洋画を観たのは久しぶりです。 10年前に死んだ夫、ショーンの生まれ変わりだと主張する少年に対する、アナ(ニコールキッドマン)の心の揺れを描いた作品。 ほのぼのなラストを期待したら、大間違いでした。 少年といっても10歳ですから、現在の婚約者を蹴って、元の夫を取るとしたら、犯罪になるわけです; 「良い計画を思いついたの。二人で遠くに逃げましょう。それで11年経ったらあなたは21歳になるわ」と嬉しそうに話すアナが観ていて痛々しかったです; ラストの少年の手紙には、言い訳めいたことがなくて感心したけれど(でも、あれは子供には書けないと思う)、アナがあれからどうなったのか…想像すると重い。 それでも、年末の「いいとも!」の「小5の子供に恋をした!」を思い出したりして(苦笑)、結構楽しめました。
ついでに靴屋めぐりをして来ました。 最近足がすぐに痛くなるので、靴選びも慎重になってしまいます。 キャンペーン中のリーガルから、ワシントン、ダイアナ、カネマツと巡って、結局カネマツでオーダーメイドを頼んだにもかかわらず、ダイアナの1足を諦めきれず買ってきてしまいました。 1日に2足買ったのは初めてです; 夏にあまり買い物しなかったから…と思ったら、サンダル2足買っていました。 結局、シーズン2足くらいは買ってしまうものなんですね。 以前は1回下見して、次に行ったときになければ諦めていたのに、最近どうにも我慢がききません。 ブーツはどれもピンと来なかったので、見送りです。丈が微妙; パンツ丈が短くなったからですよね。あの丈は難しくて、トータルでコーディネートしてもらわないと履けないです; すごく気に入ってるショートブーツを6年くらい履いているんですが、これと同じ型(皮革は違っても構わない)が欲しいので、今度問い合わせてみようかしら? さすがに型とか捨てられてるかな? いや、1足作ってくれないだろう;
相変わらずの読書の日々です。 できるだけ発表順に思って読んでいるんですが、絶妙にどんどん内容が重くなっていって、『Close to You』と『観覧車』を読むころには、これからの人生どうやって生きていったら良いんだろう…なんて、考え出したりしましたが、とりあえず<現状維持>ってことで、落ち着いてます(笑) 以下すべて柴田よしきさんで、感想ひとことずつ。
『風精(ゼフィルス)の棲む場所』 地図にない村で奉納舞の舞手の少女が殺されるという、とても読書心をそそられる話です。 幻想的な舞のリハーサルや神の使いとされている蝶等々、読んでいてとても楽しかったです。浅間寺先生が出てくる話もシリーズ化しないのかしら?
『淑女の休日』 休日にホテルを泊まり歩くことを「ホテル浴」ということを初めて知りました。そんなホテルとは場違いな調査員(名前忘れた;)の奮闘振りが、読んでいて気持ちよかったです。 幽霊騒動から殺人事件にまで発展してしまうんですが、その背景のホテル発展に纏わる人々の因縁も面白かったです。
『Close to You』 マンションって近所付き合いを一戸建てほど考えなくて良さそうに感じますが、現実はそう変わらないんですね。 生活する上では「おかげさまで」の精神は必要だとわかってはいますが、日々に追われると怠りがちです。…私はまだ子供の身分なので、すべて親任せです。
『観覧車』 突然失踪した夫の探偵社を、残すために探偵になった妻の連作短編集。 だんだん話が重なるごとに、失踪から年数も経って、重い気持ちになっていきます。しまいました。
『観覧車』のあとがきが新井素子さんで、「柴田さんの書く女性は強いから、切ない。弱い人には泣いて自浄作用が働くけれど、強い人は泣けないから、そのまま抱えてしまう」という部分に共感を覚えました。 話は変わりますが、『ひとめあなたに』(うろ覚え;)の中に「走る少女」という話があって、明日世界が崩壊するときにも勉強している少女の話でした。 その子に向かって「あんたは逃げてるんだ」と言う人がいましたが、「走っているのよ」と言い返していたのが、妙に強く記憶に残っています。
「走っている」のか、「逃げている」のか、はたから見たら同じですよね。
