせんべい
 駄菓子 ボディーペインティング ネールアート です
 そして 一品持ち寄り 手作り手芸コーナー
 人形劇 ミニコンサート・・・
 すごく盛りだくさんです
 父兄の協力もさることながら
 卒園児のお手伝いというのが大きな力になります
 娘の小学校の 音楽の先生を発見して私に驚きの報告です
 「音楽の先生を見つけた!」
 どうしてここに・・?
 不思議に思ってたずねたら 卒園生だったのです
 歴史の長さを感じます 26歳だそうです

 小学生も食器をさげたり 掃除をしたり
 よく働いてくれるのです
 思わず握手に いいこいいこ・・・
 照れくさそうだけど 嬉しそう
 小さい子扱いしたら 失礼だったかな・・・

 ビールが振舞われる中 ちょっぴり赤い顔の
 お父さん達 力仕事には大活躍です
 食べるものもほとんどが男の方でした
 
 収益が110万円 純益ではありませんが
 差し引いても 80万はいくようです
 終わりに 片付けまで残っていた人たちに
 残り物ではありますが おでんやケーキ
 ビールが振舞われました
 最期まで私たちに気遣ってくださる園長先生にも
 ビールを渡します
 「お疲れ様でした かんぱーい!!」
 と 強引に!?お勧めしました
 先生の指揮の下で 今年も無事にいいバザーが出来ました
 嬉しそうに「かんぱーい」とコップを掲げたものの
 すぐにまた どこかで片付けを始めていらしたようです
 ・・・かないません・・・

 明日は片付けのため 幼稚園はお休みですが
 先生と役員は もうひと頑張りです

 心地よい疲れ・・・楽しかった



    
       気が合う


      同じ場所で

      同じ時間を過ごすのに

      気が合わないと

      つまらない

      通りがかりに話しかけ

      目と目が合ったら笑いあい

      たったそれだけのことだけど

      気が合わないと通じない

      みんなの心が通じ合い

      ひとつとなってまとまれば

      楽しみとなり 喜びとなり

      素敵な空間できあがる



2002年10月26日(土)  一日前

 幼稚園バザー
 一日前となりました

 今日は雨の予報でしたが
 どんよりとした曇り空で
 かろうじて雨が降らないといった感じです

 雨を想定して 昨日品物を運び込み
 今日は外のテントを たててしまいます

 土曜日とあって お父さんのお手伝いも大勢です
 テントをたてた後 ヨーヨーつりの
 ゴムフーセンヨーヨーを膨らませます
 男性6人が 子供用ビニールプールを囲んで
 黙々と小さな風船を膨らませる姿は
 ちょっぴりおかしいです
 はじめは言葉少なく作業をしていましたが
 風船が割れたり 握力がなくなってきたりして
 笑いが出始めます こういう風に協力しながら
 和やかになっていく姿は いいものですね

 私はおでんの仕込みでした
 大根を200個以上切ること
 2.5センチを目安に・・・と
 園長先生・・・
 数が決まっているため
 ちょっと物差しで だいたいの厚みを知っておこうと
 計ってみたりして・・・
 まぁ・・・なんとかなる!と
 1本を6当分にすることに・・・
 面取り 隠し包丁を入れていきます
 頭としっぽは からみ餅のおろしに・・・
 葉っぱはうさぎにと 捨てるのは皮だけです
 このあたりも園長先生らしいところ
 
 おでんの出汁は 鰹節の粉です
 ひと煮立ちさせて 手ぬぐいで作った袋で漉します
 いいかおり・・・絞った粉の鰹節
 「一番出汁しかとっていないから 惜しいのよ」
 と 先生の言葉に ふりかけでも作ろうかと誰かが提案します
 賛同した人で 家に持って帰り挑戦することにします
 私も やってみたがりの血が騒ぎ
 いただいてきました
 甘辛く炊き込んで パラパラになるまで
 水分を飛ばします これがなかなか大変
 シーチキンの缶詰や お祝いの鯛などで
 でんぶを作りますが ややそれに似ています
 よーく炒りこんで 火からおろし
 続けて水分を飛ばします ここで手を抜くと
 魚団子になりますから もうひと頑張り
 冷めたら白ゴマを煎り 混ぜて出来上がりです
 子供たちにも食べてもらいました
 甘めにしたので おいしいようです
 明日園長先生にも持っていこう!
 先生に宿題を見せる子供の気分です
 ・・・中身の幼いこと・・・

 今頃になって 雨が本降りになってきました
 このまま夜降り続いて
 明日には 上がるといいのですが・・・
 
 いよいよ明日はバザーです
 楽しみだなぁ



    行事

 
   ひとつひとつ

   着実に終えていく

   もう二度とないこの一年の

   それぞれの行事

   過ぎてしまうことが

   突然寂しく思えてくる 



2002年10月25日(金)  二日前


 日曜日は幼稚園のバザーです

 長い間準備を積み重ねてきて
 いよいよといった感じです
 
 書記係としましては
 バザー委員のお役に立てるかどうかわかりませんが・・・
 がんばってお手伝いです
 売り場の設営をしたり
 品物を運び込んだり
 大掛かりな準備は今日のうちにしてしまいます
 明日は品物を並べます
 おでん カレー お餅 の下ごしらえもします

 売り場の設営が始まると
 どこにしまってあったのか
 戸板やら 机やらが あちこちから出てきます
 いったい何年間使っているのか
 朽ちています・・・
 手に棘を刺さないようにと呼びかけながら運びます
 毎年 「バザーにこの人あり」と思うのが
 園長先生です 40年は携わっていらっしゃるでしょうか・・・
 何事も 指示を仰がないと わからないことばかりです

 創立81年・・・
 古い古い幼稚園です
 こうして少しずつ積み立てて
 いつかは立派な 園舎が建つことでしょう

 とにかくあさってに向けて
 頑張りましょう

 *********

 施設へ行きました
 お天気がよかったので
 先週に引き続き Åさんと
 外をお散歩したのです
 隣接している 特別養護老人ホームへ行きました
 以前一緒に仕事をしていた仲間が残っていて
 お散歩は同窓会となりました
 にぎやかな会話に Åさんも嬉しそうでした

 *********
 


      集まる


     ひとりで途方にくれていると

     一緒にやろうと誰かがやってきた

     仲間はあっという間に増えて

     長い時間も たくさんの仕事も

     あっという間に 楽しく終えていく

     人は集まると とてつもなく大きな力となり

     人の手が集まると 魔法がかかるらしい
 



     
  



2002年10月24日(木)  羽根

 友人のお誕生日が近くなりました
 何かいいものはないかしら・・・・
 財政は赤字です でも 心を贈りたいな・・・

 手作り品をあれこれ考えましたが
 なかなか決まりません
 そこで思いついたのが
 以前妖精の置いてあったあのお店です
 品数豊富で 私でも 金額的に手の届きそうなものがあったのを
 思い出したのです
 
 そこの奥様は とてもマッタリとした方で
 お店に入るときの「ピンポーン」が聞こえない様子です
 中でお客様を接待している声が・・・
 無用心だけど・・・私としてはゆっくり選べます

 品物が決まるころ やっと がらりとドアが開いて
 「あら・・・ごめんなさいね ベルが鳴らなかったのかしら・・・」
 いえいえしっかり鳴っていましたよ・・・
 「ふふふ」っと笑っただけにしておきました
 プレゼントなので箱に入れていただいて
 気になっていた置物について質問します
 私「この置物のシリーズは みんな羽根があるのに
  これだけは無いんですね・・・」
 すると奥様
 奥様「そうなの・・・背中を見てください・・・」
 と・・・手に取り後ろを見ると
 見事に羽根の根元から ぼきりと折れているのです
 私「どうしたんですかーーー!!」
 とあわてる私に
 奥様「落として折れちゃったのよ・・・」
 私「ええええっ!痛そう・・・かわいそうに・・・
   そうだったんですかぁ・・・」
 奥様「あげる・・・」
 私「ええええええええっ!」
 奥様「気にかけてくれた人に
    もらっていただこうと思っていたから・・・
    差し上げるわ」
 私「いいんですか・・・?羽根をつければ
   まだまだ何とかなりますものね・・・
   私・・・羽根をつけます! これ・・・いただきます!!」
 
 どうしてかな・・・このお店に来ると
 私は妖精を手に入れることになるのでしょうか
 そう・・・この置物・・・羽根の折れた妖精だったのです
 お花の帽子をかぶり 同じお花のワンピース・・・
 でも・・背中の羽根はなくなってしまって・・・
 そんな気持ちで妖精の顔を見つめると
 どうしたらいいかしら・・・って
 途方にくれたようにも見えたりして・・・
 飛び切り素敵な羽根をつけようね
 と 妖精と約束をしました

 それにしても・・・
 ここの奥様は マッタリしています
 こればかりではなくて
 欠けてしまった陶器や 石の取れてしまった指輪
 欠けた絵皿など・・・売れないものも
 売り物と一緒に置いてあるのです
 なんともそれがいいのです
 壊さないように汚さないようにと気遣うようなお店なのに
 すでに壊れていて汚れていて
 「いいのよいいのよ 見るだけでいいの・・・」
 そういってのんびりと選ばせてくれます
 何でも・・・お若いときから輸入雑貨を扱っていて
 今では 輸入家具を扱うお店としては かなりなようです
 有名デパートにもいくつかお店を出しているそうで
 このお店では 儲けようと思ってしているわけではないそうです
 (だからといって 壊しちゃいけませんが・・・)
 
 なんか いいなぁ・・・
 輸入した品々から 外国の空気を感じて
 どんな人が作ったのかを想像したりして・・・
 作られた国の独特の色や特徴が素敵です
 愛着のある品々を 一つ一つ手放していく・・・
 遠い国から運んできて 自分がいいと思ったものを
 人もいいと感じてくれて 買い求めていくなんて
 ちょっとロマンを感じてしまったりします
  
 さて・・どんな羽根にしようかな
 薄いのがいい?きらきら光るものがいいかな・・・
 丈夫なのがいい?丸いの?とがったの?
 ・・・なぜか責任を感じてしまったりして・・・

 出来たら奥様にも見ていただこう!




