全てフィクションです 【父との秘密】彼と話そう - 2002年07月31日(水)あたしは、ちょっと軽い足取りで公衆電話まで歩いていった。 彼の声を聞けば、このモヤモヤも無くなるかもしれない。 番号を押す自分の口元が、少し緩んでいるのが分かる。 あたしは・・・彼が好きなのか。 友情としては、電話だけの相手だし異性だけど でも、好きだ。 それが恋愛感情なのかと言われると、ちょっと良く分からない。 分からないが、あたしは彼と話すのが好きだった。 4、5回コールを待っていると、彼の声が聞こえる。 もしもし?といつも通りの明るい声がする。 やっぱり、暗く沈んだあたしの気持ちが少し和らいでいくのが分かった。 たわいも無い話を延々と続けた。 まるで夕べ起こった事が何も無かったように。 1時間ばかり雑談をして、彼が「じゃあそろそろ・・・」と言って 電話を切ろうとした。 あたしはその時、彼に話したいという衝動に駆られ 「待って!」と叫び、彼の返事を待たずに話し出した。 せき止められた水の壁が崩れたように 早口で自分に起こった過去の事と昨日の事を話し続けた。 - 【父との秘密】弟と二人で - 2002年07月30日(火) 祖父母には、母が連絡を入れたはずだ。 が、なんと言って説明したのか分からないが、 あたし達が暗い顔をして家に着いたのを見ても、特に何も聞かれなかった。 あたしと父の事は言わなかったのかもしれない。 その日は、前日の徹夜と事件の疲れで眠気がひどく あたし達は学校を休んで、一日ぐったりと眠り込んだ。 夕方まで眠って、それでも疲れの取れない顔のあたし達を見て 祖母は心配していたが、弟が気を効かせて饒舌に振舞ってくれたお陰で それほど気にされないで済んだ。 何かあったのかと聞かれても困るので、こんな時弟の明るさには助けられる。 夕飯の後、あたしは部屋で学校の勉強道具の整理をしていたが 暗くなってくると、また得体の知れない恐怖のような物が いや、恐怖と言うわけではないが、なにかモヤモヤした物がこみ上げてきて あの人と話したいな、と思った。 飲み会の席で、客とコンパニオンとして出会った彼は 今ではあたしには無くてはならない存在になっていた。 相変わらず電話だけの友人であり、あれから一度も会っていないが 自分がキツイ時には相談に乗ってもらい、 彼の豊富な話題は、いつもあたしを楽しい気分にさせた。 よし、電話をしに行こう。 部屋を出て居間の電話に向かったが、 でもなんとなく誰かに聞かれるのは気になるな、と思い直し 家の前にある公衆電話に行く事にした。 - 【父との秘密】家を出る - 2002年07月29日(月) 母はあたしの味方にはなれないのかな・・・ そんな事を考えながら、あたしは荷物を整理した。 ガラスの破片を避けながら、普段使う物を片っ端から詰めていく。 きっと今度はいつでも好きな時には帰ってこられない。 祖母の家はそう離れているわけではなかったが 学校までは少し遠い。 しかし今更転校するほどでもないし、卒業まであとわずかだ。 そろそろ進学の事も考えなくてはいけない時期だ。 そんな時に、あたし達家族はバラバラになったのだった。 これで、もう嫌な事は起こらないと思うと嬉しくなったが、 これで家族が崩壊した事になると思うと、悲しくもあった。 母が自分を受け入れてくれないかもしれないと思うと 心底いたたまれない気持ちになった。 そんな事を思いながら荷物をバッグに詰めていると ふいに弟がドアを開けた。 「俺も行く」 母は弟には特に何も言わなかったので、 あんたがそこまでする事ないのに、と言うと 俺もあんな奴とは一緒にいられない、と言った。 あたし達は、二人で祖母の家に向かう事にした。 - 【父との秘密】追い出されるの? - 2002年07月28日(日) すっかり朝になっていた。 あたしと弟は顔を見合わせたが、二人とも目が真っ赤になっていた。 母の声に弟が返事をし、ドアを開けた。 母の目も、赤かった。 夕べ両親が話し合っている間、何度か弟が様子を見に行ったが 母の声や母の泣き声、母の叫びが少し聞こえたが ドアノブが無くなってプラプラしたあたしの部屋のドアからは 声だけきこえるもののやっぱり内容までは分からないと言った。 だから、父と母の間で何が話し合われたかは分からない。 内容は気になるが、聞く気にもなれなかった。 「お姉ちゃん、おばあちゃんの家に行きなさい。 おばあちゃんには他の理由を適当に言っておくから」 ・・・それは、出て行け、っていうことなの? やっぱり、母は自分の夫と寝た娘を許せないのか。 「なんで姉ちゃんが追い出されるんだよ! 出て行くのはあのバカ男だろ!」 弟が母に詰め寄って、つばを飛ばす勢いで怒鳴った。 「そうじゃないの。ママはパパと二人でもっと話したいの。 お姉ちゃんだって、パパと一緒に居るのは嫌でしょう? すぐに支度しなさい。」 「話し合う余地なんかねぇよ! なんで姉ちゃんを追い出すんだよ。 なんであんな奴を家に置いておくんだよ・・・」 母と弟はしばらく言い合っていたが、あたしは立ち上がった。 