2006年07月31日(月) |
私の頭の中の消しゴム |
私は今、文章を書いていい状態なのだろうか? 考える能力も文章をまとめることもかなり衰えている。 メールや他の人へのメッセージは控えた方がいいのかもしれない。それでも自分の今のことを記録するために日記を書くことにした。
土曜日、受診日だったので主人と病院へ。
今までの経過を話した。 「血圧が高いことよりも、とにかく眠りましょう。眠ることが先決なので薬を替えましょう。強い時は半分でもいいかもしれません」と言われた。
先生に、 「ひとつ質問してもいいですか?」 と聞いてみた。
「子供の頃から忘れっぽいし、勘違いが多いし、そそっかしいんですけど、それが最近はなはだしいんです。あまりにもひどいんですが、これは調子が悪いことが続いたせいですか、それとも年齢を重ねたせいですか?」 と。
同年代の友人も、 「ええとええと」と人の名前が出て来ないことが多くなっている。(私は子供頃からだけどね) 年齢を重ねていくと、ある程度のことはしょうがない。
「アルツハイマーなんじゃないかと気にしています」 主人が付け加えた。
「う~ん」
先生はちょっと考えて
「あなたは子供の頃からなんですよね。今まで何でもなかったのに、最近急に・・・というなら少し考えますが、昔からそうなら、違うと思いますよ。大丈夫でしょう。今、状態がよくないからそういうことが多くなっているのだと思います」
と言われた。
「よかったね」
と主人から言われたが、先生はまだどんな状態かわかっていない。
最近、忘れる、勘違いする、聞き間違える・・・電話で聞いたことを認識できない・・・などが多すぎる。駐車場でどこに停めたかわからなくなる、車を運転していて交差点で一瞬どこに行くのかわからなくなる、同じく車運転中にどこを走っているのかわからなくなる・・・・
電話を受けて「もう一度お願いします」と何度も言わなければいけないこともある。何かをしようとして立ち上がってそのまま忘れて違うことをする。それを思い出せばまだいい方だ。どんどん違うことをする。
ほかの病気のことも調べたら、あまりにも当てはまりすぎて、これはあまり考えない方がいいと思うことにした。考えるのは私ではないのかもしれない。主治医や主人や上司やほかの人。病気だと診断するのは医者。 きっとダメだと判断するのは私ではない誰か。
この日記を読んでいて、私を遮断するのも相手。
話しているうちに何を話すのか忘れる。 これは前置きが長いせいもあるようだ。
映画「私の頭の中の消しゴム」は観ていない。しかし「若年性アルツハイマー」の初期症状はこんな感じではないのかと、
「明日の記憶」http://www.ashitanokioku.jp/を観た自分は思う。
消しゴムで消したいことは消せない。 消してはいけないことが消える。消えていく、消えかかっている。
高校時代の友人の舞台を観に行った。
まず、Sマサさんと三越デパートのライオン像前で待ち合わせ。それから6階の三越劇場へ。
ミュージカル「眠れる森の美女」 友人は大臣と料理長の二役で頑張っていた。
その後は集まれる人だけでミニ同期会。今回は急な話だったせいか、3人しか集まれなかったが、同期会というのはいつも楽しい。普段は飲まないお酒もちょっぴり飲んだ。
家ではチューパイなんかをたまに飲むけど、外では滅多に飲まない。外で飲んだのは何年ぶりだろう。
私は、ここ二週間以上沈んでいて、ベッドに寝てるかネットしてるかのどちらかだった。仕事は仕方なく行くけど、行き帰りは苦痛だし、家に帰っても家事ができなかった。主婦が寝ていると本当に悲惨なことになる。
脚本家の三谷幸喜さんが「妻がいないとそこに置いた新聞は僕が片付けない限りそこに置かれたままだし、洗濯物だって自動的にきれいになってたたまれるわけではない」とエッセイに書いていたが、まさにその通りだ。
キッチンはぐちゃぐちゃ。リビングはグチャグチャを通り越し、臭い!
何が臭いかと言うと、きれい好きの猫達はトイレが汚いとものすごく嫌ならしい。特にオス猫ジジはトイレでオシッコをしてくれないことがある。トイレが汚いのが嫌なのは猫に限らず人間でも同じだと思うけど。(いや、私はトイレ以外でオシッコはしませんが)
部屋はきれいな方がいいし、気持ちいい。汚いのが嫌で気持ち悪くて・・・でも片付けられない。そんな状態が続いている。
主人は毎日洗濯をしてくれる。たまには食器洗い機を回してくれたり、食器を戸棚にしまってくれたりもする。本当にありがたいと思う。
自分が好きなことしか動けないというのは、怠け病と思われてもしょうがないのかもしれない。
ミニ同期会に集まった一人のS井君は海外に豚君のファームを持っていて、うちの息子にそこで働かせること勧める。言葉はタガログ語。言葉が何も通じない場所で、食べ物の好き嫌いも言えず、汗水流して働いて一日800円という生活。豚の赤ちゃんが産まれるところを見たりして、働いているうちに人生観が変わる、と彼は力説する。S井君は息子と誕生日が同じなのです。だから他人とは思えないと言ってくれる。こんな風に思ってくれる友人がいることもまたありがたい話だと思う。
もう一人の友人Ⅱさんの話はいつも理解不能な場合が多く、(いい人なんだけど、私の理解力が足りないのでしょう)しかも津軽便が多くなると、全くわからなくなる。最初は「えっ?」と聞き返していたが、何度も聞き返すのは悪いなぁと思い、だんだん「ふ~ん」「そうだよね」と相槌をうつようになった(笑)
帰りの電車の中で焦った! Sサマさんに舞台の料金4000円?を払うの忘れた! あわててメールを打とうとすると充電切れ。家に帰ってからメールを入れると彼女も忘れていたとのことで、口座番号を聞いた。
ありがとう、友よ。
いろんな意味を含んで。
|