うつ病で摂食障害などを抱える看護師。色々あるけど、生きて行くのだ!

2005年02月27日(日) 両方オヤジだったりして!

 うつ病の薬の副作用の一つで、空回りすることがあることがある。

 落ち込んでいても、自分なりにがんばろうとして、やらなければいけないことをレポート用紙に書き込む。たとえば、1、トイレ掃除、2洗面所、3窓拭き、というように。今日もそれをしていた。その他にもやろうと思うことがあり、それでも頭痛がひどかった。薬を飲もうとして立ち上がる。そうすると違うことが目に入り、それをやってしまう。そしてコタツに戻って座る。そこで、あっ薬を飲んでいなかった、と気づく。また立ち上がる。携帯のメールの音がする。それを見る。・・・・いつまで経っても薬が飲めない。似たようなことを何度も繰り返した。この空回りは私にとってかなり辛い。

 少し気分転換をしようとしてPCに向かった。二葉がそばに来て、「ねえ、インターネットやらせてくれるって言ったじゃない?」と言う。今まで検索などはしていたが、他に色々やりたいと言うのだが、何をやりたいのかわからない。自分でHPを持ちたいわけではないらしい。日記は日記帳につけているからWEBでやる気はないと言う。

「二葉が何をやりたいのかわからないよ」

と言い、色々話をした。

「掲示板やってみたい」

と言うのだが、掲示板を持ちたいわけではないようだ。

ある日記のサイトを探して、小学生だけがやっているところを見せて、そのサイトを見せて、感じたことなどを書き込むことができると教えた。そうすれば管理人がレスをつけてくれると。

でも、メルアドは記入するなと教えた。

「なんで?」と二葉。

「あのね、メールがわかると小学生とかじゃなくて、オヤジが女の子のフリしてメールをよこしてやり取りして、『会おう』ということになるかもしれない。『お母さんに言うとうるさいから内緒でね』とか。そして待ち合わせたら、おっさんだった、ってことがあるのよ」とネットの怖さを教えた。

「いい人もたくさんいるけど、いい人ばかりじゃないんだよ」って。

「両方オヤジだったりして!」

と二葉が言ったので、二人で大爆笑!


まあ、メルアドはかかない方がいいでしょう。
小学生のあなたは。





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2005年02月26日(土) 傷ついた方より、傷つけた方が傷つくことってあるんだよ

 久しぶりに二葉とカラオケに行った。新曲(なんだよそれ!?)が無いので、古い曲を何曲も。

 二葉がaikoの「えりあし」を歌おうとした時、「あっ!二葉のテーマだね」と言って、ハッとした。「ごめんなさい」と、とっさに言ったが、二葉は「え~ん」と言い、曲を止めてしまった。私は凹んだ。なんて母親だ。「えりあし」は二葉が不登校になるきっかけとなった、去年のバレンタイン事件に関わる曲だったのだ。私が言わなければ、思い出さなかったかもしれない。そう思ったら、突然涙の嵐になった。落ち込む私を二葉が慰める。ありゃりゃ、こりゃ逆だよ。

「傷ついた方より、傷つけた方が傷つくことってあるんだよ」

今の私は昨日のボロボロの状態を引きずっていて、どこをつつかれても壊れそうになっていた。普段の私は明るくて、ボケてて、心の病を持っているなんて微塵も感じられないと思う。でも、些細なことでガラス細工の人形みたいになってしまう。

「お母さん!二葉は大丈夫だから!泣かないで」

そう言われて、涙を拭いた。どっちが大人なんだ~~~???



そして、また新たなる問題が・・・・。

ああ、人生は LONG AND WINDING ROAD ですね。




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2005年02月25日(金) 今の仕事をやめます そして待っている電話

 涙が止まらなかった。2時間以上涙が乾かない。もう限界だ。


 訪問入浴の仕事をこれ以上続けて行く事はできない。9月に始めて、最初から苦難の連続だった。看護と介護の違い。病院とサービスの違い。それに慣れて来て、やっと居心地のいい場所を見つけたと感じたこともあった。でもそれは束の間のことだった。派遣の看護婦というのは風当たりが強かった。ヘルパーが主に仕事を教えてくれる。私は同じ場所で週に1~2回しか働いていなくて、さらにドタキャンされることもあり、日数が空いてしまうと仕事の要領を忘れてしまう。その繰り返しで、いつまで経っても手際よくできなかった。

 移動も含めて1時間という限られた時間の中で入浴をさせなければならず、処置も満足にできない。聞いてあげたい話も聞くことができない。心も持たずにマニュアルどおりに動くことは私には向いていない。スタッフには伝わらなくても、利用者にはいつか私の心が伝わると信じていた。