   妖精の羽根



   
   美しい音楽を聴きながら

   木漏れ日のさす 静かな午後

   きらきらと 陽の光が反射して

   眩しくて 見つめては居られない

   心穏やかでいて ワクワクしていて

   純真で 悪戯で

   限りなく妖精に近い気持ちになれたら

   羽根を作りだせるでしょうか      



2002年10月23日(水) ノートパソコン

 初めて我が家にやってきたパソコンが
 ノート型でした
 それがとうとう壊れてしまい
 今使っているのも ノート型です
 
 高級品というイメージが強く
 いえ・・・高級品です・・・・
 ノート型だというのに
 前回のものもそうでしたが
 ひとつの場所から動かさずに
 開け閉めするのも 慎重にしていました

 なのに・・・今日
 わがパソコンは 公園デビューを果たしました
 ?なんのこと?
 ですよね
 頼まれていた文章を打つのに
 子供は外で遊ばせたいし
 相談しながら文章を作りたいし・・・
 ということで 公園で使うことになりました
 大きな公園で 屋根つきテーブルつきのボックス型ベンチがあり
 子供が飽きる暇もないくらいの大きな遊具があります
 回線を抜き 電源を抜き マウスを抜き
 「お出かけですよ」
 そんな感じです
 
 思ったとおり ベンチは空いていて
 のんびりと相談が出来て ゆっくり考えながら
 作成できます
 これでこそノートパソコンの醍醐味というものでしょうか・・・
 とは言いつつ・・・
 子供がおやつでベタベタの手で来ると
 「まって〜〜〜〜」
 となるし 持ち運んでいる間中
 落とさないかとハラハラしていました
 「落としてもいいように私が持つ」
 と 抱えていました
 ところが どこかの老人施設のご一行が お散歩に来ていて
 2人で車椅子3台押しているではありませんか・・・
 大荷物でも「押しましょう」
 となって・・・結局友人にパソコンを持ってもらうことに
 「落とさないでよぉ・・・」
 「う・・・うんうん・・・こわーい
  手提げ袋の底 抜けたりしないよねぇ・・・」
 と こんな風です・・・

 ノート型パソコン
 優れものです

 高級品取り扱い中につき 要注意
 そんな札が必要かもしれませんね・・・



     高級品


   今の私には

   とても不似合いなもの

   くすぐったくなる言葉 
  



2002年10月22日(火)  ひとくち


 大根を煮ようと皮をむき
 いつものように半月切りをしようとして
 ちょっと考えたのです
 お弁当に使えるように
 一口大にしてみようかな・・・と

 そうしたら なんだか面白くなって
 かぼちゃもそんな風に切って煮てみました

 味を見ようと口に入れたら
 なんとも食べやすいのです
 大根はちょっぴり苦味があったけど
 黙っておくことにして・・・
 不思議なことに 味も口の中にまとまって
 おいしく感じます
 ちょっと大きさを変えただけなのに・・

 子供たちには食事のときに出しましたが
 一口入れるなり
 「この大根おいしい!!大根大好き」
 「かぼちゃのおかわりある〜?」
 です・・・

 ひとくちの魔法みたいです

 実は・・あまり子供っぽくお料理を変えるのは
 好きではなくて
 いつもは 大人が食べるものと同じ大きさでしています
 自分でも感じたように
 子供もおいしく感じたのだとしたら
 たまには・・・いいかな・・・と

 なんだか・・・一口大に凝りそうです
 お弁当のりんごも いただいたバナナも
 そうしてみたくなりました・・・



    ひとくち


   ぱくりと放り込む

   何を食べたか知られないって

   ちょっとわくわく

   誰かが来たら

   噛むのを止めて

   食べてませんて

   知らん顔

   独り占めしちゃおう

   食いしん坊って言われちゃう

   お話してっていわれちゃう

   ひとくちって たのしい!

    
  



2002年10月21日(月)  虹   追記:そして根元は・・・

1日中 ホソホソと雨が降ったりやんだりしていました

夕方 ねずみ色の窓が 突然ぱーっと明るくなったのです
雨の音は続いているのに・・・
と その瞬間! 
「虹が出る!!」
私は大きな声で叫ぶなり 外へ飛び出します
学校から帰った娘も 私の様子に驚く間もなく
サンダルで外に飛び出します
「お日様が向こうだから 虹はあっちーーーー!」
雨など気にしていられません ぐるっと裏へまわります
「やっぱり!!!」
立派な虹がかかっています
完璧な半円・・・くっきりとした色・・・
よく見ると 薄くもう一本重なっています
久しぶりに満足できる虹を見ることが出来ました

その後は電話が殺到です
「虹が出てる!!すぐに見て!」
「虹が出てるよ!外に出て!!見てきて!」
お友達同士で虹騒動です
まるで緊急時の連絡網なみです うれしっ!

長い時間続いています
「今なら根元が見られる!!」
そう言い残して 娘はサンダルに傘をさした姿で
たたたたたたっと 通りへ突っ走っていきます
「あ・・・えっ?」
・・・まぁ・・・いいか
自然の不思議を体で感じておいで・・・

しばらくして戻った娘・・・
「靴下がびっちょリーー あと少し行けば根元だったのになぁ」
手が届きそうな虹・・・見つけられそうな虹の根元・・・
「家が根元になればいいのに・・・」
とても残念そうでした
確かに・・・その気持ちがよくわかるなぁ
だって・・・根元には宝物が埋まっているんですものね

虹を見ると とても得したような気持ちになります
美しいもの・・・みんなにも教えたくなります
一生のうち 10回見られるかどうかと言われるけれど
私はもう それを超えたような気がします




      虹の根元


     そこにあるのは宝物

     虹が出ている間だけ

     見つけることが出来る秘密の場所

     手に入れた者を

     誰よりも幸せな心にしてくれる

     それはいったい

     どんな宝なのだろう

     それはきっと

     幸せを感じる「心」

     それを手に入れられるのだろう

     何よりの宝物


***************************


 ありがたいことにこの日記を読んでくださっているお友達から
 虹についての情報をいただきました
 どうしてその時に教えてくれなかったの?
 見たかったのに・・・あぁ〜すごく見たかったぁ!!
 そんな無理をいってしまったほどです
 心から悔やまれるひとことでした

 「虹の根元を探してたんだって?
  根元はね・・・海の中だったよ」



2002年10月20日(日)  ご近所

 朝早くに電話が鳴った

 「今日の体育祭は決行です」
 そうか・・・体育祭だったのか
 自治会の役を受けているときは
 参加していた それが苦ではなかった
 行くつもりも無かったのに
 「わかりました」と承諾する そして次の人へ・・・
 確認したとはいえ 行く気にはなれなかった
 
 この地に越してから そろそろ10年になると言うのに
 いつまでたっても よそ者と言う感じが抜けない
 古い町ということもあって
 地域の集まりと言うと
 「若い者は誰だかわからない 知る者が少なくなってしまった」
 と 必ず話題になる
 近頃では マンションが建ち 畑を宅地にし
 よそから次々と越してくる人たち
 以前は新しい者が来ると
 「あの新しい家の・・・・さんね」
 と すぐに覚えてもらえたらしい
 それも数が増えると もう覚えるどころか
 どこに家が建ったのかすら わからなくなったと言う

 ここには 自治会があり
 区に分かれ それがまた組み分れしている
 ご近所とのお付き合いが希薄になったといわれている時代に
 こんなに密接にお付き合いしているところも
 珍しいのかもしれない
 組内で 不幸があると 親戚と同様の席に着き
 最期まで お供する
 つまり・・・それほどの付き合いと言うわけだろう
 「あなたはいいのよ それほどお付き合いが無いから」
 当初の私にとって この言葉は 気持ちを楽にさせてくれた
 そして今もなお変わらず 気遣いをしてくださるご近所に
 10年たっても 仲間にはなれないのかという気持ちも生まれてくる
 代々住み続け 後を取るものが地域を覚えていく
 幼いころから知っているから 地域全体が家族みたいなもの
 同居ではない私たちは 地域の人にとっても
 どう付き合っていいのかわからない存在なのだと思う

 この時季になると 落ち葉を掃くために
 長い時間 私が外に居ることになる
 私はいつも忙しく飛び回っているものだから
 あまり私の姿を見かけることも無かったのだろう
 ご近所のお年寄りがやってきて
 「時季になりましたね」
 と 桜を見上げながら話しかけてくる
 「ご迷惑をおかけします 行き届かないものですから」
 普段手薄になってしまうことのお詫びもかねて
 のんびりした気持ちでお話をする

 過日のスィートポテトのお礼にと
 おばあちゃんの手作りコロッケが届く
 何でもおいしく作るおばあちゃん
 コロッケの味の 優しいこと・・・・
 
 気張らず できる範囲で 
 長い時間をかけて ここに馴染んでいこうと思う 



      あっち・・・こっち・・・・



   「そのことなら みっちゃんに聞くといいよ」

   「たかちゃんのとこは おばあちゃん大変だってねぇ」

   「上から数えて 3件目がそうよ」

   「私があきちゃんに言っとくよ」


     いったいどこのみっちゃんが何を知っていて

     たかちゃんのおばあちゃんがどうなって

     上っていうのはどっちなの?

