先々週の金曜日のこと。 夜10時頃電話が鳴った。
「ご主人が忘年会の席で倒れて救急車で運ばれました」
会社の同僚からの電話だった。
「今処置中で詳しいことは何もわからないので、またわかり次第電話します」
とりあえず、病院の名前を聞いて電話を切った。
ドラマを見ているようだった。
それから、次の電話が来る30分ぐらいがとても長く感じた。
やっと電話が鳴った。
「処置が終わりました。もう帰れる状態だそうですが、一人で帰すのは危ないので迎えに来て下さいとのことです」
「あの~具合はどんな感じなんでしょうか?」
「状態は家族にお話しますということです」
↑この一言で、かなり不安になった。 色んな病気が頭をかけめぐった。あれかな?これかな?でも、家に帰すってことは、なぜかな?ベッドが空いていないからかな?
とにかく迎えに行かなきゃ。 病院は都内。しかし、救急車で運ばれた人を電車で帰すのもどうか・・・
息子に、
「パパ迎えに行くのに、ホントは車がいいんだけど、お母さん方向音痴だし、一人で都内走ったことないんだよ。どうしよう」
と聞いてみた。
「一緒に行くから、車で行こう!地図があれば何とかなるよ。お母さん頑張れ!」
息子の力強い言葉に励まされ、車で出発した。
息子のナビは完璧だった。とにかく事故だけは起こさないようにと緊張して運転していた。
病院に着き、付き添ってくれた会社の人にお礼を言い、看護師さんにも挨拶をすると・・・
「じゃあ、会計済ませたら、帰っていいですよ」
と看護師さん。
「???あの~どんな症状だったのでしょうか?」
「え~と~。先生から聞いた方がいいですね」
と、先生を呼んで来た。
先生「ようするに~~~
酔っ払ったんですね。」
「はぁ~~~~!?」
悪い病気ではないかとあんなに心配したのに、結局、ただの急性アルコール中毒だった。 急性アルコール中毒で死ぬ人もいるけど・・・でも、人騒がせな。 しかし、何でもなくてよかった。
車を出口の所に持って来て下さいと言われ、車を移動させたら・・・
ガーーーーン!!!
と強い衝撃が!
主人のことを心配し、わからない道を運転するのに緊張し、交通事故を起こさないようにと張り詰めていたものが、一気にほぐれたのだろう。 気を緩めた途端に、バックした時ポールにガーンと当たってしまった。
先生や看護師さんが出て来て、
「大丈夫ですかぁぁ?」
と。また怪我人が出たと思われたらしいーー;
「大丈夫です」
と答え、主人を乗せて家に。
主人はすっかり回復し、助手席に座ってナビにーー;
夜は暗くて見えなかったが、翌日車を見たら、ベコっと凹んでた。あれだけの衝撃だもの当たり前か。
それにしても、たいしたことなくてよかったねぇということで。 今では救急車騒ぎも笑い話になってます。
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