ドアのそばの二人を押しのけて、自分の部屋に戻った。 - 【父との秘密】誰にも言えなかった - 2002年07月27日(土) 自分が何かされている事に気付いた時の事 それがセックスというものだと知ったときの事 小学生の頃、弟に行為を見られて殴られたときの事 妊娠の疑惑に恐れて男と寝たときの事 そして、それらがどれだけ辛かったか、 今まで誰にも言えなかった事が、 誰にも言えない事でずっと悩んでいた事がいくらでもあふれた。 あたしが一気にまくし立てた後、弟も 子供の頃見た時は何が起こっていたか分からなかったが 後からその事を思い出すと、とんでもない事だったんじゃないか、と 疑惑を抱き始めた事や、父に殴られて怖かった事など あたしに色々な事を話した。 二人は時々鼻をすすりながら、ずっとその事について話していた。 「ねえ。あたしどうなるのかな。ママは許してくれるのかな」 「姉ちゃんが悪いわけじゃないだろ」 「うんでも、ママにとっては浮気なのかもしれないし」 「レイプが浮気だなんて言われたら、世も末だよ」 「離婚・・・するのかな」 「するだろうな。しなきゃおかしい」 「ママはあたしを引き取らないって言ったらどうしよう」 「大丈夫だよ、そんな事ないから」 その時、ドアのノックの音が響き、母があたし達を呼んだ。 - 【父との秘密】よれよれのあたしとズボン - 2002年07月26日(金) 「助けてくれて、ありがとう」 弟の部屋に入ってベッドに座り、まず弟に感謝を告げた。 今度はしっかりと弟の目を見て言った。 「いいって」 弟は照れて、少しだけ笑った。 「コーヒー入れてくるよ。待ってて」 待ってる間に、あたしは毛布を脱ぎ、畳んでわきに置いた。 部屋を出て行った弟がコーヒーを持って戻って来たが あたしの姿を見てプッと吹き出した。 「やっぱその格好、変だなー」 上は自分のTシャツを着ていたが、 下はさっき弟が持ってきたパジャマのズボンだ。 急いで引っ張り出した為に状態を確認しなかったからなのか、 普段からこういう状態になっているのが普通なのか 弟の貸してくれたパジャマのズボンはしわくちゃだった。 しわしわのヨレヨレで、ブカブカのズボンを履いたあたしは 自分で自分の足元を見下ろして、やっぱりプッと吹き出してしまった。 きっと、今のあたしの顔も、ヨレヨレだろう。 「良かった。少しは落ち着いたかな。はいコーヒー」 コーヒーを受け取ってすすり、一息ついたあと うっすらと白みかけた窓の外を見ながら 二人並んでベッドに腰掛け、 そしてあたしは、今までの事を弟に話した。 - 【父との秘密】弟の、優しさが嬉しい - 2002年07月25日(木) 弟の後について、毛布をたくし上げながら階段を登る。 時々振り返って手助けしてくれる弟の優しさが嬉しい。 一つ年下の弟が、この前まではあんなに小さかったのに、と思うほど 彼の背中と手は大きく、頼りがいがあった。 小学生の頃は喧嘩ばかり、そして中学に上がった頃は あたしが家に寄り付かない事もあって、あまり話した事は無い。 お陰で時々憎まれ口を叩く以外は、ほとんど交流の無い弟だった。 あたしがこうして窮地に立たされていても、 まさか助けてくれる様な弟だとは思ってもいなかった。 むしろ、あたしは嫌われているんじゃないかとさえ。 その弟が、今こうやってあたしを助けてくれる。 この時、あたしは中学3年、弟は中学2年。 いつの間にかあたしの背を越えた弟。 初めてあたし達はお互いに分かり合えたような気持ちになった。 体に巻きつけた毛布に苦労しながら階段を登りきると まずあたしの部屋があり、納戸を挟んで弟の部屋があり、 廊下の一番奥に両親の寝室が見えた。 あたし達は弟の部屋に向かった。 あたしの部屋の前を通り過ぎる時、母の声が聞こえて一瞬立ち止まる。 聞き耳を立ててみたが、何を言ってるのかまでは聞こえなかった。 弟に手を取られ、そのまま自分の部屋を後にした。 - 【父との秘密】長い夜 - 2002年07月24日(水) 「さっき、姉ちゃんの部屋から、叫び声が聞こえたんだ。 なんかあったのかと思って、急いで部屋に行った。 そしたら・・・パパが裸で・・・姉ちゃんを・・・」 言いかけて、母がそれをさえぎった。 「本当なの?お姉ちゃん」 「うん」 突然こちらを向いた母に驚いて下を向いた。母の顔は見られなかった。 うつむいて毛布に包まったまま、あたしは首を縦に振った。 あたしの体は震えていた。 母に何を言われるのかと、怖かった。 お前は嘘つきだと言われたらどうしよう。 そんな事あるはずがないと言われたらどうしよう。 母に見捨てられてしまったらどうしよう。 しかし母は、あたしにはそれ以上何も言わず パパはどこにいるの?と弟の方に聞いた。 「2階。もしかしたら、まだ姉ちゃんの部屋にいるかも」 「そう」 弟と母は二人で階段を登って行った。 上で、母が父に呼びかけている。 父が返事をしているのかしていないのか、あたしには聞こえなかった。 それでも3部屋しかない2階では、すぐに父は居場所を見つけられてしまったようだった。 「お姉ちゃんを連れて部屋に行ってなさい」 と、母の言う声が聞こえた。 