     どこのあきちゃんに伝えてくれるの?



2002年10月19日(土)  キャベツ

 私はキャベツが大好きです

 冷蔵庫には必ずキャベツがあります
 キャベツが無いとなんとなく落ち着かなくて・・・
 そのくらい好きなのですが・・・
 キャベツほど毎日の値段が変わる野菜はないくらい
 行く度に違うものです

 何をしてもおいしいし便利ですから
 お味噌汁の具が無いときに・・・
 付け合せに千切りにして・・・
 塩もみして漬物に・・
 何も無いときには大助かりなのです

 干ししいたけと鶏のひき肉で甘辛く煮て卵でとじたもの
 バターソテーにしてスクランブルエッグと・・・
 シュウマイや肉まんと一緒に蒸して酢醤油で・・・
 ドレッシングをかけて 生野菜として・・・
 あげていたらきりが無いくらい
 我が家ではキャベツを使います

 このたび 飲み屋さんのお通しから盗んだ食べ方に
 はまってしまいました
 白味噌ににんにくのすりおろしたものと お砂糖
 ねり唐辛子を混ぜて だし汁でのばしたもの
 これを生のキャベツにつけて食べるのですが
 歯ごたえといい 味噌の味といい
 食べ始めたらとまらないのです
 ウサギ小屋の前に立っているかのように
 ワシワシワシワシ・・・・シャリシャリシャリ・・・
 台所から音が聞こえそうです
 おいしいおいしいと私が食べるものだから
 子供たちが関心を持ち始めて
 「食べてみる」と言い出します
 「生にんにくがピリピリするし
  唐辛子は絶対に辛いと思うけど・・・」
 と言っても 食べてみたい気持ちはおさまらない様子
 どうぞ・・・とすすめると
 「おーーーいしーーーー!」
 と ワシワシワシワシ食べ始めたのです
 もっとキャベツ切って・・・お味噌を出して・・・・
 しばらく物も言わずに キャベツを食べ続けました
 本当にウサギ小屋です
 
 お味噌が終わるまで キャベツの減り方が
 今まで以上に早くなりそうです・・・
 明日また キャベツを買わないとね・・・・

 生のにんにくと練り唐辛子って
 子供が食べても大丈夫なものでしょうか・・・・



      キャベツ



     お日様の光を蓄えた

     緑の濃いしっかりとした葉から

     中に行くにつれて

     淡い緑に変わり

     最後は薄い黄色がかった白になる

     柔らかな中心の葉

     そしてその中から・・・

     大切に大切にくるまれた

     赤ちゃんが生まれてくるんだね     
 



2002年10月18日(金)  笑顔

 
 有料痴呆棟への道のり
 やっと迷わずに且つスピーディーに移動できるようになりました
 先々週に引き続き お風呂に行き
 今日のお手伝いをうかがいます
 そして先々週に引き続いて
 痴呆の女性と過ごす事になりました

 前回はお風呂場に座ったままで
 徘徊防止をしていました
 今日は入浴準備室というところで
 ストレッチャーを新しいオムツで拭いています
 ストレッチャーは寝たきりの方を乗せて
 お風呂などの移動をするときに使います
 使っていないものが置いてあり
 丁寧に拭いているのです
 この女性 片付けることが身についているようで
 何でも片付けたり 拭いたりしています

 外は雨上がりで 足場が悪く
 滑ったりしてはいけないと
 館内散歩をすることにしました
 以前この方も生活されていた 有料棟・・・
 ご本人が嫌がられたらどうしようと心配しつつ
 エレベーターと長い廊下を移動します
 あるところまで来ると 「あらお久しぶり」
 と この方を知る人たちが声をかけます
 もちろん痴呆が進んでしまったこともご存知のようです
 「おだいじになさってね」 
 と 過ぎていかれます
 
 以前使っていた玄関 食堂などを回ると
 所々 「これは素晴らしいのよ」「この裏側もあるの」
 と 記憶が残っています 不思議なものです

 食堂から台所を覗くと 調理師さんからも
 声がかかります 「おひさしぶりです お元気そうですね」
 にこにこと笑顔だけで応対されます
 と 私たちが館内を歩いていることを
 知っているヘルパーさんが
 「いいですねぇ どなたとご一緒ですか?」
 とたずねます
 私をよーく見て 答えに困ります
 「娘さんですか?」
 と ヘルパーさんの助け舟
 「えぇ そうなのよ」
 と答えてくださいます 気を使ってくださったのか
 そうだといいと思われたのか
 私は「むすめさん」にしていただきました
 この方の頭の中には 否定するものなど何も無くていい
 そんな気持ちになります
 
 痴呆棟に戻り 二人きりで折り紙をします
 前回は とんぼを差し上げたら
 なんとしても返してよこしたので
 今回も恐る恐る新しい紙を 一枚差し出しました
 「まぁ・・・りっぱなものを・・・きれいな紙ね・・・」
 手にとって表と裏を何度も見返します
 私がやっこさんを折ると 突然スルスルっとおりはじめ
 角をぴちっと合わせた 四角い袋折りが出来たのです
 「すごい・・・角がずれていないですね!」
 と びっくりしていると
 「わからないけどこうなったわね・・・」
 と 戸惑います
 指が覚えていたのでしょうか・・・
 繋がらなくなってしまった記憶も
 何かのきっかけで 繋がるようです
 でもすぐに途切れてしまって・・・

 脳の中でいったい何が起こるのでしょうね・・・・

 食事介助のお手伝いをして戻ってきました



 

       笑顔 (A婦人)


   いつどんなときに笑っていたのかな

   誰にこんな笑顔を見せていたのだろう

   この笑顔でどれほどの人が癒され

   この笑顔を見たいと思ったのだろうか

   決して忘れることがないのは

   笑顔だけ・・・・・          



2002年10月17日(木)  芋ほり

 快晴!

 幼稚園のお芋ほりです
 3歳児は近くの公園へ
 4歳児と5歳児で出かけます
 幼稚園に集合 いつもより1時間も早く
 そこからバス乗り場のある駅まで歩きます
 1時間も早く出かけるのは
 駅まで歩くのが目的だからです
 お芋をほる前から そんなに歩いて
 大丈夫かな・・なんて余計な心配をするのは
 親だけです
 嬉しくて楽しみでいっぱいの子供たちは
 今日1日手を繋ぐ相手と 繋いだ手を
 寄せたり引いたりの大騒ぎです

 出かけるのが早く 帰るのは2時間も遅く
 久しぶりにのんびりできる 母休養日です

 自分でほったお芋は 自分で背負って帰る
 それが目的でもあります 
 わざわざ集合場所と解散場所を幼稚園にしたのは
 歩くことが出来るから・・・

 でも帰りは 行きのようにはいかないのです
 今日のお弁当箱は 捨てられるものに入れていきます
 終わったら捨てて できるだけお芋が入るようにするからです
 山の畑でリュックに詰め込んだお芋を背負って
 バスに乗って駅までおりてきます
 遠足ならそこで解散するところですが
 解散したら お母さんが持ってしまいます
 幼稚園まで重たいリュックを持って帰るところが
 ねらい・・・
 肩に食い込むお芋の重さ
 おじいちゃんおばあちゃんのため
 お父さんのため お母さんのため 兄弟のため
 それぞれに喜ばせたい 食べさせたい思いで
 頑張るのです
 お友達が頑張るから頑張れる
 普段ならとても出来ないことでも
 仲間がいると出来てしまうのですね
 迎えに行くと 肩から下ろしたリュックを
 両手で持ってぶら下げて ずるずるとしながら
 「持ってみて・・・」
 と手渡します
 「重ーーーーーーい!!すごいすごい!!」
 本当にこんなのを背負ってきたのかと
 私も担いでみました 肩に食い込みます
 すごいなぁ・・・幼児ってすごい!