 薬の副作用で喉が渇く。いつも水を持ち歩いているが、水を飲むとトイレに行きたくなる。お昼ごはんを買う休憩以外に「トイレに寄って下さい」とは言いにくい。「言って下さい」と言われても、自分のせいで時間がかかりその上、トイレに寄るために時間を取りたくなかった。からからに乾いた喉を潤すこともせず、我慢した。

 自分ではこのやり方でいいと思っても、「そういうことはしないで下さい」と指摘される。行く度に必ず何か言われる。今まで何を言われても、「わかりました」「すみません」「気をつけます」と言って、我慢して来た。きっといつか慣れると思った。でも今日・・・・

 我慢の限界を感じた。張り詰めていたものがはじけた。

「もうできない」

と色々なことを考えて来たら、カルテを書きながら涙が出そうになった。それを必死にこらえた。

カルテを書き終えてから、一番お世話になったヘルパーがロッカールームに行ったのを見て、そこに行き、続けていけないのでやめる事を告げた。その人にだけは言っておきたかった。「どうして?今日何か言われた?」と色々聞いてくれ、必死に慰めてくれたけど、とめどなく涙が流れて、どうしようもなかった。
「今までありがとう」を繰り返した。「何か言われたとかそういうことじゃない。いろんなことが重なって精神的に辛くなった」と言い訳した。そこへ今日一緒に回ったヘルパーが入って来て、泣いている私を見、「もしかして私のせい?」と言った。「違うんです。Uさんのせいじゃないです」と否定した。

結局私が精神的に弱いのと、マニュアルどおりにやらなければいけない仕事が向いていないということなのだと思う。

次回の仕事は来月の4日。でもその日に行けるかどうか、今の状態ではわからない。


 今日はほとんどが初めて訪問する家だった。知的障害(15歳)のあみちゃん(利用者さん78歳のお孫さん)が、「看護婦さんは名前なんていうの?」「看護婦さんはどこに住んでいるの?」と質問攻めをして来た。私は全部に丁寧に答えた。「看護婦さんは年配なの?」には笑いながら、「どうかなぁ。いくつに見える?」と聞いた。あみちゃんは「30歳!」と元気に答え、利用者さんは「あみちゃん。看護婦さんに悪いでしょ?30歳じゃないわよ。20代よ」と言われたのには、笑っちゃった。ちょっとうれしかった。

 アルツハイマーで発語は「あ~。う~。」ぐらいしか無い利用者さんに何度も話しかけた。最初は無表情だったが、笑顔を見せてくれるようになった。最後に「Kさん!」と声をかけると「ハイッ」としっかりとした返事をした。とてもうれしくてご主人の顔を見ると、ご主人も久しぶりに聞いたらしく「今返事しましたよね。ねっ」と私に言った。そして、「話がわかるのかなぁ」と言うので「わかりますよね、Kさん」と言うと、声を出して笑った。

 初めてで申し送られたことと違って、勝手がわからず、手際が悪くて時間がかかった。「手際が悪くてすみませんでした」と言うと、「大丈夫よ。気にしないでね。最初は誰でもわからないわよ。また来て下さいね」と言われた。

 今日は辛いながら、うれしいこともあった。それでも、もう少しがんばろうとは思えなかった。何度もやって行けば、慣れてくるかもしれない。それでも私にたまるストレスは尋常ではない。

 仕事のことだけじゃない。家のこと。栃木のデイケアのこと。子供のこと。もっと他のいろんなことが一度に重なった。これ以上働くと本当に壊れてしまう。だから訪問入浴の仕事をやめようと思っている。

 
 今日、ある電話を待っていた。どうしてもその電話に出たかったので、事業所を出る時に車の中で事情を話し、「マナーモードにして、利用者さんの前では出ませんから」と言って携帯をポケットに入れていたが、いい顔をされなかった。1件目が終わって電話を見ると、着信があったのに、全然気づかなかった。それは私が待っている電話ではなかった。それでは意味が無いので、車の中に置いておく小さなバッグに携帯を入れた。そして夢中で働いた。仕事が終わって確認すると、03が最初に来る見知らぬ番号から電話がかかっていた。かけ直したが、テープが流れ問い合わせ時間が過ぎていた。がっかりした。それがどうしても受けたかった電話だったのだ。

 家に帰り、そのことを子供に話すと二葉が電話がかかって来たと言う。
それで?と聞くと「月曜日にもう一度かけます」って言ってたよ、と。少し期待している。本当はかなり期待している。

 月曜日にうれしい知らせをこの日記に書けたらいいと思う。
 
まとまりの無い日記になりました。明日は病院に行く日なのでまた早起きしなければいけない。




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2005年02月24日(木) ふーちゃんに孫が生まれたら・・・