階段を下りる音がしてそちらを向くと、弟が顔を出していた。 「パパとママが話をするって。姉ちゃんの部屋にそのままいるみたいだから、 俺の部屋に行こう」 これから、あたしの人生で一番長い、 長い、長い夜が始まる。 - 【父との秘密】パパが、姉ちゃんを、犯した - 2002年07月23日(火) 「なんですって」 「パパが、姉ちゃんを、犯したんだよ」 弟はもう一度ゆっくりとそう言い、真っ直ぐに母を見据えた。 母は何か言おうとしたのか、口を開きかけてそのまま止まった。 弟は黙って母を見つめていた。 母の目は空中に止まったまま。 あたしはやっぱり何も言葉に出来ずにいた。 しばらく、時間が止まっていた。 多分3人ともそれぞれに頭の中は高速で回転していたに違いない。 特に母は、この突然降ってわいた事態を整理するのがやっとだろう。 あたしも頭の中では色々な事がぐるぐる駆け巡っていたが 考えをまとめる事など到底出来るはずも無く それどころか何を考えていいのかすら分からない状態だった。 「そんな・・・ばかな・・・」 それまでの静寂を母が打ち破った。 すると弟が 「本当なんだ。パパは姉ちゃんを犯してたんだ。 いつからかは分からないよ。 だけど、多分一度や二度じゃないと思う」 静寂のお陰で冷静になれたのか、静かに話し始めた。 - 【父との秘密】母に全てを話す - 2002年07月22日(月) 車の音が聞こえてきた。 母が帰って来た。 あたしはどんな顔をしていればいいものか分からずに身を縮めた。 大丈夫、俺が説明するし。と、弟が立ち上がった。 家に入ってきた母の声が聞こえて、あたしはより一層小さくなった。 よっぽど何か大変な事があったのだろうと慌てて帰ってきたであろう母は 泣き腫らした目で出迎えた弟と その奥の居間で毛布を抱えて丸くなっているあたしを見て どうしたの?どうしたの?と矢の様に質問した。 どう見ても尋常じゃない風なあたしに歩み寄り、 「何があったの?パパはどうしたの?」 と、早口でまくし立てた。 「あたし・・・」 その先が口から出てこない。 話そうとすればするほど、口元が凍り付いて動かなくなった。 あたし、あたしは・・・ 「パパが姉ちゃんに手を出したんだよ」 と、弟が横から口を挟んだ。 母は一瞬目を見開いて 「そう・・・お姉ちゃんには手をあげた事無いのに。何やったの?怒らせたの?」 と、溜息混じりに呟いた。 母は父があたしを殴ったのだと思ったようだ。 「違うよ。パパは、姉ちゃんを、犯したんだ」 弟が搾り出すようにそう言うと、母は一層目を見開いた。 - 【父との秘密】気付かなかった君が悪いわけじゃない - 2002年07月21日(日) 父と二人、部屋に残されるのがなんだか怖くて あたしは毛布を体に巻きつけて弟の後を追った。 彼は居間へ行き電話を手にとっていた。 早く、今すぐ帰ってきて。 姉ちゃんが・・・大変な事に・・・ 母に電話したのだろう。 これで、何もかもが家族に知られる事になる。 弟にだけは、知られたくは無かった・・・が、助けてくれたのは弟だ。 電話を切って振り向いた弟が、毛布に包まったあたしを見て、また泣いた。 泣きながらあたしをソファーに座らせて一旦いなくなり、 弟のパジャマのズボンを持って戻って来た。 「これ、はきなよ」 まっすぐに弟の顔が見られない。 ありがとう、と言って背中を向けてズボンをはいた。 背後から「今ママが帰ってくるから」と声をかけられ、 うん、と頷いて弟の顔を仰ぐと、彼は泣き出してこう言った。 俺、気付かなかったわけじゃないんだ もしかしたら、って思う事は何度かあった こういうの、一度や二度じゃないんだろ? でもそんな事信じられなくて・・・ まさか本当に家族であんな事があるなんて信じたくなくて・・・ うん、そうだろうね。あたしだって自分がこんな目に遭うなんて信じたくなかった。 ショックな事があると人格が分裂する人もいるらしいけど そうなれたらどれだけ楽かと考えたこともある。 でも、実際に起きてしまった事だし 弟が気付かないのが悪いわけじゃない。 もうすぐ母が帰ってくる。 それは静かな、長い長い時間だった。 - 【父との秘密】弟の激昂 - 2002年07月20日(土) あたしの声を聞きつけて走って来た弟が そこに立ち尽くしていた。 「あんた達・・・何やってんだよ」 裸の父があたしのベッドにいる そして頭に被せられた毛布の隙間からまだ声をあげ続けているあたし Tシャツを胸の上まで捲り上げられ下着をもぎ取られたあたし 普通じゃない、その光景 「あんた姉ちゃんに何やってんだよ!」 一瞬呆然としていた弟が突然叫びだして父に掴みかかった。 これまで弟の口からは聞いた事も無いような暴言が飛び出し、 めちゃくちゃに父を殴りつけていた。 叩きつけられた窓の、ガラスの破片が飛び散る音がする。 本棚の本がドサドサと落ちてくる音がする。 あたしの叫び声はいつしか嗚咽に変わり 弟の怒鳴る声も、泣き声に変わっていた。 父は殴られながら何かを言おうとしていたが、声にならないようだった。 普段父に殴られる事を恐れる弟は、そこにはいなかった。 