 帰ろうとすると お友達の家にいきたいと言い出します
 「今日はやめようね・・・・」
 というと急に駄々をこねだして
 疲れと遊びたいのとで ぐじゅぐじゅです
 しばらく幼稚園で遊ぶことにして
 いつの間にか「できるようになった」と
 うんていを行ったり来たりします
 まだそんな力が残っていたのか・・・・
 いえ・・・どうやら興奮冷めやらないようです
 
 帰ってから すぐシャワーに・・・
 体から出てくる泡が茶色くなって
 サツマイモと同じです
 お芋は洗う前に 重さを量ります
 2.5キロ・・・身長103センチ体重18キロで
 頑張りました!!

 明日先生に聞かれるからと 重さを覚えるのに必死
 だって眠くて仕方が無いのですもの・・・

 サツマイモも洗って 泥を落とし
 とりあえず今日は 2本だけで
 母自慢の!?スィートポテトを作りました(残り6本)
 お向かいのおじいちゃんおばあちゃんにもおすそ分けです
 何にして食べたかも きっと聞かれるね
 「スィートポテト」なんて・・・言えなくて・・・
 せめて入れたものだけでもと伝えてみますが
 「お砂糖 バニラ バター シナモン・・・2.5キロ・・・・」
 駄目だ・・・どれも覚えられない・・・
 「明日紙に書いてあげる」
 というと ホッとしていました 

 上の子が5つ・・・本人は3つも
 夕食の後に・・・食べてしまいました
 デザートにしては・・・重たいです
 今度は胃が重い・・・のね
 まったく・・・いもねえちゃんなんだから・・・
 (あ・・・私に似たのかな・・・)



        おいも


     畑の上には何も無い     

     いったいお芋はどこにある

     ミミズに聞いたよ

     トカゲに聞いたよ

     りっぱなお芋はこの下で

     みんなと会えるの待っている

     早く見つけて私のことを

     早く食べて喜んで

     みんなの元気の元となる

     この日をずっと待ってたよ  



2002年10月16日(水)  蛞蝓


 うわぁ・・・
 ナメクジって・・・こう書くのですね

 愛犬クーに餌をあげるのに
 家の冷蔵庫から缶詰の餌を出し
 プラスティックの器に適量取り ほぐします
 そこに やわやわの固形餌を混ぜます
 よくよく混ぜないと クーはやわやわをよけて残すので
 ここがポイントです
 そしてステンレスの餌の器にあけて
 (その間「待て」をするのですが・・・・)
 「よし」を待っていただきますです
 
 そのステンレスの器が見当たりません
 近所の子供がどこかへ移動したらしく
 水入れしかありません
 探す時間も無く 今日はそのまま
 プラスティックの容器を置きました
 
 しばらくして 覗いてみるとふた粒ぐらいで終わりです
 もういいかと 家に引き上げ洗おうと
 流しに持っていくと そのふた粒には・・・目が生えており
 おまけにくにょっと動いたのです
 「ううわぁぁーーーー」
 なっなっなめくじ・・・・
 しかも2つも!!
 思わず器を投げてしまいました中にお湯を入れて
 流そうと裏返したら
 「ううわぁぁーーーー」
 裏側にもいるぅーーー
 またほおり投げてしまいました
 肩から腕にかけて 鳥肌が立ちまくっています
 裏側のなめくじを流して流しの中に置くと「くにょっ」
 鈍い音です・・・まだついてるのか・・・・
 反対側を見ると 一番大きいのがピットリ・・・
 ぞわぁぁぁぁ
 再び鳥肌の波です
 どうしてこんなに短時間に
 しかも犬のえさに寄ってくるのかな・・・・
 思わずクーの餌を置く台の上とまわりに
 まるでお清めのように 塩をまいたのでした・・・
 
 なめくじご一行様 ごめんなさい





        かたつむりXなめくじ




      なめくじのいいところってなぁに?

      「・・・・・・・」

      かたつむりのいいところってなぁに?

      「雨が降らないと出てこないところ」

      「葉っぱを食べるところ」

      「背中に持つ場所があるところ」



2002年10月15日(火)  2歳児

 今日は子供と遊ぶ日です

 久しぶりの大盛況で
 ホールの中は 満員です

 2歳児ぐらいの子供は
 集団心理のようなものがあるのでしょうか
 人数が少ないと お母さんにべったりだった子も
 仲間が多いと自由に走り回ります
 何でもありのホールですから
 子供をたしなめるお母さんに
 怪我だけ気をつければ何をしてもいいですよと伝えます
 みんなと同じことをしなくてもいい
 大人のお話をおりこうにして聞かなくてもいい
 子供が動きたい様に動かしてあげてくださいと・・・

 初めていらした親子が4組ほど居ました
 「こんなにたくさんのお友達の中に入るのは
  初めてです」
 とおっしゃる男の子のお母さん
 なにやらぶつぶつと言いながら
 人の間をぬって走ります
 嬉しくてしょうがないといった感じ
 「とにかく怪我しなければ うろうろもいいし
  ばたばたもいいですから」
 と いいます
 
 そのうち喧嘩が始まりました
 口がついていかないですから
 手と足の喧嘩です とっくみあったり引っ張ったり
 だいたい同じくらいの力のレベルですから
 心配ないのですが 引っ掻いたり噛んだりすると
 傷になったり血が出たりしますし
 心にもショックを受けてしまいます
 「傷つけてしまう前でおさめるように・・・
  それまでは見ていてください大事なことですから」
 と・・何度も大きな声で伝えます
 少ない人数だと体験できないことなので
 いい機会とばかりに 喧嘩や取りっこを
 賞賛します やりあうメンバーも決まっていたので
 怪我だけ気にして やらせます
 泣いても怒っても 
 「泣いててもいいよ 怒っててもいいからね」・・・・です
 新しい場所であること 仲間が大勢居て嬉しいこと
 今 この子の心の中がどんな風かを想像しては
 お母さんたちに伝えてあげます
 関わっていけることの素晴らしさ
 自分を主張することの大切さを伝えます
 喧嘩は悪くない こんなこと家ではできないですよね
 危なそうに訝しげに眺めるお母さんたちも
 次第に 和やかな表情でその子達を見つめていきます
 理解してあげればなんでもないことです
 大切なのは親同士が仲良くしていることです
 思い切り喧嘩ができるように
 お母さんはいつでも味方である安心感を与えるように
 ここで起こったわだかまりを親子の心に残したまま
 帰らないでください・・・
 疑問や心配があったら スタッフに相談していってください
 大騒ぎのホール・・・
 でもお母さんは興味深そうにこちらを見て耳を傾けています
 そんなことを 子供たちを遊ばせながら
 大きな声で伝えます

 こんな小さいうちに いじめっ子だとか
 いじめられっ子だとかいう言い方をして欲しくないから

 喧嘩で学ぶことは多いのです
 叩かれると痛い 叩いたら痛いだろうな
 自分はどのくらい力があるのかな
 相手はどのくらいの力かな
 攻め方かわし方 そして・・・スキンシップです

 「お勉強のときはエンピツを持って座っていられるんですよ」
 動き回る男の子のお母さんが私に言います
 ・・・お勉強なんかさせないのよ
 もしさせるなら こっちの姿が本当
 そっちが・・・違うのかもしれないですね
 
 2歳児にエンピツを持たせて 集団で学習させる
 それが当たり前の時代なのでしょうか
 静と動の切り替えをさせるにはいいことなのでしょうか
 難しい時代です

 その子が自由奔放に動き回り
 お母さんを圧倒させる姿は
 とても嬉しくて 頼もしいものです 
 2歳児はこうじゃなきゃ・・・


       想い出


    兄とは喧嘩ばかりして

    母の言うことは聞かず

    おへそをまげると

    クマのぬいぐるみを抱えて
 
    何度も家を出て行った

    クリスマスには
  
    小人が欲しいとだだをこねる

    扁桃腺肥大で高熱ばかり出して

    気管支が悪くなり

    1週間も1人で入院してた

    生意気で 泣き虫で

    気の強い頑固な女の子    



2002年10月14日(月)  満腹

 なんて贅沢なお題でしょうか・・・

 というのも
 昼間は幼稚園のお友達と
 バーベキューをして
 夜は私の祖母の米寿の祝会をしたからなのです

 はじめバーベキューをお断りしようかとも思いましたが
 時間的には何も問題が無く
 皆さんと一緒にいたい思いも強く
 参加しました
 ご主人が板前さんという方が2人・・・
 バーベキューもとても豪華です
 手打ちうどんやホイル焼き
 焼き魚・・・畑が趣味というご夫婦の
 とれたてサツマイモ 長ネギ たまねぎ・・・
 特製の焼肉のたれなどなど
 ご自慢の品々を持ち寄ります
 どれもおいしいし 食べたくなるものばかりです
 夜も食事会だから・・・とは思うのですが
 次から次から おいしそうなものが焼けて・・・
 一足先に失礼するときには
 お腹がいっぱいで動けないほど・・・