 今週も栃木のデイケアで働いて来た。一生も二葉も学校に行っていないので連れて行く。その方がご飯のことなどで都合がいいのだ。二葉は母にお料理を教えてもらっているし、一生は姉の家の包丁を研いだり、母にパソコンを教えたりしている。

 包丁を研ぐ気力もなかった一生がやっと包丁を一本研いだ。次回も研ぐということで、母はバイト料を千円くれた。こうして少しずつ、気持ちが上向きになってくれればいいと思っている。

 最近、連日仕事をしているため疲れている。特に栃木から帰って来て次の日に朝早く訪問入浴の仕事は辛い。

 
 今は栃木へ行ったり、埼玉に戻って来たりの生活で、車の移動中子供と話すことが多い。今日帰りの車の中で二葉がこんなことを言った。

「ふーちゃんに孫が生まれたら、『おばあちゃんのお母さんは優しい人だったんだよ』って教えるんだ」と。泣かせるねぇ。

だけど、子供じゃなくて、孫に教えるんだね。つまり私が死んでからって事だな。死んでからだと美化されるしね^^;




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2005年02月14日(月) バレンタインの裏側

 二葉が「今年のバレンタインは手作りにする」と言い出した。おっ!好きな子がいるのか?と思いきや、「友チョコ」だそうで、女の子同士で交換するんだって。一生やパパを入れたら、全部で9人。チョコやチョコを入れる小さな型、チョコのペン、アーモンドなどのナッツ類、ラッピング、ゴムべらが壊れていたなぁと思って買ったりしているうちに、一万円近くかかってしまった(ギョエ)これなら買った方が安いよねぇ(T-T)

 去年サマースクールで知り合った子には宅急便で送るので、土曜日から「作ろう!作ろう!」とうるさい。私はかなり頭痛がひどかったので、「明日必ずやるから」と約束してその日は寝た。
 
 翌日の朝、「お母さん!チョコレート!」「・・・・」←寝たフリ
「おかあさ~ん!!!やるって言ったでしょ?」寝たフリは通用せず、仕方なく起きた。

 眠い目をこすりつつ、朝食も摂らずにせっせとチョコ作り。板チョコを細かく刻んで湯煎で溶かして・・・

「ここでお湯入れたらダメだよ。固まっちゃうからね」
慎重に溶かしている二葉。だけど、少し入っちゃった。
「入れちゃダメって言ったでしょう?ちょっと貸して。と今度は私がゴムべらでかき混ぜてチョコを溶かす。


「あっ!」

「おかあさん!!!」

油断していたらかなりお湯を入れてしまった。
「二葉にはお湯入れちゃいけないって言って、お母さんがたくさん入れてんじゃん!!」

そんなこんなで騒ぎながら、手作りチョコが完成した。
来年もこんなことするのか?勘弁してくれ~!!!


















とてもきれいにラッピングされたのですが、作る方はかなり大変だったよ^^;





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2005年02月03日(木) とても感激したこと

 先週、いつものように仕事に行き、帰ろうとしたら二葉からメールが入っていた。
「何時ごろ帰る?」
その日は残業がなかったので、
「6時半ごろには帰れるよ」
と返信した。

車を走らせていると、今度は一生からメール。赤信号で停まった時に確認すると、
「今どの辺?」と。

二葉はいつも、
「何時ごろ帰るの?」とか「おなかすいた」とメールをくれるので、何の疑問も持たずに家に帰った。

玄関を開けようとすると、珈琲の香りがする。
あれっ?と思い、ドアを開けると、珈琲のいい香りが玄関から廊下に漂っている。急いでリビングに行くと、
「おもてなしの準備ができています」
と、二葉が言い、一生が珈琲を煎れている。
それにリビングがきれいに片付いている。掃除機もかけてあった。それだけじゃない。洗面所が片付けられ、ピカピカに磨かれていた。


v(@@)v「うれしい~!!!」v(@@)v



感激のあまり大声で叫んだ。
子供たちがしてくれたことはそれだけではなかった。外に干してあった大量の洗濯物を取り込み、たたんで片付け、洗濯機に入っていた洗濯物を洗濯して干してくれていた。

なんていい子達なんだろう。
私は涙涙だった。
一生が煎れてくれた珈琲の味は格別だった。


 二人とも今も学校に行っていない。
でも、二葉は中学に夢を抱いている。そして遅れるのは嫌だと、勉強を始めた。一生は、今までこんなことをするようなエネルギーさえなかった。

「部屋を片付けよう」と言い出したのは一生だと言う。ずいぶん前に、私の子供時代の話をしたことがある。両親が出かけている時に兄妹3人で家中を片付けたこと。でも、一生は「3人と2人じゃ違いが大きいよ」と言い、それから何年も経っている。何を思ってしたのか、それは聞かなかった。私がうれしいと感じて、子供達を評価すればそれでいいと思う。
 
 本当に感激した日だった。





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