名前だけは有名なので知っていましたが、今回初めて観にいきました。 ……観ていて、辛かった。好きなキャストが出ていなかったら、まず観にいかない話でした(なんて酷いことを;)
たぶん、登場人物の誰にも共感できないからですね。 観ながら、『なんで銀ちゃんはそうなの?』『なんでヤスはそうなっちゃうの?』『なんで小夏がそうなっちゃうの?』とぐるぐるしてました。 そういう登場人物の悩み苦しみがこの話の主題なんでしょうけれどね;
ヤスが一番苦手でしたが、それはたぶんヤスが一番セリフが多かったから、マイナス点が多かったってことでしょう。 でも、それを差し引いても、ヤスが一番素晴らしかった。
もう、声がね!他の役者がのきなみ声を枯らしているのに、ひとり清清しいんですよ! やっぱり舞台で声は重要です。せっかく良い芝居をしても、声が枯れて聞き取って貰えなければもったいないですもんね。 舞台で風間くんに遭遇するたびに、関心してる気がします。 そんな風間くん(ヤス)が、「おまえには華がない」(×たくさん)と言われるたびに、そんなに言わなくても…と思いましたが、華がある役者にヤスはできませんから、作中にもあったように、「大部屋がいなければ活動は撮れない」ってことなんですよね。 (決して風間くんが大部屋って意味じゃないんです;)
話はまったく変わりますが、私の記憶の中で、日本アカデミー賞の一番昔 の記憶が、『蒲田行進曲』の松坂慶子です。前年最優秀賞を受賞して、その年『蒲田行進曲』で自分の名前を読んだ、初めての連続受賞の人。 あの時の彼女は本当に、女神のように美しかった。黒谷友香がヤスに謝ってるシーンはついつい昔の松坂慶子を思い浮かべてしまいました。絶対参考にしてると思うんだけど?(映画も観てないのに勝手な想像) 舞台の最中にそんな失礼なことをしてましたが、幕後の小芝居の黒谷さん は可愛かった。「覚悟がないなら女をくどかんと」(方言うろ覚え;) ニッキが、たじたじとしてて、笑えました。
はっ!! 私は何を目当てに行ったんだっていう感想になってしまった; 中村屋、おバカで可愛かったです。劇場前の柱のポスターには誰もかないません!!
図書館の検索ソフトで探すと、読んでいなかった色々な本が現れるので、迷ってしまいます。 行きの電車は完全に睡眠時間と化しているので、帰りと読み残しを帰宅後に読むと、ほぼ日に1冊読めます。読み損なっていたものから、11月までは、読書の日々を送るつもりです。
『くらのかみ』小野不由美 児童書だったんですね; 表紙があまりにも懐かしい絵でびっくりしました。この人の絵本を持っていた気がします。『なつやすみ』だったかな?? 児童書らしくあからさまに怖い描写はありませんでしたが、他の作品と同じように積み重ねた旧家の業のようなもの(これは解決されなかった;)が本筋にあって、そこから跡継ぎ問題絡みで事件が起こります。 子供たちが活躍した夏休みの事件は終わったので、続編というか、大人向けで過去の事件の真相が読んでみたいものです。
『猫と魚、あたしと恋』柴田よしき 「猫は水が嫌いなのに魚が好き、人は辛いのが嫌いなのに恋をする」(うろおぼえ)というコピーが扉についています。 ページをめくるのが気恥ずかしかった。 恋愛ミステリーといっても色々なタイプの話があって、しかもこの中の何作かは、ミステリーのアンソロジーにも掲載されているだけあって、何度読んでも面白かったです。 「化粧」のラストが一番前向きで良かったです。
『PINK』柴田よしき 冒頭でSF?と勘違いしましたが、現代の話でした。婚約者を阪神大震災で亡くした女性が、落ち着いたころに起こった話。 登場人物が非常に多岐で(新興宗教の教祖やミュージシャン、作家等々)こんなに途中で飛躍して、どこに行くのかと思ったら意外なところにたどり着いて、本当に先の読めない話でした。 『ふたたびの虹』柴田よしき 「ばんざい屋」のカウンターで夕飯を食べたいです。でも、きっと都内の小料理屋に一人で入る機会なんて……。 ドラマ化されたものはラスト3話だけ観たのですが、展開が原作と違っていたので、前半がどんなふうに映像化されたのか観てみたかったです。