 次の祝会はコース料理です
 綺麗な大皿に 少しずつのお料理
 この調子なら・・・・
 と思いましたが・・・くるしい・・・
 デザートのクリームブリュレは
 絶品でした・・・
 ・・・って・・・食べてるし・・・

 おいしいものを一日中食べて
 ほどほどにお酒もいただいて
 もう・・・心もお腹も満腹です

 何て贅沢なことでしょうか・・・・
 好きな仲間との会食
 家族揃っての祝会

 幸せです・・・・幸せです・・・・


    
     人



   大勢の中で
 
   自分を見つけられたとき

   その中の自分は

   きっとみんなの目の中にも

   いるのだろう

   
 

 
 
 



2002年10月13日(日)  竹箒

 庭の落ち葉掃除も ピークです
 これからもう一ヶ月はかかるかと思われます

 がりり・・・がりり・・・と 短くなった竹箒で掃くと
 音もやかましく ひらひらとした落ち葉は
 一度で集まりません
 そろそろ新しいものに替えようかな・・・
 使えないことも無いけれど・・・・
 そこで 近くの日曜雑貨店へ
 気の乗らないままでかけました
 
 竹箒は 地下の隅っこにあります
 いったいいくらかしら・・・・
 98円
 えええええっ?こんなに安かったかなぁ・・・・?
 2種類あるのです
 3段締めと 5段締め
 3段締めは98円 5段締めは198円です
 迷わず3段締めにしたのですが・・・・
 あまりの安さに 3本くらい買ってしまおうかと思いましたが
 掃くのは私1人ですから
 1本にしておきました

 帰ってすぐに 今までの箒で掃いてみます
 相変わらず 集まりが悪い
 そして 新しいもの
 ふわーっ・・・ふわーっ・・・
 音が違います 軽さも違います
 なんといっても 集まりがいい!
 ひと掃きで 今まで5回は箒を動かしていたところも
 さっぱり落ち葉が消えています
 これはいい!!

 道具って大事です
 お掃除が楽しくなります

 見上げた桜の木には
 まだまだたくさんの葉がついていて
 私に向かって手を振るのであります



       落ち葉

    
     かさこそ かさこそ

     落ち葉を踏むと

     かさこそ かさこそ

     お話しするよ

     かさこそ かさこそ

     追いかけてきて

     かさこそ かさこそ

     逃げてった



2002年10月12日(土)  愛犬 6

 愛犬クーは 夜になると家の中のゲージに入ります
 そして一昨日の夜もいつものようにいつもの場所の
 ゲージに入ったのでした

 まずゲージに入ってから
 3センチほどのジャーキーをひとつ
 おやすみの挨拶代わりに
 毎晩1つあげるのですが

 今朝 そのジャーキーの袋が
 ゲージの中で空になっているではありませんか・・・
 
 「クー・・・・」

 やってくれました・・・
 ゲージの上にしまってあるジャーキーを
 袋ごと食べてしまったのです
 食欲にはかなわなかったと見えます
 私「あれ?」
 と 覗きこむ私・・・・
 必死で目をそらすクー・・・
 私「クー!お腹が痛くなるじゃないの!」
 我が家では ジャーキーのあげすぎを防ぐため
 ジャーキーの食べすぎは クーがお腹を壊す
 と いうことになっているのです
 ク「・・・いや・・・・あの・・・その・・・・・」
 私「しょうがないなぁ・・・あれ?乾燥剤はぁぁぁ!?」
 乾燥剤まで食べてしまったかとあわてて探します
 私「・・・・ない・・・・」
 どうしよう・・・死んでしまわないかしら・・・
 しいてある新聞をはずし 外の火もしに使おうと
 持って出ましたがありません
 どうしよう・・・・
 クーを見つめます 
 私「お腹大丈夫かなぁ・・・」
 新聞が燃えていきます あっ!
 私「あったぁ!!」
 さすが・・・犬です
 新聞をめくってめくってめくって・・・・
 しまいこんだようです
 よかった・・・
 クーの手の届くところに置いた私の失敗・・・
 クーは責められないか・・・・

 ジャーキーがすっかりなくなってしまったので
 何か無いかと探してみたら
 カリカリ餌のおまけについていた
 大型犬用の骨ガム・・・
 ちょっと大きいけど・・・
 まぁ・・・ゆっくり楽しめるよね!
 と あげたのです
 歯が立たないとは こんな感じかしら・・・・
 大きな口をあけても 歯を立てようとしても
 ズズズズっと滑ってしまうのです
 私「まぁ・・・何日にも分けてお食べよ」
 と そのままに
 そして翌日・・・
 どのくらい減ったのかと覗いたら
 ・・・無い!!!
 私「クーーーーー!食べちゃったのかぁぁぁ」
 ク「なんで?全部僕のでしょ?」
 私「そりゃあそうだけど・・・アゴ痛くないの!?」
 ク「ぜーんぜん!」
 そういうクーの口のまわりは
 ガムで白くカピカピになっています
 私「・・・・・頑張っちゃったのね」
 黒い顔のクー 口の周りだけ白くカピカピになっています
 ふふふふ・・・おかしい・・・・
 ク「何が?どこが?」
 いやいや・・・いいよいいよ それはそれでかわいいから
 
 3センチジャーキー・・・買ってあげなきゃ




       視線(クー)



  甘えるときはちゃんと私を見る

  ・・・・なのに

  失敗しちゃうと 目をそらす

  いけないっていうことがわかるのかな

  ・・・おかしな犬
  

 



2002年10月11日(金)  4年生

 自由学習参観も 一週間目の今日で終わりです

 昨日娘から招待状が届きました
 「僕たち私たちは 10歳のこと 
 4年生の楽しかったことを 発表します
 ぜひいらしてください」
 なんとも かわいらしい字で
 大きくなったり小さくなったり
 下に行くにつれて曲がったりしています
 もう一枚は プログラム
 開会式から スピーチ 劇などまで用意しているようです
 これは行かなければと
 今朝 施設行きはお断りしました

 まずは並んだ子供たちの前に 先生が立ちます
 日直さんが号令
 日直「只今から 国語の授業を始めます」
 全員「はいっ!」
 日直「先生よろしくおねがいします」
 全員「おねがいします!」
 えーっ!なんか・・・かっこいいです
 「先生がみんなの前に立つのは今だけです
 では 司会の人お願いします」
 子供たちの中から 司会者の男女が出ます
 2人がどんどん進行します
 まずはスピーチ
 1年生からの訓練の成果が現れています
 自分のことを人の前でスピーチするもの
 恥ずかしくてもじもじする子なんていません
 それどころか ちゃんと起承転結を考えていて
 笑ってもらうところ 心に訴えるところもあるじゃあないですか
 家では何が言いたいのかさっぱりわからない娘が
 何がどうで どうだからこう思った
 なんていうことが話せています
 「人にわかるように 考えてから話しなさい」
 そんなことを言っていたころは 
 もう過ぎてしまったのでしょうか・・・
 
 2つのグループに分かれた劇
 台本から演出 小道具まで
 全て自分たちで作ったもの
 台本に頼りながらも 笑いをとったり
 学んだことも忘れずに しっかりとしたものに仕上がっています
 台詞を忘れたり 順序が違っても
 ちゃんとそれに友達が補う演技をして
 適応していることが また成長を感じさせます
 困ったら助け合う 認め合う 励ましあう
 自然にそれが出来ている姿に 見ていた父兄も
 驚いたようでした
 なにより 先生が驚いているではありませんか・・・
 「発表が出来るのか どうなってしまうのか
 心配でした こんなに子供たちが頑張れるとは
 正直なところ 思っていなかったです
 4年生ってすごいんですね」
 と言う若い女性の先生 
 生徒が2人の淡路島の小学校から赴任してから半年
 ちゃんとここまで育ててくださったあなたにも
 驚いていますよ・・・ 
 こちらでのひとり暮らしは慣れたかしら? 