「ちくしょー・・・」 そう言って弟は父から手を離し、部屋を出て行った。 - 【父との秘密】叫び声 - 2002年07月19日(金) 「今日は家から出るんじゃない」 そう言って母はあたしを部屋に押し込めた。 出て行こうと思えば出来ただろうが、そんな気力も無かった。 ただ、「男に抱かれた自分は汚い」 その言葉だけがグルグルと回り続けた。 夜、母が仕事に出掛けたあと 今のうちに家を出て行こうと、布団の中で考えていた。 そしていざ布団を出ようとした時。 また、父が入ってきた。 昨日の乱暴なセックスのせいで、まだあそこは痛む。 抵抗しなければ。 抵抗しなければ、いつまでもあたしの苦悩は続く。 こんな男に辱められているお陰で、母にまでなじられる。 あたしは初めて声を上げた。 うああああああああああああああああああああああああああ こぶしを握り締めて目を見開いたまま叫んだ。 大声に驚いた父がひるんで体を離す。 それでもあたしは、どこまで息が続くのかと思うほど声を上げた。 ドアがバン!とけたたましく音を立てて開き そこから息を切らして躍り出たのは 弟だった。 - 【父との秘密】コンドーム - 2002年07月18日(木) 次の日、学校から帰って家に寄ると、母がすごい剣幕で怒鳴った。 「ゴミ箱に入っていたこのゴミ、どういうことなの!」 ゴミがどうした。 いい加減に返事をして自分の部屋に行こうとすると、母が遮る。 「これは、どういう、ことなの。説明しなさい」 あたしの前に立ちはだかって、手に持った物を見せられた。 コンドームの袋? 「なにそれ」とあたしが言うと、その袋を叩き付けて母が搾り出すように言う。 あんたの部屋のゴミ箱に入ってたの。 どういう事?ここに男を連れ込んでるの? この部屋で一体なにをしてるの。 中学生の癖に、こんな事して汚らわしい!! 母はあたしを売女を見るような目で罵った。 あたしが・・・汚らしい・・・? だって、だって、誰のせいなの? あたしのせいなの? そのコンドームを使ったのは、明らかに父以外考えられない。 あたしは父以外には、妊娠の恐怖に震えた時にただ一度、 どうでもいい男に抱かれただけだ。 それまではずっと、父に、父だけに犯され続けたというのに。 あたしが誘ったんじゃない。あたしが望んだんじゃない。 それなのにあたしが汚らわしい・・・だって? 呆然と立ちすくむあたしに、母はさらに口汚く罵った。 なんと答えていいのか分からなかった。 母に怒鳴られた事で頭の中が真っ白になって あたしはただ、立ち尽くした。 - 【父との秘密】体の痛み - 2002年07月17日(水) 布団に潜ってしばらくすると、あたしはいつのまにか眠りについていた。 家の外で寝泊りする時は、いつも誰かが起きている事が多く あまり熟睡出来なかったせいだ。 布団をめくり上げる気配で、あたしは目が覚めた。 ・・・来た。 父だ。 気味の悪い肌触りが全身を襲う。 布団をかけられた中であたしは目を見開いた。 しばらく家に寄り付かなかったせいで父は苛立っているようだ。 爪を立てて胸を掴み、乱暴に足を押し開かれる。 死ぬほどの屈辱と痛みがあったが、 あたしは声を殺していた。 その瞬間、あたしは自分の足の間に激痛を感じて身をよじった。 あそこが痛い。 父が、唾を垂らさずに無理やり入ってきたせいだ。 痛い!痛い!痛い! 思わず体がのけぞる。 父はそれに気付かないのか、身をよじっているのを喜んでいると勘違いしたのか よりいっそう激しく体を動かした。 いい加減逃げ出そうかとしたその時 父は果て、体を離す。 そして唾で汚れたあたしの股をほったらかしにして 下着も付けさせずに部屋を出て行った。 もう、こんな生活は耐えられない・・・ なんとか、なんとかしなくては。 - 【父との秘密】弟 - 2002年07月16日(火) 彼と話して、少し気持ちが落ち着いたあたしは 家に帰ろうかなと思いついて家路についた。 前回の父と母の言い争いが頭から離れたわけではなかったが どっちにしろ着替えを取りに行かなくてはいけないし この日は家で寝ようと思った。 帰ると、弟がいた。 父も母も、仕事に行っていて居ない様だ。 弟に、ここ数日の事を聞いてみる。 「ママ、泣いてたよ。姉ちゃんが帰らないから」 ん、ごめん。 「俺には何も言わないけど、なんかあったの?」 ・・・そう聞かれても、なんと言って答えたらいいか。 ただ、父とは顔を合わせたくないんだとだけ告げた。 あたしが居なくなって、特に変わりは無かったようだが 父の弟に対する八つ当たりとも思える暴力が増えたらしい。 弟の、父に対する不信感は募る。 あいつ、気に入らない事があるとすぐに殴るよ。 最近は、ママの事も殴る。 姉ちゃんの話をする時も殴るよ。 俺もここの家には帰りたくない・・・。 「うん。あたしも帰りたくないの」 そう言って弟の話に同意すると、弟は 「でも姉ちゃんは殴られないじゃないか」 と言った。 叩いたり殴ったりするだけが暴力じゃない。 だけどそんな事を弟に説明しても・・・ あたしは曖昧な返事だけして、弟を部屋から追い出し 布団の中に潜った。 - 【父との秘密】電話 - 2002年07月15日(月) 電話番号、これどうしようかな・・・と悩んでいると 試しに話してみたらいい、と友達は言うのでかけてみる事にした。 この頃は携帯電話なんて便利な物はなかったので、 家の電話か公衆電話からかけなくてはいけない。 何日か後、彼に貰った番号に、近くの公衆電話からかけてみた。 「電話してくれてありがとう」 今日はお酒も入っていないので、この前会った時よりも更に温厚な話し方だった。 ただ、男というのはセックスの為だけに女に優しく出来たり 紳士のようなそぶりを見せたり全く性には興味の無いフリをする。 ・・・と、当時のあたしは思っていたので最初から心を開く事は無かった。 だが、簡単にこんなナンパ男になんか懐かないぞと思ってはいたが 彼の話の上手さに引き込まれていった。 しばらく話した後、あたしは彼に聞いた。 「いつ会うの?」 だけど彼は 「会おうって言わないって言ったでしょ。 大体きみ、僕の事全然信用してないんだから」 ・・・まぁそうだけど。 彼は、そのうち会っても大丈夫と思ったら誘ってよ、と言って電話を切った。 不思議な人だなー・・・ でも、電話だけの友達というのもいいかも知れない・・・ - 【父との秘密】ナンパ? - 2002年07月14日(日) 「中学生かと思ったよ」 彼のその言葉に、ヤバイ!とドキドキしながらも 勤めて冷静になろうと努力した。 あたしの笑顔が固まっていると彼はにっこり笑って言った。 「いや、可愛いからさ。気を悪くしないでね」 軽いお世辞かもしれない。 でも話してみるといい奴っぽい。 なんとなくあたしは彼が気に入った。 だけど、彼ばかり相手にしているわけにも行かず、しばらく話して他へ回った。 時々彼の方が気になってそちらを向くと、彼も見ている。 彼に見られると、あたしも更に気になった。 宴も終わりに差し掛かる頃、また彼の傍に近づくと 「電話してよ」 と、自宅の番号を渡された。 「一人暮らしだから。僕しか出ないから」 「ナンパに乗るのは事務所で禁止されてるんです」 というと、 「ナンパじゃないよ。会おうって言わないし、電話で話したいだけ」 と言って立ち上がった。 彼もあたしと話すのを気に入ったんだろうか。 どうせ後で会ってセックスでもしたいだけだろうけど 番号貰うだけならなんでもないしな、と思ってその紙切れを仕舞った。 スーツを返しに事務所へ向かう途中 先輩にその事を話すと 「あんたって、ちょろいね」 と言われた。 うん、あたしもそう思う。 - 【父との秘密】稼ぎに行こう - 2002年07月13日(土) コンパニオンのバイトは毎日ではない。 人手の足りない時に先輩にくっついて行くだけだったが 家賃や光熱費を払うわけでもないので遊ぶには充分だった。 それに、自分の都合で好きなときに参加できる便利なバイトだ。 せっかく家に帰ったが、またすぐに飛び出してしまったため あたしは友達の家を訪ねた。 だけどいつも泊まっている家に向かったが、この時は誰もいないようだった。 なんとなく時間を持て余してぼーっとしていたが、 急に思い立って一緒にバイトをしている先輩に電話をした。 遊びに行かない?と言うと、先輩は 「それなら遊ぶより稼ぎに行こう」 と言った。 どうせ暇なんだし、それもいいかと考えて先輩と事務所に向かう約束をした。 その日の仕事は、ある会社の酒の席での接待だった。 若い男の人がこの日はたくさんいて、中年親父がそれ程多くなかったので 今日は楽だな、と思いながら働いていた。 若いグループを接待していると、突然あたしを抱き寄せる腕があった。 まあそんな事も珍しくないので笑顔を作って振り向くと そこには少年のような少女のような どちらかと言えば可愛らしい顔立ちの男の人がいた。 まだ高校生くらいに見えるけど、会社の社員なんだから大人なのかもしれない。 髪が頬にかかるくらい長くて体も華奢だ。 そして女のあたしよりも優しい雰囲気と柔らかい物腰の人だった。 話し方も、どちらかと言えば女らしい柔らかな感じがする。 「きみ、本当はいくつ?」 いきなりそう聞かれて、あたしは慌てて 「じゅ、18です」 と答えた。 彼は、ふぅんと言ってちょっと笑った。 - 【父との秘密】父の言い草 - 2002年07月12日(金) 次の日たまたまいつもより早く家に帰った。 その日は母の仕事が無い日だったから。 玄関に入ると父と母の言い争う声が聞こえてきた。 静かに家に入って聞き耳を立ててみると、どうもあたしの話のようだ。 きっと昨日の事などを父に話したんだろう。 父はあたしが帰らないのを知っていたはずだが なぜかそれに文句を言ってくる事は無かった。 普段は厳しいはずの父なのに。 ドアの外で大人しく聞いているとまた母の処女談義が始まった。 手紙の内容と同じような事を言っている。 結婚する相手に処女を捧げるのが一番だと熱く語る母に 父は生返事だ。 そりゃそうだろう。 処女性を大事に考えている男なら、娘を大事に考えている男なら 自分の娘を、ましてまだ小さい娘を犯すなんて事はしないだろう。 