『残響』 その場所で起こった過去の声を聞いて、それをまったく同じ音声で再生できるという特殊能力を持った女性の話。 その能力が発現するのも特殊な状況の中でなんですが、柴田さんはときどき、想像すると痛すぎる描写もサラっと書かれるので、読んでて戸惑うことがあります。 悲惨な過去に現在も苦しんでいる杏子が、前向きに努力していこうとする姿勢が描かれているので、救われるというか、……本当に強い。私にはムリ…。 杏子が「どう思い返しても他の道はなかった」と自分の過去を回想しているのを読んで、そこだけは自分もそうだなぁとぼんやり思いました。
2006年09月15日(金) |
『はちみつとクローバー』 |
2部の途中、森田さんのお家事情とか、はぐちゃんがケガをするところを見逃してしまって、何がなんだかという状態でしたが、ラスト2話をぼろぼろ泣きながら観ました。
森田さんが大好きだったので、はぐちゃんとどうなるかハラハラしましたが、あれはあれで良いのかも。うーん、「ずっと見てるから」って厳しい言葉です; 見える場所にいろってことは、常に第一線でがんばれ!ってことですよね? 森田さんならできると思うけど。
はぐちゃんが新幹線で渡したのが、粘土細工かと思ったら、見事に違ってて、自分の貧困な想像力にちょっとがっくりしたりして。 原作もいつか読んでみようっと。
びみょーでした; 心に闇を持った少年と魔法使い、生い立ちに負けずに生きる少女… 話の流れとか、見せ場とか相変わらずの背景の力のいれっぷりとかは堪能できたんですが。 何がイマイチだったのか。 根本的解決になっていないから、すっきりとしないんでしょうね。あの龍が、この土地にきたことが原因ってわけではなさそうだったし、戻る気なんてなさそうだったし(苦笑)
『ゲド戦記』ってこんな話なのかな?(読んでない)もっと続きがあるんじゃないのかしら? エンドロールで、原案『シュナの旅』ってあったから、むしろタイトル反対の方が良かったんじゃないかしら。 ファンタジーはつくりものの世界なんだから、諸悪の根源がはっきりしてて、すっきりと終わってくれないと、私はダメなんだと思いました。 クモを倒しても、とりあえず現在命が助かったってだけで、あとはアレンがまともになったてことくらいしか変わってない…。
あれ…。
そうか!だから、『シュナの旅』の方が良かったって思うんですね。主人公が成長する話だったら、あれで十分面白かったし。
でも、アレンは最後のかっこよくなった方より、いじけてる方が好みでした;
試験のためにずっと通勤車内は問題集だったのですが、ようやくそれから開放されたので、読書に切り替わりました。
『決断−警察小説競作−』 図書館の新刊おすすめで見つけて、柴田さん目当てで早速借りました。 警察小説ということで、平刑事(なんて言葉はない)がメインです。ついつい刑事ドラマを思い出して、俳優は誰が良いだろうなんて考えてました。 「闇を駆け抜けろ」だけはムリ。映画ならなんとかなりそうだけど、他は1時間の単発で見てみたい話でした。
「大根の花」麻生が若いころの話ですが、及川との関係をああもはっきり言い切ってしまって良いのかしら、とちょっと戸惑いました。どうやらこのキャラは書けば書くほど、新たな設定が出てきそう。 そういえば、夏前くらいに柴田さんの「花咲シリーズ」が日テレで映像化されてたんですよね。観ようと思ってたのに、キャストが微妙だったんで録画はしなかったんだった。そして、見忘れた; ハナちゃんの高橋克典はまぁ遠くなかったけど、錬が吹越さんだったから、躊躇したんでした。
『RED RAIN』柴田よしき 一緒に借りたのはSFでした。近未来宇宙からの謎のウィルスによって遺伝子変化してしまった人間と、変化せずに無事な人間の話。 ストレスとノンストレスの仕組みとか、割と面白かったです。完全なノンストレス状態ってありえるのかなという疑問はありましたが; ウィルス云々はともかく、そのほかの問題(酸性雨とか、離婚トラブルとか)は近い未来に本当になりそうで、怖かったです。
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