 顔見知りの子供たちには 声をかけられます
 どの子も大きくなって いい子になって・・・
 「この前の怪我はどう?」「おかあさん元気?」
 それぞれに話しかけると 嬉しそうに答えてくれます
 ずっとずっとお友達みたいにお付き合いしていけたらいいなぁ
 
 こんないい仲間の中で 娘が成長できることが
 とても嬉しく思うのです

 そうっと教室を出ようとする私に
 「お母さん!ばいばい!!!」
 と 大きな声で手を振る娘の姿が
 なんとも素直でかわいらしく感じられました

 もう4年生・・・まだ4年生・・・
 女の子は だんだん難しくなっていきます 



        反抗


    「思っていることを言いなさい!」

    睨み返す娘

    目にはこぼれそうな涙がたまっている

    お互い視線をそらさない

    私に対して

    これほど強く主張している

    かかっておいで

    いくらでも受け止めてあげるから

    ぶつかっておいで

    いくらでも愛してあげるから



2002年10月10日(木)  コンセント

 あっ・・・
 っとつまずく コンセント

 気がつくと我が家はコンセントの量がすごい
 パソコンを新しくしてから
 もっとゆったりとした場所でしたい
 そう考えて 回線を長いものにかえて
 壁伝いに引っ張ってきて
 台所まで移動した
 広々としたテーブルの上で出来ることになる
 
 ネットにつなげる ブルーの回線
 黒いコードの電源は 逆の方向から延びている
 ピンクのコードは携帯の電源
 すぐに手に取れる場所におきながら
 充電している
 近頃の我が家の台所は どこかのオフィスの様
 広いテーブルの上に 書類や資料を重ねたり
 散らかしたりして 仕事のできる女性気取り・・・
 ぜんぜん違うから笑える

 何をするにも 電気電気・・・
 電気がなくなると すごく困ってしまう
 中でも一番困るのが 洗濯機かもしれない
 もし一ヶ月 電気が使えなかったら・・・
 トーストはガスであぶればいいし
 ご飯も無水鍋という便利なものがある
 冷蔵庫も食べる分だけ買い物をしてくれば
 何とかなるだろうし
 テレビやラジオもパソコンだって
 無ければ無いでいい 
 電話や携帯も 手紙で凌げる
 洗濯機は 無くてもいられるだろうか・・・
 洗剤で洗い 水ですすぎ しぼる・・・
 この「しぼる」が大変
 脱水機能の素晴らしさを感じる
 どんなに頑張っても 時間が経つと
 ポタリポタリとたれてくるような
 しぼり方しか出来ない だから乾かない・・・
 乾かない洗濯と汚れた服の山・・・そんな毎日・・
 
 一着ずつ 手でこすり合わせる大変さ・・・
 そういえば・・・
 昔 子供の施設で仕事をしたとき
 子供たちの白い靴下は 別に手洗いをしていた
 「こすり洗いをしたかしないか すぐにわかります」
 と 厳しいご忠告をいただき
 ひたすらこすり洗いをしたら
 手の裏側の第一関節の皮が
 全部なくなってしまったのを思い出した
 それでも毎日出る靴下・・・
 しみてしみて 涙が出るほど痛かったっけ
 
 ・・・・やっぱり電気が無いと駄目
 洗濯機は手放せない!

 電気よ・・・ありがとう!


  
      電気


    食べるものを焼いたり温めたり
 
    適量を体に通すと健康になる

    暗い夜の時間も有効に過ごせる

    電気の力を借りて

    人は何もかも楽にしてきた

    あまりに楽になりすぎて

    あまりに頼りすぎて
 
    あまりに当たり前で

    失う怖ささえ 忘れてしまっている       



2002年10月09日(水)  懐石

 突然の電話・・・
 友人から懐石料理のコンクールを見に行こう
 というもの
 
 お昼ごはんのトーストを片手に
 ほんの少しだけ戸惑った・・・
 でもわずかなこと
 トーストにラップをして大慌て
 コンクールだから食べられないのは誠に残念
 でも見たい!!

 私の住む町は 隣に温泉宿場町があり
 旅館やホテルが数え切れないほど立ち並ぶ
 友人のご主人もその中のホテルの板前さん
 コンクールに出品しているのは御同僚だったが・・・
 数多くの宿泊施設や結婚式場から選ばれた板前さんが
 腕を競うということだから
 こんな機会はそうそう無いと思った
 
 コンクールが行われるホテルには
 仲間の出展を見に来る人や 
 私のように眺めに来た人だろうか
 大勢の人がたくさんの料理をめぐって
 集まってきていた

 出品されているお料理は
 秋をテーマにしたもの・・・
 豊かな秋だけに 食材も多く
 イメージも膨らむようだ
 おそらくコンクールが終われば
 捨ててしまうであろう物
 見たこともない大きな栗や銀杏
 松茸や海老・・・
 捨ててしまうんだろうなぁ・・・
 時間が経ち 表面は乾ききっていても
 惜しい食材ばかりだ

 ウズラを橙に染めて「柿」に見立てたもの
 何かに松の実をつんつんと突き刺し
 表面に焦げ目をつけた「まつぼっくり」
 海老で作った「花車」
 ざくろを散らしたお刺身の盛り合わせ
 菊の花のお吸い物 丸く焼いた玉子焼きに
 海苔をウサギにかたどって真ん中に飾ったお月見卵
 松の実の入った味噌の 里芋味噌田楽
 真っ赤なもみじの天ぷら
 ざくろ酒 山桃ゼリー寄せ 
 無数の桜海老でできているボタン菊・・・
 どれもおいしそうでどれも見た目に美しいものばかり
 すごい発想だなぁ・・・
 1人で「ほぉ〜」と ため息をついてしまう
 むかご あげび いちじく 大栗 菊・・・ 
 食材を集めるだけでも大変そう・・
 友人のご主人がおっしゃるには
 「築地から業者が入るから 食材には困らない」
 らしい・・・
 そんな食材を常に目にしながら 
 毎日おいしいものを作り出すお仕事かぁ
 ・・・大変なことだと つくづく感じる

 どれも板前さんの職人気質を感じる
 繊細さと 優雅さ 遊び心 おもてなし
 お客さんが食べてしまえば消えてしまうものたち・・・
 「とてもおいしかった 忘れられない また食べたい」 
 そんな舌鼓を聞き 感動を与えて
 どう 心に残していくかが 勝負なのだろう
 それがまた お客さんの足を運ぶことに繋がるのだから・・・
 
 旅館に泊まり お楽しみのお料理を食べ
 温泉につかる・・・
 はぁ〜 いいなぁ
 そのお料理がここにある
 あるのに・・・ここに・・

 誰が一番だろう・・・
 誰であっても 甲乙つけがたいものばかりだから
 順位は関係なさそうだ
 と 素人目には映る・・・

 
 
       食べる

    目でいただく 美しい色と形 

    耳でいただく 温める音 焼く音 涼しげな音

    鼻でいただく 素材の持つ香りと 調理した香り

    口でいただく 味わい 舌触り 温度

    「食べる」ということは

    こんなにも楽しめる
    
      
 



2002年10月08日(火)  メロンパン


 我が家から歩いて一分ほどの場所に
 おいしいパン屋さんがあります

 この地で一番か二番に古いパン屋さんで
 土地の人は たいていご贔屓にしています
 
 このあたりのレストランや喫茶店にも
 サンドイッチ用のパンや 
 パンを器にしたグラタン用の
 丸いパンを大量に卸していますし
 大きなトラックが町のあちこちで
 忙しそうにパンを運んで走り回っています

 私のお気に入りは バターロールにメロンパン
 皮はパリッと中はふかふか・・・
 おいしいのです

 お弁当用のバターロールを買いに行き
 メロンパンを1つ買いました

 以前は自分でメロンパンを焼いて
 喜んでいたものですが すっかり億劫になり
 作らないことにも慣れてしまいました
 メロンパンの皮 甘いメロンの香りがする部分は
 クッキーの生地のような物で
 パンの上を包み込み ナイフで編み模様を切り込みます
 パン屋さんのようにおしゃれなできばえではないのですが
 生地は少ししっかりめで まわりもクッキー状ですから
 素朴な感じでおいしいです

 朝 外に出て パンの焼けるにおいが
 あたりを包んでしまうと
 なんとも幸せな気分に浸れます

 パン・・・・焼いてないなぁ・・・・


    パン 



   粉を丸めて

   たたきつけ

   粘りを出したり

   発酵したり

   お国によって違います

   地域によっても違います

   天気によっても違うけど

   ママによっても違う味
      



2002年10月07日(月)  学習参観


 小学校の自由学習参観です
 保護者であることの確認を取り
 一週間 自由に出入りが出来て
 授業の様子を参観することが出来ます

 「尊徳学習」と名前のついた
 娘のクラスの3時間目の授業です
 外部から講師の先生をお呼びして
 お話を伺うものです

 この時間を選んだのは
 講師の先生のお名前が
 私が小学生だったころ
 お仕事をされていた先生だったからです
 お顔を拝見したいというのも手伝って
 参観することにしました

 やっぱりそうでした・・・
 受け持たれたことはありませんが
 優しいものの言い方や 穏やかなまなざしは
 当時と少しもお変わりなく
 御髪がずいぶん白くなられたと感じたくらいで
 子供に話しかけるときの
 腰を低くするしぐさは
 とても懐かしく思われました
 
 二宮金次郎さんは この町で生まれ育ち
 この町のために 尽くした人物として
 どこの小学校にも 像がおかれています
 勤勉であったという点では
 日本中に像が置かれているのかもしれません

 まごころを常に忘れずに・・・・・至誠
 多く持つものは持たないものに分ける・・・・分度
 蓄えておいたのを人に差し出す・・・・推譲
 人のために働く・・・・勤労
 金次郎さんはこんな話をして
 人々を教育して行ったようです
 素晴らしい指導者だったのですね
 それでも人の裏切りやねたみに潰されて
 断食修行などして 自分を取り戻したそうです

 人や物には良いところ 役割(徳)があり
 それを十分に生かすようにする(報いる)・・・・報徳
 というのだそうで
 そういえば小学校の校歌に
 こういった漢字がいくつか入っていたのを思い出しました