だけどこの言い草だ。 俺は女にとって自分が処女かどうかなんて大事だとは思わない。 セックスなんて、出来れば何だって同じじゃないか。 どれだけたくさんの男と寝たからって、それがなんだ。 結婚前に大勢とやってる女だっていっぱいいるだろう。 あの子が既に男とやってたとしたって、男を見る目が良くなっていい。 あたしも、父がそれ程素晴らしい意見を述べるとも思っていなかったが その言い草に心底絶望し、そのまま部屋には入らずに外へ出た。 後ろから、でもあの子はまだ中学生なのよ!という母の叫び声が聞こえた。 あたしがこれまでどんなにか悩んで悩みぬいて 妊娠の心配までして、どうやったら父に犯されずに済むか 年端も行かないうちからそんな事ばかり心配してきたと言うのにあの男は。 娘の気持ちを少しでも分かろうともしないのか。 あんな男なんか死ねばいい。 あんな腐った男なんか死ねばいい。 - 【父との秘密】母の手紙 - 2002年07月11日(木) それでも時々家に帰れば母が心配してやってきた。 以前はあたしが帰るのが遅くなったり外泊したりすると 怒ってばかりいた母だったが、 この頃には泣きながら家にいて欲しいと哀願するようになっていた。 ある時、どこに泊まってるの? と聞かれて、男の家、と答えると 次の朝あたしが起きた時には机の上に母からの手紙が乗っていた。 その人とはまじめに付き合ってるの? 男の人と夜を過ごすと言う事はどういうことか分かっていますね。 もっと自分の体を大事にしてください。 私は処女でパパと出会って結婚したけれど、 そうして良かったと思っています。 たった一人の好きな人と結ばれるのは幸せな事ですよ。 男の人とのお付き合いで、背伸びするような事はやめなさい。 いつか、本当に好きな人が出来た時に後悔する事になりますよ。 処女は女の子の大事な物。もっと大切にしてください。 実際にはもっと長かったが、大体そんな事が書いてあった。 後悔ならもうしてる。 良かったね。ママは自分の好きな人に抱かれて。 あたしだって初めての相手は好きな人が良かったよ。 初めてのセックスなのに誰が好き好んで好きでもない相手と。 誰のせいだと思ってるの、ママ。 あんたの夫が、あたしの処女を無理やり奪ったの。 責められるべきはあたしじゃない。父の方だ。 あたしを後悔させたのは父の方だ! 女の子の一番大事なものを奪ったのは父の方だ! - 【父との秘密】コンパニオン - 2002年07月10日(水) 先輩の説明を要約すると、 会社の飲み会などのホステス役のような物だと分かった。 お酒を作ったり、お話したり、そんなものだ。 あたしの他にも初めて来た人がいて、一緒に別室に通された。 そこで簡単なルールや説明を受ける。 水割りの作り方などもここで教えてくれた。 着替えて仕度の出来た一行が、徒歩で現地へ向かった。 場所はその事務所から歩いてすぐだった。 到着するとそこはどこかの会社の何かの飲み会だった。 どういう人のどういう集まりなのかは、あたしは知らなくていい。 ただ、お喋りしてサービスするだけでいい。 事務所のルールを守って適当に酔っ払いの相手をして、 あとは時間が経つのを待てばいい。 一度やってしまえば、あとは楽だった。 女の体を使う水商売よりは時給は安かったが、 普通にアルバイトを探すよりもずっと収入は良かったし簡単だった。 女同士での確執や厳しい事務所の規律など、面倒な事もあったが 子供っぽいあたしを苛めようとする女の子はいなかったので助かった。 (実際子供だったのだけど) こうして、あたしは週に数回このアルバイトをする事になり 遊ぶ金には困らなくなった。 そうなるともう家には時々しか帰らない。 たまに家で寝るくらいになってしまった。 - 【父との秘密】アルバイト - 2002年07月09日(火) 金が欲しいのは山々だったが、中学生にまともなバイトはない。 先輩から仕事があると言われた時は 売春はしたくありません と言った。 これ以上、中年男に抱かれるなんて嫌だったから。 いや、若い男ならいいという訳でもないが。 金を貰う以上、嫌な事を嫌とは言えないだろう。 金の為に我慢して男に抱かれるのはどうしてもやりたくない。 売春はしたくない、と言ったあたしを見て先輩は笑った。 やだな。そんなんじゃないよ。と言われた。 じゃあなんだろうと黙って先輩についていく事にした。 ここだよ、と言われて中に入ると、そこは事務所の様な所だった。 女の子が何人かいて、奥にはユニフォームらしい物が何種類かあった。 先輩に、今日この子初めて連れてきたんですけど、と紹介された。 スーツ姿の男の人が、今日はよろしく、と言った。 良く分からないままスーツに着替えさせられて、化粧品を持たされた。 うちでは化粧品はこれって決められているから、と言われた。 それまで化粧なんかしたこと無いので戸惑っていると 先輩が来て手伝ってくれた。 ここは何をするところなんだろうと思っていたら 先輩があたしの顔に色々と塗りたくりながら囁いた。 ただのコンパニオンよ。 18歳って言ってあるから、上手くやってね。 