 二宮金次郎(金治郎) 役所で間違えてしまったために
 二つの書き方の名前を持つそうです
 尊徳というのは「たかのり」というそうですが
 読みにくいことから 「そんとく」と呼ばれるようになり
 これは忌み名といって 生前の名前を
 死後も呼ばれることを嫌ったためにつけられたそうです
 ですから生きている間には呼ばれなかった名前です
 
 自分の住む町に 縁のある人を知ることは大切です
 子供たちのほうが 金治郎さんのしたことを知っていました
 
 そういえば 私には金治郎さんの知識が少なすぎます
 今日の授業は 私自身も小学生に戻り
 二宮金治郎さんという人を学ぶ いい機会でした


   一家仁 一国興仁 
    (いっかじんなれば いっこくじんにおこり)
    長を務める人に思いやりがあれば
 
          国中に思いやりができる

   一家譲 一国興譲
    (いっかじょうなれば いっこくじょうにおこり)
    長を務める人に譲り合う気持ちがあれば

          国中に譲り合う心が起こる

   一人貧戻 一国作乱 其機如此
    (いちにんたんれいなれば いっこくらんをなす
        そのきかくのごとし)
    一人でも心貧しい人が居れば 
 
          国中が乱れてしまう

 金治郎さんの像が薪を背負って
 手に持っている本には 
 こんなことが書いてあるらしいです
 壊れてしまうといけないから 確認しないようにと
 釘を刺されていました・・・・
 ・・・・子供が・・・ですよ!



       指導者


    良い指導者に恵まれ

    自分が豊かになり

    隣人が豊かになり

    村が豊かになる

    一人のもたらす能力が

    大きく世の中を変える

    私がそんな人物と今出逢ったら

    どういう影響を受けて

    どう変わり

    どんな人生を送るだろう
  

    



2002年10月06日(日)  落ち葉焚き

 ♪垣根の垣根の曲がり角 
 焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き♪

 台風の後から 何かと忙しく
 落ち葉や枝は 一箇所にまとめたまま
 荒れた庭になっていました

 一気に燃やしてしまえと
 山になった枝葉を 燃やしました

 今は火もしをしてはいけない世の中です
 でも・・・これだけの葉を ゴミ袋に入れると
 ゴミ袋がかなり必要です
 たくさんの小枝は ゴミ袋を切り裂くし
 ・・・・そういうことではなく・・・
 いけないことはいけないですね・・・・はい

 はじめ煙がすごかったのです
 少しだけ風もあるせいか 
 よく燃えて・・・
 桜の葉と枝だけの煙ですから
 高価な燻製が出来そう・・・・
 ・・・私は 燻製 桜のチップのね・・・
 外では感じませんでしたが
 家に入ると 私が燻製になったかのように
 煙の匂いを纏ってしまっていました
 改めて すうっとお腹いっぱい吸い込むと
 なんとも懐かしい 秋の香りが
 体中に行き渡る気がします
 またこの季節が来たのね・・・
 こんなところからも秋を感じることが出来ます

 もう少ししたら 焼き芋を入れたり
 マシュマロも焼こう! 子供が喜ぶなぁ・・・
 面倒なお掃除も 何か楽しみになるものが無いと
 なかなかはかどりませんものね
 今年はサツマイモだけでなく
 じゃがいも かぼちゃ りんごにも
 挑戦してみようと思っています
 ・・・まずは掃除から・・ですけどね

 原始人をしのいで!?
 何でも焼いて食べましょう
 あっ・・・ガス代が浮くかも!!
 (夢の無いことを言ってしまった・・・・)



         火


      火を使った最初の人は

      人の未来をこんなに変えた

      燃やすことの暖かさ

      焼くことの美味しさ

      灯すことの明るさ

      明るさが作る美しさ

      火によって癒され 

      与えられ 教わり 生かされてきた

      私たちから切り離すことができない

      魔法の力

      



2002年10月05日(土)  石版画

 友人宅へ出かける

 文書の作成をしたいとのこと・・・
 ところが上手くいかないらしい

 だからといって私がこなせるわけではないが
 一人より二人・・・
 その程度の助けにはなれそうだ・・・
 
 私が持って行った バザーのポスターを
 少し手伝ってもらい
 彼女の抱えている文書を仕上げた

 夕食が交換条件・・・
 片付け物も終えて帰ろうとすると
 「絵をみせたい」
 と 箪笥の間から ごそごそと大きな薄い箱を持ち出す
 長さが1メートルほどもあるもの
 かなり大きい・・・

 箱からだすと オレンジ色の袋に入っていて
 その場が美術館の保管庫のような雰囲気になる
 縦長ではなく 横長に見る

 中から出されたものは 石版画
 石・・・とは 大理石のこと

 あの有名な
 アルフォンス・ミュシャのもの・・・・

 月のかかった森をバックに
 世にも美しい女性が
 布一枚体に巻きつけて
 横たわっているもの
 そのバランスの良さと 構図の素晴らしさと
 なんとも引き込まれるような魅力に
 しばらく言葉を失ってしまった
 なんて美しい版画だろう
 全体的に ワインレッドとブラウンの混ざり合ったような色合い
 落ち着いたカラー 丁度いい大きさ
 言うことが無い

 いったい いくらしたのかと尋ねた
 70万だそうだ
 300枚の中の11枚目
 思いがけない場所での
 思いがけなかった版画との出逢い
 帰ろうと支度をしていたことを忘れ
 その場から離れられなくなった
 いくら見ていても 飽きない
 
 また見せてもらいたい・・・
 一度では満足できない思い 憧れ
 約束しないことには しまう気になれなかった
 見てあげないと その価値が生きてこないような
 その作品に対する なんとも不思議な感情がこみ上げた

 美しい・・・
 帰宅した今もなお
 あの版画を思うと ドキドキしてくる



     美



   整った顔立ち

   柔らかな曲線

   穏やかな風すら想像させる木々

   意味を深いものにする 月

   少しの無駄も無く

   足りないものも無い

   完璧という 美しさ

   



2002年10月04日(金)  痴呆

 今日は施設訪問の日です

 秋晴れの空を見渡して
 今日はどなたかをお散歩にお連れしたいな と
 考えながらの到着です

 空になったヘルパー室・・・
 相変わらずの忙しさを物語っています
 私も迷わず痴呆棟へ向かいました
 お風呂からはヘルパーさんのあわただしい声
 ほんの少しドアを開けて
 「おはようございまーす!お天気がいいので
  どなたか お散歩にお連れしましょうかー?」
 と 相談です 
 「おおおおおっ!ありがとうございまーす
  この方をお願いしまーす!」
 中からの返事と共に 小柄な女性が顔を出します
 「こんにちは」
 「だってね・・・そうらしいわよ・・・そうだっていうのよ」
 あっ・・・
 かなり痴呆が進んでいる様子です
 5分ほどの会話で お名前がわからないくらいの
 程度であることがわかります
 かみ合わない会話を続けながら
 腕を組んで 屋外にでます
 絶えず意味のない言葉をお話しています
 それに相槌を打ち続けます
 しばらく会話をしていると
 意味のない言葉の間に 伝えたい言葉があることに気がつきました
 「それでもね・・・あなたが退屈・・・きっとそうね・・・」
 こんな具合です 私を気遣ってくださってる・・・
 すごく嬉しいです この方の中に私が居る
 それはとても嬉しいことです

 お部屋に飾ってあった写真は
 グランドキャニオンの前で お孫さんらしき人と
 写したもの・・・
 「・・・グランドキャニオンですね・・・・」
 つぶやくように言った私に
 「こうするとね・・・まだいいかしらね・・・
  どうも違うお部屋じゃないかしらって
  そんなことにはね・・・だからよかったわよ・・・」
 はいはい ここは私のお部屋ではないですよ・・・
 気にしていらっしゃるのね
 いい写真ですね 素敵なおばあちゃまですよ・・・
 心でつぶやきます
 
 お昼前 オムツが汚れてしまい
 ヘルパーさんに替えていただくとき
 お部屋の廊下で待っていたら
 「ねぇねぇ どこ?あの方はどこ?」
 ・・・・私のことかしら・・・
 「ん?」と顔をのぞかせると
 「あぁ・・・いらしたのね」
 と にっこり顔です
 綺麗にしていただいて 食堂に歩き始めるとき
 まるで子供のように 私の手を捜して
 つないでくるではありませんか・・・・
 もしも私が 全てを忘れてしまったら
 こんな風であるといいな・・・
 そう願ってしまいます
 
 ここまでどんな人生だったのかな
 愛する人も 大好きなものも
 自分も プライドも・・・
 余計なものが全てなくなってしまった
 同時に 大切なものたちも記憶から消えてしまった
 ・・・一人の人・・・
 私はこの女性を とても愛しく感じました
 大切に思いました 出来る限りの優しさで
 接したい・・・そんな思いでいっぱいになったのです

 やっぱり 人が好き
 こんな「出逢い」もあるのですね
 充実した会話や 楽しく過ごした時間 共感 理解・・・
 そういうものが無くても
 いい出逢いだと思えるものがあるのですね

 離れてしまった瞬間から
 彼女の中の 私の記憶は消えるでしょう
 でも私にとっては またひとついい出逢いが増えたのです
 大きな収穫なのです



     花


  好きだった花

  好きだった人

  好きだった音楽

  好きだった場所

  好きだった歌

  好きだった食べ物

  私には 私にしかわからない

  好きなものがある

  ある日 全てを忘れてしまったら

  誰か私のために

  好きだったあの花を

  私の部屋に活けてくれるかしら 

 



2002年10月03日(木)  机

 娘の勉強机は
 買ったものではありません

 第一子が小学校に上がるといえば
 ぴかぴかのランドセルに
 つるつるの勉強机・・・なんていうのが
 定番のようです

 しかも・・・
 私の祖父がものを書くのにちょいとばかり使っていた
 ライティングデスクとか・・・かっこよく言うと
 そんな感じのものです
 祖父はもう亡くなりましたから
 つまり・・・形見です

 娘も嫌がらずに受け入れてくれたので
 ピーターラビットの大きなシールを貼って
 かわいく変身させてあげました
 もう・・・4年前のことです
 
 このところ その机が 恐ろしく汚い・・・
 机がありながら ライトはつけて
 その下で宿題をしているのです
 「あの・・・それって使い方が違うでしょ・・・・」
 「いいのー」
 「・・・いいのーっていうことじゃなく・・・」
 夕べ 机を眺めて うんざりしていました
 今朝は 意を決して!?
 「机の掃除・・・入らせていただきます」
 と・・・留守を狙って 片付け始めました
 すごいですよぉ
 「ナナフシの家」と書いてある箱を発見
 おそるおそる開けてみると ナナフシさんは
 お留守のようで・・・どこにいるのよぉ・・・ビクビク
 透明のガムの空き容器には ススメバチの死がい
 割り箸の入っていた長い袋
 海で拾った透明の丸いガラス
 バリバリに割れた サザエの貝殻
 タマムシの片方の羽 飴の包み紙
 ピカチュウを切り取った紙
 小判色になった小判草
 ・・・あの子には宝なのでしょうね・・・
 でも悪いけど捨てるわよ・・・
  
 軽い気持ちで始めた掃除が
 いつの間にかむきになって捨てる捨てる・・・
 あまり変化があると 寂しいだろうと
 ほどほどに 且つぎりぎりに・・・
 思うに・・・本人の手に負えなくなっていたのでしょう・・・
 帰ってから見違えるようになった 自分の机を見て
 「ありがとーーーーー」
 と 何の不平不満もなさそうにお礼を言っていました
 まだまだ子供ね・・・私に秘密もないみたい
 さては 何がなくなったかわかってないのかも・・・
 そんな感じです
 ゴミ箱は覗いた時 思い出して拾わないように
 広告で目隠しをして・・・作戦成功

 綺麗になって 見通しのいい机に座って
 「みてみて・・・これ!前にもらったやつだぁ!!」
 ・・・・やっぱりその程度なのですね
 「懐かしむのは後にして 宿題やりましょ
  今日からそこで出来るでしょ・・・・」
 


       机



  それはそれは大きな宝箱

  一番上には ビー玉おはじき

  二番目は 綺麗なメモ帳

  三番目は空けておくの

  だって 小さな人が来て

  ここに畑を作って

  いつ暮らし始めるか

  わからないもの  



2002年10月02日(水)  一過

 夕べの台風は すごかったようです
 朝 外を見たら 桜の枝が
 ボキボキと落ちていて
 なつめの実は ほぼ全部落ちていました
 朝から出かけなくてはならず
 昼に地面が乾いてからと
 ばたばたそのまま出かけてしまったら
 この暑さで 昼には落ちた実が
 腐り始めていて
 色々な虫がたくさん集まっているではありませんか・・・・
 なつめはりんごに似た味ですので
 そのもの・・・りんごが腐ったにおい・・・です
 
 これは集めないと大変なことになる・・・
 急いで掃き集め ゴミ袋に詰め込みました
 暑い・・・もう汗だくです
 生暖かい空気と 強い日差しで
 生き物がまいってしまう感じです
 
 こんな日を一番好むのが 蚊 です
 ものすごい量で飛んでいるのです
 外に立っているだけで集中攻撃! 
 箒で掃いているなんて もう
 「どうぞ血を吸ってください」
 って 言っているようなものです

 でもまぁ 特に台風の被害もなく
 平和に夜が明けたのでした

 不謹慎ではありますが
 台風が好きなのです・・・ごめんなさい
 ですから夕べの風の音は
 ・・・・最高でした・・・ごめんなさい
 海がどうなっているのか
 見たくて仕方がなかったです・・・ごめんなさい
 そう思えるのも 被害がないからですよね
 ・・・こんなこと言って・・・ごめんなさい

 午前中の幼稚園での打ち合わせ
 「大きなのっぽの古時計」を手話で歌いました
 ♪〜天国へのぼるおじいさん 時計ともお別れ♪
 この部分の手話が綺麗で
 改めてこの曲は いいな・・・なんて感じました
 不思議なブームですけどね・・・

  

      砂時計


    小学校のころ

    友達の誕生会で    

    プレゼント交換をした

    私に回ってきたのは

    古い砂時計

    「嫌だな・・・」

    そう思ったのと同時に

    言葉はこぼれていた

    それを持ってきた男の子は

    黙って傷ついた

    後から聞いた その子の仲間から

    「あれはあの子の宝物」
  
    なんてことを言ってしまったのか

    今でもその砂時計は

    ちゃんと棚に飾ってある

    だってまだ・・・

    「ごめんなさい」って

    伝えていないから
    



2002年10月01日(火)  会話

 今日は子供と遊ぶ日です
 台風接近ということもあって人数も少なく
 いつものメンバーはお休みでした
 そのかわり 初めての方が来てくれました

 4才児が2人 2才児が2人 
 0才が5人です
 
 初めての方は 緊張気味
 まずは それをほぐすところからです
 手遊びをしたり リズム体操をしたり
 ゲームをしたり・・・
 年齢が低いので なかなか難しい空気が流れています
 慣れたお母さんは こちらの要求にも答えて
 楽しんでいるようなのですが
 初めての方は 様子を伺って 
 なかなか輪に入れないのです
 ひとり・・・ひとりと 笑わせたり
 褒めたりしながら 中へと誘います
 お母さんの緊張がほぐれて 笑い声がでてくると
 すぐに子供が笑顔に変わります
 不思議なもので 通じるものなのですね

 新聞びりびりゲームをしていて
 子供は思い切り散らかして
 お母さんが怒らないから 嬉しくて嬉しくて
 破いたり 散らかしたり 大忙しです
 そんな中でも なかなか輪に入れない1組の親子が居ました
 壁に寄りかかり 子供もじーっとこちらの遊びを眺めています
 どうしようかな・・・あせって無理をさせてもいけないし・・・
 しばらく様子を見ます
 新聞が程よくびりびりになったころ
 雪降らしをします 細かくなった新聞紙を
 お母さんが掛け声にあわせて
 上から降らせます「いちにーのー  さーん!!」
 これはどんな子でも大好きな遊びです
 何回かしていると 壁の親子が少しずつ輪に近づいてきます
 その親子が輪に入るまで 何回降らせたことか・・・・
 言葉ではない誘い方があるものです
 子供にはよく見られる行動ですが
 親にもあるんだと思いました

 その後の工作では 折り紙をくしゃくしゃに丸める
 ぶどう作りをしました
 その子は セロテープで遊びだし
 ピピーーっと引き続けるのです
 体中セロテープがくっついて 興味津々です
 体からはがしたり 絡まったりしています
 お母さんは我が子を止めるでもなく
 作ったぶどうを子供のおでこにくっつけたり
 足にくっつけたり・・・
 「セロテープをお家でこんなにしちゃったら
  叱られるかなぁ? セロテープが面白いんだね
  好きにしていっていいよ」
 とはいったものの・・・本当に好きにしていて・・・
 今日のところは セロテープより この親子が大事!
 と 思うことにして・・・そのままにしました

 ふと思ったのが そういえばこのお母さん
 子供に話しかけていなかったな・・・・ということ
 このころの子供は 親とのつながりが密で
 何をするにも確認をとるし 親を誘うし
 くっつきます 親が安心してそれが子供に伝わって
 1人で好きなことを見つけるようになると
 この場に慣れたなとわかるものです
 「たのしそうだね」「やってみようか」「じょうずだね」
 そんな声かけをする今日来ていたお母さん達と違い
 会話がなく 静かな親子でした
 初めての方なので それがこの親子の日常なのか
 何か心配事でもあるのか わからないのですが
 どうも・・・気になってしまいました
 次回も来てくれるといいのだけれど・・・




     関心

  なんとなく笑わない

  あまり話さない

  どうも元気がない

  そんなことがとても気になる

  誰にでもそんな日はあるものだけど・・・

  私が全ての人を元気にできるとは

  思わないけれど

  出逢えたからには

  笑顔が見たい

  せっかく出逢えたのだから

  素敵なものにしたい

  

  

  
 
 


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いっしょくん [MAIL]

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