コンパニオンか。なんだ。 あ、でも、コンパニオンって何をすればいいんだろう・・・ - 【父との秘密】遊ぶお金が欲しい - 2002年07月08日(月) 朝に家を出て学校に行き、 その後は友達の家に行ったり繁華街に繰り出したりする生活が続いた。 母が帰る時間より後に家に帰り、誰とも顔を合わせずに寝た。 最初は母に心配をかけるのは少し気になったが、 それもすぐに慣れた。 もう何も思わなかった。 いい加減な生活も長くなってくるとそれが当たり前になって 「いい子」だった自分の事は忘れていった。 家にいるよりも外にいた方が仲間もいるし楽しい。 次第に家に帰らない日が増えていった。 仲間には中学や高校を卒業して一人暮らしをする人も多く 泊まる場所には困らなかった。 いつも数人で誰かの家に泊まったり そうでなければ朝までどこかで遊んだりしていた。 そんな生活だから、学校では寝てばかりいて怒られたし、 行くのも面倒になってきたのでサボる日も多くなった。 3年になる頃にはほとんど学校へ行っていない。 高校の事も考えていなくて、受験勉強なども自分には関係の無いことだった。 遊ぶ金は、誰かに奢ってもらったり家から黙って持ち出したりしていたが それにもいい加減限界がある。 あたしは遊ぶ金が欲しかった。 そんな時、先輩からいい仕事がある、と教えられた。 - 【父との秘密】今、すごく楽しいの - 2002年07月07日(日) 前から知っている先輩もそのグループに入っていたが その先輩は あたしが以前はこんな感じの仲間と付き合うことは無く どちらかといえば真面目な子供だったのにも関わらず 急にこんなグループと付き合いだした事を心配し出していた。 それまでにも、悩みがあったら言いなさい、と言われていたが あたしは誰にも話すつもりが無かったために 彼女にも何も言わないでいた。 ところがある日 必要以上に盛り上がり (と言っても変に盛り上がっていたのはあたし一人だったが) 酔いつぶれていたあたしを見て、先輩はまたあたしに聞いた。 投げやりになる前に、話してしまった方がいいんじゃない?と。 そうかもしれない。 誰かに言ってしまった方がいいのかもしれない。 だけど家にさえ帰らなければこんなに楽しい。 投げやりでも諦めでもなんでも良かった。 あの家から、あの父から逃げていられればいい。 それが例え根本的に何の解決にならなくてもいい。 先輩、心配しないで。あたし、今すごく楽しいの。 - 【父との秘密】帰らない - 2002年07月06日(土) いつ処女じゃなくなったのか 知りたいと言っても誰かに聞けるわけでもない。 今のあたしに必要なのは何かを知る事ではなく これからどうやって地獄から逃れるか、だ。 中学生のあたしは、例の悪いグループとその後も付き合っていた。 家に帰りたくない その一心で。 中学生の頃というのは、大体の友達が門限は夕飯前で 夜中まで付き合ってくれる人などなかなかいなかった。 そこであたしはあのグループと付き合うことにしたのだ。 母のいない時間にさえ、あたしがいなければ 父はあたしに手を出してくる事は無かった。 年端も行かない子供達が夜の街を歩き回っている。 あたしもその中に混じった。 初めて酒を飲む店に足を踏み入れた。 初めて家族と一緒ではなく居酒屋に入った。 祖父の飲むビールをいたずらで舐めた程度だったあたしが 今こうして友達と酒を飲んでいる。 試しに煙草を吸ったりもしてみた。 なんだか不思議な空間がそこにある気がした。 友達と一緒に過ごしていると 自分が全てから解放される気分になって このまま楽しい事ばかりが過ぎていくような気がしていた。 - 【父との秘密】初めてを知りたい - 2002年07月05日(金) 思い起こせば、小さい頃のアルバムを見ていると 所々にあたしの裸の写真が貼ってある。 誰がどういう意図で撮ったのかは分からないが こんな事をするのは父だろう、とあたしは思った。 あまりに小さい頃の事なので全然覚えていないが 写真の中のあたしは無邪気にも笑顔で 撮影者である父に対して何の疑問も無く裸を晒している。 この頃から父はあたしに不埒な感情を持っていたのだろうか。 ・・・そんな事は考えすぎだろうか。 しかし、あたしはいつしか 自分はいつ、処女じゃなくなったんだろう 初めて父に犯されたのはいつなんだろう と考えるようになった。 その時の事はまったく思い出せない。 まだ処女で、まして子供だったのだから ショックじゃなかったわけがない。 体もひどく痛んだだろう。 なのに、その記憶がまったく無い。 気付けばあたしは、父にそういう事をされていた。 友達と、いつ初めて男と寝たかなんて話も良く出たが あたしは父とそんな関係にあったとも言えず黙っている。 好きな人と、彼の部屋で或いはホテルで初めてを過ごしたという みんなの話を聞いているといつも切なくなる。悔しくなる。 年頃になって好きな人とセックスをすると言う選択すら 自分には許されなかった事がいつまでも頭に巣食う。 父に無理やり女の子の大切にしている物を奪われて 当時の小さかった自分を可哀想にも思う。 あたしは一体、いつから処女じゃないんだろう。 - 【父との秘密】ロリータ写真 - 2002年07月04日(木) 写真を見ていくに連れ、言いようの無い不快感が突き上げた。 これ程までに自分の娘を性の道具にしている輩がいる。 小さな女の子の性を自分の物にして玩ぶ男達がいる。 すごく可愛い!肉棒込めたい! 今でも覚えている 小さな女の子のオムツ丸出しのお尻にファインダーを向けた画像の 雑誌編集者のコメントだ。 自分の父親は特別オカシイと思っていたのに この変態の多さはなんだ。 隠し撮りならまだしも(撮影者の変態性は変わらないが) 自分の娘を投稿に使うとはどういう事なんだ。 複数の男達に娘を抱かせて陰部の大写しを撮る この親の神経はどうなっているんだ。 あたしも一度、父に写真を撮られた事があった。 小学校4年生くらいだと思う。 パンツまで脱がされて、ソファーに座らされて写真を撮られた。 「何で裸になるの?」と聞くと、父は 「カメラを久しぶりに使う時は裸を撮るんだ」 とわけの分からない理由を述べた。 驚いたのは、その写真が出来上がってくると それを母にも見せていた事だ。 母はそれを見てオカシイと思わなかったのだろうか。 娘を裸に剥いて写真を撮る夫を。 - 【父との秘密】ロリコン - 2002年07月03日(水) 押入れで物を探していた時に 父親のエロビデオやエロ本を見つけてしまう事は良くあるらしい。 あたしも押入れで父のものらしい本を見つけた。 うちにはビデオデッキが無かったのでビデオは無かったが 「ロリータ」「素人投稿写真」とか書いてある写真雑誌があった。 表紙を見るだけで気分が悪くなった。 別に、父親がエッチな本を見ていたからってどうと言う事は無い。 ただ、それは子供の写真だった。 気持ち悪いと思いながらも、一体どういう雑誌なのか気になって パラパラとページをめくった。 小学生や中学生、幼児までいた。 写真のほとんどが、子供のブルマ姿やスカートからはみ出たパンツ 隣のアパートの窓から見える子供の姿などだった。 ページをめくる毎にそれはエスカレートしていき、 トイレでの子供のお尻の盗撮 風呂場の窓から覗いた裸の子供 そして 「うちの娘」とタイトル付けられた裸の写真。 まだ何も分からないような幼児の足を開かせ あられもない姿を撮った写真などが目に付いた。 そして、おチンチンをその小さな股に挿入している写真。 「ロリコン」という最低な人種の最低な行為が 男達によってそこで繰り広げられていた。 - 【父との秘密】来た - 2002年07月02日(火) 生理が来なくなって丁度一週間目の朝 トイレに行くと出血があった。 「来た!」 あたしはトイレで叫んでいた。 前日、さすがに生理が来ないあたしを訝しがった母が 「生理、来てないみたいだけど体調悪いの?」 と聞きに来て、うんそうみたい、とだけ笑って答えたが 実は気が気じゃなかったのだ。 いつ母にばれるか、そればかり心配して眠れなかった、 その次の朝だった。 妊娠しているんじゃないかと始終心配ばかりしていたので きっと体が変調をきたしたのだろう。 とにかく、生理が来たからには心配は何も無い。 ・・・よかった。 本当に良かった。本当に安心した。 だけど、こんな思いはもう二度としたくなかった。 出来るだけ、父とは離れていたい。 出来れば別の場所で暮らしたい。 家には帰りたくない。 だけど、母が仕事から帰ってくるのは深夜だ。 さすがに深夜まで遊んでいるわけにはいかなかった。 生理の間中、あたしはどうやったら父と寝ないで済むか 自分だけの力でそれを成し遂げられるか そんな事をずっと考えていた。 - 【父との秘密】終わった・・・ - 2002年07月01日(月) あのいやらしい男の家から帰ってくると、一気に気が抜けた。 帰りは少し遅くなったので、母はあたしを呼びつけて小言を言ったが それすらほとんど耳に入らず、頭の中はしびれたように白かった。 救いだったのは、 今日は母が仕事の日じゃなかった事くらいか。 父は寝室には来ない。 さすがに同じ思いを一日に2度も3度も我慢するなんてしたくない。 これで、するべき事が終わった。 相手の男はコンドームをしていたが、避妊は100%ではないらしいし、 他には誰とも寝ていないと言い張れば大丈夫だろう。 もし妊娠していても、父親が誰かを説明する時には困らない。 いや、生理が来ないという事実で既に困ってはいるが。 根本的な問題は何も解決していないんだけれど。 それより初めての大嘘と大芝居に良心の呵責との葛藤が凄まじかった。 あたしがこれほど悩んでいる時に、父は何を思っているんだろう。 このままあたしの生理が来なかったらなんて考えてるんだろうか。 それとも、生理が来ていない事すら知らないのだろうか。 ・・・いい気なもんだ。 酒を飲んでひっくり返っている父。 顔を赤くして腐ったような目でテレビを見ている。 自分が子供ながらにこれほど悩んでいるというのに 暢気に転がっている父を見ていると気持ち悪くなりそうだったので あたしはすぐに食事を取らず部屋に篭った。 -
|
|